2022/11/29放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'梅味が好きな主婦'
井上早苗(イノウエサナエ)さん(以下、井上)




《日々刺激をもらっているオススメ梅味》


ナレーション「まずは、主婦・井上さん厳選、日々刺激をもらっているというオススメ梅味をご紹介」
井上「じゃあマツコさん、梅味でよく食べるものありますか?」
マツコ「そうですね、柿の種の梅味くらいかもしれません、今は」
井上「そうなんですか」
マツコ「すみません、ごめんなさい。あ、あとガリガリ君のうめが出てたでしょ」
井上「ガリガリ君の総選挙でうめ味が食べたい味のナンバーワンだったんです」
マツコ「知ってます」
井上「あ、そうですか」
マツコ「ああごめんなさい、いやごめんなさい、なんかあたし嘘つけない。一瞬迷ったんです。『あ、そうなんですか⁉』」
井上「ちょっとオススメしたい梅味8種類を今出しているんですけど。気になるものとか、食べたことのあるものとか、ありますか?」
マツコ「あたし『小うめ餅』ってなんか違う味しか食べたことない気がするんだよな」
井上「もともとサクランボとかマスカット味しかなかったんですけど、2013年に梅味が」
マツコ「じゃあ食べてないですわ。子どもの頃はなかったんだ、あたしが」
井上「そうなんです」
マツコ「あと『シゲキックス』。なつかしい。まだあるんだ」
井上「そうなんです。これ復刻版で、100均とかにお菓子コーナーによく置いてあるんです」
マツコ「もう今ずっと出てるんだ?」
井上「そうですね」
マツコ「なんか、固いグミで周りに粉まぶしてあるやつよね?」
井上「そうです。すごい弾力が」
マツコ「なんかこれちょっとブームになった気がするんだよな、出始めの頃」
井上「レモンで最初すごい流行っていたと思います」
ナレーション「もともとは1993年の発売。ハードな噛み応えと梅エキスを使ったパウダーの刺激的な酸味で大ヒットしたが、やがて惜しまれつつも販売休止に。しかしまた食べたいという声が殺到し復刻。梅味ファンにはたまらない一品」
井上「隣のこの丸いのが『ちょび梅』っていう。これが梅をペーストにして天日干ししているので、すごくパリパリってしておいしいんです」
マツコ「もうこれ梅なんだ?」
井上「梅をつぶして天日干し」
マツコ「どういう状況なんですかね?これ」
井上「どうですか?すごくおいしくないですか?」
マツコ「普段あんまり梅を食べないので、気づかなかったところがありまして。あたしこれこのようにストレートな梅をいただいて、すっぱいのが苦手なことが今わかりました」
井上「あ、そうですか」
マツコ「ちょっとこれはすっぱいです」

ナレーション「数ある梅味の中でも梅味ファンがざわついた、井上さんイチオシの品があるという。それが」
井上「『ねり梅』390円。無印良品の商品です」
マツコ「ストレートにきたわね」
井上「福井県の紅映梅を使用しているんですけど。すごくまろやかでもっちりとした食感が楽しめます。一時期、見た目が輸血パックに似ているっていうことでSNSでもちょっと話題になっていたんですが、どうですか?すごいそっくりですよね」
マツコ「まあ、そっくりと言えばそっくりですけど。『ねり梅』って書いてますからね」
井上「これなんですけど、ちょっと私はもう本当疲れたときはスプーンにそのまま乗っけて、パクって食べちゃってるんですけど。本当に疲れが吹っ飛ぶので、ちょっとぜひ試してみてください」
マツコ「ああ、すっぱー。甘さを一切入れてない梅干しの漬け方ね。あれをなに?スプーンでなめてるの?」
井上「はい。パクって食べています」
マツコ「相当刺激に飢えていますね」
ナレーション「他にも、シャキシャキ食感でおなじみおせちの定番。梅酢で漬けた長呂儀を手軽に食べられるお菓子(『チョロギ梅風味』)や、オクラを紀州産の梅と合わせ、粘り気と酸味がたまらない新感覚梅味(『ASHITAMOさくさくオクラ梅かつお』)などが女性を中心に人気となっている。そんな中、主婦・井上さんが最も至福を感じる梅味が」
井上「私が唯一癒やされる至福のひととき。家族が寝静まった後のお酒と食べるおつまみ梅味」
マツコ「お酒イケる口だったのね」
井上「はい、あの実は。もう家事とか全部終わって、家族がもう寝てしまって。そのあとに」
マツコ「もうじゃあこれが一番好きでしょ?」
井上「私が唯一癒やされる時間」
マツコ「唯一だからね」
井上「唯一癒やされている時間で」
マツコ「清純派に見える人ほど荒れたら怖いからね。そうなのよ本当に」
ナレーション「そんな300種類以上の梅味を食べてきた井上さん厳選。お酒のおともにぴったりのおつまみ梅味をご紹介」
井上「じゃあまず2つあるんですけど」
マツコ「あたしでもそれ、誰かからもウマいって聞いたことある」
井上「そうなんですか?」
マツコ「大森屋さんのやつ」
(バリバリ職人男梅味/大森屋)
井上「大森屋さんとノーベルのコラボした商品なんですけど」
マツコ「その人はご飯に巻いて食べるとおいしいって言ってたけど、ビールでもウマいのね」
井上「ビールでもおいしく。1枚が1キロカロリーなので、30枚入っているんですけど、全部食べちゃっても30キロカロリーなので」
マツコ「でもその30枚に合わせた量のご飯を食べたら、とんでもないカロリーになるわよね。やっちゃいそう、あたし。『男梅』、良い腕してる」
井上「そうなんです。すごい男梅シリーズは全部梅感が強いので、おいしいです。あとこの『岩谷梅』なんですけど、一見普通の梅干しに見える」
マツコ「どちらかというととっても穏やかなほうの梅に見えますよ。あたしが好きなタイプの梅に見えます」
井上「見えるんですけど」
マツコ「でしょうね。あなたはそうでしょうね」
井上「梅干しの中にある具材が入っているんです」
マツコ「え、じゃあいっぺん種取って、中に具材を入れて、もう一回梅干しっぽくしているってこと?」
井上「そうなんですね」
マツコ「凝っているね」
ナレーション「ビールとの相性抜群。一見梅干しのようなおつまみ梅味とは?」
井上「和歌山県の串本町にある梅干し屋さんです。梅の中にある具材を入れます。それがこの真鯛を入れているんです」
マツコ「鯛の味残ってる?」

