2022/11/22放送
マツコの知らない世界
https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'全国道の駅塗りつぶし同好会23位タイの女性料理人'
平賀由希子(ヒラガユキコ)さん(以下、平賀)



マツコ「これ大問題なんですよ。なんで23位の人が来るんだよ。この番組は23位をお呼びするのが精一杯なの?」
平賀「どうも、マツコさん。はじめまして。23位ですが今日はよろしくお願いします」
マツコ「あら、けっこう23位の割に圧が」
平賀「先ほどおっしゃっていた、全国道の駅塗りつぶし同好会。こちらがウェブ上のサイトなんですけど、道の駅好きが集まっている同好会でして、道の駅行くと地図を塗りつぶしていって」
マツコ「なるほど、訪問した」
平賀「そうなんですよ。こういうサイトなんですよ」
マツコ「場所のランキングなんだ」
平賀「そうなんですよ。これ私の行っていないところなんですけど。全部で9駅、私まだ未訪問の駅があるってことで。残念ながら23位になっちゃってるんです」
マツコ「残り9駅ってことは、1位の方はもう全部制覇しているってこと?」
平賀「そうです」
マツコ「じゃあなおさら1位の方に来てほしいわね」
平賀「マツコさんそんなこと言わないでくださいよ。私今日がんばるので」
マツコ「だって制覇されている方がいるのに」
平賀「実はこの今1位になっている、‘こう’さん。この方が私の今勤めている店の社長でして。本来なら社長に来てもらうところなんですけど、どうしてもお店を休めないのってことで、代わりに私が」
(日本料理店「やまびこ」社長、佐々木さん)
マツコ「うわ、あたしすごいところ見ちゃった。『社長の影響でバイクと道の駅にハマる』」
平賀「そうです」
マツコ「デキてますよ」
平賀「デキてない」
マツコ「デキてないのね?」
平賀「というわけで、私がなんでここまで道の駅にハマっちゃったか。道の駅の魅力なんですね。それがこちらになります。道の駅1185か所を巡って気づいた魅力。『食べる』『見る』『遊ぶ』、ご当地のすべての要素が詰まった超時短観光ができる」
マツコ「まあでもわかるわかる。あたしはすごい好きだから。そこにいると、その町のことがよくわかるよね」
平賀「まさにおっしゃるとおりなんですよね」
マツコ「あれけっこう道の駅巡りしているだけで、それで帰ってくるだけで楽しい。『5人家族か!』ってくらい買い物しちゃう」
平賀「買います」
マツコ「本当に八百屋さんの仕入れみたいになってるもん」
平賀「まあちょっとじゃあマツコさんには、実際どんな感じで私が道の駅巡りしているのかをご覧になっていただきたいと思います」
番組スタッフ「おはようございます」
平賀「おはようございます」
番組スタッフ「今日はバイクじゃない?」
平賀「今日は新幹線で郡山まで来て、これからレンタルバイクと借りて道の駅を回ろうと思います。今まで旅の相棒で使っていたバイクが調子悪いので」
ナレーション「今回は新しく福島にできた話題の道の駅を巡る、超時短観光。早速レンタルバイクにまたがり出発。さわやかな秋風を感じてやってきたのは、今年4月に開業した福島県最大級の、道の駅『ふくしま』」
平賀「ちょっと一人でテンション上がっている」
ナレーション「まず平賀さんが向かったのは」
平賀「ありました。道の駅に必ずあるスタンプがあるんですけど。このスタンプを押す。集めているんですよ私。いいですね、かわいい」
ナレーション「この道の駅スタンプを集めることで、エリアごとに完走証明書がもらえる」
マツコ「スタンプってなんのために存在してたんだろうって思っていた。御朱印みたいなものなんだ」
ナレーション「そしてスタンプを押したあとはここで時短観光。まず向かったのはお土産コーナー」
平賀「あった。いかにんじん。福島の郷土料理、いかにんじん」
ナレーション「ごはんのおかずにも、酒のおつまみにもなる、福島県北の郷土料理『いかにんじん』。さらに」
平賀「こういうのがいいですよね、道の駅って。この地域の人が作ったようなお菓子とか、お惣菜とか」

