2023年2月14日放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/


'全国2400か所の温泉を巡った男性'
小松歩(コマツアユム)さん(以下、小松)



番組スタッフ「最近日帰り温泉行かれたりしましたか?」
マツコ「最近というか、もうあたしが日帰り温泉いったらちょっと変でしょ。どっちもびっくりするじゃん」
番組スタッフ「マツコさんが行きたくなるところも」
マツコ「行かないって言ってるじゃん」
ナレーション「しかし、今夜マツコが心変わり。この時期に行きたい極上の日帰り温泉が全国から一挙集結」
小松「こんにちは。はじめまして。小松です。よろしくお願いします」
マツコ「あれ?セミナーの帰りですか?…冗談です。どうぞどうぞ」
小松「失礼します」
マツコ「投資信託の相談があるんだけど、違うの?」
小松「違います。日帰り温泉を紹介しに」
マツコ「日帰り温泉なんだ」
小松「今日のテーマこちらですね。サウナ人気はもう十分。若者のみなさん、もっと温泉に入ってください」
マツコ「サウナはもういいの?」
小松「サウナは十分テレビに取り上げられているので」
マツコ「でもほら温泉は別に。サウナはほら、最近になってバーッていったけど、温泉は別にバーッてやらなくたってもとからもうさ」
小松「でも今サウナに取られちゃってる。温泉があるサウナもあるので、そこに行くとみんなサウナに入っちゃって、温泉はすいてるんです」
マツコ「そっか、だからサウナ入って水風呂入って、ととのっちゃって、温泉入らないのね」
小松「そうなんですよ。温泉ガラガラなんですよね」
マツコ「そうね、そういう意味では温泉は確かにちょっと一時ほどじゃないかもね。スーパー銭湯的なものを入れれば、お風呂って意味では盛んになったけど。確かにそうかも」
ナレーション「そう、近年若者を中心にサウナ人気が広がる一方で、老舗温泉旅館などの閉館が相次いでいる」
マツコ「早くしないと温泉の施設とかって、あれたぶんやり直さないともう無理でしょう?」
小松「けっこうもうきてますね」
マツコ「だよね。もうあれは5円くらいで売ってくれないかな、誰か。あたしけっこうやりたいのよ、旅館経営」
小松「本当ですか?ぜひ温泉旅館やってください、マツコさん。そうしたら僕泊まりにいくので」
マツコ「本当?」
小松「はい。月1で行きます」
マツコ「月1か。何人で来る?」
小松「5人」
マツコ「5人って。月5人保証じゃちょっと心もとないわ」

小松「そんな温泉好きな僕がですね、今日主張したいこと。こちらです。若者たちに伝えたい温泉の楽しみ方。見て、触って、聴いて、嗅いで、飲んで、五感すべてで楽しめます」
マツコ「これでまた若者たちの温泉離れが加速する」
小松「え、離れちゃいますか、これ」
マツコ「こういうハードルの高いことをすぐ言ってしまうから」
小松「でも本当この楽しみ方、本当してほしくて。温泉は癒されるってイメージがあると思うので、つかるだけの人が多いと思うんですね」
マツコ「まあ特に男性はそうだろうね」
小松「僕が考える良い温泉は鮮度が良い温泉なんですね」
マツコ「これ意外とみんなわかってないけど、どういうお湯の流れなのかっていうのがね、全然違うんだよね。100パーかけ流しなのか、下手したら沸かしてるところかもあるし。これはもうちゃんと調べていかないとだめよ」
小松「鮮度が良い温泉は、五感をくすぐる要素がすごくたくさんあるので、それを感じながら温泉と触れ合いながら楽しんでもらうことで、さらなる発見と癒し効果があるんじゃないかなと」
マツコ「まあまあ、聞くだけ聞くわよ」
小松「ありがとうございます」


《五感をくすぐる!極上の日帰り温泉》


ナレーション「五感で楽しむ日帰り温泉、まずは視覚。オススメがあるのは、九州で人気の温泉地、大分県別府市」
小松「マツコさん、やってまいりました、温泉県大分の別府温泉に来ております。こちらが湯けむり展望台というところで、別府の温泉の湯けむりが見られる展望台です。ここですね、21世紀に残したい日本の風景遺産第2位に選ばれているところで。しかも日本夜景遺産にも選ばれているところですね。ということで、すごく別府の景色を象徴するようなところですね。こうやって湯けむりを見ていると、やっぱりすごく温泉に入りたくなりますよね」
ナレーション「別府といえば創業100年、情緒ある露天風呂などが楽しめ、ミシュランガイドで3つ星を獲得した『ひょうたん温泉』や、神秘的な朝焼けの中別府湾を一望、絶景露天風呂が自慢の『大江戸温泉物語別府清風』など、言わずと知れた名湯が集まる人気エリアだが。そんな中でも最高の視覚が楽しめるという小松さんイチオシの日帰り温泉へ」
小松「マツコさん、やってまいりました。こちらですね。『夢幻の里春夏秋冬』という温泉です。ちょっとこの山奥の感じなんですけども、別府温泉の中でも堀田温泉というエリアにありまして。けっこう山側にある温泉なんですね」
ナレーション「こちらの『夢幻の里春夏秋冬』は、山里の中にひっそりとたたずむ地元の方にもあまり知られていない隠れた名湯。男女別の大浴場と、5つの貸切風呂が山の中に作られており、今回小松さんが紹介するのが最も山奥にあるこちらの貸切露天風呂。そのオススメの視覚がこちら」
小松「もう見てください。このお湯の美しさ。滝もすごいですけど」
ナレーション「そう、こちらの視覚ポイントは、この美しい湯色。少し青みのかかった優しい乳白色が特徴で、癒し効果も抜群」
小松「失礼します。はい、では準備ができましたので、さっそく入りたいと思います」

