読みました。

内容(「BOOK」データベースより)

逆境にもめげず簡単ではない現実に立ち向かい非日常的な出来事に巻き込まれながらもアンハッピーな展開を乗り越え僕たちは逆転する!無上の短編5編(書き下ろし3編)を収録。


伊坂幸太郎さんは、好きな作家さんの一人。

思わぬところに繋がるリンクにハッとさせられる長編が好きなんだけど。

本を読み進めてから短編と知り、ちょっとがっかりえー


でも、連作短編集ではないけど、同じ人物が登場したり、話が繋がっていたりで、面白かったなぁおねがい


伊坂さんの、この作風。

うまく言葉にできないけど、読者に想像させて終わらせる感じ?

合わない人は合わないだろうなぁと、いつも思います。



以下、読書ブログにUPしたのをコピペですパー


小学生が主人公の話が5編綴られている短編集。

伊坂幸太郎さんの本というだけで借りたので、一話目を読み終え、二話目に入った時に、短編集と気付きました。


主人公が小学生だからといって、子供向けの作品ではありません。いや、子供にも読んで欲しいな。


『非オプティマス』より抜粋。

「もし、平気で他人に迷惑をかける人がいたら、心の中でそっと思っておくといい。可哀想にって」

ガツンと子供達を叱らない先生が、あるきっかで心を開き始めた時の参観日に、生徒と保護者の前で言った言葉です。


『アンスポーツマンライク』より抜粋。

「あんな異常者」と決めつけるように言った際に「その子だって、いろいろあったのかもしれない」

『スロウではない』にも登場している、磯憲(先生)が言った言葉です。

その後は、"いろいろあった"ことに対してではなく、異常者と共に生きるかもしれないことについて、答えのない話に続いていきますが、『スロウではない』や、他にも磯憲が出ている『逆ワシントン』とも重ね合わせると、奥深い言葉に感じます。


磯憲先生には、モデルになった先生がいるそうです。

そういう先生に出会いたかったと、羨ましく思います。