2022/12/20放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'年間3000個のスイーツを食べる男'
坂井勇太朗(サカイユウタロウ)さん(以下、坂井)



坂井「よろしくお願いします」
マツコ「あら!うわー、3000個」
坂井「3000個食べました」
マツコ「どうぞ。ねえ、ようやくこの番組に出るね、『何千個食った』だの『何百個食い続けている』だの言ってる人で、激ポチャを見たことがない。これダブル激ポチャ」
坂井「今日ですね、もうすぐクリスマスということで、どうしても伝えたいことがありまして。私が来た理由がですね、こちらなんですけれども。日本生まれのショートケーキ、実は100周年なんです」
マツコ「あっ、今年?」
坂井「はい。ショートケーキの由来は諸説あって、発祥もそうなんですけれど。不二家の創業者の藤井林右衛門さんが、アメリカへ行かれたときにイチゴと生クリームがのったお菓子があったんですけど。生地もどちらかというスコーンみたいな固い形だったんですけれど。それを見て1992年に販売した。約100年前ですね。そこから始まったと言われています」
マツコ「だから10年かかるんだ、販売までに」
坂井「不二家さんのショートケーキが実は今回100周年ということで。100周年ケーキが出るんですけども」
マツコ「食べたい!ないの?」
番組スタッフ「あります」
マツコ「食べたい」
ナレーション「かつて販売していたクリスマスショートケーキをオマージュ。誕生100周年を記念して販売される限定ケーキをまずは試食」
マツコ「ちょっとじゃあこれ」
坂井「あ、マツコさんそこからいくんですね。人によってはイチゴからいく人もいる」
マツコ「ああ、もう我慢できないタイプね。あたしはまずこのスポンジとクリームを。やっぱりさどう考えたってこれ以外に、これよりすごい組み合わせある?変な話、イチゴは無くても平気。あたしはこれが好きなの。脂質と糖質よ」
坂井「食べ方まったくいっしょです。僕も最初そこからいきます」
マツコ「みなさん、太りたかったらこの食べ方で。どう考えたってこれ以上にウマいもんはないだろ」
坂井「はい。もう気づいたらなくなってますね」
マツコ「そうなんだよね。ショートケーキって恐ろしいのは、けっこう飲み物に近いんだよね。最近のスポンジはみんなクオリティ高いから、これくらいで飲みこめちゃう。3回くらい噛んだだけで」
番組スタッフ「この後もあるので」
マツコ「大丈夫だよ!水飲んでいるのといっしょなんだから。ナメるなよ」

坂井「私が本当に今回伝えたいことがありまして。こちらです。消費者はマリトッツォ、カンノーリなど、新しいものを追い求めてばかり。普段当たり前のようにそばにいてくれる、ショートケーキにはなかなか光が当たらない。100周年を迎える今年のクリスマスは、ショートケーキを食べてほしい。あとショーケースの中を見ても、なんかショートケーキはこぢんまり端っこにあったりとか、もうメディア見ても『あれっ、マリトッツォばっかり』とか。今年だとカンノーリばっかりとか」
マツコ「もうね、わかります。ショートケーキが絶対に一番おいしいです。これは本当に。これだけはね、やっぱりなんだろう。だから太るのかしらね。本当にどうしてだろう」


