2022/11/29放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'刺激を求めてデコトラからイルミネーションに乗り換えた男性'
石川智之(イシカワトモユキ)さん(以下、石川)



石川「こんにちは。はじめまして。石川と申します」
マツコ「知ってる!近所に迷惑がられているイルミネーションの人。一時すごかったよ。夕方のニュース全局取材受けていたと思う」
石川「そうです」
マツコ「先駆けよ、家庭イルミネーション、ヤバい人」
ナレーション「実は石川さん、ド派手な自宅イルミネーションでメディアに多数出演した第一人者。当時の様子がこちら」
マツコ「うわー、やっぱりすごいよね」
ナレーション「1か月かけて作り上げた自慢のイルミネーションは」
石川「これ75000球ついている」
マツコ「これいつのやつ?」
石川「これはもう相当経ちますね」
ナレーション「ギラギラパワーに取りつかれ、毎年電飾を買い足し、かけた費用は総額およそ700万円。多いときで1日5000人の見物客が訪れ、警察が交通整理に来るほど。収拾がつかなくなった結果、2010年以降は中断」
マツコ「え、もうそんな前の話なの?」

ナレーション「現在は新居に引っ越し規模を縮小」
石川「今はちょこっとだけやってるんですけど。あんまり迷惑にならない程度で」
ナレーション「電球は12000球。LEDの登場により、電気代は1か月4、5000円程度で済む」
マツコ「隣の家でやられちゃったらちょっと困るんですけど、ああいう家が100メートル先にあったらうれしいです。いやだって、電気代何十万でしょ?」
石川「その当時は10万円くらいです」
マツコ「電気代ひと月10万円だよ?」
石川「それも家の中真っ暗で。つけられないんですよ」
マツコ「外から入ってくる明かりで暮らしているの?」
石川「そうですね。真っ暗です。イルミネーションって冬じゃないですか。だから寒いんです、中は。今日は私がどうしてもマツコさんに伝えたいことを」
マツコ「はい!はい!」
石川「いいですか?」
マツコ「言ってください、ごめんなさい」
石川「イルミネーションはいつから恋人たちのものになってしまったのか。その概念を覆したくて今日はやってきました」
マツコ「わかりますわ。さっき楽屋で話していたの。あたしもう恋人がイチャイチャしてそうなイルミネーション大嫌いだもん」
ナレーション「イルミネーションといえば、恋人たちのデートスポットというイメージが世間一般に浸透。そのため、昨今のイルミネーションはカップル需要を意識した落ち着きのあるムーディな電飾が主流に。しかし」
石川「イルミネーションは光りモノの最上級。ギラギラパワーで日本を元気にしたいと思っております」
ナレーション「石川さんいわく、デコトラやネオンなどの光り物文化の中で、電球の種類や数が圧倒的に多く最上級に君臨するのがイルミネーション。そんなギラギラパワー全開のイルミネーションで、恋人がいるいないにかかわらず、日本中を元気にしたいという」
石川「イルミネーションはパワーをもらえる」
マツコ「わかる。歌舞伎町ってすごいね、そう考えると。だからみんな外国人の人があの入り口のサインのところ、あそこで写真撮るのわかるわ。ニューヨークタイムズスクエアあるじゃない?あれ毎年どんどんもう歌舞伎町を超えたわよ、最近。あのカオス感のほうがおしゃれ」


《全国の元気チャージできるギラギライルミネーション》


ナレーション「本日はマツコに元気をチャージしてほしいと、石川さんがスタジオにイルミネーションを設置」
石川「一回スタジオ暗くしてもいいですか?」
マツコ「いいよ。真っ暗にして」
石川「真っ暗にしてもらっていいですか。カウントダウンしません?『3、2、1、点灯』って一緒に言っていただいて、点灯式を」
マツコ「『点灯』も言わなきゃいけない?」
石川「『点灯』でつきますので」
マツコ「わかりました」
石川「いいですか?じゃあせーの」
マツコ「3、2、1、点灯。ああ、いいね。これこのまま買い取ってSacas広場で。これとかあんた、ハートもらいなさいよ。ハート買い取りなさいよ。今日これでやろう」
石川「これは僕が開発しているんです、自分で」
マツコ「これじゃあもうなに、これ自体開発したの?」
石川「そうです。色だとかこの点灯の仕方とか。ちなみにこの上のキラキラしているやつは、『キラキラアクアブルーフラッシュ』っていう名前なんですけど」
マツコ「もうちょっと工夫できなかった?そのままですね、これね」

