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図書館の返却期限が来てしまい、延長の申し出の連絡をしたところ、次に予約が入っているので、
延長はできないとのこと。

 

すごく楽しみにしていたので、このまま読まずに返すなんてこと出来ない (≧д≦)
「今日は返しに行けないけど、明日… 明日は無理かも… 出来るだけ早く返しに行きます」 と言ったら、
(明日… のあたりで、クスリと笑いながら) 「はい。 早めにお返しくださいね」 
なんとも、優しいお言葉をいただいたので、今読んでいる本を中断して、昨夜から読み始めてしまいました。

 

 

本当は、今日の朝の通勤時に読み終えて、昼休みにこの記事の下書きをして、会社帰りに返却するつもりだったのですが、朝、思うように進まなくて、昼休みに外に出て読み進めることにしました。
結果、返却期限は二日遅延してしまいます。 身勝手な私をお許しください… (@_@。

 

 

というわけで、「本」 の書庫だというのに、「外ランチ」 のような写真がTOPに登場しているのです。

 

 

*** スタバにて… キッシュ & ラテにオレンジシロップを追加したもの ***

 

 

本題に入りましょう。
全6話の短編が収録されています。 それぞれ死神の千葉と、死の対象者との1週間が描かれています。
千葉の言葉にも表情にも、温度を感じませんが、反面、思わず頬を緩めてしまうような気持ちになる
言葉を言ったりします。

 

 

『死神の精度』
対象者は、ぱっとしない22歳の藤木一恵。 
キーワードは、声ですね。 彼女のその後については、ここでは何も書かれていません。

 

 

『死神と藤田』
対象者は、無法者の藤田。
「弱きを助け、強気をくじく」 「弱者ってのはたいてい、国とか法律に苛められるんだ。 ってことは、
そいつを救えるのは、法律を飛び越えた男なんだってな。 つまり無法者ってわけだ」
ちょっと、美化しすぎているような気もしないけど、カッコいいですね。 昔あった任侠の時代のことかな?

 

 

『吹雪に死神』
対象者は、旅行中の老夫婦の婦人の方、田村聡江。
これは、以前、アンソロジーの中に入っていて、読んだことがあります。
短い文章の中に、たくさんの登場人物、細かなトリックが多く入っていて、今回読みなすことができて、
さらに、理解を深めることができました。

 

 

『恋愛で死神』
対象者は、服屋で働いている23歳の荻原。
対象者が死にかけているところから始まり、物語は回想シーンのように…
事件については、犯人が誰で動悸が何でとか、細かいことは書かれてません。
荻原と、古川朝美の、かわいらしい二人の時間が消えてしまうのは、切ないかったですね。

 

 

『旅路を死神』   
対象者は、実母を刺して、チンピラを刺殺して、復讐のために北へ向かう、森岡。
トラウマに振り回されてしまっている森岡に、拍子ぬけするような言葉を、投げかけ続けている、
天然な千葉が面白かったですね。
この話の落書き青年が、「重力ピエロ」 の “春” らしいのだけど、“春” はもっと繊細な感じがします。

 

 

『死神対老女』   
対象者は、海の見える美容院で現役で美容師をしている老女。
老女の名前は出てきません。 でも、読み終える頃には、誰だかわかりました。
お気に入りのジャケットの件、その前の、女性ボーカルの件も、気づいたときは大きくうなずいてしまいました。
この老女は、千葉が人間でないと見抜きます。 だからと言って、怖がるでもない。
自分が死ぬことは怖いけど、もっとつらいのはまわりの人間が死ぬことであり、一番最悪なのは、
「死なないことでしょ」 「長生きすればするほど、周りが死んでいくんだよね。当り前のことだけど」
自分の死については、やり残したことも含めて、納得していると言う。
この老女の言葉ひとつひとつが、とってもカッコいい!! 若いころの彼女とは全然違います ( *´艸`)
そして、千葉に初めて青空を見せてあげたのも、この老女でした。

 

 

巻末の解説ですが、うなずけるところがかなりありました。
「自分と他の人が同じことを考えたり、同じことを言ったりするのって、すごく幸せに感じるんですよ」

 

 

この前に読み終えている本があります。 順不同になってしまいましたが、この後に記事をUPしたいと思います。
早くしないと、また、1冊読み終えてしまいそうです~~~

 

 

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