2022/08/02放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'アニメ聖地巡礼ブームを陰ながら支える三人のオタク'
 

鯛(タイ)さん(以下、鯛)
刑部慶太朗(オサカベケイタロウ)さん(以下、刑部)
軟軟冰(ビンビン)さん(以下、軟軟冰)



マツコ「ドラマだったらまだわかるじゃん。だってそのままが映っているわけだから。どういう心理なんだろうね?」
軟軟冰「こんにちは。よろしくお願いします。
マツコ「ビンビン?」
軟軟冰「そうです。軟軟冰です。よろしくお願いします」
マツコ「刑部さん」
刑部「はい、刑部です」
マツコ「で、鯛」
鯛「はい」
マツコ「あれ、鯛、不思議なタイプ。でも鯛すごいのよ。ちょっと見せて。これはね、今までで最高レベル。たぶんもうびっくりするよ。1ページじゃないのよ。ちょっと感動している。だってこの時間を費やしてくれたわけよ。『スーパーカブ。マツコさんに気になるところを尋ねる』。スーパーカブのところが来たら、ここだなって思うから」
鯛「じゃあ僕たちがどんな3人かというような、プロフィールをご紹介いたします」
マツコ「それより意外なのが、あなた公務員なのね。勤勉なところにでちゃってるのね、公務員キャラがね。なるほどね」
鯛「ガンダムの生みの親の富野由悠季さんに」
マツコ「え、富野監督に何を認められたのよ?」
鯛「実はですね、アニメツーリズム協会というところで、アニメの聖地巡礼のコンテストみたいなのがありまして。そのコンテストで大賞をありがたいことにいただきまして。これから聖地巡礼盛り上げていってくれっていうことで」
マツコ「鯛には申し訳ないんだけど、『らき☆すた』と『けいおん!』はさすがにあたしでもわかるのよ。『結城友奈は勇者である』はね、申し訳ない。申し訳ない、わからないわ。でもちょっとね、聞いたことはあるかも」
鯛「通称『ゆゆゆ』って言われています」
マツコ「ごめん、それは知らない」
刑部「続いて、15年間舞台となった町のガイドブックを作り続ける男」
マツコ「ごめんなさい、あたしが笑われているんですか?」
刑部「いや、自分」
マツコ「自分で笑っちゃったのね、ちょっと」
刑部「申し訳ない」
マツコ「あたし何か笑われてるのかなと思って今。えーと、『らき☆すた』を守るためってのは、どういう?どういうこと?」
刑部「2007年頃はまだアニメ聖地巡礼とか全然一般に」
マツコ「いやだってやっぱりあれけっこう話題になったもんね。鷲宮町の動きはね。あのあと町ぐるみだったもんね。ニュースで知ってる。神社の横に『らき☆すた』のキャラが大きく描かれているからさ。『神社に冒涜だ』みたいな、なんかそういうことを言う人もまだいた時代だよね」
刑部「まさにそのために私がガイドブックを作ることに」
マツコ「それを守るためっていうのは、そういうことなのね」
刑部「そうなんです」
マツコ「なるほど」
刑部「ファンもしっかり歴史を見て、気をつけることは気をつけようねっていう」
マツコ「町の人とか神社に迷惑をかけないように、あと『らき☆すた』も守られるように、両方に気を遣ってね。こういう人たちの動きがあったから、そのあとのお手本になったのね。なるほど」
刑部「私のガイドはちょっと縁があって、この町の入り口にあたる鷲宮駅前の染谷商店さんという駄菓子屋さんに置いてもらっています。ファンはやっぱりここに寄ってから町を見にいくという」
軟軟冰「私も行ったことがあって」
マツコ「行ったことある?」
軟軟冰「はい、このガイドブックを見てびっくりしたんですけど、これまさかの作ったもので」
刑部「私が作っていました」
軟軟冰「今ちょっとつながりが感じました」
刑部「毎年ガイドブックを作っているんですけだも」
マツコ「え、毎年作り直しているの?」
刑部「はい。毎年どんなイベントをやったかとか」
マツコ「久喜に住んでませんよね?」
刑部「そうですね、私は山梨県民なので」
マツコ「すごいね」
刑部「時刻表なんかも、ちょっと知り合いといっしょに掲載していたり」
マツコ「すごいわ。そうだ、軟軟冰も聞かないと」
軟軟冰「私はアニメ聖地巡礼が大好きな中国人で、日本のアニメイベントとか、聖地巡礼の動画を作っております」
マツコ「ていうか、すごい。47都道府県行ったの?」
軟軟冰「そうですね、一応」
マツコ「ありがとう。47都道府県あるんだ、アニメ聖地が」
軟軟冰「あるんですね。やっぱり小さいころからアニメが好きで。そのときは中国語の吹き替え版観てたんですけど」
マツコ「何を観てた?」
軟軟冰「『セーラームーン』とか、『カードキャプターさくら』。そのときにちょっとキャラクターの制服とか、街中の風景が私の住んでいる場所と違うので。交換留学で初めて日本に来たときは、空港に降り立った瞬間はやっぱりアニメの世界に入った気分でした」
マツコ「けっこうだから海外の人がおもしろがるのはなんかわかるんだよね。ドラえもんを知ってる人が初めて本物のどら焼きを見たとき。みんなすごい喜んでさ。これがドラえもん食べていたやつかっていう。だから軟軟冰ちゃんのはなんかわかるの。わからないのはこっちの二人よね」
鯛「ではアニメ聖地巡礼が好きな私たちが伝えたいことがございます。それがこちらになります。あやしまないで。聖地巡礼は世界中に日本の魅力を伝える最強のツールである。効果はこちらになります。意外な場所が盛り上がっている」
マツコ「自分で言ってくれたからありがたいから言うけど、確かにあやしい」
鯛「もともと観光地でない場所がいきなりアニメファンとかが押しかけちゃったりしたら」
マツコ「いやいや、怖いよ。それもカメラ持ってきたらさ、なんかさ」
鯛「まあたぶんそうなっちゃうと思うんですけども。私たちファンからしてみれば、作品を楽しみに旅行に行く感覚で行っているのであやしまないでほしい」
マツコ「だからそれが糸口であって、普通に観光とかもしたりするわけだ?」
鯛「もちろんです」
軟軟冰「しますね。特に海外の人はもともとその中の日本って知らなくて」
マツコ「そっか。だから東京とか京都とかじゃないところで、日本で観光ってなったときに、好きなアニメの舞台になったあそこに行こうかみたいな」
軟軟冰「そう。初めて場所を知ったきっかけになります」
マツコ「確かにそう考えると、観光立国を目指している日本としては、すごい糸口よね。よくみんなが来る所じゃない所をちゃんと盛り上げようっていうさ。なんかもうちょっとあやしんでいたかった。ちょっと最初に急に正論言われちゃったから。ちょっと鯛をいじるのが難しくなった」