ナレーション「小松さんが入湯」
小松「最高ですね。けっこうぬるめで適温な感じです。すごい硫黄の香り。硫化水素の香りがして、この色見てもらうとわかるんですけど。ミルキーな感じですね」
番組スタッフ「どうしてこういう色?」
小松「温泉ができた瞬間はけっこう透明に近いんですけど、それがこう空気に触れることによって、酸化することによって、色がついているように見えるんですね。なので今はこういうちょっと青白い色ですけど、真っ白になったりとか、日によって色が変わるんですね。今日はこの色だけど、また違う日に来ると別の色を楽しめるっていう、そんな温泉ですね。日本でもこういう美しい温泉に入りながら滝を眺められるっていうのは、本当なかなかないと思うので、すごいオススメですね」
ナレーション「さらに泉質は肌に優しい硫黄泉。シミ予防にも良いと言われ、女性客にも大人気」
小松「マツコさん、滝と湯色、絶景の視覚で楽しめる温泉、オススメですのでぜひお越しください」
マツコ「良い温泉。ちょっと部屋作ってやったら相当な値段取れるような感じじゃない?」
小松「そうですよね。あれ貸切で2500円から3000円くらいで入れるんですね」
マツコ「でも貸切は3000円で入れるかもしれないけど、別府まで行くのがね」
小松「それありますね。おっしゃるとおり。では今回ちょっと遠いので、視覚の中で関東のものご用意いたしましたので」
マツコ「あるの?ありがたい」
ナレーション「まずはこちら。東京からおよそ2時間。山梨県市川三郷町にある『みはらしの岡みたまの湯』。標高370メートルに位置する露天風呂からは、南アルプスや八ヶ岳連峰を一望。その夜景も美しく、2019年には日本夜景遺産にも認定された、超人気日帰り温泉」
マツコ「これ有名よね」
小松「ここ有名ですよね。2つ目が群馬県の『猿ヶ京温泉』。こういう感じの露天風呂があって、谷川連峰も見える。もちろん源泉かけ流しです。建物から階段を下りてかなきゃいけないんですけど、谷底に降りていくんですね。けっこう大変なんですけど。その先にこの露天風呂が」
マツコ「じゃあちょっと遠慮させていただきます」
小松「谷底だからこういうダイナミックな露天風呂が作れると」
マツコ「すごいわね」

ナレーション「さらに、絶景が楽しめる日帰り温泉は東京都内にも」
小松「こちらですね、東京都式根島『地鉈温泉』」
マツコ「かわいくなかったらパンチしてる」
小松「一応高速ジェット船使ったら2時間で行けるんですよ」
マツコ「まあそう言うけど」
ナレーション「こちらの式根島『地鉈温泉』は、岩礁地に湧く見晴らし抜群の24時間無料で入れる海中温泉。鉄分を多く含むため、湯色はご覧のように赤茶色をしており、源泉温度は80度とかなり高温。そのため、海水と混ざった適温の場所を見つける少しワイルドな温泉」
小松「一応補足ですけども、なかなか視覚はサウナでは体感できない」
マツコ「サウナの肩を持つわけじゃないけど、最近流行ってる湖の横とかにトラックかなんかつけて飛び込むやつとかね。あるっちゃあるよね」
小松「いやー、確かに」
マツコ「これで100パー同調しちゃうと、公平性がなくなるからね。ただ、湖畔の温泉とかもあるもんね。北海道にあるよね、なんか湖の真ん中に温泉ためて」
小松「はい、『コタン温泉』。凍った湖」
マツコ「なんかあるよね」
小松「ありますね」
マツコ「あるよね。まあだから温泉の勝ち」
小松「ありがとうございます、温泉の勝ちということで」

