私を追い越して

通り過ぎた風の香りに

 

懐かしさがよみがえり

ただ立ち尽くす。

 

 

 

 

 

いつの記憶なのかも

解らないのに、

 

風はもう

行ってしまったのに、

 

切なさだけが

まとわりついて

離れない。

 

 

 

 

 

私は

記憶を探りながら

ぼんやりと

風の後ろ姿を

見つめていたけれど、

 

 

大きくひとつ

息を吐き

 

 

通り過ぎた風の

その先へと、

 

足早に

歩き始める。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ため息が出たら

空を見上げる。

 

そこには

今年1番の

スーパームーンのお月さまが

居てくれる。

 

まばゆい星も

輝いている。

 

青く広がる空には

風も渡る。

 

 

見上げるだけで

笑顔に変わる。

 

 

 

 

そして

 

また

 

 

 

地の上の

見えるモノと

見えないモノを

見つめていく

 

 

自分で選んで

この地の上に

来たのだから。

 

 

小さくハミングしながら

越えて行く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「人生において

諦めない事と

諦める事の

バランスが大事。」

 

なのだと、

 

何処かの偉い人が

言っていたけれど、

 

 

私個人のレベルで

何を諦めても

諦めなくとも

 

宇宙の星空は

何一つ

変わりなく

輝き続ける様に、

 

 

 

明治神宮に住まう狸は

 

原宿の駅舎が

新しくなろうとも

旧駅舎のままであろうとも

 

 

それでも

聖地へと向かうべく

 

 

今夜も

ただ淡々と

線路を渡って還って行く。