お夕食の時間は、18時。
一階のレストランに行きましょう。
「お願いしま〜す」
『いらっしゃいませ〜』
テーブルの上にも秋
白い葱坊主みたいなお花は、なんと、ニラの花なのだそうです。
何やら、ラベル付きのグラスがたんまり
わくわくしながら、着席。
御膳に乗っているお品がきに《秋麗を想う》とあります。
秋麗って?…Googleさんに聞いてみましょう。
【秋麗(あきうらら、しゅうれい)】
たんに「うららか」というと春の季語ですが、「あきうらら」というと秋晴れの心地よい気候でのどかなことを言います。
昔と違っていつまでも夏みたいで、秋の季節がだんだん分からなくなって来ましたね。
《秋麗を想う》。。。たしかに。
この稲穂も、確か自家栽培。左右違うんですよ。
来年のお米の種(?)にするとかお話されていたような…
お酒をこんなに用意していただいてますが、最初はビールで
九州クラフト 日向夏生ビール
お疲れさまでした〜
あっいけない!写真撮る前に飲んじゃった
いくら、この時を心待ちにしていたからってね。
がっつき過ぎ
地元の柚子をプラスしているそうで、さっぱりして美味しい
前菜・向付
(天辺から時計回りで)
鮪の山かけ・七尾産鯵のたたき・ほうれん草のおひたし
夫婦で獲った島もずくのポン酢・シェフが潜って獲ったサザエの醤油漬けと山葵漬け
なめこおろし・金時草と金糸瓜と島タコ
真ん中は、
輪島の煽り烏賊のゲソと自家製梅肉ソース
秋の鯵、美味し〜
添えてあるツマの大根には、きゅうりと茗荷も合わさっていて爽やかです。
烏賊の梅肉ソースはまろやかで、烏賊の旨味と相乗効果!
鮪の山かけのお皿にもお花が
ほうれん草のおひたしには、テーブルで、奥さんが削りたての鰹節を乗せてくださいます。
金沢産枝豆
枝豆は、やっぱりビールに合うね〜
痩せているように見えるけど、お豆の味が濃くてびっくり〜!
大好きなのやって来たーーー!
シェフが獲ったサザエの壺焼き
さて、最後のくるりんまでとれるでしょうか?
やったぁ!取れました
お醤油、選び放題
夫は日向夏生ビールをお代わりしてから、日本酒に突入!
和馬酒造 竹葉 百万石乃白
石川県では、大吟醸に適した百万石乃白という酒米を開発して、作り手・売り手・飲み手がより良い関係を築くことができるようにとブランド化し、その酒米で各酒蔵で日本酒を製造しているんです。
これまでに、加賀鳶や白菊の百万石の白を飲ませていただきました。
夫はスッキリとした甘さに「水だ!」
リフォームで疲れた体、飲み方に気をつけて〜!
私に選んでくださった日本酒は、
(株)越後鶴亀 越後鶴亀 ワイン酵母純米仕込み
ラベルがレトロな感じでかわいい。
甘い香り、口に入れた時も甘く、後味はさっぱりに。
ワイン酵母の日本酒。
ほんとワインを飲んでるみたい
和食だけじゃなくて、いろんなお料理に合いそう。
蟹が入ってる〜 柚子の香り〜
上から下へと味が変わってく。
翌朝教えていただいたんだけど、中に丸ゆべしが入っていたそうです。
いろんな味わいがあったのは、そういうことだったのね
シェフ前寿司
お寿司は金沢しょうゆでいただこうかなぁ。
ふくらぎの腹身とろける〜
お次のお酒は〜
中村酒造 加賀の雪酒 五百万石甘くなりすぎないように、ソーダも少し入れてあるそうです。
トニックウォーターを甘くならない程度に少しだけ足しました。
口の中でシャリシャリ〜そして溶けていくのを味わう。
夫曰く、贅沢なお酒だ〜
またまた、お寿司の追加来たーーー
お皿も凄い 明治時代のものだそうです。
残念ながら、何のお寿司かメモに残ってない
すでに酔っ払って、メモどころじゃない
たしか、
炙り煽り烏賊・鮪・鯛・甘海老・ズワイガニだったと…
まさか蟹をいただけるだなんて
この季節初です。
甘海老の頭もあって、ちゅぱちゅぱ〜
安心して口にできるのは、ほんとありがたい
お寿司の途中で、最初から気になっていた、"並んだグラス" のお酒登場!