石川「今日は全国のイルミネーションをご紹介したいなと思いまして。全国の元気チャージできる、ギラギライルミネーションを紹介していきたいと思います」
マツコ「大井競馬場も行った、あたし。すごいよね」
石川「最近すごいんですよ、大井競馬場は」
ナレーション「東京都品川区にある大井競馬場。夜になると」
マツコ「あの中全部やってるのよ。その中歩けるようにしてね」
ナレーション「競馬場内全域に散りばめられた無数のカラフルな明かりが、鮮やかに点滅するギラギライルミネーションで、全国の行ってみたいイルミネーションランキング2年連続第1位。石川さん的元気チャージポイントは、虹色に輝く光の大噴水。日頃のモヤモヤも吹き飛ぶ爽快感が得られるのだそう。さらにもう一つの注目ポイントが、長さ100メートルの江戸桜トンネル」
マツコ「そう、これが花びらの形しているの。一個一個」
石川「あれはこの電球にキャップを付けているんですよ」
マツコ「これにキャップかぶせてるんだ?」
石川「そうです。これにキャップを1個ずつつけるんですよ」
マツコ「大変だね」
石川「だからあれだけ付けるのに、相当時間かかりますよ」
マツコ「あれお見事よ、あのトンネル」
石川「イルミネーションはすごくパワーがもらえる」
マツコ「わかる。落ち込んでいる人はイルミネーションの中に飛び込んだほうがいいと思う。あたし本当にちょっとドイツ村に行ったとき、なんかちょっと頭おかしくなるわよ。やめなさい。やめなさいよ本当に」
ナレーション「都内から車で1時間。千葉県袖ケ浦市にある東京ドイツ村。光が灯った絶景がこちら。コロナ前には観客動員数100万人超え。今年のコンセプトはドイツの移動遊園地にもかかわらず、ドイツっぽくないなんでもありのギラつきに元気をもらえるという」
石川「僕も本来だったらこういう作品を作りたいんですけど、なかなか大変なので」
マツコ「ちょうどあたしが行ったときね、池のほうはランタンやっていて、中国の。すごかったわよだからもう。良い意味でよ、良い意味で全部下品。すごいの。だからおもしろいの」
ナレーション「最も元気が出るスポットは、レインボー色の電球をふんだんに散りばめたギラギラパワー全開、光と音のショー。緻密に配置された電飾が音楽に合わせて点滅し、ピカピカに闇を照らす。色が1色増えるだけで設置にかかる労力は2倍以上。およそ3か月かけて施工されたギラギラカラーは、色の数のぶんだけ元気を与えてくれる」
石川「あとなんかマツコさん気になる所ありますか?」
マツコ「いやあたしすごい、まんのう公園ってさ、まんのう町に知り合いのお母さんがいるの。川原おばあちゃんってYouTubeやっている。おばあちゃん、まんのう町の自慢すごいしてくるんだけどね、このこと一切触れてなかったわと思って。おばあちゃん知っているのかしら?これこんなすごいのやってたのね、まんのう公園。すごいね。川原おばあちゃんなんで何も言わなかったんだろう。『イルミネーションすごいんですよ』って一言もいわなかったわよね、おばあちゃん」
ナレーション「そして1番の元気チャージイルミが」
石川「なぜかシャンパンタワーがあるんですよ、5メートルの」
マツコ「いやだから良いわね、そこがね。シャンパンタワーをなんだと思っているんだろう。良いわね」
ナレーション「さらに、石川さんをはじめ、イルミネーション職人の業界内評価が高いのが、伊豆ぐらんぱる公園のグランイルミ。全国6000名以上の夜景観光士の投票で決まるイルミネーションアワードにおいて、技術性の高さを競うプロフェッショナルパフォーマンス部門3年連続1位を獲得。石川さん的元気チャージポイントは、こだわりの立体電飾の数々。緻密な配電テクニックが必要な立体電飾がいくつも並ぶ圧巻の光景は、日々の疲れを吹っ飛ばし非日常へと来場客をいざなう国内最高峰の元気チャージイルミネーション。さらに、人口およそ7000人、宮崎県小林市野尻町、その国道沿いに見えてくる元気チャージイルミが」
石川「これは街ぐるみでやってるんですよ」
マツコ「地域住民の人がやっているの?」
石川「そうなんですよ。だから車で走ると両サイドにイルミネーションやっているところがいっぱい出てきて、団結力がすごいんですよ」
マツコ「へえ、すごいね。もうだからあれみんなボランティアでしょ?」
石川「そうですよね。実は僕も自分の住んでいるところのすぐ目の前が第二産業道路っていって、二車線の通りなんですよ。それをイルミネーションロードにしたくてがんばったんですけど、やっぱり反対する人もいっぱいいるんですよ」
マツコ「すごいね、だからやっぱりなんかこう根本的には、本当にみんなでなにかひとつ成し遂げましょうって思いがないと」
石川「そうですね。マツコさん、この輪島」
マツコ「どういうことなの?千枚田」
ナレーション「国指定文化財にも指定される風光明媚な棚田。それが夜になると」
石川「こんなんなっちゃうんですよ」
マツコ「ええと、ごめんなさい、想像と違っていたんですけど。けっこうイケイケね」
石川「そうなんですよ。これ仮に僕が取り付けしてくれって言われても、どうやっていいかわからないです」
マツコ「あれフチにやってるってこと?」
石川「フチにやってるんですね」
マツコ「でも千枚田なんだから、これがいいよね。千枚田を表現するんだったら。あたしたちは常識にとらわれすぎなのよ。例えば千枚田、こんな輪島のね、風光明媚なところの千枚田のイルミネーションやってくれって言われたら、白にするとか。ちょっとこう世界観みたいなものを壊さないようにって思うよね。もうめちゃくちゃよ。これが良いのよ」