坂井「私のプロフィール。何者なのか」
マツコ「もう今お茶の間はそれを待ち構えている」
坂井「すみません。坂井勇太朗と申します。今スイーツメディア『ufu.』というサイトを去年立ち上げまして。ウェブのメディアなんですけれど」
マツコ「『ufu.』がんばっていただきたいんだけど、気になる経歴よ。『たまひよ』にいたのね。あーら、もう、裏切らない」
坂井「赤ちゃんあやしたりしていました」
マツコ「子どもモデルは泣くのよ」
坂井「そのあと『サンキュ!』という主婦の雑誌にいきまして」
マツコ「異動して?」
坂井「はい。そうしたらコンビニストアの企画とかアイスの企画とかやっていて」
マツコ「あら、すごいわね。このまま絵に色つけて出せるくらいじゃない」
坂井「あれっ、スイーツおいしいじゃんみたいな。それまでラーメンが大好きだった」
マツコ「もうじゃあ30からなんだ、スイーツ好きになったの。人生変わっちゃったわね、本当」
坂井「見た目も人生も変わっちゃいました」
マツコ「それまでは太ってなかったの?」
坂井「まあ、やせてはなかったですけど」
マツコ「ああでも確かに」
(当時30歳、84キロ→現在35歳、110キロ)
坂井「違いますよね。このころはキックボクシングとかやっていて」
マツコ「スイーツで太ったわけじゃないのね?」
坂井「そうなんです。スイーツは健康的に食べれば大丈夫。スイーツとラーメンとご飯、いっぱいたべちゃう」
マツコ「そうなの。みなさん、あたしたちは複合的要因によって太っているからね。なにか食べたら太るってことはない。おいしくバランスよく摂れば、太るものなんてこの世にない。あたしたちは挑戦者」
坂井「そうですね」


《飲める生クリームが味わえる、ショートケーキ3選》


坂井「まずはですね、一番伝えたいのが大事な要素として、こちらです。ショートケーキの魅力。生クリームに溺れられる合法的な食べ物」
マツコ「そうね。だからでも食べすぎになった途端に非合法になるんで気を付けてくださいね、みなさん。あたしたち非合法ボディなので。すみません、本当に」
坂井「やっぱりですね、生クリームはショートケーキで最も重要だなと思っていまして。泡立て方、砂糖のバランスであったり」
マツコ「そうです。またね、タチの悪いことに、スポンジがやわらかいと本当に、『なんだ?あたし今豆腐でも食べたのかしら?』みたいなね。罪悪感ゼロ」
坂井「わかります。カウンターデザートが流行っていて、目の前で仕立てるケーキとか。できたてをいただける時代になっていて、どのケーキも飲み物のような」
マツコ「いやいや、別に飲めなくてもいい。飲める基準で」
ナレーション「ショートケーキは今できたてを味わう時代。生乳100パーセントのフレッシュ生クリームはまるで飲み物のような、軽い口当たり」
坂井「マツコさんに私が本当においしいと思った3つ。飲める生クリームが味わえるショートケーキ3選。まず一つ目が、ライブで楽しむ純白ショートケーキ『パティシエール マヨ』。六本木です」