ナレーション「主役の温泉以外にも、観光名所や地元の絶品グルメを堪能するのも日帰り温泉の魅力。そこで小松さん厳選、人気温泉地別府のオススメ周辺スポットをご紹介。訪れたのは別府の中でも多くの源泉が集中する鉄輪温泉エリア」
小松「マツコさん、やってきましてこちらは『地熱観光ラボ縁間』ということで、別府の温泉グルメをここで食べていきたいと思います」
ナレーション「実はこちら施設内に源泉が湧いている温泉激戦区ならではの食事処で、その温泉の蒸気を使って窯で蒸した海鮮蒸しピザがオススメ」
小松「ピザがおいしいんですよ、蒸しピザ」
マツコ「焼いてほしい」
小松「おいしいんですよ」
マツコ「おいしいの?」
小松「源泉100度なので、その蒸気でピザを蒸すんですね」
マツコ「だからどっちかっていうとパンだ」
小松「パンです。蒸しパン。モチモチ」
マツコ「蒸しパンか。おまえ本当に食べ方下手だな」
小松「いやこれ柔らかすぎて」
マツコ「そんなやわらかいんだ」
小松「蒸気もあるので塩味も感じられる。一気に蒸すので」
マツコ「真っ白だなこれ」
小松「海鮮系とけっこう相性よくて、これはクルマエビとホタテが入っている。うまみがギュッと閉じ込められるんですね」
マツコ「あ、良い足湯」
ナレーション「さらに足湯につかりながら食事が楽しめるのも温泉好きにはうれしいポイント。そして小松さんオススメの温泉グルメは他にも」
小松「他にもオススメのグルメがありまして。こちらですね、地熱プリンです。こちらも熱を使って蒸して、蒸して作るプリンなんですね」
(別府地熱ぷりん)
マツコ「でもさ、あのビンに入れた状態で蒸すんでしょう?」
小松「そうです」
マツコ「ただのお湯じゃない?」
小松「味は関係ないです」
マツコ「でもなんか食感に影響出てくるの?」
小松「そう、食感に影響が出るんです。グッと蒸すので。どうぞ召し上がってください」
マツコ「あ、硬い」
小松「そう、硬めなんです」
マツコ「これ地熱で蒸してるからなの?」
小松「だと言われます。弾力が出るらしいです」
ナレーション「さらに温泉の蒸気でじっくり蒸すことで、濃厚な味わいになるという」
マツコ「別府行きたいなあ」
小松「別府オススメです。完食いただいてよかったです」
マツコ「食べちゃったわよ。地熱の影響がどう出てるかわからないけど、おいしいプリンでした」
小松「ありがとうございます」

ナレーション「五感で楽しむ日帰り温泉。続いては聴覚」
マツコ「聴覚が一番わからないんだけど。言ってる意味が」
小松「サウンドですね」
マツコ「それはわかるわよ。だからどういうサウンドなのか、温泉の。一番興味ある」
小松「じゃあこれもですね、周辺のオススメスポットとともにご覧いただきたいんですけど。この中で僕食レポにチャレンジしているんですけど」
マツコ「あらいいんじゃない」
小松「かなりつたないので」
マツコ「いやいやいいと思う。そういうマニアもいるから」
ナレーション「続いて小松さんが訪れたのは、都内からも人気の日帰り温泉地、山梨県甲府市」
小松「マツコさん、今日はですね甲府駅前に来ています。甲府駅前ということで、武田信玄の像があります」
ナレーション「実は甲府は古くから温泉が湧き出やすいエリアとされ、現在も歴史ある温泉施設が点在。こちらの『柳屋』は、およそ1200年の歴史を誇る湯村温泉郷の人気温泉。疲労回復や筋肉痛に良いとされ、武田信玄が戦で負った傷を癒やしたとも言われている。その他にも保湿効果に優れた炭酸入りの温泉が楽しめる『ホテル吉野』など、甲府には本格的な温泉が数多くあるのだが、小松さんのオススメの日帰り温泉とは一体?と、その前にまずは周辺のグルメを堪能。やってきたのは『奥藤本店』。2010年にB-1グランプリで日本一に輝いた山梨名物鳥もつ煮が楽しめるお店。新鮮な鳥のレバーやハツなどを醤油と砂糖で甘辛く味付け。同じく名物の手打ちそばとセットで入浴前のスタミナアップ」
小松「早速きましたので、食レポをしていきたいと思います。ではまずそばのほうからいただきます。おいしいです。鳥もつ煮いきたいと思います」
番組スタッフ「ちょっと早いです」
小松「早いですか?めっちゃツルツルですね。コシもしっかりあって、おいしいそばですね。主役の鳥もつ煮。このテラテラな感じ、美しいですね。やわらかくて甘辛い。噛めば噛むほど鳥のうまみがジュワッと出てくるような感じ。めちゃめちゃおいしいですね。マツコさん、ぜひ甲府のこの鳥もつは、ぜひ一回食べてみてください」
ナレーション「2400か所めぐった小松さん厳選、音で楽しむ甲府の日帰り温泉とは?やってきたのがこちら『玉川温泉』」
マツコ「渋いね」
ナレーション「1987年に創業した、地元で人気の日帰り温泉で、館内は古き良き昭和の銭湯を思わせるレトロな雰囲気。果たして聴覚で楽しむ温泉とは?」
小松「さっそく温泉に入ってみたいと思います。もうここから温泉の音が聞こえてきますね。見てください。お湯が洪水のように床に流れているこの感じ、すばらしいですね。床下2センチくらい浸水してる感じですね。見えるかな、あそこ滝のように流れている。これは源泉がドバドバ出ている。近くに寄って耳で感じながらお湯に入ってもらいたい。すごいんですよ」
ナレーション「そう、こちらの聴覚ポイントは大量に流れる温泉のドバドバサウンド。しかも源泉かけ流しで、小松さんいわく、その量は日本トップクラス」
番組スタッフ「音が大きすぎない?」
小松「これくらい大きいほうが、ライブ感があって気持ちいい。音に包まれる感じが心地よいですね。抱かれる感じ、はっきり言うと。なにも考えられなくなっちゃいますね。音に没頭するというか。これだけドバドバ出てるので、それはあんな感じで床まで洪水するような感じで出している。やっぱり鮮度がいいし、この湯使いがすてきなサウンドを作ってくれる要因なんじゃないかなと」
ナレーション「さらにこの源泉は、筋肉痛や疲労回復に良いと言われるナトリウムなどが豊富に含まれているのだが。これほど惜しげもなくあふれ出るため、その温泉成分を存分に感じられる。まさに超ぜいたくな日帰り温泉」
マツコ「理想的なお湯だわ。あの量でドバドバ。旅館作ってほしいわね、って言ったら今日の趣旨と身も蓋もなくなるわよね」
小松「そう、日帰り。ここは日帰り専門の」
マツコ「専門なの?」
小松「はい。温泉銭湯みたいな位置づけですね」
マツコ「欲がないわね。『玉川温泉』はね」
小松「本当に。こんなにあんな湯量あるのに」
マツコ「もったいない。あれ全部流れちゃってるんだからな」
小松「2軒あってもまかなえる量ですよね」
マツコ「大きいホテルまかなえる。あんな量出てたら」

