2022/12/13放送
マツコの知らない世界
https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/
'ペンギン会議で研究発表した主婦'
鈴木起世美(スズキキヨミ)さん(以下、鈴木)
《カワイイだけじゃない!しられざるペンギンの生態》
鈴木「私が来た理由なんですが、こちらになります。日本は世界の4分の1がいるペンギン大国」
マツコ「世界のペンギンの4分の1が日本にいるの?」
鈴木「はい。飼育のペンギンっていう観点でなんですけど。まずこちらなんですけど。これが世界に生息しているペンギン、全部で18種類になります」
マツコ「18種類しかいないんだ、ペンギンって」
鈴木「そうですね。そしてこの星マークがついているペンギンがですね、日本で飼育されているペンギンなんですね。割合で言うと、3分の2は日本で見ることができます」
マツコ「アデリーが一番かわいいかな」
鈴木「そうですね、白と黒のツートンカラーですね」
マツコ「あと目が優しい」
鈴木「目の周りにアイリングっていう白い部分があって」
マツコ「なんかよく吹雪のなかでこうやって立ってる画とかあるじゃない?」
鈴木「はい、エンペラーペンギンですね」
マツコ「皇帝ペンギンね」
鈴木「そうですね、南極の冬の時期に子育てをするんですね。マイナス40度から60度くらいにもなる、吹雪も吹き荒れるような中で。しかも海からペンギンたちが集まっている、コロニーっていうんですけれど、までの距離が100キロくらいあるんですよ」
マツコ「だってエサどうやってとるのよ?そうしたら」
鈴木「エサは歩いて海まで行く」
マツコ「100キロ?」
鈴木「100キロ歩いていくんです」
マツコ「あんなよちよち歩きで?」
鈴木「そうです」
マツコ「だって海にたどり着くまで何日かかるの?」
鈴木「時期によっては行き来で2か月以上、交代、交代で行き来するっていう」
マツコ「もっとやりようないのかしら」
鈴木「親のほうがたくさんおなかの中にためこんでいて、ちょっとずつヒナに与える」
マツコ「もうだから柔らかい状態になったものをヒナに食べさせる?」
鈴木「そうです。胃の中で消化させて、食べやすい」
マツコ「塩辛みたいな状態にして食べてる」
鈴木「そうですね」
マツコ「なるほどね。意外と小さいのに通好みな感じね」
鈴木「このようにペンギンはたくさんいる、ペンギンラブ大国だと思うんですけど、みなさんペンギンのことを知らなさすぎるんですね。かわいいだとか、癒しだとか、寒いところにいるイメージしかない人が多いと思うんですね。しかし、かわいいだけじゃすまされない。実は人間味あふれる動物なんです。今日私が来たのは、かわいいだけじゃないっていう部分もお伝えしに来ました」
マツコ「歩き方なのかな、かわいく見えるのって」
鈴木「歩き方と、あと見た目と」
マツコ「まあ確かにああいう体型は得をする。あたしもこれ、太っているから許されてきたことがあるっていうのは自覚してるのよ」
ナレーション「そんなペンギンですが、実はそのかわいい見た目とは裏腹に、流血沙汰のけんかも辞さないたくましい動物なんです」
鈴木「ペンギン、基本的には一夫一妻制なので、決めたパートナーがいたら、一生添い遂げるとは言われてるんですね。夫婦愛だったり親子愛が強い動物ではあるんですね」
マツコ「じゃあ不倫は無いのね?ペンギン界では」
鈴木「えっと、実はあるんですけど」
マツコ「そうなのね」
鈴木「はい。でもまずはラブラブなペンギンの姿」
マツコ「ラブラブはいいですよ、やらなくても」
鈴木「見ていただきたいなと思います」
ナレーション「ペンギンのカップルは、夜になると2羽でいっしょに過ごします」
鈴木「寄り添い合って、カップル同士でいちゃついていたりとか、こんな感じでちょっと手をつないで一緒にいるみたいな」
マツコ「たまたまだと思う。つながないと思うんですけどね」
ナレーション「そして、羽繕いをすることが愛情表現。こうして、お互いに羽繕いをし合いながら夜を過ごしているんです」
鈴木「これが基本的なペンギンの姿なんですけど。そしてペンギンたちっていうのは、実はオスメス同士だけじゃなくて、オス同士のカップルとか、メス同士のカップルも中にはいたりとかしますね。同性愛もペンギン界では」
マツコ「進んでる。進んでるわ」
《冬だからこそ行きたい!魅惑のペン充水族館》
鈴木「冬だからこそ楽しさが倍増。ペンギンの真の姿が見られる、魅惑のペン充水族館」
マツコ「『ペン充』ってなんですか?」