井上「梅エキスで育てられている」

マツコ「鯛を梅でくるんじゃうんでしょ?それでも鯛負けない?」
井上「はい」
マツコ「あらすごい」
ナレーション「そんな梅真鯛のほぐし身に酢、味噌、砂糖を加え和えたら」
井上「種を一粒取って、中にすり身を詰めて。丁寧に詰めているんです」
マツコ「これ高いでしょ?手間暇もかかってるし」
井上「そうなんです」
マツコ「えっ、6個で3200円?」
井上「そうです」
マツコ「誰がこれ食ってんだ?本当に。断面図みたいだろ?これは酒のつまみに良いわ」
井上「どうですか?」
マツコ「あたしこれぐらいの梅干しが好き」
井上「ビールと合いそうじゃないですか?」
マツコ「ビールと合うし、あとこれぐらいの梅干しが好き。ウマいこれ。あんたのはからすぎる」
井上「そうですか?」
マツコ「これくらいの梅干しが好き。お酒といっしょに食べたほうが、梅の味も鯛の味もより濃く出るわ。これはお酒といっしょに食べたほうがいい。ウマいね。もうこれくらいのからさだと梅干しを食べている感覚ではないだろ?」
井上「梅味ですね」
マツコ「梅味の食べ物だよね?」
井上「そうですね」
マツコ「うわー。ピロピロ飲みするのね。おいしかった」
井上「よかったです。あとお茶漬けとかするとすごく」
マツコ「このままお茶漬けにしたら」
井上「はい、すごくおいしいと思います」
マツコ「鯛茶漬けと梅茶漬け、同時に食べているみたいな」
ナレーション「他にも、まぐろやさけなど、風味の違う4種類があり、ぐるなび開催『接待の手土産セレクション』では『梅真鯛梅』が3年連続特選を受賞するなど、人気の一品」


《梅干しに迫る危機⁉若者に食べてほしい究極の梅干し》


ナレーション「梅味ブーム到来中の今、井上さんはあることを危惧しているという。それが」
井上「見てもらいたいデータがあります。こちらなんですけど、これなんだと思いますか?」
(一世帯あたりの購入数量)
マツコ「梅干し?」
井上「そうです」
マツコ「食べている人はすごい食べているけど、食べていない人は多い」
井上「そうですね。梅味の商品はすごい増えて人気も出ているんですけど、梅干しの消費量がどんどん減っていってしまっているので」
マツコ「だからそれに限って言うと、ちょっとあたしもだからなに、実家で梅干し出てなかった」
井上「そうですか」
マツコ「かなり昭和な家だけど」
ナレーション「現在、消費量もさることながら、後継者問題などで梅農家自体も大幅に減少。昔ながらの梅干しが無くなる危機を迎えながら、井上さんには言いたいことが」
井上「エナジードリンクばかり飲んでいる若者たちへ。ご飯に合う梅干しこそ、日本が誇る最強のエネルギーチャージです」
マツコ「梅おにぎりを買えばいいのね。エナジードリンクを買うお金があるんだったら」
井上「そうですね。梅おにぎりを今後は」
マツコ「『痛風に効く』?マジか!」
井上「そうなんです。クエン酸が尿をアルカリ性にする性質があって。尿酸を尿中に溶かして排出しやすくしてくれるっていう」
マツコ「別にあんなに塩分強めのじゃなくていいのよね?梅だったらね」
井上「まあでもせっかくなので、食べるんだったら」
マツコ「いやいや、せっかくとかいらない。大丈夫です」
番組スタッフ「普通の梅でたぶん大丈夫です」
マツコ「大丈夫なのよね、たぶんね。でもあたし食欲増進されたら困るんですけど」