《メディアでは紹介されない超穴場ベッドタウンのギラギライルミ》


石川「私が皆様に見てほしいもの。イルミネーションが本当に必要なのはメディアに出てこないベッドタウン。有名な所はメディアにすごく出ているじゃないですか」
マツコ「なんかあんなチャカついた街で、デートしに来るカップル用にやるよりも、子どもさんとか働いているお父さんが使う駅とかが、キラキラしているほうがみんな元気になるよね。代表的な街ってどこかある?郊外型のやつで」
石川「今日ちょっとご紹介するのはアリオ葛西ってショッピングモールなんですよ」
マツコ「具体的にきたな」
ナレーション「東京の東側に位置する地下鉄東西線葛西駅。2022年借りて住みたい町ランキング首都圏版で、6位に入った都内屈指のベッドタウン。そんな葛西駅から徒歩23分にある商業施設がアリオ葛西」
石川「アリオ葛西ってところにヤシの木みたいなデカいのあるじゃないですか。けっこうつけるの難しいんですけど。普通こんな感じなんです。難しいんです、付けるのも。次の画像を見てもらうと、こんな感じ。間違いなくギラギラパワーをもらえるヤシの木なので」
マツコ「葛西にこんなのがあるのね」
石川「葛西こんなのあるんですよ」
マツコ「すごいわ」
石川「ここの下で写真を撮ると、パワー全開もらえますよ。すごいですよ」
マツコ「『すごいですよ』ってそんな、精力剤紹介しているみたいに。『すごいですよ』って。これクリスマスシーズンですか?」
石川「そうですね。クリスマスシーズンやってますので」
マツコ「今度じゃあ千葉方面に帰るときに寄りますよ、途中で。写真撮りますよあたし」
石川「次ね、またちょっと見ていただきたいんですけど、ベッドタウンを元気づける」
マツコ「そっち方面ばかりですね」
石川「すみません」
マツコ「あとごめんなさい、これだけははっきりさせておかなきゃいけないんですけど。アリオとの癒着はあるんですか?」
石川「ないです」
マツコ「たまたまですね」
石川「たまたまです」
マツコ「たまたまよみなさん。2連続東京の東部・北部のアリオだったから。これで亀有出てきたらビンゴよ」
ナレーション「ベッドタウンを元気づけるイルミ、アリオ西新井の巨大モミの木。東京駅からおよそ30分。東武スカイツリーライン西新井駅。駅前には商業施設が多く、家賃相場もお手頃で、上京したての社会人やファミリー層が多いベッドタウン。そんな西新井駅から徒歩8分。アリオ西新井にある高さ17メートルのモミの木。これが夜になると、足立区西新井にそびえたつ高さ17メートルのモミの木イルミネーション。その高さ都内最大級、にもかかわらず、メディアで取り上げられたことはないそう。そして石川さんが注目してほしい見どころが、電飾の点滅パターン。その名も『キラキラシャンパンフラッシュ』。通常の電飾の点滅は連なっている全部の電球が点滅するが、『キラキラシャンパンフラッシュ』は3つのうち1つだけ点滅。あえて点滅の数を減らすことで、シャンパンのようなシュワシュワ感を演出。さらに常時光っている2つは、360度照らす拡散型と1点だけを照らす集光型が組み合わさっており、見る角度によって光り方が違う」