ナレーション「全国2400か所をめぐり、日帰り温泉の魅力に取りつかれた小松さん。そんな彼には温泉好きになったある驚きの理由があった」
小松「全国2400か所の温泉をめぐった男ですね。小松歩、今35歳です」
マツコ「バスクリン」
小松「バスクリンです」
マツコ「でもね、あたしバスクリンさんにお願いしたいことがある」
小松「はい、なんでしょうか?」
マツコ「‘日本の名湯’あるじゃない?あれ本物版出してくれない?高くてもいいから」
小松「それ本当僕もほしいなと思っています」
マツコ「あたし本当の温泉成分の入浴剤がほしい。難しいの?温泉成分をパウダーにするの」
バスクリン広報・石原優哉さん「医薬部外品は何グラムまでしか湯舟に入れちゃダメみたいなものがありまして」
マツコ「そうなんだ。法律なんだ」
小松「そうなんですよね。僕もほしいんですけどね」
マツコ「じゃあ無理じゃん」
小松「ベストを尽くしたいと思います」
マツコ「おまえに何ができる?やれるんなら頼むよ」
小松「人事なので何もできない」
マツコ「おまえ人事なの?」
小松「人事。経歴としてはですね、21歳のときにドライブ中にクマに衝突しまして。その際に頸椎を骨折して右手に麻痺が残ってしまう。これ入院直前の写真なんですけども」
マツコ「これでも下手したら死んでたね」
小松「本当にたまたま生きていた」
マツコ「これは死ぬレベルよ」
小松「そうですね」
マツコ「でもかわいい」
小松「ありがとうございます」
マツコ「これはかわいいです。『Hoku』…?」
小松「『Hokumoh』ですか。出身は東京の世田谷区なんですけど、北海道の網走の大学に進学して」
マツコ「網走じゃ大変だったわよ。東京からモデルが来たみたいになったわよ」
小松「全然そんなことないです」
マツコ「知ってるわよ、そんなことないの。…いや、ひどいね、今のは。今のはひどい」
ナレーション「その後、リハビリ治療に励んだものの、完治は難しいと医師に宣告されたという」
小松「2週間の温泉治療で完治しました」
マツコ「2週間で治ったの?」
小松「2週間で治りました。湯治したのが、北海道に住んでいましたので長万部の」
マツコ「『二股らぢうむ温泉』!っていうね」
小松「こちらラジウムを含まれている温泉ということで、神経にいいかなってことで行ってきました」
マツコ「いいね、これ。いいね、いいね」
小松「山の上にあるので、本当露天風呂から雪景色がすごいきれいで」
マツコ「雪景色の前に、あれ温泉が固まってる?」
小松「そうなんですよ」
マツコ「すごいねあれ。成分もたぶん濃いのよね」
小松「成分すごかったです」
マツコ「あんな鍾乳洞みたいになるくらいだから。行きたいな。首痛い」