ナレーション「昨年2月にオープンした、完全予約制のデザートバー、『パティシエール マヨ』。カウンターの目の前でスイーツ作りをライブで楽しめることができる」
坂井「これパフェがおいしいんですよ。このパフェが」
ナレーション「オーナーの宮田真代さん。都内のレストランで15年修業し、独立した新進気鋭の女性パティシエ。そんな彼女が作るおどろきのできたてショートケーキとは」
坂井「今回ですね、できたての生クリームをマツコさんに食べていただきたい」
マツコ「真代がいるの?」
坂井「はい、真代さん」
宮田さん「こんにちは」
マツコ「真代、きれじゃない、ほら」
宮田さん「お願いします」
マツコ「おいくつなの?」
宮田さん「35になります」
マツコ「うわ、かわいい」
宮田さん「ありがとうございます」
マツコ「真代、かわいい。髪の色とアイシャドウの色合わせて」
坂井「お願いします」
宮田さん「お願いします。では作らせていただきます」
坂井「パティシエさんの技術で、ナッペっていうのがあるんですよ」
マツコ「ナッペ?」
坂井「ケーキをクルクルって回しながら塗っていく作業なんですけれども。これがもうめちゃくちゃ萌えます。ずっと見ていられる」
マツコ「これがナッペ?」
坂井「そうです。回していく作業です。今日の中に入っているものもぜひ真代さんに解説していただきたいんですけど」
宮田さん「季節によって変わるんですけど、『スーパー ラ・フランス』というラ・フランスをご用意しました」
マツコ「あら。スーパーよ」
宮田さん「そうです。本当スーパーで、糖度が14度以上、2Lサイズ以上の、限られた生産者しか作れないというラ・フランスです。だいたいショートケーキって、スポンジを作って寝かせてサンドして、時間がかかってから召し上がることが多いんですけど、今回は全てできたてで。スポンジも当日です」
坂井「この作っている間にですね、VTRで他のナッペ、ごめんなさい、ナッペ、ナッペですね。ごめんなさい、発音が」
マツコ「言えてないじゃない。昔の世代なのよ」
ナレーション「では『パティシエール マヨ』のショートケーキができあがるまでの間に、飲める生クリームが味わえるお店、続いては世界大会出場の極うま生クリーム。代々木上原駅から徒歩2分。井の頭通り沿いにある人気洋菓子店『アステリスク』。オーナーシェフの和泉さんは、数々の国際コンクールで受賞経験を持つ日本屈指のパティシエ。生クリームは北海道産をはじめ、産地の違う2種類をブレンド。隠し味に牛乳を濃縮した脱脂濃縮乳を混ぜ、味に奥行きを出す」
和泉さん「濃厚さと口溶けのスピード、それを考えた生クリームにするために混ぜています。果肉の強さとある程度の酸味と甘みのバランスの良さ。それがやっぱりこのイチゴの特徴かなと思います。イチゴはちょっと酸味があるほうが、生クリームのボディが強いので、バランスがいいかなと」
坂井「始まりますよ、ナッペ」
マツコ「みんな太ればいいわ」
坂井「なかなか見れないですよ、この和泉シェフのナッペは。ほら美しい」
マツコ「あたしがYouTubeで左官屋さんの動画見てるのと同じ」
坂井「同じです。もうずっと見てられる感じです。こちらすごいシンプルなんですけれど、スポンジ生地、カステラなんですけれど、和泉シェフのご実家が和菓子屋さん」
マツコ「ていうか、すごい白がきれい」
坂井「そうなんです。本当においしいです」
マツコ「これはちょっとイチゴをまずいかないと無理ね」
坂井「ぜひいただいてみてください」
マツコ「イチゴおいしい」
坂井「この生地が本当においしいので」
マツコ「これね。生地おいしい」
坂井「試行錯誤を繰り返して、お店でも作れる人ほとんどいない」
マツコ「やっぱりご実家が和菓子屋さんっておっしゃってたけど、それの影響もあるのかな。カステラをこう使ったのは」
坂井「誕生日のとき、ホールを一人で食べました」
マツコ「これホールいける」
坂井「飲めました?」
マツコ「おいしい」

