イメージ 1
こうして『バイバイ、ブラックバード』は生まれました。伊坂幸太郎を刺激した、太宰治の未完の絶筆『グッド・バイ』収録。
(Yahoo!ブックスより)

 

新聞広告で見かけて、図書館の新着コーナーに伊坂幸太郎さんの 「バイバイ、ブラックバード」 が上がった時に、その予約と同時に、こちらの本のリクエストカードを出しました。
リクエストカードとは、地域の図書館にない本を、近隣の地域の図書館まで探してもらうものです。
でも、どうやらこの本は、どこにもなかったらしく、地域の図書館で新規に購入したようです。
なので、この本を読むのは私が一番 うふ♪(* ̄― ̄)v

 

 

「バイバイ、ブラックバード」 の方は、順番待ちが多くて、まだ私の順番になりません。
こういう、解説本 (?) は、原本を読む前? 読んだ後? どちらがいいのでしょうか?

 

 

私が、この 「……より楽しむために」 を読みたいと思った理由は、新聞広告の紹介に、この本には太宰治氏の
「グッド・バイ」が収録されているとあったから。
伊坂さんの作品を読む前に、その元となる作品を読んでおきたかったからです。

 

 

伊坂幸太郎ロングインタビュー
この本を書くことになったいきさつが書かれています。
……双葉社の担当編集者から来た最初の話は、「未完の『グッド・バイ』を完結させませんか?」という提案だったんですよ……
伊坂さんは、「グッド・バイ」を読んでいなかったらしく、読んだ後には、この続きを書くのは難しいかなと
思われたそうです。
「バイバイ、ブラックバード」 の発表の形も、とても変わっていて、
ポスタル・ノベル = 1話が50人のみに送られていく 「ゆうびん小説」 だったそうです。
連作短編集、全5話とのことですが、同じ50人に1話ずつ送られたのかな? 
それとも、1話ごと違う50人なのかな?
連作短編集という形についても書かれていました。 伊坂さんはあまりこの形を好まないそうです。
今回の5話は、編集者さんと話し合ったり、編集者さんの要望に沿ってつくったりしたそうです。
あと、私生活にも、ちらりほらり触れている部分があり、そこで伊坂さんにお子さんがいることを知りました。
新聞でお見かけるお顔が童顔のせいか、まだ独り身だと思いこんでいたので、とても驚きました。
そのほか、本作や 「グッド・バイ」 に関することだけではなく、これまでの伊坂作品についても
書かれていました。

 

 

解説<あのバス>の行き先 門賀美映子
本作を読んでいないので、<あのバス>自体がわからないです。 
なので、その件については、本作を読んでのお楽しみということで。 どうやら、「死」 に関係しているらしい… 
……しかし、なぜ太宰と伊坂、という組み合わせなのだろうか? この二人、共に優れた物語作家であるという以外には、一見共通点がなさそうだ。 ところが、実はそうでもない。両者の作品には、ひとつの共通するキーワードが存在している。 そのキーワードとは 「死」 だ。……
その共通点を感じたあなたはスゴイ!と思いました。
この解説は、<あのバス>の行き先 → 「死」 → 二人のキーワード についての、解説でした。

 

 

グッド・バイ 太宰治
未完の作品だということを念頭においても、読み始める時、ドキドキしました。
ラストがまったくわからない話… 曖昧に終わる話をを読むのとも違います。
現実の世界ではないので、突然終わってしまっても、その登場人物達が生きているわけではないので、
その将来を心配することもないのに、とても心配しながら読みました。
滑稽な中に、根暗な感じもして。 太宰治という作家への先入観のせいでしょうか?
伊坂さんは、設定や登場人物の性格などを引用したとのことですが、時代を変えて、どのようになったのか
とても楽しみです。
太宰治氏は、この作品をどう終わらせようと思っていたのでしょうか? 
読者を置きざりにしたまま、自殺をしてしまった太宰治氏は、やはり自分勝手な人との思いも消えません。

 

 

読み終えて、読み始めに考えていた、
「こういう、解説本 (?) は、原本を読む前? 読んだ後? どちらがいいのでしょうか?」 
について思ったこと。
「バイバイ、ブラックバード」 を読んでいないので断言できませんが、今は、先に読んで良かったと思います。
そして 「バイバイ、ブラックバード」 を読んでから、またこの解説本を読んだなら、違った楽しみ方が
出来ると思う。 2度楽しめるのでは?

 

 

ღ .:*・゚♡゚・*:.ღ .♡.ღ .:*・゚♡゚・*:.ღ .♡.ღ .:*・゚♡゚・*:.ღ .♡.ღ .:*・゚♡゚・*:.ღ .♡.ღ .:*・゚♡゚・*:.ღ

 

 

次に読んだのは、恩田陸さんの 「土曜日は灰色の馬」 です。