ナレーション「五感で楽しむ日帰り温泉。続いては湯触り抜群の触覚系温泉。小松さんのオススメがあるのが、兵庫県神戸市」
小松「神戸と言えば有馬温泉が有名じゃないですか。一応今回有馬のオススメ日帰り温泉を持ってきました。1軒目が、『有馬温泉太閣の湯』。ここは日帰り専門の施設ですね。広い露天風呂があって、有馬の金泉、銀泉っていう二つの温泉が楽しめる」
ナレーション「こちらは有馬温泉を象徴する茶褐色で、保温・保湿効果が高く冷え性などによいといわれる金泉と、対照的に無色透明で高血圧などによいといわれる銀泉など、全26種類が楽しめる西日本最大級の人気日帰り温泉」
小松「次が宿泊施設、旅館で、日帰りできるところですね」
マツコ「うわー、良いところ」
小松「これは『陶泉御所坊』というところ。高級旅館です」
マツコ「うわー、なにこれ。なにこの家の中に風呂があるみたいな」
小松「こういう本当に風情がある、雰囲気の良いところで。温泉楽しめる旅館ですね」
マツコ「これほんとうにで家の造りだよね」
小松「そうですね、昔の日本家屋」
マツコ「すごいね、これは泊まれるんだよね」
小松「これは基本は宿泊です。だけど時間帯によって日帰りで入れる時間があると」
マツコ「今度泊まりで行こうか?」
小松「ぜひお願いします。うれしいです」
マツコ「話変わっちゃうけど」
ナレーション「実は神戸は有馬だけでなく、日帰り温泉の聖地だと小松さんは言う」
小松「神戸は街中に日帰り温泉がけっこうありまして。こういう『北神戸ぽかぽか温泉』。これショッピングモールの横に温泉がついていると」
マツコ「へえ。でも最近多いよね、ショッピングモールのところにあるのね」
小松「けっこうありますよね。ここ本当有馬温泉みたいなこういう黄金色のお湯に入れる施設なんですね。北側なので、本当に有馬側にあるので」
マツコ「同じような地帯だもんね、有馬とね」
ナレーション「そして有馬とは逆の海側にあるのが『湯元天然温泉朝日温泉』。こちらは住宅街の中にたたずむ日帰り温泉で、700メートルの地下から湧き出る源泉100パーセントのお湯が楽しめる」
小松「ここに住んだらもう毎日温泉入り放題ですもんね」
マツコ「知らない良い所があるわ」
ナレーション「その中でも小松さんオススメ、湯触り抜群の神戸の日帰り温泉が」
小松「ここ水道筋商店街。かなりレトロな商店街なんですけど。ここ長いんですね、10分くらいずっと歩いた商店街の一番奥ですね。行くと、『灘温泉』がある。ここ施設は新しいんですけど、もう戦前80年以上の歴史がある温泉なんですね」
マツコ「もうじゃあ立て替えているだけで、温泉自体は80年前からあるんだ?」
小松「はい。ずっと前からある温泉。地元の方によく使われている温泉で、湯舟も5種類あると。都会の温泉なんですけど、こういう露天風呂もあるんですね」
マツコ「お湯もきれいだね」
小松「お湯もきれいです。ここ源泉が34度なんですねかなりぬるい。一番のオススメは源泉そのままのかけ流しの」
マツコ「ややちょっとぬるいんだ、これだと」
小松「かなりぬるめ。体温くらいですね」
マツコ「ゆっくりつかるタイプの」
小松「そう、ゆっくりつかって、体温に近いのでこういうふわふわな浮遊感を味わえる」
ナレーション「さらにこちらはナトリウムや細かな炭酸ガスが含まれる泉質。肌によくなじむことで、ツルスベな触感を楽しめる」
マツコ「炭酸はいいのよ。肌きれいになるのよ」
小松「いいですよね」
ナレーション「とここで、自宅でツルスベ肌になりたい人必見、バスクリン社員の小松さんが入浴剤の選び方を伝授」
小松「ツルスベ感を感じられる成分もありまして、重曹、炭酸水素ナトリウムが入っている入浴剤だと、けっこうこのツルツル感、スベスベ感が強くなるんですね」
マツコ「やっぱり肌に良いの?」
小松「肌に良いですよ。温泉成分でもあるので、アミノ酸が入っている入浴剤もけっこうありまして。それは塩素を除去してくれる効果があるので」
マツコ「お風呂の中に入っている塩素?」
小松「そうです」
マツコ「じゃあそれ今日帰り買うわ。顔からつかる」