ナレーション「続いては、銀座三丁目にあるホールショートケーキ専門店『クレーム・フレーズ・ジェノワーズ』。店内にショートケースは無く、完全予約制で受け取り時間に合わせできたてを提供。オーナーの関口さんは日本洋菓子界で女性初となるフランスの農事功労賞‘シュヴァリエ’を受勲」
関口さん「もっと硬いのであれば、そんな技術が無くても塗れるんですけど。これくらいやわらかいクリームを塗ると、まあまあ技術が必要ですね。ただそれがツヤがあって美しくて、おいしいんですね」
坂井「ほら見てください。アートですよ」
マツコ「ああ、きれい。本当左官屋さんのやつ見てるのといっしょね」
坂井「これヘタごと乗せてるのは、新鮮なイチゴを前日に入荷して、はがしちゃうと劣化しちゃうので」
マツコ「食べるときはヘタ取っていいんだよね?」
坂井「大丈夫です」
マツコ「ビックリした。なんかヘタごと食べるのかなと思った。あら、きれい」
坂井「このスライスしたイチゴもステキで」
マツコ「あとやっぱりね、良いお店はスポンジが違う」
坂井「余計なもの何も入れてないんですよ」
マツコ「ちょっと濃い。小麦の香り強い。本当すごいわ、小麦と牛乳の香りが」
坂井「これこそサッパリで本当に飲めるショートケーキ」
マツコ「これウマいなあ。やっぱりさ、洋菓子食べてるんだけど、ソウルフードというかさ。日本のもの食べてるみたいな感覚になる洋菓子って、ショートケーキ以外ないよね」
坂井「そうですね。ジャパニーズケーキと言っても過言ではない」
マツコ「本当ですよ」
坂井「ちょっとそんな流れの中で、次のケーキ紹介しづらいんですけれど。実は番外編として、海外から来たショートケーキを。逆輸入のような形で」
ナレーション「黒船来襲!進化系ショートケーキ。日本発祥のショートケーキを、世界の一流パティシエが独自の解釈でアレンジしたものが、近年話題に。中でも坂井さんのオススメが、パティスリー界のピカソと呼ばれるピエール・エルメがオマージュしたショートケーキ」
坂井「すみません、イチゴが乗っていないです。でもバラが乗っています。これ‘イスパハン’と言って、フランスのお菓子なんですけれど。もともとショートケーキは向こうになくて、イスパハンを日本のショートケーキをリスペクトして入れたっていう」
マツコ「じゃあ向こうのはどういうお菓子なの?」
坂井「マカロンのような生地にフランポワーズが乗っていた。ピエール・エルメさんのあのようなお菓子ですね」
ナレーション「ピンク色の生クリームはバラのシロップと香りを加え、日本のケーキにはないテイストに。さらにイチゴではなく、ライチとフランポワーズのコンポートを挟み込んだ進化系ショートケーキ」
坂井「あれをショートケーキに反映させて、ピエール・エルメさんが日本のショートケーキをイスパハンに落とし込んだ」
マツコ「なるほどね」

ナレーション「『パティシエール マヨ』の飲める生クリームが絶品の、ショートケーキが完成」
マツコ「この前にまず真代がきれい」
宮田さん「ありがとうございます」
マツコ「本当に真代、あと良い匂いがする」
宮田さん「本当ですか。甘い匂いがするかも」
マツコ「ちょっとこれ断面図とか」
宮田さん「ナイフで割っていただいて」
マツコ「ナイフがいい?」
宮田さん「半分にスパっと割ると、スポンジのやわらかさとか、生クリームのやわらかさがすごくわかりやすいので。開いていただくと中の断面がきれいに」
マツコ「ちょっと待って、ヤダ。すごいこれ。なんかもう、シンプルイズベスト」
宮田さん「すごい良い食べっぷり」
マツコ「早く食べないと」
宮田さん「ありがとうございます」
坂井「できたてですからね」
マツコ「やっぱり作った直後の生クリームは違う。これはだから、ライブの意味がわかりましたよ。やっぱりちょっとああやってディスプレイされて置いてあるものとは全く違う食べ物よね。空気を感じるというか。ラ・フランスの香りがフッて残っていいね」
坂井「4口ですね」
宮田さん「4口。全部食べちゃった。きれいにありがとうございます」
マツコ「おいしい」
宮田さん「ありがとうございます」
マツコ「お豆腐と、普通にざる豆腐あるじゃん。できたてをこうやってる。あれくらいの差がある」
宮田さん「すごく軽く食べられると思います」
マツコ「本当になんかやだ。食べた?あたし今」
坂井「食べました」
宮田さん「食べてないかもしれない」
マツコ「食べてないよ」