ナレーション「福島の郷土料理『三色ぼたもち』」

平賀「プリンパン。初めて見たんですよね。『うわさの』っていうぐらいだから、絶対ローカルなパンだと思うんですよね」
ナレーション「創業100年を超える名店、光月堂が作るパンの中になんとまるまるプリンが入った『プリンパン』」
平賀「おいしい。プリンが昔ながらのプリンですよね、固くて。おもしろいパンを考えますね、福島の人」
ナレーション「続いては農産物コーナーへ。福島といえばフルーツが特産品で、この季節、旬のブドウや梨などを求め直売所に行く観光客も多いが。ここでは福島県の農家から収穫したみずみずしいフルーツが選び放題。そしてフードコートでは喜多方市の名物、喜多方系ラーメンまで。わざわざ時間をかけて有名店や名物を食べにいかなくても、道の駅に行くだけで福島県全域のグルメが超時短で楽しめる。さらにグルメだけでなく、無料のドッグランでペットと遊んだり、ファミリーにはうれしい子ども用の木製巨大迷路まで。そして福島に来たついでに、平賀さんオススメの絶景が見える道の駅へ。やってきたのは絶景が楽しめる道の駅『尾瀬街道みしま宿』」
平賀「屋台出てますよ。すごい。きのこ汁ですよ」
ナレーション「ここで名産のひらたけとなめこ入りのきのこ汁と、会津地鶏の唐揚げを堪能。そして道の駅の隣にあるお目当てのビュースポットへ」
番組スタッフ「すごいですね」
平賀「めちゃめちゃここ人気スポットなので。きたきたきた」
ナレーション「その絶景がこちら。紅葉が色づく森の中を列車が颯爽と走る、まさに絶景スポット」
平賀「食べて、見て、遊んで、時短観光満喫です。こうやって時短観光っていう感じで、いろんな道の駅を回っているわけなんですけど」
マツコ「悩みなんてあります?」
平賀「ありますよ」
マツコ「悩みがあるお顔じゃないもん。自信みなぎっていらっしゃるじゃないですか」
平賀「そんなことないですって。私の悩みがこちらなんです。結婚か?道の駅か?どっちを追うべきか迷っています」
マツコ「うーんとね、道の駅のせいにするんじゃないよ。あ、ごめんなさいね。初めてお会いしたのに」


《行かないと食べられない!絶滅寸前の激レア郷土料理》


平賀「マツコさんが一番興味津々の、道の駅食べるブロックからご紹介していきたいと思います」
マツコ「食べるブロックだけでいいんですけどね」
平賀「いやいや。というわけで、食べるブロックがこちらです。道の駅グルメの魅力、地元でしか味わえない絶滅寸前のレア郷土料理に出会える」
マツコ「ありそうでそんな無いよね」
平賀「そうなんですよ。そういうの見ると、つい買って食べちゃう」
マツコ「買っちゃうわ」
ナレーション「道の駅の魅力は、ご当地の名産を使った名物料理が味わえることだが、平賀さんがイチオシするのは超レアな郷土料理。いったいどんな郷土料理なのか?オススメ4選をご紹介。まずは、山梨県の東部にある小菅村。標高700メートルのところにあるのが、道の駅『こすげ』。多摩川の源流がある場所で、名産のわさびや自家製のこんにゃくなどが人気。そんな道の駅こすげのレア郷土料理が、チャーちゃんまんじゅう、160円。小麦のもっちりした生地に手作りのあんこがたっぷり入ったまんじゅうで、実は『チャーちゃん』とは、小菅村に住む岡部清子さんの愛称」
マツコ「どこからチャーちゃん?どこの文字を取ったんだろう?」
平賀「お孫さんからチャーちゃんと呼ばれて」
ナレーション「チャーちゃんが食べていたまんじゅうをアレンジ。今では多いときに1日500個売れる町の特産品に」
岡部さん「まんじゅうもだけど、私も特産品になっているのよ」
ナレーション「ちなみに、あんこだけでなくチャーちゃんの畑で作った高菜やカボチャなどの具材も人気」
マツコ「おやきの具が、ああいうフカフカのおまんじゅうに入ってる感じ?」
平賀「そうですね、酒まんみたいな、ちょっとフワフワっとした生地の中に入っているんですよ。ぜひこれも行っていただいて、朝イチ行っていただいて、できたてを食べてもらいたい」
マツコ「どうしよう。朝イチ小菅にどうやって行こう」

