へんな西洋絵画/山田五郎
偶然図書館で見た、この装丁にやられちゃったんですよね〜
いろんな "へん" がある。
ちゃんとした理由のある "へん" もあって、想像した以上に面白かったです。
では、少しご紹介
マリアやイエスの絵に小さな大人か遠近法もなく描かれていることがあります。
その小さな大人は絵の依頼主で、偉大なるマリア様と同じ大きさに描いては失礼とのことだからだそうで。
わざと必要以上に大きさを変えたり、醜く描いてるのには、何かしらの意味があるのだそうです。
ひとり?ふたりかな…画家でありながら絵が下手= "へん" な画家さんも。
ひとり目のルソーは、地面に立っている足の形が描けなくて、全て宙に浮いてるように見えてしまいます。
本人も分かってて、草で誤魔化したりするんだけど、角度や長さが "へん" 。
ここまで "へん" でも下手と思わず自分に自信を持つ精神は、逆に素晴らしいと思います。
もうひとりのセザンヌは、ルソーと違って自分が下手だと認識していて、
《自然をそっくりに描けないなら、描ける形に作り直してしまえばいいという逆転の発想…平たくいえば絵は描く対象に似ていなくてもよくなった…絵として成立してさえいればそれでOK》(引用)
いつも借りる本とは違う分野の本でしたが、借りて正解でした。
背表紙の後( "へん" な言い方だけど)に紹介されていたこちら
この日本画編とも言える本も読んでから二冊まとめてUPしようと思ってたんだけど
図書館で2回借りて、2回とも返却期限まで読まず、そのまま返して。
3回目もきっとそうなる予感がするので、もう借りるのをやめたのでした。
(気が向いたら、借りるかも…)
その代わりというわけではないのだけど、偶然、知らないことを知る本だったので。。。
ふしぎ現象事典/イラスト ヨシタケシンスケ
ヨシタケシンスケさんの著書ではなく、「ふしぎ現象」研究会がまとめ、ヨシタケシンスケさんのイラストで説明しています。
ヨシタケシンスケさんの著書だと思って読んだので、まずはこんな感想。
たしかに事典です。
ヨシタケシンスケさんのこれまで読んできた本とは違って、よく知る現象についての説明なので、いつものように、あ〜そんな考え方があるんだとかの気付きはないので物足りない。
ただ、あの現象ってそんな名前が付いてるんだと知るには、普通の事典よりわかりやすい。絵も可愛いくてわかりやすい。
ざわついた教室で一瞬静かになるとか、
同じ字を書き続けると正しい字がわからなくなるとか、
右の鼻詰まりが治ると左が詰まるとか、
頭の中で同じメロディがエンドレスで回るとか。
図書館で短期間借りるより、コレなんだっけ?って思った時にいつでも調べられるように持っていた方がイイかも。
あっ、事典ってそう言うものか…。
と書いてから、著者は別と知り納得したのでした。