親子二人分の味噌汁の作り方を丁寧に写真で追った絵本です。
高山なおみ 文 長野陽一 写真
2020年11月 ブロンズ新社発行
文字は最小限、しかも説明というより、状況をことばにしています。
おおきい おわん
ちいさい おわん
おみずを たっぷり
いれまして。
おなべに とぽん
もひとつ とぷん
まるで魔法の呪文のようです。
写真は大きく。使い込まれたお鍋を横、斜め上、真上からとらえています。
こんぶとにぼしでお出汁をとって、お味見。
あぶらあげの切り方もコマ送りのように細かく。
材料のサイズはこんぶの大きさは手のひら大、おみそひとり分はうめぼし1個の大きさ、という具合。
目で見て、耳で聞いて、口で味わって。五感で作るよう指南する。
おわんの写し方も、出来上がったよろこびがあふれてくるよう。おいしさを味覚だけでなく、心で味わうことができます。
最終ページのアドバイスは
ぎゅうにゅう いれても
おいしいよ。
やったことはないけれど…!試したことがある方、いらっしゃいますか?
裏表紙に書かれているのは、高山なおみさんの「おだし」についてのアドバイス。
ちなみに、わたしは「おみおつけ」という呼び名が好きです。