平賀「じゃあ続いて富山県の道の駅『上平ささら館』」
ナレーション「富山県の南西部、世界遺産合掌造り集落五箇山の近くにあるのが、道の駅『上平ささら館』。こちらのレストランで食べられるレア郷土料理が、『いわなのにぎり』」
マツコ「あのイワナを握りずしにしているってこと?」
平賀「そうです。清流に泳いでいる」
マツコ「イワナのお寿司は食べたことは無いわ」
平賀「五箇山の伏流水。きれいで冷たいお水で養殖したイワナ」
マツコ「養殖なんだ?」
平賀「レストランにいけすがあって、いけすのイワナをその場でさばいて握りずしにしてるんですね。めちゃめちゃウマいです、これは。新鮮だから食べられる一品なので。ここでしかやっぱり食べられない料理なんですよ」
マツコ「今なかなかイワナを生で食べられるところってないよね」
平賀「私もこれが初めてかもしれない」
マツコ「富山…」
平賀「富山ちょっと遠いですよね」
マツコ「車でしか行けない、道の駅ってね。だからすごいことなのよ、9駅行ってないとはいえ」
平賀「はい、自分の足で」
マツコ「やっぱりね、23位でもすごいのよ。ただ、全駅行った人はいるのよ」

平賀「3つめのレア郷土料理。こちら、徳島県の道の駅『にしいや』」
ナレーション「徳島県の最西端、祖谷のかずら橋で有名な三好市にある道の駅『にしいや』」
マツコ「たたずまいもなんか、さっきのすごいのとか見たあとだと、コンビニですか?みたいな」
平賀「ちょっと道の駅自体は」
マツコ「それがまたいいのよね」
平賀「そう、かなりこじんまりとした場所なんですよ」
マツコ「いいの。こういうのがいいの」
ナレーション「そんな道の駅のレア郷土料理が」
平賀「『そば米汁』350円です」
マツコ「そば米?そばとお米が入っているの?」
平賀「いや、違うんですよ」
マツコ「何?」
平賀「お米の代わりに塩ゆでしたそばの実を使ったぞうすいなんですよね」
マツコ「へえ、なるほど。本当にだから昔お米があんまりとれなかった時代とかから食べているような」
平賀「そうなんです。なので代わりにこうやってそばの実を食べてたっていう」
マツコ「これ地元の方、もうちょっと取っていいと思うよ、値段」
平賀「安すぎですよね」
マツコ「相場教えてあげたら?」
平賀「かなり山の中なので、もしかしたらそういう外の情報があんまりまだ」
マツコ「そんなことないわよ。ひどいわね、あんた本当に」


ナレーション「続いては福岡県筑前町にある道の駅『筑前みなみの里』。2年前に、道の駅としてリニューアル。‘新鮮な野菜や果物が手に入る’と連日大盛況。地元の方が作る名物の筑前煮や、手作りのざる豆腐が購入できる。そしてここに来ないと食べられないレア郷土料理が、『木酢ソフトクリーム』。なぜソフトクリームがレア郷土料理なのかというと、この地域が原産の希少な柑橘類、木酢を使っているから。木酢の果汁で作った甘酸っぱいジュレに、地元の濃厚なミルクを使ったソフトクリーム。最後に木酢の果実と皮を煮込んだほどよい苦みのマーマレードをトッピング」
平賀「ぜひマツコさんに召し上がっていただきたいと思いまして」
ナレーション「今日はスタジオにお持ちしました」
マツコ「『木のお酢』って書くのね」
平賀「はい。これがめちゃめちゃソフトクリームにするとおいしいので、ぜひ召し上がってみてください」
マツコ「ソフトクリームにしなくてもおいしいですよ」
平賀「そうです、もちろん」
原口さん「失礼します。こちらが木酢ソフトになります」
マツコ「やだ、美人さんだ。ありがとうございます」
原口さん「お召し上がりください」
マツコ「ちょっとあたしまず果汁をちょっとさ。どんなものかなと思って」
平賀「一応木酢っていうのはすだちとかかぼすとかに近い。同じ仲間」
マツコ「でもすだちとかよりもみかんに近いような。匂いがきつくないというか」
平賀「ちょっと酸味やわらかな感じの、そうなんですよ」
マツコ「ソフトクリームといっしょに食べるとまた違うんだろうね」
平賀「ぜひぜひ。合わせて食べるとめちゃくちゃ、また変わりますので」
マツコ「これおいしい。このジャムおいしいわ」
平賀「この木酢マーマレードがめちゃめちゃおいしいんですよ」
原口さん「ありがとうございます」
平賀「あとソフトクリームの一番下に、木酢のジュレが入っているので。またマーマレードとは違ったおいしさがあります」
マツコ「あ、ジュレおいしい」
平賀「よかった、気に入っていただいて。やっぱり下のジュレはちょっと酸味。上のマーマレードが苦み、ソフトクリームで甘み。3ついっぱんに食べると三位一体になって、おいしさが倍増する」
マツコ「うま!おいしい」
原口さん「ありがとうございます」
マツコ「本当においしい」
平賀「他にもおいしかったソフトクリームがいくつかあるので、紹介してもいいですかね」
ナレーション「実は平賀さん、道の駅で売っている土地の名産品を使ったご当地ソフトクリームを300種類以上食べており、他にもオススメの道の駅ソフトが。一つ目は京都府南山城村にある道の駅『お茶の京都みなみやましろ村』」
マツコ「宇治茶の産地よね」
平賀「そうなんですよ。ここは道の駅でも抹茶製品がずらずらっと並んでいて、その中でも私今まで食べた抹茶ソフトの中でこれが一番ダントツでウマいと思っていて」
ナレーション「それが春摘み抹茶オクミドリだけを贅沢に使ったソフトクリームに、アクセントとしてほろ苦い抹茶ソースをかけた『村抹茶ソフトクリーム』」
マツコ「ていうか、やっぱりあともう色が濃いわね。惜しみなく入れているわよね」
平賀「かなり贅沢に使っていますねやっぱり」
ナレーション「二つ目は徳島県鳴門市。今年の4月にオープンしたばかりの、四国最大級道の駅『くるくるなると』。そこで食べられるのが、名産品のなると金時を使った『鳴門金時うずまきソフト』」
マツコ「もうあのモンブランみたいになっている部分が、あれがソフトクリームなの?」
平賀「クリームの下に芋ソフトが」
マツコ「中にいるのね」
平賀「はい。芋ソフトがあって、その上に芋クリームをデコレーションしているんですよね」
マツコ「なんであんな急に原宿っぽくなってるの?」
平賀「あれはもう‘映え’」
マツコ「背景とか含めて、‘映え’ね」
ナレーション「最後は愛媛県の最南端、石垣の里として知られる愛南町にある道の駅『みしょうMIC』。ここで食べられるのが」
平賀「愛南ゴールドっていう柑橘をソフトクリームに混ぜたタイプのものですね」
マツコ「今のみたいにソフトクリームに加えるんじゃなくて、最初から混ぜ込んじゃっているタイプね」
平賀「そうです。この愛南ゴールドっていうのが、和製グレープフルーツっていわれている柑橘で。ご存じですか?」
マツコ「いや。なんかリトルリーグの名前みたい」