《全国のアニメ聖地MAP。ファンの聖地巡礼に密着》


ナレーション「実は今、エヴァンゲリオンの箱根など、もともと人気観光地だった場所だけでなく、意外な町がアニメの舞台となったことで聖地化し新たな観光場所となっている。いったい各地でどんな盛り上がりを見せているのか?鯛さんの聖地巡礼の様子に密着。今回やってきたのは駿河湾に面した水産業が盛んな町、静岡県沼津市。ここを聖地とするアニメは『ラブライブ!サンシャイン!!』。女子高生アイドルグループが活躍する内容だが、作中のキャラクターの声優が実際に歌手デビューし、NHK紅白歌合戦にも出場。大きな話題を呼んだ。この日友達と来ていた鯛さんと、沼津駅で待ち合わせ。その駅前ではなにやら写真を撮る人たちがちらほら」
番組スタッフ「駅前ですけど、ここも聖地なんですか?」
鯛「アニメの中でも主人公たちといっしょに映っている。背景として沼津駅って出てきて。主人公たちもここで歩いていて。同じような所行きたいなっていうので、今来ています」
マツコ「けっこうちゃんと沼津駅だね」
鯛「そうなんです」
刑部「そうですね、そのまま丁寧に」
マツコ「再現けっこうみんなすごいんだ。それはおもしろいかもね」
鯛「ラッピングしているキャラクターのタクシーだったり、バスとかも止まっていたりして。駅に来るだけですごい聖地来たなって感じします」
番組スタッフ「ちなみにそれぞれ2人は沼津は何回目くらい?」
misshuさん「自分もう来すぎて数えきれない」
鯛「僕ももしかしたら二桁くらいは楽しんでいるのかなっていうレベルですかね」
ナレーション「そう、沼津市にはファンが何度も訪れるため、その経済効果はおよそ50億円にのぼるといわれている。早速二人に同行。向かったのは駅前の商店街へ」
鯛「ほらここがなんかもう『ラブライブ!サンシャイン!!』の商店街ってなってて、大々的に。身近に感じられるスポット」
ナレーション「商店街の中はマンホールからフラッグまで『ラブライブ!サンシャイン!!』一色」
鯛「こういう街歩きの缶バッジ。沼津の至る所で缶バッジが売られていて、沼津と『ラブライブ!サンシャイン!!』に関係するような缶バッジがチェックポイント的な感じで置いてあるので、それを集めるっていうのでもうなんかめちゃくちゃ楽しめたりしますね」
ナレーション「ちなみに地域のお店とコラボしている缶バッジの売り上げはこれまでに1億円を突破。その後、何軒かお店をハシゴし、何かを探し歩く二人」
鯛「ありました。ラスト3本手に入れちゃいました」
misshuさん「食いしん坊の国木田花丸ちゃんっていうキャラが」
鯛「実際に食べていたパンなので。今回はクリーム味なんですけど」
misshuさん「チョコクリーム。バニラとか塩キャラメルとかいっぱいいろんな。アニメコラボもあって、ここが9人のイラスト。それをライブで使う光る棒、ブレードっていうのがあるんですけど。ここを中を改造するとちょうど長さがいっしょで、ひとつののっぽブレードっていう形に」
番組スタッフ「そういう楽しみ方もできるんですね」
misshuさん「世界で一本のブレードを作れる」
ナレーション「ちなみに放送後2か月で10万本が売れ、通常の新商品のおよそ5倍の売り上げに。続いて街中を離れ港へ。なんと船まで『ラブライブ!サンシャイン!!』仕様。この船で向かうのは、駿河湾に浮かぶ離島・淡島。90年代はリゾート地としてホテルや水族館が人気を博し、13年前までは島への移動手段としてロープウエイを運行していた島」
鯛「淡島ホテルが目の前に見えるから」
misshuさん「キャラのおうちのモデルだった。奥のピンク色の建物が」
鯛「ちょっと段々ってなっている、あそこ。ホテルがキャラクターの家のモデルになっていて」