《旬のイチゴが主役のショートケーキ3選》


坂井「続いては、ショートケーキの魅力。イチゴがかわいい」
マツコ「何言ってんだおまえ。本当に。なんだおまえは本当に」
坂井「今クリームのこと熱く語ったんですけれど、実はイチゴもすごくバリエーション多い」
マツコ「まあそうよね。イチゴって一括りにするけど、本当に品種もすごい」
坂井「今回注目していただきたいのが、旬のイチゴを食べるために作られた、イチゴ主導型ショートケーキ」
マツコ「イチゴ主導型?」
坂井「はい。イチゴが主役。イチゴの味に合わせて作られたショートケーキ」
マツコ「そういうことね」
ナレーション「日本は世界有数のイチゴ大国。その品種はおよそ300種類」
坂井「本当にごく一部なんですよ、今回ご紹介するのは」
マツコ「ここにあるのだって、食べたことないのあるわ。‘あまりん’とか‘サマープリンセス’はない」
坂井「‘あまりん’が大注目品種で」
マツコ「‘あまりん’って知らない。今日初めて聞いた」
坂井「今これけっこうレストランデザートのシェフとか超一流のパティシエが」
マツコ「じゃああんまり市中では手に入らないんだ?」
坂井「そうなんですよ。埼玉県と群馬県の境くらいの、あの辺で採れるイチゴの品種で、めちゃくちゃ甘いです。あと先ほどおっしゃっていた‘サマープリンセス’」
マツコ「‘サマープリンセス’もない。めちゃくちゃ色白くない?」
坂井「断面が真っ白なんですよ。ちょうど今、これ夏に収穫できるイチゴ。その名前のとおりなんですけれど。ちょっと熟成して糖度が増すのは10から12月。この時期がすごくおいしいです」
マツコ「あと、あれもない。‘淡雪’」
坂井「白イチゴがすごく去年から流行っていて」
マツコ「そうね。多くなったよね」
坂井「こちらの‘淡雪’はちょっとピンクがかったような色合いをしているんですけれども。桃のような果肉がジューシー。ジュワッとした感じで、香りもさっぱりしています、すごく」
マツコ「そうやってみると、‘あまおう’とか‘とちおとめ’とかって、バランスいい。だからあんなに増えたんだね」
坂井「そうですね。今回ですね、オススメのイチゴが‘古都華’と白イチゴと‘サマープリンセス’。このとっておきのイチゴを使ったショートケーキをご紹介していきます。それがこちらです。サマープリンセスがかわいい『メゾン・ド・フルージュ』。そして古都華がかわいい『カフェコムサ コムサステージ銀座店』になります」
ナレーション「京都三条にあるイチゴのお菓子専門店『メゾン・ド・フルージュ』。店内には旬のイチゴを使ったスイーツが40種類以上。オーナーの渡部さんみずから全国のイチゴ農家に足を運び、10種類以上の品種から、その時期に最もおいしい完熟イチゴを厳選。本日は長野県直送の‘サマープリンセス’。10月から12月にかけ糖度がグンと増し、程よい酸味が生クリームの甘みを引き立てる、渡部さんイチオシのイチゴ」
渡部さん「私の欲望の塊。子どものときに食べたらイチゴが入っていないところがあるじゃないですか。あれがめちゃめちゃイヤだったので。イチゴがどこ切っても入っているように4段入っている」
坂井「この断面が」
マツコ「すごっ」
坂井「これ2段でイチゴやるの、すごい難しいんですよ。この‘サマープリンセス’のかわいい真っ白な断面を、きれいな純白なクリームで先ほどおっしゃっていたとおりカット、どこ食べてもイチゴの味がするように。スポンジにもちょっと見える通りシロップが入っています。上のイチゴと下のイチゴも品種を変えていたりとか、季節によってイチゴの品種の変えている」
ナレーション「イチゴが主役のショートケーキ。続いては、フルーツ好きに絶大な人気の『カフェコムサ コムサステージ銀座店』。旬のフルーツをふんだんに使ったタルトやケーキが10種類以上」
坂井「‘古都華’ってすごい希少なんですけれども」