ナレーション「平賀さんが道の駅1185か所を巡った中で、最も感動した最強レア郷土料理とは?」
平賀「私が度肝を抜かれた郷土料理があるんです」
マツコ「この気の強い女の度肝を抜くっていうね。恐ろしいわよ」
平賀「私はマジ感動したんですよ、初めて食べて。こちらです。道の駅『北前船松前』、松前岩のり段重。これ1300円です」
マツコ「ほう、北前船の。北海道の」
ナレーション「函館空港から車で走ること2時間。北海道の最南端の街にあるのが、津軽海峡が目の前に広がる道の駅、『北前船松前』」
マツコ「すごいロケーションね」
平賀「めちゃくちゃ景色もいいんですよ」
ナレーション「その名のとおり、この道の駅の特産品は松前漬け。地元の家庭で作ったものも含め、6種類以上を販売。ここで平賀さんが衝撃を受けた最強の激レア郷土料理が、岩のり段重。これを求め、週末には食堂が満席になることも。いったいどんな郷土料理なのか?今日はスタジオにお持ちいただきました」
マツコ「全部遠くから。申し訳ない本当に」
平賀「今日はどうしてもマツコさんに食べていただきたくて、そして現地に行った気分をどうしても味わってもらいたかったので」

マツコ「なんかあやしいと思ったんだよね。技術さんが向こう向きだした。あたしも長いことやっているのでね。なんかあるなってね」
平賀「すみません、お願いします。どうですか?」
マツコ「ごめんね、本当に。へたくそな演出で。わあ、うれしい」
平賀「まずこちらが地元の特産品を用意してもらいました」
マツコ「やだ、あたしが一番気になるの言っていい?これよ、これ。これご飯に混ぜるの?2合にこれ1缶混ぜればいいのね。わあ、おいしそうこれ。これ食べたい」
(松前春採れわかめごはんの素)
マツコ「あ、真こんぶ。これよ。やっぱり。北前船に乗ってね。これが福井に行って、そこから京都に行って、それであのお出汁の文化ができたんだから」
平賀「そうなんですね。私歴史は全然詳しくないので、そのへんちょっとあまりわからないです」
マツコ「行く前に勉強しておけ!」
平賀「すみません」
マツコ「冗談です」
平賀「次行くときはちょっと勉強してから行きます」
マツコ「大好きなの、岩のり系、わかめとか」
平賀「そうなんですね」
スタッフ「お待たせしました」
マツコ「ありがとうございます」
スタッフ「松前岩のり段重にございます。お召し上がりください」
マツコ「あら、こういうこと?」
平賀「そうなんです」
ナレーション「天干し岩のりを軽くあぶり、特製のだし醤油に漬け、ご飯の上へ。さらにその上にご飯と岩のりを乗せるだけ。まさに最強のレア郷土料理、松前岩のり段重」
マツコ「いただきます」
平賀「どうぞぜひ召し上がってください」
マツコ「けっこう頑丈よ」
平賀「そう、これ厚みがある岩のり」
マツコ「これ岩のりなのよね?」
平賀「岩のりなんです。めちゃくちゃウマいです」
マツコ「おいしい。もう香りが。本来はこれが海苔だもんね」
平賀「私この海苔を食べたときに、こんなにウマい海苔があるんだってめちゃめちゃ感動して」
マツコ「おいしい」
平賀「しかもこの海苔がけっこう採れる量が少なくて。しかも1月とか2月とかの寒い時期に、地元のおじいちゃんおばあちゃんが岩の上でせっせとせっせと採って、集めたやつを干している海苔なんですよ」
マツコ「これ1枚でどれくらい使うんだろう?けっこうみっちりでしょ?ぜいたくよ。あの海苔をこうやって浸さない状態のやつってある?食べたい」
平賀「きました」
マツコ「あった?うれしい。すごい。なんか一個一個ね、わかるのよね。岩のりが。うま、これ。つまみになるわこれで。味付けなくても」
平賀「海苔の概念が変わります。これ食べると」
マツコ「すごいこれ」
