ストレンジャー、
慎吾くんの言うように見たことのない不思議な世界のドラマだったな。
物語も登場人物たちも静かで淡々と時が流れていて、
スペシャリストのようにハラハラドキドキするわけではなかったのに、
見終わったあと大きく深呼吸している自分がいて。
神経が高ぶってしまって、しばらく眠ることができなかった。

殺人事件がおこって犯人をみつけるサスペンスドラマではあるけど、
その謎解きよりも、語られる言葉の端々に、
「生きている奇跡」「生と死の表裏一体さ」や、
「忘れられることの悲しさ」「忘れないことの重さ」みたいなことを感じられるドラマでした。
見返すとまた違う感想を抱くのかもしれないな。

そして、晃くん(というのがビジュアルに合わずなんともキュート)と真理亜のシーンの妖艶さといったら…。
二人の関係も慎吾くんが言っていたように不思議で、
人間の世界にあてはめて考えてはいけないんだろうなって。

最後に雑踏の中を歩く後ろ姿の二人が、
周りにいる人間とは違う…そう、バンパネラにしか見えなくて、
そのうちふっと消えてしまうんじゃないかと思った。

それから、慎吾くんはやっぱり素晴らしい役者さんだと思ったよ。
「感情をゼロに」と監督さんに言われた役、
表情は変えられないけど、目や声で晃くんの感情…
うーん、喜怒哀楽という強い感情というよりも、微かな思い、記憶と言った方がいいのかな、
それが私には伝わってきて、とても切なくなりました。

等身大の大介さんもすごく良かった。
でもやっぱり、それだけじゃもったいない、普通の人間だけじゃ。
と晃くんを見て思った。
25年以上ショービジネスの世界で、
自分を魅せることで生きてきた慎吾くんだからできる役があるんだよね。

もう一度晃くんと真理亜ちゃんに会いたいな。
今度は大きなスクリーンで。
そう思える作品でした。
本広監督、ありがとうございました。

そしてその願いを叶えるべく、
まずは続編をテレ朝さんにお願いしなくちゃね。

それにしても、金曜の番宣生俺も土曜のカラオケ生俺も超かわいかったのに、
あの晃くんの色気はなんなのよー。
もしかして、中居くんの噂と同じく香取慎吾も双子なの?!