ナレーション「そこで10万個以上梅干しを食べてきた井上さんが、若者たちに食べてほしい、究極の梅干しをご紹介」
井上「こちらが『熟成無添加しらぼしうめぼし』、1296円。1粒あたり約76円です。三重県にある100年以上続く松本農園さんです。自然落下した完熟梅を使っているので、梅の実がすごくやわらかいんです。2年間くらい干した塩を使っていて、全て手作りで作っているのですごく見た目もきれいなんです」
ナレーション「この農園の特徴が」
井上「木ザラで天日干ししているので、見た目もすごく美しくて。梅の甘みがアップします」
マツコ「ああ、甘みアップして」
井上「皮がすごくやわらかいので、1粒ずつ手作業でおこなう」
マツコ「そんなにすっぱくなさそう。1年でいいよ」
井上「1年物を今日はマツコさんに食べていただきたいんですけど。表面に塩がキラキラと」
マツコ「大丈夫かな、塩。でもまあまずはね、ちょっとこれだけで」
井上「マツコさんこれ本当にすっぱい」
マツコ「あんたが言うってことは、よっぽどね。ちょっと本当に怖くなってきたわよ。今血相変えて言ったわね。何食わそうとしてるのよあんた」
井上「私さっき10万個食べてきましたって言ったんですけど」
マツコ「ナンバーワン?」
井上「中でももうナンバーワンくらいの梅干しなので、ちょこっと」
マツコ「ちょっとさ、まずは優しいところからにしてよ。でも、すごい良い梅で作り方が良いからだろうけど、刺激がない」
井上「え?あ、そうですか?」
マツコ「めっちゃおいしかった」
井上「よかったです」
マツコ「確かに塩味は強いけど、あれくらいお塩をきかさなければきっとあの味にはならないんだろうし。あたしこれ全然平気」
井上「よかったです」
マツコ「からいけど、なんていうんだろう、味が深いし、甘みもあるし。…でもからい」
井上「ご飯以外にも、焼酎とか日本酒といっしょに食べると」
マツコ「ああ、おいしそう。でもこんなにからくなくてもいいかも。まあでも焼酎で、塩みもね。おうどんとか、おだしに溶かして食べるとこれは直撃するんだね。塩の結晶が。ただイヤな感じはない。3合くらいで梅食べきれるかも」

ナレーション「最後に井上さんには誰からも理解されないことがあるという」
井上「すっぱいの先にある梅味の頂点。天神様」
マツコ「何を言っているのかもうわからないんだけど」
井上「梅の中に入っている白い部分を天神様って呼ばれているんですけど。それが梅の味が染み込んでいて、すごくおいしいんです」
マツコ「梅の味が染み込んでいるのはいいですけど、白いものってのはなんなんですか?」
井上「白い、発芽をする部分なんですけど」
マツコ「あの梅の殻の中のやつね。杏仁豆腐の杏仁の梅版ね」
井上「私、殻をいつも歯で天神様を食べるために、ずっと噛んでいたんですよ。そしたら一回前歯が割れてしまって」
マツコ「くるみ割り器みたいのないの?あ、あるんだ?」
井上「今ですね、こうやって種だけで売っている商品とか、梅の種割り器っていうものもちゃんと売られているので。だからそんなに別に私がおかしいんじゃなくて。私がちょっとおいしいと思っている天神様を3種類、ちょっと紹介させていただくんですけど。この中で気になるものありますか?」
(白干梅/みやぶん)
(梅しば/村岡食品)
(寿のしそ梅/グレイトティーチャー)
マツコ「いや、ごめんなさい。気になるものはないですけど」
井上「あ、そうですか?」
マツコ「ただ、『梅しば』ってあの梅しば?」
井上「そうなんです。梅しばの中にも入っているんですけど。これが大好きなんです」
マツコ「だんだん狂気性を感じてきた。ただの穏やかな人ではないわよ」
井上「どうですか?」
マツコ「おいしくはないです」
井上「そうですか?」
マツコ「しけたピーナッツみたいな食感ね」
井上「うーん、ちょっと納得できないです」
マツコ「『納得できない』って。個人差なので」


~完~