ナレーション「ここで道の駅『北前船松前』で絶大な人気を誇るお土産、混ぜるだけでオッケーな『松前春採れわかめごはんの素』をマツコが試食」
マツコ「うれしい。ありがとうございます。うわ!おいしそう」
スタッフ「ちなみにご飯はゆめぴりかなので」
マツコ「うわ、おいしそう。これおいしいね。これはね、おかあさん、これ贅沢に混ぜすぎよ。あたしこれ4合に混ぜるわ。もったいないから。ヤバい。止まらなくなってきた。どうしよう」
平賀「無限ですね、もうこれね」
マツコ「あたしこういうものと出会ったときに、こういう食べ方をするから太るんだと思う」

ナレーション「道の駅グルメといえばご当地のラーメンや、地元の港で採れた新鮮な海鮮丼などが注目されがちだが、今ひそかなブームとなっている道の駅グルメがあるという」
平賀「数年前から道の駅でブームになっているのがあるんですよ」
マツコ「そんなのがあるの?」
平賀「はい、それがこちらです。道の駅の激アツグルメ。地元の特産品と絶妙コラボ、道の駅バーガーです」
マツコ「そうなんだ」
平賀「グルメバーカー、けっこう流行ったじゃないですか。数年前とか。それをきっかけに道の駅でも地元の特産品とか食材を使って、ご当地バーガーを開発するところが増えてきたんですよ。どんなバーガーがあるか、わかりやすく地図にしてみました。マツコさん、気になるのありますか?この中で」
マツコ「オニオンビーフはまあわかるわよね」
ナレーション「鳴門海峡を一望できる、淡路島にある道の駅『うずしお』。ここで食べられるハンバーガーが、淡路島産たまねぎフライと甘辛く炊いた淡路牛にトマトソースをかけた、『あわじ島オニオンビーフバーガー』。ご当地バーガーグランプリで1位に輝いたこともある超人気バーガー」
マツコ「カツオのたたきも白エビもわかるんだけど、下田バーガーもいわゆるけっこうオーソドックスなハンバーガーに近いわよね」
平賀「下田バーガーは金目鯛のフライが挟んであるんです」
マツコ「意外すぎたな」
平賀「下田といえば金目鯛なので」
マツコ「わからなかったわ。網走、あれはだからフライ系か?」
平賀「そうですね。これがカラフトマス」
マツコ「マス、おいしそうね」
平賀「あの間にいっしょに網走産の長芋と、やっぱり同じく網走産の山わさびマヨネーズ。フライには甘い照り焼きソースがかかったハンバーガーなんですよ」
ナレーション「さらに北海道の道の駅『おだいとう』では、地元産のホタテを春巻きに包んで揚げたものを自分で包んでハンバーガーにするという、変わり種バーガーが大人気。そんな中、1185か所の道の駅を巡った平賀さんが一番驚いたのが」
平賀「道の駅『国見あつかしの郷』の『国見バーガー』なんです」
ナレーション「福島県の北部の国見町。こちらが道の駅『国見あつかしの郷』。ここでは名物のシャインマスカットだけでなく、地元でも数軒の農家しか作っていない貴重な黒柿などを求め、県外から多くのお客さんが。そしてもう一つ、お客さんに人気になっているがご当地バーガー。一見普通のハンバーガーに見えるが、そこに挟まれていたのはサバの味噌煮」
平賀「ちょっとそうなりますよね。この国見町とかある福島の内陸部って、昔は行商のおばちゃんが保存食としてサバの味噌煮を売っていたらしいんですね」
マツコ「そっか、お魚が獲れないから」
平賀「そうなんですよ」
ナレーション「その伝統的な味を守る国見町の佐久間商店が作ったさばの味噌煮を、レタス、トマト、タマネギの上に乗せ、マヨネーズを塗った甘めのパンで挟んだ、平賀さん絶賛のご当地バーガー。マツコさん、ぜひご賞味ください」
平賀「ぜひマツコさんに召し上がっていただきたいなと思いまして」
マツコ「ありがとうございます」

