『太陽の塔』 森見登美彦 著

読みたいと思っている、同じく森見さんの　「宵山万華鏡」　の中に、
この本の内容がリンクされているらしく、　（チルネコさん情報）
それでは、先に読んでおこうと…
運よく図書館の書架にあったので、借りてみました。

太陽の塔って、今どきは、「け～んじくん、」　ですね。　もう観ましたよ～　…って話がズレちゃいました。
このタイトルからは、内容は想像できません。　それだけ、強烈なシロモノです。　
「太陽の塔」　は、実際に見たことがありませんが、思い浮かべるだけでも不気味です。　
私に、芸術は理解できない　(?_?)

「恋文の技術」　を一番に読み、森見作品を、どんどんさかのぼって読んでいるようです。
この作品には、「恋文の技術」　のような、まとまりが得られず、読むのにとても苦労しました。
これは現実なのか？　妄想なのか？　そう思わせるのが、狙いの本なのでしょうか？
文中にも　「我々の日常の九十パーセントは、頭の中で起こっている」　とあります。

読みはじめに、もしかしてこれは、森見さんご本人の実話なの？　とさえも、思ってしまいました。
途中、主人公の私が、「森本」　という名前で呼ばれていて、更に、どうなの～～～？と。
登場人物はすべて、個性的…　変わっている…　ストーカー野郎までいるし。（それも一人じゃなくて）
なかでも、「邪眼」　と呼ばれている、植村嬢が一番気になりました。　もっと書いてほしかったな。
高薮さんには、お会いしてみたい。

変わらずに、森見さんならではの言い回しには、ニヤリとさせられましたね。
「四条河原町のええじゃないか騒動」　は、頭の中に映像が映し出されて、まるで映画を見ているようだったし。
「猫ラーメン」　や、「鴨川幽水荘」　、「叡山電車」　…
「百万遍」　って、地名みたい？　今までも出てきて読んではいたけど、加速をつけて読んでいる私は、
「たぁ～くさん」　の、比喩として使っているのだと、思っていました。
「…歩き回った」　とあれば、いっぱい歩いたんだなぁと。
きちんと読まないでごめんなさい。　どうしても、先へ先へと目が急いでしまうんです。
特に、難しい漢字や、舞台となっている地名などは、「こんな感じ～」　具合で読んでいる始末です。
何を言っても、いいわけ。　反省　(-Д-；)

やっぱり、私には難しかったようです。

そして、今読んでいるのは、またまた伊坂幸太郎さんの、「砂漠」　です。
こちらも、大学生の男子が主人公。