徳間書店 1500円


夢裡庵先生 捕物帳のサブタイトル通り

短編連作モノ。

 自分が良く出かける 神田近辺のお話なので

距離感がすぐわかるのが 個人的には

ちょっと嬉しい。


捕り物の主人公 夢裡庵先生は基本的には

自分で動かず、周囲の者が集めた

キキコミを元に 犯人を特定するが、その

お裁きが 気持ちよい。

 スカッとするのではなく、人情的に

納得できる 自分がこうあって終って欲しいな

と うっすら望む方向で どれもお話を結んでくれる。


ミステリとしては 楽しみづらいかもしれないが

江戸モノなお話が 気持ち良く読める作品。