鈴木さん「お待たせしました」

マツコ「ちょっと怖いんですけど」
鈴木さん「挑戦してください」
マツコ「大丈夫なのかしら?バンズはとってもおいしそうです」
平賀「バンズも地元の」
マツコ「バンズ見て。この焼き。おいしそうよこれ」
平賀「おいしいんですよ、これがまた」
マツコ「あら見えちゃった。見えたわよサバちゃんが」
平賀「ぜひどうぞ」
マツコ「うん、おお。あのね、フィッシュサンドとテリヤキバーガーをいっしょに食べているみたいな感じ。全然だからなんのあれもない、違和感は。おいしい」
平賀「これね、本当に私もはじめ『えー?サバの味噌煮?』って思ったんですけど、食べてみたらめちゃめちゃおいしくて」
マツコ「おいしいです」
平賀「ありがとうございます」
マツコ「そういうサバの味噌煮とバンズを使っているからかもしれないけど、なんかハンバーガーなんだけどちょっとおばあちゃんが作ったみたいな味するね」
平賀「そうかもしれないですね」
マツコ「食べちゃった」


《「見る」「遊ぶ」が詰まった超秘境道の駅11選》


ナレーション「続いては道の駅『見る』『遊ぶ』編。ご当地の顔ハメパネルを楽しみながら、道の駅を周る平賀さん。そんな彼女が全国の『見る』『遊ぶ』を体験した中で、すごいという道の駅が」
平賀「こちらの道の駅です。超秘境道の駅。そういうわけで超秘境道の駅のマップを用意たので、ご覧いただければと思います」
マツコ「ていうか、相当おしゃれじゃない?」
平賀「どこでしょう?」
マツコ「あの富山のところとか、熊本のところとか。建築物としてもすごくない?」
平賀「そうなんですよ」
ナレーション「まずは九州の『見る』『遊ぶ』。○○に癒される秘境道の駅。一つ目は、大分県の豊後大野市にある道の駅『原尻の滝』。この地域は原木を使ったシイタケの生産量が日本一とも言われ、ここでは挽き肉を詰めた肉厚のシイタケを焼き、デミグラスソースをかけた、まるでハンバーグのようなはさみ揚げが人気。そしてここで見られる癒しの絶景が、道の駅の隣に突然現れるこちら」
平賀「この景色なんです。道の駅からこれが」
マツコ「すごい滝ね」
平賀「東洋のナイアガラって言われている滝で」
マツコ「こんなのあるんだ。すごい」
ナレーション「この癒しの絶景を求めて、全国から多くの観光客がくるという」
マツコ「これ自然にできたものだよね?」
平賀「これもカルデラかなんかだったかと思います」
マツコ「へえ、こんなのすごいね」

ナレーション「続いては熊本県天草市の海沿いにあるこちらの道の駅。この地域は鯛などの養殖業が盛んで、その日に水揚げされた新鮮な海鮮丼が食べられる。そして癒しの絶景は道の駅からボートに乗って行くのだが、そこで出会えるあるものに、独身の平賀さんは癒されたという」
平賀「私の寂しさをさらに癒やしてくれたのが、このイルカたちなんですよ」
マツコ「イルカに頼るようになったら、もう末期だね」
平賀「もうね、そうですよね。でもね、なんか『一人じゃないよ』って、『大丈夫だよ』って言ってくれるような」
マツコ「イルカはみんなに優しいからね。イルカは人間と違って、どんな人間にも平等に接してくれるから」
平賀「励まされました、野生のイルカに」
マツコ「大分、熊本はちょっと強かったわね。とんでも道の駅ね、この2つは。千葉の道の駅なんてぐうの音も出ないわよ」