マツコ「超お金持ちの設定なのかしら?」

鯛「そうです。お嬢様という。ヘリコプター持っているようなキャラ」
ナレーション「キャラクターの家のモデルになったことで聖地化。ファンが通う島に。中でも特別な場所となっているのが」
misshuさん「この上に、一番上まで行くとお賽銭箱とかお参りできる場所があるんですけど、やっぱり聖地なのでライブの成功祈願をしに」
鯛「アニメのイラストが描かれた絵馬とかも置いてあって。この見た感じからすごい急斜で、劇中でもキャラクターたちがなんか上っていたりするんですけど。すごいところ上っているんだなって思いながら、トレーニングコースと化しているんですよね」
misshuさん「みんなバテバテになりながら下りてきている。祭りのときだと提灯になって、参道がきれいに対岸から見える。めっちゃきれいです」
番組スタッフ「年越しも来るんですか?」
misshuさん「オールナイト営業というか。今はちょっとコロナであるかわからないんですけど。コロナ前はあって、年越しで10時半とかに入って、1時くらいまでここに。年越しを迎えてみんなでわーってコロナ前にやったのがなつかしいです」
鯛「ファン同士でね、『おめでとう』って。なんならポーズはもう違うものをする」
ナレーション「年に数回も同じアニメの聖地を訪れる彼ら。その理由を聞いてみると」
misshuさん「アニメももちろん好きですけど、それきっかけで知れて沼津を好きになった。最近はもう沼津が好きで。町の雰囲気、景色、ご飯もおいしいです。人も温かくて。『あ、なんか来たいな』って」
鯛「『沼津のここに行きたい』というより、沼津全体。『沼津に行きたい』みたいな感じですかね」
misshuさん「何するかはそこで考えて。私としては第二の故郷」
鯛「僕もそうです」
マツコ「よくいっしょに行くの?」
鯛「そうですね。実際ライブとかが『ラブライブ!サンシャイン!!』あるんですけど、そのライブ終わりに沼津に行くか、っていうような感じで」
マツコ「ライブ終わりに行くの?」
軟軟冰「私の友達も同じように、ライブのあとに行くのがパターンみたいな感じ」
マツコ「ライブも沼津でやるの?」
鯛「いや、ライブは東京です」
マツコ「じゃあけっこうな人数がライブから、会場からみんな同じ電車に乗って」
刑部「いますね。そういう知り合いはいっぱいいます」
マツコ「沼津自体のポテンシャルも高い。あれなかったとしても沼津はみんな行くじゃない。『アニメなかったら行かないよね』っていうところほしいわね」
ナレーション「その要望にお応えし、全国にある知られざるアニメ聖地マップをご紹介」
鯛「今回まあちょっと全部は本当に紹介しきれなくて、すごい厳選した中での」
マツコ「あ!『スーパーカブ』。これだからなぜかあたしにオススメっぽいのよ」
鯛「この『スーパーカブ』っていうアニメは、山梨県の北杜市っていうところが舞台で」
マツコ「すごいきれいなところですよ。あのへんですよ、小淵沢とか、あのあたりよ。じゃあけっこう景色もきれいなマンガなんだ?」
鯛「そうですね、これはまあ女子高生がスーパーカブに乗る日常を描いたアニメなんですけど」
マツコ「えーと、ごめんなさい。初耳なんですけれども。女子高生がスーパーカブに乗る日常」
鯛「実際にその北杜市までツーリングで行くっていうような方が、このアニメの影響でまあ増えてまして」
軟軟冰「私もこのアニメを見て乗ってみたいと思いました」
マツコ「スーパーカブ?」
軟軟冰「はい」
鯛「『スーパーおの』っていうところが聖地で出てくる」
マツコ「これは何?このスーパーおのの前でちょっとたむろしたりするの?」
