3月16日-220
固まったようになっていた女は甚三郎の要求に「あ、あたしは、このお屋敷の女中じゃありません!」と言い返し、自分も道に迷ったのだと言う。そして「あんたはいつからここにいるんですか。どっちからきたの?」と問う。生まれてこの方、「あんた」と呼び捨てられたことのない甚三郎、カッとなってしまい、手が出た。すると女が叩き返す。懇親の一打ち。挿絵が最高
3月17日-221
切り抜き紛失
3月18日-222
座敷に踏み込む甚三郎。素っ気ない、でも妙な座敷の様子。
3月19日-223
ただおかしいという段階を超えて、怖気てきた甚三郎、暗いところが苦手なのか。蝋燭の火の挿絵が、もうそれだけで怖い。
3月20日-224
蝋燭の列が灯っていても、先の見えぬ廊下。そこへ鐘の音と「誰かいねえか?」という男のだみ声。甚三郎には天女の歌声のように響く。行き止まりに体当たりの図、これまたお見事。
3月21日-225
体当たりした行き止まり、あちら側から開けてもらうと、痩せこけた貧相な男が現れる。赤ら顔と酒の匂い。甚三郎、台所の水瓶に取りつき、犬のように顔を突っ込んで水を飲む。冷たく、喉ごしのいい旨い水。
3月22日-226
切り抜き紛失。あれまぁまぁ
3月23日-227
兄さんと呼ばれ、爺さんと呼ぶふたりの会話。爺さんは娘に追い出されたという。「おらぁ船大工だ」
この爺さんは酒が敵で、わたしは博打が敵ってことか、似た者同士だ、と思ってしまってぞっとした甚三郎。わたしゃここまで惨めじゃない、って。う~ん、そうかな
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