ナレーション「東北北陸の『見る』『遊ぶ』。○○が見える絶景道の駅。まずは新潟県長岡市にある道の駅『ながおか花火館』。ここのお土産で人気なのが『いか入り割干昆布』。イカや昆布を地元の純米酒と醤油で味付けした、ご飯にもおつまみにも最高の新潟の保存食。そして絶景が見えるのは、外ではなくこの建物の中」
マツコ「長岡の花火をけっこうリアルに見える映画館みたいなのが」
平賀「そうなんです。ドームシアターになっていて、こう映像が大迫力の音と映像が流れるんですよね」
ナレーション「季節を問わず臨場感のある音とともに、本物さながらの花火が鑑賞できる。続いては加賀藩の城下町、富山県高岡市。JR氷見線のすぐそばにあるのが、道の駅『雨晴』。併設されたカフェでは、富山名物の氷見イワシを使ったフィッシュ&チップスが楽しめるのだが。なにより人気なのが、ここから見える絶景」
マツコ「ああ、これこれ。これすごいね」
平賀「この絶景ですよ。コントランストすごくないですか?」
マツコ「あの富山湾越しの立山連峰って本当きれいよね。海越しにあの高い雪山を見るっていうのはね」
平賀「あと夏に行ったときなんですけど」
マツコ「夏、あたし逆に見たことないわ」
平賀「朝日が昇るところもすごいよかった。立山連峰越しに朝日が昇ってきて」
マツコ「ホタルイカが光っているのは見たわよ。すごいわよ。逆にあたしそれを見てホタルイカ怖くて食えなくなった。こんなに発光する物体を食べてるんだと思って。怖くて食べられなくなっちゃったのよ」

ナレーション「関西・中四国の『見る』『遊ぶ』。○○が目の前!絶景道の駅。一つ目は山口県長門市にある、道の駅『センザキッチン』。お土産で人気なのが『雲丹醤油』。ウニをふんだんに使っており、卵かけごはんにかけるだけで抜群のおいしさに。そして道の駅から出発する遊覧船に乗ると現れるのが、そびえたつ奇岩たち。ここ青海島は海上アルプスとも呼ばれ、観音様が拝んでいるように見える岩や、コウモリが羽を広げたような岩が見られる神秘スポット。さらにこの遊覧船に乗れば」
平賀「すごくないですか?これ。この岩の間ギリギリを通るの」
ナレーション「スリル満点のクルージングが楽しめる」
マツコ「それであんな船細いのね」
平賀「ドキドキです。けっこう小型の船で。ちょっとぶつかるんじゃないかって焦るんですけど。ドキドキとハラハラ感とどっちも味わえて。さらにはもう自然の景色にも癒やされるっていう」
ナレーション「兵庫県淡路島にある、道の駅『福良』。人気のお土産が、サラダにも肉にも相性抜群、名産のタマネギをたっぷり使ったドレッシング(『原田兄弟の甘辛一番ドレッシング』)。そして道の駅に併設する福良港から巨大なクルーズ船に乗ると現れるのが、巨大なうずしお」
マツコ「あれ怖いのよ。あたし一回行ったことあるけど」
平賀「うずしおクルーズですか?」
マツコ「ギリギリいくとね、キャプテンがうまくないとね。ギリギリ攻めるわね」
ナレーション「春と秋の大潮のときは、直径が最大20メートル。これは世界最大の大きさ」