マツコ「これじゃあ別にすごい光っているのが特別光っているわけじゃなくて、角度的に光って見えるのね、あそこは」
石川「一点だけを集中的に光らせているんですよ」
マツコ「なるほど、それでだからちゃんと陰影ができるんだ?同じ明るさじゃなくて」
石川「そうです。だからここから見たときとここから見たときの見え方が違うんですね」
マツコ「なんかだから立体感があるもんね。すごい平坦にのっぺりしちゃうところが」
石川「そうです。ただの電球なんですよ」
マツコ「これを木から垂らすだけで、相当ゴージャスなクリスマスツリーになるわけね」
石川「もうキラキラですね」
マツコ「なるほど。でも本当毎日のことなのかもしれないけど、西新井の人もうちょっと感謝したほうがいいわよ。意外とあれなのよね、みんなだから地元にあるイルミネーションって地元にあるから『こんなものなのかな』と思ってるのよね。それがけっこうすごいとか思ってないのよね」
石川「あともう一軒」
マツコ「アリオじゃないでしょうね?」
石川「今度は違います」
マツコ「よかった、違った」
石川「今度は埼玉県の三郷市にある」
マツコ「三郷だった。よかった」
石川「三郷駅ですね」
マツコ「大丈夫?アリオ写ってないわよね」
石川「三郷にはアリオないので大丈夫です」
マツコ「三郷にはアリオないから」
ナレーション「近年イルミネーション業界が力を入れているのが、駅前イルミネーション。家事や育児に追われて忙しい方や、満員電車に揺られて帰宅するみなさんに元気チャージするべく、ベッドタウンの夜を照らしている。中でも注目なのが、新宿駅から電車で1時間にある三郷駅。石川さんがオススメする理由が」
石川「世界初」
マツコ「三郷に世界初のものが誕生したの?」
石川「そうです」
マツコ「あら」
石川「ホワイトパープル色。僕が半年かけて開発した」
マツコ「けっこうすぐに開発できましたね」
石川「そうですか」
マツコ「もうちょっと、3年くらい言っといたほうがいいですよ」
石川「じゃあもう一度。3年くらいかけて開発した」
マツコ「半年のほうを採用します」
石川「これなんですけど」
マツコ「ああ、すごいきれいな色ね」
ナレーション「石川さんが半年かけて開発した色、ホワイトパープル。紫は色が沈みやすく、想像通りのギラギラ感が出ない難易度の高い色。そこで紫に白を混ぜて、発色を良くしている」
マツコ「確かに、紫だけの電球とかLEDって暗いよね。黒に近くなるっていうか」
石川「そうですね。若干、うっすらとその2くらいが紫は入っているんです」
マツコ「紫としてもいいし、真っ白だとちょっと目にまぶしい感じのときに使ってもいいね。白の代わりにね。あら、特許持ってる?特許もってないの?良心的。特許取らないのね」
石川「特許取ってないんですよ」
マツコ「いやいやそこが、そこが良いところなんじゃないの?」
石川「もうマネしたければマネしてくださいって感じで」
マツコ「えらい。えらいよ本当に」


