381円 祥伝社


 初めてこの作者の本で、面白くないと思った。

登場人物を野間美由紀や倉阪鬼一郎など

ミステリ好きなら聞いた事ある名前の方を

そのまま利用している点も、遊び心

というより内輪ウケの感が拭えない。

(せめて、ちょっとアレンジしてあって

気付く人だけは気付く、という形にしてくれれば

ちょっとミステリファンの心をくすぐるのに)


 本人のイメージと離せないからと、そのまま

名前を使用していたとの後書きがあったが、

そのイメージをいかに読者に伝えるかが

作者の技であって、実在=そのままのイメージです

といわれてもなぁ…。

 お話としても、トリックというより はぁそうですかという

印象でした。