ナレーション「北海道の『見る』『遊ぶ』。○○のスケールがデカい!秘境道の駅。一つ目は女満別空港から車で30分。標高525メートルのところにある道の駅『ぐるっとパノラマ美幌峠』。ここでも誰もが食べるナンバーワングルメが、『あげいも』。じゃがいもに甘い衣をつけて揚げた、ほのかに甘いご当地スイーツ。そしてこの道の駅の裏にどデカいスケールの絶景が」
平賀「絶景が見れる道の駅があるんですよ」
マツコ「屈斜路湖、こんな上から見られるの?」
平賀「そう、一望ですよ。もう真下に」
マツコ「横づけしてすぐに見られるの?」
平賀「道の駅の横の階段があって、そこ上るとすぐに展望台になっていて。そこからあの景色が見ることができるんですよ」
マツコ「すごい。やっぱり北海道強いね」
ナレーション「そしてここから車でおよそ2時間移動するとあるのが、スキー場併設の道の駅『遠軽森のオホーツク』。ここでは雪の降らない間、ゲレンデを使ったスケールのデカいアクティビティが楽しめる」
マツコ「ここまで景色良くないけど、ドイツ村でできるかな?こんなに景色良くない。『こんなに景色良くない』って言ったらドイツ村に怒られるわ」
平賀「ここなんと言ってもすごいのが、全長で1135メートル」
マツコ「1キロ以上あるの?」
平賀「しかも最高速が70キロも出るジップラインなんですよ。私もなんかここで『最高!』ってめちゃめちゃ叫んだら、かなりストレスフリーになりましたね。まあでもね、他にも超秘境道の駅で、マツコさんにオススメしたい癒しルートがあるんですよ。車に乗っているだけでらくらく秘境に行ける和歌山県異世界ルートなんです。和歌山県の南のほうで、1400年前に噴火した跡で、熊野カルデラっていうのが形成されているんですよ。なのでマグマが固まったあとの石とかが不思議な景色、光景になっているところがけっこう点在しているんですよね」
ナレーション「車に乗っているだけでらくらく秘境に行ける、和歌山異世界ルート。南紀白浜空港から、車で走ることおよそ1時間。まずやってきたのはこちらの道の駅『一枚岩』。この真裏から見えるのが、日本最大と言われる異世界。それが」
平賀「道の駅から見えるのこれなんですよ。古座川の一枚岩っていう。大きな岩なんですよ」
マツコ「これ1個なの?」
平賀「はい、もう1枚でできている。高さ100メートル、横幅500メートルもある、本当巨大な岩で、国の天然記念物にもなっている」

マツコ「なんであんなにきれいに切れたんだろう」
平賀「これすごいですよ。これ道の駅のカフェからも眺めることができるので、おいしいご飯を食べながら岩を眺めるっていう。これ駐車場から車降りないでも見ることができるので」
マツコ「別に車くらい降りますよ。わざわざあんなところ行ったら、外から見ますよあたしも。何を言ってるんですかあなた本当に」
ナレーション「続いては、一枚岩から20分。この小さな道の駅『瀧之拝太郎』に、2つ目の異世界が。それが駐車場から歩いて1分のところにあるこちら」
平賀「けっこう山深いところなんですけど、ここで見れるのが、滝の拝っていう景色なんですよ。渓流瀑という、ゴツゴツした岩。よく見ると小さい穴がいくつもあいていて。穴に小石が入って、グルグル回転してできた自然の穴なんですよね」
マツコ「あのへんってけっこうすごいんだよね、景色」
平賀「しかもこれ全部自然の力で造られた景色なので、こういうのやっぱり癒されますよね」
ナレーション「さらにこの近くにもう一つ、国指定の天然記念物になっている異世界が」
(道の駅「虫喰岩」)
マツコ「山深いところよ、このへんは。あたし十津川村とか、あのへん行ってみたいんだよな」
ナレーション「それがこちら」
平賀「これも道の駅の前にあるんですけど、これが高池の虫喰岩っていう岩ですね」
ナレーション「高さ20メートルの岸壁に、まるで虫に食べられたような穴が無数に」
平賀「これ全部風化でできた」
マツコ「あら風化って残酷ね、本当に」
ナレーション「そして最後は虫喰岩から海岸線を通って北上したところにある、こちら。周囲をゴツゴツした岩に囲まれた道の駅『白崎海洋公園』」
平賀「道の駅の周りは全部巨大な石灰岩なんですよ、これ白い岩」
マツコ「あたしのこと、すごい岩好きだと思ってます?」
平賀「そんなことはないです」
マツコ「そんなことはない?」
平賀「そんなことはないです」
マツコ「ものすごいもう岩しか出てこないから」
平賀「和歌山はすごいいろんな岩がそろっているんですよ」
マツコ「すごいすばらしいですよ、和歌山はね、本当に」
ナレーション「この道の駅を上から見てみると、周りが白い石灰岩だらけ。地中海沿岸を彷彿させるため、'日本のエーゲ海'と呼ばれている。少し歩いて展望台へ登れば、美しい異世界の夕日を見ることができるんです」
マツコ「あんまり和歌山ってそういうイメージみなさん無いと思うんだけど、ものすごい岩場なのよ。海岸沿いが」
平賀「それも全部天然記念物とかなっていて」
マツコ「あとなんか、こんななんか」
平賀「ああ、橋杭岩」
マツコ「ああそうだ。なんかすごい立っているところがあるよね、海沿いにね」
平賀「それも道の駅と併設」
マツコ「あれもそうなんだ?」
平賀「そうなんです。道の駅行くと見れる」
マツコ「1個くらいああいうの混ぜといたほうがよかったんじゃない?」


~完~