鯛「そうですね。聖地になっている所に行ってみて」
マツコ「渋いわよね、おの」
鯛「次『ガールズ&パンツァー』っていう作品なんですけども、こちらは茨城県の大洗町が」
マツコ「これもあたし知っている。戦車とかになるやつでしょ」
鯛「そうです」
ナレーション「『ガールズ&パンツァー』は、戦車を使用した武道・戦車道が乙女のたしなみとされ、街中などで戦車が走り回るスポ魂アニメ。その舞台となっているのが茨城県大洗町。神磯の鳥居など、海を臨む絶景スポットがある町で、アニメ放送後『ガールズ&パンツァー』の聖地として多くのファンが訪れている」
鯛「聖地、割烹旅館の『肴屋本店』さんってところがなってるんですけども。劇中の中でもこれ出てきていまして、週末とか休日になるともうここ4か月先まで予約が埋まってしまう大人気旅館」
刑部「私も泊まりました。震災の復興の時期に流行ったので、かなり助かった」
マツコ「助かったね」
鯛「ちょうどカーブのところにあったので、減速できなくて突っ込むという」
マツコ「よかったね、カーブのところにあって」
刑部「作中でもそれでぶつかると補償金が出て儲かる。だから喜んでぶつけられるって」
マツコ「そういう設定になってるの?」
刑部「そうなんです」
マツコ「ぶつかると『やったー』ってなってる?もっとなんか本当に普段だったら誰も観光に行かない所ない?」
鯛「例えばなんですけど、『凪のあすから』とかだと、けっこうそんなに観光地じゃない、もともと観光地じゃないような場所が舞台になっていまして」
ナレーション「『凪のあすから』は海と陸に分かれて暮らす少年少女たちのファンタジー。海近くの町・三重県熊野市が舞台となっている」
マツコ「熊野は熊野だけど、いわゆるあたしたちがよく知っているような神社のほうだったりとかじゃない、なんでもない所なんだ?」
鯛「もうへんぴなところにある」
マツコ「へんぴって言い方は。のどかなね」
鯛「そうですね。のどかな所にあるようなカフェが舞台になっていますね」
マツコ「カフェではないぞ、あれ」
鯛「カフェもあります」
マツコ「あ、こんなおしゃれなカフェがあるの?あの道曲がった所に?」
鯛「そうなんです」
マツコ「これはだからこの存在ありきだろうね」
鯛「絶景カフェって呼ばれているようにきれいですね」
マツコ「これくらいはないとね。なんでもない所、舞台にはならないよね。そりゃそうだよえ。ねえでもさ、秩父が人気なの?」
鯛「そうなんです。『秩父三部作』って呼ばれている」
マツコ「『尾道三部作』みたいなのとは違うのよね」
軟軟冰「物語としては関連性がないですけれども、制作スタッフは同じ」
マツコ「スタッフは同じなんだ?じゃあもう三部作狙いで作ってるの?じゃあ『尾道三部作』よ、やっぱり」
軟軟冰「私がちょっと行ったときは、コスプレで行ったんですけれども、事前に約束なかったのにこの旧秩父橋の下に他のレイヤーさんと出会って、この奇跡な写真を撮りました。三作品があって、本当にもうずっと理由があって何回も行きました」
マツコ「行った?」
鯛・刑部「行きました」
刑部「秩父はもともとそういった観光とか巡礼の方がいましたけど、それがアニメで、そうですね、200万人くらい観光客が増えたと思います」
マツコ「秩父市?だからこうあるじゃん、一世風靡したところけど、最近客足が遠のいているみたいな。けっこう観光資源があるのにあんまりみんな行ってないみたいな所。誰に声かけたらいい?これ。出版?なに、アニメの制作会社?どこに声をかけたら舞台にしてくれるの?これ。そんなのわからないわよね、そりゃね、そりゃそうよね」