鈴木「『ペンギンに充実している』。略して『ペン充』」
マツコ「二度と聞きません。わかりました」
ナレーション「世界最大級の水槽で、ペンギンの大編隊が見られる『しものせき水族館 海響館』。まるで野生、自然の海で泳ぐペンギンの姿を見られる『長崎ペンギン水族館』など、日本にはペンギンに出会えるすてきな水族館がいっぱい。中でも冬の時期により楽しめるペンギンの真の姿が見られる、ペン充水族館をご紹介」
鈴木「こちらです。極地ペンギンの子育てが見られる、『名古屋港水族館』。私もすごく何度も行かせていただいている」
マツコ「今もうけっこう日本でも最大級クラスのやつよね?」
鈴木「はい。すごく有名になっていますね。こちらにはですね、南極の周辺に生息する4種類のペンギンを飼育しています。ヒゲペンギンとか、ジェンツーペンギンですね。そしてこれからの時期なんですけど、南極の夏の時期なので、繁殖期になるんですね。なのでこれからの季節しか見られない子育て姿が見ることができます。そして水槽内は南極の夏を作り出すために、光の明るさだったりとか調節しているので、水槽が明るく見えて、見やすさもありますね。そしてこちらはジェンツーペンギンのヒナが孵化する瞬間ですね。こんな感じでかわいい声ですよね」
マツコ「けっこうしっかりとした状態で出てくるのね、もうね」
鈴木「そうですね。そしてこの時期だけですけど、親ペンのおなかの下でヒナが守られている姿で。こうやって口移しでですね、一度消化したエサを口移しで与えます。そしてこのおなかの下にヒナがいるという期間は3週間だけなんですね。1か月経つと、もうヒナ自身が自分の足で歩き始めるので、この姿が見られるのはこの今の時期、これからの時期だけですね。次は、雪の上を腹ばいで進む‘トボガン’が見られる、『登別マリンパークニクス』。北海道登別駅から徒歩およそ5分にある、こちらですね、見た目がお城のような形をしているんですよ。こちらがマリンパークニクスになります。そしてペンギンパレードは毎日開催されているんですけど、やっぱり冬だからこそ見られる貴重な姿があるんですね。それがこちらです。ペンギンたちが新雪の上を腹ばいになって移動する‘トボガン’と呼ばれる姿をですね、見られます。これは水槽内では見られないので」
マツコ「ていうか、すごいわ。これで100キロ行くんだもんね」
鈴木「皇帝ペンギンはそうです」
マツコ「すごいわ。だからああいうふうに歩いたり腹ばいで移動しながら、100キロ移動してエサをとって、またあれを100キロやって戻るんだもんね」
鈴木「はいそうですね。皇帝ペンギンはそうですね」
ナレーション「ペン充水族館3つ目は、東京スカイツリータウン内にある『すみだ水族館』。52羽のマゼランペンギンたちの、人間味あふれる関係性がわかる相関図が今話題を集めている」
鈴木「すごく複雑すぎるので、私のほうで注目したペンギンたちをピックアップしております。ではまずこちら。泥沼の三角関係!?浮気夫に妻は…。2019年にピーチちゃんとバジルくんがカップル成立しました。その後ですね、まつりという女の子とバジルが浮気をしました。ただその後、ピーチとバジルの間にももはちゃんという愛娘が生まれたことで、ピーチとバジルは夫婦にめでたくなったんですけれども。いまだにこの三角関係は続いているんですね。バジルとまつりの浮気現場の映像がありますので。こちら鳴いているのがバジルですね。手前がまつり、浮気相手です。このように鳴き声をあげる、この姿が求愛の証なんですね」
ナレーション「このように密会を重ねる2羽。しかし」
鈴木「ちょっと離れたところに本妻のピーチが」
ナレーション「本妻のピーチが近くで2羽の密会を偵察。妻は夫の浮気に気づいていたのです」
鈴木「ピーチは気付いているということなんですね」
ナレーション「そして後日、妻は浮気の現場へ。現在バジルは本妻ピーチと過ごす夜もあれば、浮気相手まつりとも過ごし、2羽のメスを行ったり来たり」
鈴木「現在もこの関係は続いております」
マツコ「あたしたちは動物を美化しすぎな部分があるからね。そりゃあもうたぶんテレビで映せる範囲のことだったと思うのよ。そりゃあもう一皮むけばね。だから現場検証が成り立つんだから」
鈴木「では次の関係についてですね。10年彼氏なし。恋ベタ女子が本気の婚活。ヨモギちゃんという10歳のメスのペンギンなんですが、10年間相手がおらず。ただ性格的にはすごい積極的な性格で、過去にもいろんなオスのペンギンたちにアプローチしてきたんですけど、ヨモギちゃんが選ぶオスペンギンっていうのが、もうすでに既婚者だったり、パートナーがいたりとかする相手を選んじゃってるていうことで、飼育員さんも『選ぶ相手が悪いよね』っていうふうにおっしゃっていますね」