ナレーション「五感で楽しむ日帰り温泉。続いては嗅覚と味覚」
小松「サウナは意外とロウリュで香りが楽しめる」
マツコ「そうね、あと最近だとけっこうハーブとかね、お水に混ぜてそれでこうジャーってやってね」
小松「やってますよね。でも味は楽しめないですよね」
マツコ「温泉の味を楽しもうってあんまり思ってない。あ、言っちゃった。まあでもいわゆるヨーロッパの方とかの湯治っていうのは飲むんだもんね」
小松「そうですね。向こうは飲むのがメインなので」
マツコ「体に良いのよね、成分によってはね」
小松「そうです。すごく良いと思います」
マツコ「一番見たい」
ナレーション「嗅覚と味覚が楽しめるオススメ日帰り温泉があるのは、青森県弘前市」
小松「マツコさん、続いてはですね、青森県のこちらです。弘前城に来ています。あちらが天守ですね。青森県ということで、今かなり雪も降っていますけれども。気温がマイナス3度ということで、かなり寒い」
番組スタッフ「足元大丈夫ですか?」
小松「そう、足元もかなり寒くて、足の感覚がなくなってきました。日帰り温泉をめぐるということで、できるだけ温泉で服が脱ぎやすいかっこうをしてきたということで。ちょっと軽装ですけれども。早く温泉に入って体を温めたいと思います」
ナレーション「青森には池に浮かんでいるかのような、源泉かけ流し露天風呂が楽しめる『星野リゾート青森屋』などがあるが、中でも小松さんイチオシの日帰り温泉が。弘前市街地から車で15分ほどの場所にある、『新岡温泉』」
マツコ「渋いわ。親戚の家みたい」
ナレーション「古民家のようにレトロな雰囲気が特徴的で、入浴料もたったの300円とリーズナブル」
小松「安いんですよ。300円」
マツコ「安いね」
ナレーション「果たして、味覚と嗅覚が楽しめる温泉とは?」
小松「失礼します。めっちゃ良い香りしますね。どうですか、この温泉。湯舟1個しかないんですけど、このレトロな雰囲気、最高ですよね」
番組スタッフ「確かに甘い香りが」
小松「そう、けっこう甘い香りがして。葉っぱを煮詰めたような甘い香りがしますよね。モール泉っていって、昔の植物が化石化した成分が入っているんですね。なのでちょっとこう葉っぱっぽい甘い香りがするっていうのが特徴ですね」
ナレーション「そう、こちらの『新岡温泉』、植物が蓄積した地層から湧き出るモール泉をかけ流し。そのため、温泉の鮮度が良く、硫黄臭の他に甘い香りも楽しめる」
小松「湯気に香りがのって、甘い香りのアロマテラピーみたいな感じで最高ですよね」
ナレーション「ということで早速入湯」
小松「熱いけどめっちゃ良いです。湯舟に近くなると甘い香りがさらに近づいてきてドキドキしますね、うれしくて」
ナレーション「続いて味覚をチェック」
小松「ここが一番鮮度が良い。ここからいただきます。めっちゃおいしい。塩気と甘さが混ざったような感じ。そこにモールの葉っぱの風味が広がって、みたらし団子の甘ダレみたいな、甘蜜みたいな味がしますね」
ナレーション「実はこの甘じょっぱさにも秘密が。こちらの温泉、ナトリウムや塩化物なども含まれており、胃腸機能の低下や神経痛に良いと言われる」
小松「塩味もあるんですよね」
マツコ「東京の温泉にけっこう近いわよね」
番組スタッフ「地元の方も飲む人が多い?」
小松「そうやっぱり飲む人も多いみたいですね。長寿の秘訣はこの温泉に入ることだって言っている常連さんもいらっしゃるので、地元の方にとって欠かせない温泉なんじゃないかなと思います。マツコさん、『新岡温泉』、飲んでもおいしいですし、アロマテラピーで香ってもオススメです。ぜひ『新岡温泉』お越しください。お待ちしています。けっこう飲むと糖尿病によかったよとか、そういう常連さんの声もあったりするので。やっぱり温泉を飲むと効くっていうのは行って実感しましたね」
マツコ「お湯飲んでたお兄さんも、肌ツルツルだった」

小松「本当は温泉をお持ちして飲んでいきたかったんですけども、そういうわけにもいかなかったので」
マツコ「そうね、青森からだとね、ちょっとね」
ナレーション「温泉を味覚で感じられるという弘前のご当地グルメをご紹介」
小松「大鰐の駅前に『山崎食堂』さん。ここも割とレトロな風情のところですけど、昭和6年オープン」
マツコ「あら。うちの親父と同い年。91年よ」
小松「定食もあるんですけど、僕がオススメしたいのがこの『大鰐温泉もやしラーメン』。これ名前の通り、大鰐温泉もやしっていう温泉で作ったもやしなんですね」
マツコ「なんか細いね」
小松「そう、けっこう細長くて、普通のもやしって水の中で作られるんですけど、この大鰐温泉もやしは土から作るんですね。地熱で温泉の熱を使うと。これもう350年前からこの製法で」
マツコ「うわ、こんな作り方しているもやし、もうあんまりないわよ」
小松「そうですね、大きくできるらしいですね。温泉の熱で最後締めあげるので、甘さも増すらしいです。この炒めた汁とともに醤油ラーメンにトッピングするんですね。煮干しと昆布ベースのスープとマッチするということで、もうこれ温泉ならではの味覚なんじゃないかなと。ぜひお召し上がりいただければと」
マツコ「うわ、もうね、もやしの香りがすごいわね。ウマいわ。水耕栽培と全然違うわね。歯ごたえとか」
小松「歯ごたえシャキシャキですよね」
マツコ「もやしがメインなのはわかるんだけど、なんだろう、この麺を上げたときの香り。なつかしいわ。最近ないね、この麺。ああ、なつかしい。うわ、久しぶりに食った、この麺。昔のすごく良い麺の味よね」
小松「そうですね。そういうのがやっぱり温泉街にはまだ残っているので」
マツコ「これをあの雪の中で食いたい」
小松「最高。冷えた体で食べるのがおいしい」
マツコ「そうなのよ」
小松「ではですね、五感で感じる温泉、全てご紹介したんですけど、マツコさんにご提案したい日帰り温泉もありますので、そちらご紹介したいと思います。条件としては、1つ目が貸切風呂があるということ。2つ目は景色が良い。3つ目、ちょっと調べるとマツコさん痛風に悩まれていると」
マツコ「ありがとうございます」
小松「いえいえ。この条件から選んだのがこちらですね。新潟県魚沼市『栃尾又温泉』自在館という旅館。ここも宿泊がメインなんですけど。前もってご連絡したら日帰りもできるよと」
マツコ「いや、宿泊します」
小松「ここ3つ貸切風呂があります。内湯2つと露天が1つ」
ナレーション「中でもオススメなのが貸切露天風呂『うけつの湯』。源泉は100パーセントかけ流しで、鮮度抜群。冬場は美しい渓谷の雪景色を眺めながらじっくり温泉を堪能できる」
小松「泉質はラジウム温泉。お湯がすごくなめらかなので、もちろん美肌にも良い。ラジウムなので痛風や高血圧などに良いと言われる泉質ですね。ここ露天からはこの越後駒ヶ岳の山々の景色を見ながら入れると」
マツコ「あと栃尾でしょ。いや、もうやっぱり見てると行きたくなってきちゃう。雪の中の温泉良いね」
小松「最高ですよね」
マツコ「あと雪深いところがいい。新潟とかさ青森とかさ。一番好きかも。露天風呂で雪が一番。長いこと入っていられる。本当雪が降ってたりすると、ここから上が超冷たいのよ。のぼせない。ちょっと熱いってなったら上に上がってね、雪こうやってね。あれがいいのよね、雪ね。『おお…』って急に寒くなるからまた温泉にバーッて入るの。たまにジャンプしたりとか」
小松「いいですね。それ雪にこう埋もれたり、ダイブして」
マツコ「『おお…』って言ってまたこうね。あれがいいのよ」
小松「よくわかります」
マツコ「もうさ、こんなになる前に行きたかったんだけど、青森にランプで過ごすところあるじゃない?」
小松「はい、『青荷温泉』」
マツコ「本当にポツンと一軒家みたいなところにあるのよ。行きたいんだけど、せっかく電気も通っていない電波も届かないところに行って、あたしいたらイヤでしょ。全てから逃げようと思って行ったらあたしがいる」


