「煩わしき現世を退く、その日まで。」
この言葉は
映画「博士と狂人」での
台詞の1つです。
私は通常、
ネットでレンタルした映画を
ブルーレイで見ます。
予約する時には
まとめて十数本するので
実際に
見るのは数ヶ月後になります。
なので
大抵の映画は
その内容も、出演者も、ジャンルも、
レンタルした理由も。
タイトルさえも、
忘れた状態で見ることになります。
でも
これが毎回、
その時々の私に
ピタリと必要な内容の映画が届くので、
映画以上のメッセージも感じて
それが楽しみであったりもします。
そして
今回
届いたのが「博士と狂人」でした。
私だけのメッセージは別にしても
感動の映画でした。
オックスフォード英語大辞典の
誕生秘話のノンフィクションの原作を
映画化したものです。
ちなみに
主人公の一人を演じていたのが
俳優メルギブソンだったことは、
見終わった後でも
全く、気付きませんでした。
名演技でした。
そもそも
私が見る映画のジャンルは
極端に偏っています。
SF
ファンタジー
スパイ
探偵
アクション
アドベンチャー
これ以外のジャンルは
ほぼ見ません。
ヒューマン映画などは論外です。
なので
今回、何故、
「博士と狂人」を予約したのかも
不思議なのですが。
それだけ
今の私にとって
必要だったのかも。です。
まさに
主人公は
「煩わしき現世を、退くその日まで」
英語大辞典作りに
人生を捧げていました。
羨ましい限りです。
とは言え、
その道は
一言では語り尽くせない
過酷なモノでもありました。
自分の人生が辛い時、
気がいっぺんに晴れてしまう様な
楽しい事に目を向けることも
とても
効果的で
大事な方法です。
でも
それと
同じくらい
自分の辛さなど
比にならない程の
精神的な過酷さに
立ち向かう人々の姿は
例えフィクションでも、
もちろん
ノンフィクションであれば、尚のこと、
その後の「道しるべ」となります。
書籍では、
私にとって
「夜と霧」もそうです。
「私の辛さ、過酷さなんて
あれに比べたら
どーって事もない。ない。」
そう想えてしまう先人たちの生き様を
感じさせてくれる、
書籍や映画を
ひとつ、ふたつ、
宝箱にしまっておくことも
大切な事なのかも知れません。
「煩わしき現世を退く、その日まで。」
そっと傍らに。