(2012年7月2日読了)【内容情報】
(「BOOK」データベースより)
平和な気持ちになりたくて、女の子特有の仲良しごっこの世界を抜け出した
平和な気持ちになりたくて、女の子特有の仲良しごっこの世界を抜け出した
18歳の美和。
夢も希望も自信も失って、祖父が経営する銭湯でバイトをしながら、
どうにも先が見えない日々を過ごしていたのだが…。
あなたの疲れた心を、そうっとあたためる、やわらかな成長の物語。
(ダ・ヴィンチ2006年9月号掲載より)
柔らかい文体で郷愁を誘う物語世界を構築する著者の最新作。将来に希望がもてない、何もやる気がしない。
高校を中退し祖父の銭湯を手伝う少女。 銭湯に集う人々との交流、恋、静かに過ぎてゆく毎日を
積み重ねながら、ゆるゆるとだが自分の道を見つけていく……。(桑)
このタイトルも素敵です。 文章の漂う空気も好きです。
大島さんは私と同年代のはずなのに、主人公は若い娘さんが多いですね。
こちらの本も、主人公は高校中退の女の子です。
どうでもいい生活から自分の進む道を見つけて行く、短い間のお話。
もしかしたら、どこかにありそうな話だけど、日常のとらえ方が、この空気が、今の私に合っていて、
とても読みやすかったです。
今回借りるまで、図書館の書架から何度か手にして、最初のページを見て迷って書架に戻すを繰り返して
いたので、「フジリネンのおじさんは」 で始まる最初の文章を覚えてしまいました。
まだ大島さんの本は読んで行こうと思います。