ナレーション「こちらのイチゴは、奈良県産の甘みがしっかりのった高級品種‘古都華’を使用」
坂井「びっくりします。こんなにいっぱい」
マツコ「いくらするの?ワンカット、これ」
坂井「こんなにぜいたくに食べられるケーキないです」
マツコ「これとんでもない値段じゃない?これワンカット。あら、ヤダ、富裕層。富裕層ケーキ」
坂井「上も‘古都華’だらけです」
マツコ「うわ、富裕層ケーキ、ヤダ」
坂井「ちょっと特別なときに食べるには最高です」
マツコ「そうね、よっぽど特別のときよね。‘古都華’もすごかったけど、ウロコみたいなのもすごかったわね。2段になってるやつ。もう完全にいちごメインよね」
坂井「そうですね。そんな中でもちょっと今回、私からクリスマスプレゼントをマツコさんにご用意させていただいています」
マツコ「あらやだ。うれしいわ」
坂井「先ほどのですね‘淡雪’を使った」
マツコ「わかってるわね。あたしが食べたこのないのリサーチしちゃったのかしら。80キロ当時の」
坂井「そのままパッと開けてください」
マツコ「ギャルか?ギャルなのか?本当に。すごいわね、これサンリオピューロランドみたいになってるじゃないのよ。すごいことになってるじゃないのよこれ」
(Premium「白苺」ショート)
坂井「ちゃんと秘密がありまして。白イチゴ‘淡雪’が究極にかわいい『パティスリー洛甘舎』。京都です」
ナレーション「京都三条にある洋菓子専門店『パティスリー洛甘舎』。こちらの主役は、希少な奈良県産白いちご‘淡雪’。甘みが強く、香りが良いのが特徴」
ナレーション「これクリームにもイチゴをブレンドしていて、どこ食べてもイチゴの味がする」
マツコ「わかりますよ、見れば。全てにイチゴが」
坂井「普通イチゴって赤いじゃないですか。それを生地と色を逆転させた発想のケーキです」
マツコ「逆転っていうか、全部赤いですよこれ」
坂井「そうなんです。中は‘あまおう’が入っています」
マツコ「いやだから、これは別にピンクを狙ったわけじゃなくて、味を追求してったらピンクになったと」
坂井「そうなんです。映えではないですよ」
マツコ「映えじゃないですこれは。どこからいこう?でもやっぱりこの食べたことのない‘淡雪’ちゃんをあたしいただきたいので、まずはこれから。すごくフルーツ感が強い」
坂井「そうですね。食感が全然違う」
マツコ「あと、香りがめっちゃイチゴの香りを凝縮したみたいな香りがする」
坂井「そうですね。丸くふわっと香るようなイチゴになっています」
マツコ「いくよ。…うーん、イチゴ」
坂井「イチゴを全身で感じたような」
マツコ「イチゴじゃない部分が無い」
坂井「そうなんです。これもこれで新しいショートケーキとして僕はすごくおいしいなと思っていて。和風をすごく意識されているのは、生地の食感がちょっと和菓子っぽいような食感にもなっていて」
マツコ「スポンジおいしい」
坂井「そうなんですよ。生地がすごくおいしいんです」
マツコ「ちょっとあまりにもイチゴが激しすぎてね。なにこれ。本当ね、すごいわよ。焼いたものとは思えない。口の中に入れるとなくなっちゃう」
坂井「シェフはまだ若いんですけど、僕取材行ったときに1人で店長やられていて」
マツコ「おいくつなの?」
小久保さん「26歳です」
マツコ「うわ、すごい。それであの店持ってるの、もう。すごいね。もう若い人の時代だよ。もう終わってる、おまえらも。無理だおまえらもう。ねえこれさ、なんて言ったらいいんだろう」
小久保さん「粉の量が少ないかもしれないですね、他店さんよりは」
マツコ「酸味は今までの中で一番強い。色からだまされちゃダメよ。優しそうに見える女ほど、痛い目にあったことないか?な、そういうことなんだよ」
坂井「どうでしたか?ショートケーキの世界」
マツコ「あたし今日食べた?食べたっけ?」


~完~