マツコ「まあでも、そういう方いますよね」
鈴木「そうですね。人間界でもありますね」
マツコ「人のものだから良く見えるっていうね」
鈴木「そしてですね、先ほど登場したバジルくんもですね、実はヨモギちゃんと」
マツコ「またここにも?」
鈴木「今まで年上のオスペンギンたちを狙っているんですけど。今はですね、年下の子たちを狙っております」
マツコ「郊外の快速停車駅にあるスナックのママタイプかな。ヨモギ、嫌いじゃないわよ」
鈴木「若いちょうちんくんとヨモギちゃんが一緒にいる映像があるので、ご覧ください。ヨモギのほうが羽繕いをちょうちんくんのほうに」
マツコ「だからあれよね、『毎晩ご飯を食べに来なさいよ』っていうね。そういうこと。今そういう行為中よね」
鈴木「ヨモギのほうは、ああやって好きだよアピールをしていて。ただちょうちんのほうはまだ本気になれない」
マツコ「まあそりゃそうですよ」
鈴木「はい、そんな感じですね」
マツコ「だいたいこういうケースで男が本気になることはないんですよ」
《仲良くなった人だけに見せる!胸キュン行動ベスト3》
鈴木「ここからはかわいいお姿をお見せしようと思います。仲良くなった人だけに見せる、胸キュン行動ベスト3ということで。ヤンチャな性格と言われる、ケープペンギンにこのスタジオにお越しいただいています」
横岩さん「お願いします。こんにちは」
鈴木「こんにちは」
マツコ「えっ。ペンギンさんなの?」
横岩さん「すみません、失礼しました」
鈴木「そうか、紹介の仕方が」
マツコ「いやもうすごい売れると思うわよ、あたし。『お願いします』って入ってくるケープペンギン」
横岩さん「みさき。こっちだよ。あら?ゆっくりのご入場。お待たせしました」
鈴木「登場です。では第3位が、おすわりということなんです。近くで見てみませんか?まずペンギンちゃんを」
マツコ「ちょっと刺激する恐れがありますから。たぶん生まれて初めてみる巨大生物だと思うから。あんまりあの辺の近海にはいないでしょう、こんな巨大生物。ほら、『いない』って。怖いよ、ほら、怖いよね?」
横岩さん「みさき、おいで、こっちだ。おいで。よいしょ、おじゃまします」
マツコ「この激しい首振りは?」
横岩さん「パタパタするのは『大好きだよ』っていう求愛の。心を許してないと近づくこともなかなかできない」
マツコ「やっぱり動き見てるとかわいくなってくるわね」
鈴木「ではですね、次。胸キュン行動ベスト3の第2位です。もぐもぐタイムです」
横岩さん「ごはんだ」
マツコ「えっと、ごめんなさい。かわいさは感じなかったんですけども。恐怖の丸飲みタイムなんですけども」
鈴木「基本、魚を頭から食べるんです。というのは、口の中に喉の奥に向かってとげとげの突起物が口の中にあるんです。それを魚のウロコに引っかけて逃さないようにっていう仕組みが、口の中にあるんですね。なので、もし魚をしっぽから与えたとしても器用に方向を変えて頭から飲みこむっていうことをするんです。なので一度しっぽから与えてみてください。普通の水族館や動物園では、基本的に頭から与えるので、しっぽをくわえて方向を変えて、頭から飲みこむ姿を見る機会はない」
マツコ「もっとほしいみたいよ」
鈴木「マツコさん与えてみますか?」
マツコ「あたしからじゃ食べないんじゃない?この子。たぶんね、エサがほしいからだけじゃなくて、おねえさんに対しての。おまえ、食えりゃなんでもいいんだな。奪い取ったわよ。落としてみたら食べるかな?いけるかな?いくぞ。うおー!」
横岩さん「わあ、すごい」
鈴木「では胸キュン行動ベスト3の第1位はこちらです。後ろをよちよち。横岩さん、お願いします」
マツコ「行進してくれるのね」
横岩さん「みさきさん、行きましょう。あら?降りる?おいで。あら?」
マツコ「意外と居心地がいいのかしら」
横岩さん「おいで。下にいっしょに降りよう。芝がいい?」
マツコ「あれ?本当にちょっとなにこれ。これあげますよ。なんか気に入ってるみたいなんでこれ」
横岩さん「気に入っちゃったみたい。下ちょっと歩いてみない?あらそう」
マツコ「すごいね、頑なに拒否。どうしたんだろう?」
ナレーション「このように、仲良くなった人には、後ろをよちよちずっとついていくことも。ペンギンの胸キュン行動第1位でした」
~完~