《絶滅寸前⁉住宅街のヒーロー、自宅イルミネーター》


石川「続いてなんですけど、住宅街を照らすヒーロー、自宅イルミネーターが絶滅の危機なんです」
マツコ「それなんかターミネーターみたい。あたしでもこれは気付いてました。減ってました」
石川「いないんですよ」
マツコ「ベランダから『ああ、やってる』とかわかったじゃない?本当に減った」
石川「全然いないんですよ」
マツコ「だから日本って本当に不景気なんだと思う」
ナレーション「20年ほど前までは、自宅をド派手に飾り付ける自宅イルミネーターが全国に数多く存在し、大手家電メーカーのコンテストも開かれるほどだったのだが。不景気やコロナでの自粛ムードもあいまって、急激に数が減少。住宅街に元気チャージする自宅イルミネーションは今や風前の灯。そんな中、今なお地元住民のために輝き続ける石川さんも激推しの自宅イルミネーターをご紹介」
石川「知り合いの人で、千葉県の柏市に小早志さんって方がいるんですけど」
マツコ「そんな具体的に全部言っちゃって。え、ちょっと待って。あれで『こばやし』って書くの?」
石川「あれで『こばやし』なんですよ」
マツコ「おしゃれ」
石川「旦那さんは高所作業車の免許まで取っちゃって」
マツコ「え、あれ旦那が自分でやってるの?」
石川「旦那が乗ってるんです、あれに」
マツコ「すごい」
石川「それでこんな感じなんです」
マツコ「あら、たいへん」
石川「毎年エスカレートして。ここんちもけっこうギラギラ系なので」
マツコ「アメリカンよね、この人のお宅ね」
石川「そうですね」
マツコ「なんかやっぱりあの頃とまた変わってきたね」
石川「変わってきました」
マツコ「ああいうなんていうの、光る立体物みたいなの、けっこう前よりも多くなってきたんだ?」
石川「そうですね。あともう一人。広島県の大学生がイルミネーションをやっていて」
マツコ「いるじゃない、将来有望なの」
石川「将来有望なんです、彼が。家がデカいんですよ」
マツコ「こんな立派な渋い家をイルミネーションするのね」
石川「そうなんですよ。これがこんなんなっちゃうんですけどね。こんな感じです」
マツコ「あららら。面影がなくなっちゃったわね、あの立派なお宅のね」
石川「彼はジャンク品を買ってきて、自分で全部直すんですね」
マツコ「なんだ。憎めない男だね。元手はほとんどかかってないんだ」
石川「そうですね。まあでも将来有望ですよ」
マツコ「なんなの?歳とったらすごい光るものが好きになってるのよね。デコトラもほしくなってきたけど、家イルミもしたくなってきた。どうしよう」
石川「すみません、もう一軒紹介してもいいですか?」
マツコ「ほしい。あたし何を光らせよう」
石川「大人イルミを追求しすぎた男性」
マツコ「『追求しすぎた』ってもう首の角度が80年代アイドル」
ナレーション「大人イルミを追求しすぎた男性、古川歩。そのご自宅があるのは、埼玉県蕨市。県内でもあまりパッとしない蕨市を元気にできないかと、15年前にイルミネーションを始めた古川さん。その自宅イルミがこちら」
マツコ「あ、なんか、なに?ラブホみたい。けっこうガチラブホじゃん。入ってきちゃうでしょ、お客さん」
ナレーション「ちなみに装飾品はデザインから組み立てまで全て自作でやっており、街を盛り上げたいという熱意も認められた結果、2015年に蕨市の市議会議員選挙に当選した」
マツコ「ヤバいわね、蕨市。ヤバい人だね。蕨市すごいね。だからご近所さんがあの家の家主を議員にするために応援したってことでしょ?可能性があるね、蕨。あたしもね、部屋かな。天井に敷き詰めて」
石川「そうですね。フラッシュ付けますか?僕のイチオシはフラッシュです」
マツコ「フラッシュは気分によると思うので。オンとオフは選べないの?」
石川「それはできないんですよ」
マツコ「できないの?それ次付けなさいよ、その機能」


~完~