半年間海の中に沈めた、宗玄
メートル表示は水深だそうです。
ゴムと蝋でみっちり閉じられてます。
ただの呑兵衛の私たちが、試飲をご一緒させていただけるとのこと
いいんですか?味もよく分からない、表現力も乏しい私たちで。
みんなで静かに試飲し…
21メートルが一番すっごい 暴れん坊的な?
とか、
16メートルと31メートル似てて、中学生の孫とおじいちゃんって感じ。
とか、
ほんとに三つ共同じお酒?不思議。
とか言いたい放題!
やっぱりこんな感想しかいえません〜
楽しい〜
酔っ払ってイイ気持ち〜
幸せだね
焼物 スズキと小鯛
ポン酢も用意してくださって、何度も味変。
海のお酒たちは時間が経って、味が変わって来ました。
やんちゃな21メートルと、焼き魚の山椒が合う!
そのお心遣いに感謝です
とろとろの玉ねぎか美味しい
シェフが、脂身の好きな夫に「脂身ありますよ〜」
夫『食べます!』
脂身には脂身の旨みがあるそうだけど、私には理解できません
肉じゃがに合わせて
ハイボール
柚子とシナモンシロップを少しだけ入れてあるそうです。
かなりの酔っ払いの私たち「さっぱりしてる」しか分かりません
小坂レンコン
揚げたて熱々
お手製茎茶塩
抹茶塩より、お茶の味が柔らかく来て、その後にお茶の旨みがやってくる。
採れたて丸茄子
オクラ、獅子唐辛子
自家栽培の野菜たち。
かぼちゃは完熟だそうです。
オクラは新鮮でねばねば、獅子唐辛子はみずみずしくピリッと。
海老や烏賊は甘〜い
揚げたてをいただける幸せ。
そのままで、茎茶塩で、お醤油で、いろんな食べ方嬉しい
お食事
フルーツ
島いちじく、葡萄
七尾産 天然水の生そば
さっきあんなにお寿司食べたのに!
山盛りお蕎麦
器はキンキンに冷やしてあります。
薬味
山葵が二つ盛りになってる!
いつも夫が先にいっぱい取っちゃって「私の分が無いー!」って騒ぐからね。
お心遣いありがとうございます。
この七尾の蕎麦は、蕎麦というよりうどんのような粉の風味を楽しむ感じなのだそうです。
だから薬味に茗荷も合うのかもしれませんね〜
島の天然育ちで、皮のまま食べてOK!
暗くてよく見えないけど、葡萄も入ってます。
いちじくは、亡き母の好物。
私のよく知るいちじくより、ぎゅっと詰まった感じで美味しい
金糸瓜、きゅうり
温かいお茶をいただきながら、しばし会話を楽しみました。
この時はちょうど台風が来ていて、食材を揃えるのに不安があったそうです。
でも野菜は自家栽培が充実してきて、ほとんどの野菜を調達できるようになったようです。
夫がよく「海風にあたっているから少し塩の味がする」と言います。
意味は違うけど、まさしく "手塩にかけた" お野菜たちですね
こないだ見た、あの年老いた猫ちゃんは、夏を境に見なくなったそうです。
お別れの時期が来たのですね…こないだ最期に会えて良かった
今度はまた違う猫ちゃんが訪れていて、可愛い声は聞いたけど、姿はまだ見ていないです。
会えたらいいなぁ
話は尽きないけど、そろそろ三時間経とうとしてます
ごちそうさまでした
この旅の楽しみは、シェフの美味しいお料理と、ソムリエの奥さんが選ぶお酒と楽しい会話。
何度「幸せ」と言ったでしょう。
リフォーム疲れを癒やしていただきました。
虫の音が聞こえています。
秋だね〜
初秋の能登旅*4 に続く