しばらく僕はなにもせずにながめていたけれど、眺めている内に彼女の出血の原因が右腕上部の怪我だということが
わかった。ちょうどぼくはハンカチを持っていた(三日前からズボンにいれっぱなしの・・・)のでそれで血をとめようと思った。
しかし、このハンカチは、三日間僕のくしゃみやなんたらを吹いている、これを傷口につけるのはやばいだろう。でもまだ血は止まってないし・・・。
そこで僕は傷口の上の部分、脇に近い所でハンカチを結んだ。こうやって止血するって保健の授業でならった気がする。
僕の手は彼女の血がついてべとべとになった。
「うーん」
彼女が苦しそうな声をだして僕は思わずびくっとした。今まで僕の目の前にいたのは傷ついた肉体でそこに、人格というものを意識してなかった。
なんか急に恥ずかしくも怖くもなって僕はあわててそこを走り去ってしまった。
そしてそのまま体育館に行き先生に女の子が倒れて大変なことになってると知らせた。
その後僕はすぐ帰ったけれど、その夜は初めて見た大量の血や、倒れている女の子、そしてなんともいえない恥ずかしさで興奮して寝付けなかった。
その日は僕がガラスで彼女の腕を刺す夢をみた。