《もはやアート!美しすぎる湯口トップ2》


ナレーション「これまで全国2400か所の温泉を巡った小松さん。そんな彼には温泉を愛しすぎるがゆえの少し変わった悩みが」
小松「こんなマツコさんであれば」
マツコ「『こんなマツコさん』?」
小松「これだけこの温泉にご理解があるマツコさんであれば、という意味です。僕の趣味もわかっていただけるんじゃないかなと」
マツコ「ああもう全然。たぶんなんでも受け入れる」
小松「本当ですか。いいですか。じゃあこちらです。誰にも理解されない僕の趣味。ぼくは湯口が大好きです」
マツコ「勝手にすれば?ちょっとまだわからないから」
小松「まだわからないですよね」
マツコ「理由聞かないと」
小松「そうですよね。湯舟の中で温泉出ているところ、湯口っていうじゃないですか。鮮度でいうと、湯舟の中でやっぱりあそこが一番鮮度がいいんですね。湯が生まれるところですから。その湯口が、温泉成分がどんどんたまっていって、すごいアートっぽいようなものになったりするんですよ」
マツコ「ああ、はい、はい。本当鍾乳洞みたいなね」
小松「そうです。おっしゃるとおりです。湯口を撮りためている、僕の湯口コレクションのフリップにしました。気になるのありますか?」
マツコ「渋くてもいい?あれ『かわたり』温泉って読むの?」
小松「『かわたび』温泉ですね」
マツコ「宮城のやつ。渋いわね」
小松「これいいんですよね」
マツコ「こういうのが好き」
小松「こういうのいいですよね。これ塩ビ管。パイプに温泉成分がガビガビにくっついて」
マツコ「そういうことを言ったわけではない。着眼点が大幅にずれていた」
小松「どちらに?」
マツコ「木の本体部分だろ、どう考えても。まず塩ビのパイプからいかない。塩ビのパイプだったのね、メインは」
小松「パイプがあるのと、しかもこの2段階になっている木の枠」
マツコ「わかる。すごくいい、それが。いっぺんたまってね」
小松「そうです。システム的にすばらしいなと」
マツコ「あれちょっと冷ましてるの?」
小松「ちょっと冷めるようになってるんですね。それでこういうシステムになっていて。しかもパイプがガビガビ」
マツコ「パイプがガビガビについてはごめんなさい、全然どっちでもいいです。あれ『川俣温泉』?栃木」
小松「『川俣温泉』ですね」
マツコ「鬼怒川のあたり?」
小松「そう、鬼怒川、奥鬼怒っていわれているエリアですね。鬼怒川のもう全く雰囲気が違う、すごく落ち着いたというか。ひなびた温泉のエリアですね」
マツコ「ああいうのも好きね、渋くて」
小松「竹の管ですね」
マツコ「打たせ湯みたいにするの好き」
小松「源泉70度くらい」
マツコ「やってやろうじゃねえか。いや、あれだから、この間にちょっと冷まそうとしてるのかな」
小松「そうです。少しでも高い所から」
マツコ「ちょっとでも冷ましてから落とそうと。じゃあけっこう広いところで相当離れたところに入るの?みんな」
小松「そうですね、この近くはやっぱり熱いですね」
マツコ「あたしは意外と一番離れたところに入る」
小松「湯尻のほうから」
マツコ「湯尻っていうの?」
小松「湯尻っていうんですよ」
マツコ「うわーってやって、落ちていくのがいいのよ。肩から流れていくのが好き」
小松「それちょっとわかるかもしれないです」

ナレーション「温泉の鮮度は湯口を見ればわかる、そう語る小松さんが全国から厳選する湯口トップ2」
マツコ「ここからいったいどれだけの人がついてくるかわからないけど」
小松「こちらですね。世界遺産に登録すべきモンスター系湯口。島根県、『湯泉津温泉』薬師湯」
ナレーション「薬師湯があるのは、島根県大田市の世界遺産に登録されている石見銀山エリア」
小松「薬師湯もこういう雰囲気で、ちょっとこう洋風な感じもある。館内は大正レトロの雰囲気がただよっているんですね。ノスタルジックな温泉街にある、ノスタルジックな温泉という感じですね。温泉はこんな感じです。泉質がナトリウム、カルシウム」
マツコ「あんたの好きそうなガビガビが」
小松「これです。こういう感じ。ガビガビがすごいのが別館にある貸切の温泉ですね。床が3センチくらい盛り上がるくらいガビガビなんですね。これがモンスター系湯口。色気にあふれているんですね」
マツコ「うわ、やらしくない?本当に」
小松「こんもりとこう温泉成分が析出してもりもりになってゴリゴリになっているという。最初シンプルなトンネル形の湯口だったらしいんですけど、これだけ成長しているってのは、本当に僕はもう世界遺産にすべきなんじゃないかなというふうに思っています」
マツコ「うーんと、ちょっと無理です」
小松「もう1個ありますので。こちらですね。ずっと眺めていたいアート系湯口。新潟県『赤倉温泉』遠間旅館。2400か所巡った中で、ナンバー1だと思う湯口なので」
マツコ「こちらの旅館もそんなにうれしくないだろうね。湯口が一番ですって言われてもね」
ナレーション「それがあるのは、上越の人気温泉地、新潟県『赤倉温泉』」
小松「マツコさん、今日はですね、200年の歴史を誇る新潟県の『赤倉温泉』。この遠間旅館に来ております。この旅館も200年近い歴史を誇っている、すごい近代的な建物ですけれども。歴史がある旅館ですね。ここはなんといっても僕の中ではナンバー1に近い湯口。マツコさんに紹介できることを非常にうれしく思っています」
ナレーション「日本百名山のひとつ、妙高山のふもとにそびえ立つ遠間旅館。こちらは源泉100パーセントかけ流しはもちろんのこと、徹底された湯量や温度管理によって、極上の香りや湯触りが楽しめる。そしてこちらの宿を営むのが、温泉の知識では右に出る者はいないといわれる遠間和広さん」
番組スタッフ「小松さんにとっての存在は?」
小松「温泉業界の神様に近い方なんじゃないかなと思います」
遠間さん「いやでもね、こまっちゃんの湯口の知識はすごい。これは本当にかなわない」
小松「それ聞いて本当うれしいんですけど、湯口で一番良いのはこの旅館の女湯の湯口」
遠間さん「ありがたいね」
ナレーション「ということで、以前特別に見せてもらった女湯へ。果たして小松さんのナンバー1湯口とは?」
小松「今回特別にですね、女湯のほうものぞかせていただいています」
マツコ「おまえ顔が高揚してるじゃねえか。ド変態だなおまえ本当に」
小松「こちらの湯口でございます。僕が大好きな少年の湯口です。どうですか。少年が鯉にまたがっているんですけれども、見ていただくと鯉がですね、温泉の成分によってガビガビに析出物によって覆われていて。ものすごく芸術的な風景がここにあるんですね。この少年見ていただくと、すごくヨーロピアンな顔。まっすぐ前を見ている。このお湯に入ってですね、体が温まってくると、だんだんこの少年が活躍する世界に吸い込まれていくような感じがするんですね。…このまま続けて大丈夫ですか?」
マツコ「大丈夫だけど、現場でもスタッフがポカーンとしている」
小松「泉質でいうと、硫酸塩泉という泉質なので、すごく落ち着ける鎮静効果がある温泉なんですね。そういった状態でこの少年を見ていると、とてもファンタジックな気分になりまして。バグって向こうにいっちゃうみたいな感じです」
マツコ「変態」
小松「マツコさん、どうですか、この湯口。非常にオススメでございます。マツコさんもぜひ遠間旅館にお越しいただいて、ファンタジーな世界を堪能して癒されてください。いかがでしたか」
マツコ「別にいいかな。まあ申し訳ないけど、お湯はすばらしそうだから、温泉は行きたいなと思ったけど。別にあの湯口を見れなくても後悔はないかな。ヤバいのかなこの人?クマにぶつかったときからパラレルワールドに生きてる?」


~完~