《全世界が注目!アニメが生んだ日本新三大風景》


ナレーション「アニメ聖地巡礼目的で日本に訪れる外国人観光客は、年間およそ100万人にものぼるという。中国出身の軟軟冰さんも、アニメに出てくる日本の風景を巡り、47都道府県を制覇。そこで今回伝えたいのが」
軟軟冰「こちらです。私のアニメ聖地巡礼の魅力。みなさんもっと美しい日本に気づいて!外国人が注目する日本三大風景です」
マツコ「あら。日本三大風景は変わってしまったのね。でもそれはみんな外国からの聖地巡礼に来たがっている人が、『良いよね』『きれいよね』って言っている名物なところがあるのね」
軟軟冰「そうですね。やっぱり日本のアニメ」
マツコ「もうアニメすごいのよ、本当に」
軟軟冰「まずひとつめの海外のアニメファンが注目する場所はこちらです。新河岸川の桜」
マツコ「どこ?どこですか、これ?あ、川越の新河岸川、あの、荒川のちょっと奥。並行して走っている細い川ね。こんなきれいなところあるの?」
軟軟冰「はい。本当にきれいですね。毎年4月になると中国人の友達からメッセージが来ます。日本に旅行に行きたい理由のひとつが、桜を見たいことがあって。海外のアニメファンとしては桜がきれいな場所に行きたい気持ちがあります。実際この場所に私撮影したので、動画をご覧ください」
ナレーション「埼玉県の川越が舞台となっている、中学3年生の恋と友情を描いたアニメ『月がきれい』」
軟軟冰「これはオープニングの一番最初に出た桜のシーンで、本当にその作品の甘ずっぱい感じ」
マツコ「けっこう裏切らないわね」
軟軟冰「本当にきれいです。もう私もそこでいっぱい」
マツコ「なに雰囲気出しているのよ。ちょっと紗くらいかけてあげなさいよあれ」
軟軟冰「今日はわざわざ同じ服で」
マツコ「すごいね」
軟軟冰「本当に川沿いの桜はたぶん密度が高いから、つながって空もピンクだし。風が吹いたらもう桜吹雪でピンクの空気にもなっていますね」
マツコ「川が落ちた桜の花びらでピンクになっていたわね」
軟軟冰「ピンクです。世界がピンクです。幻想的な光景です。この桜の風景と、桜前線とともにアニメの聖地巡りもして」
マツコ「桜が印象的なアニメの桜の名シーンをたどっているんだ?」
軟軟冰「はい、こちらです。一番南は長崎で、北のほうは青森まで行ってました」


京都:「響け!ユーフォニアム」
長崎:「色づく世界の明日から」
東京:「四月は君の嘘」
京都:「たまこまーけっと」
青森:「ふらいんぐうぃっち」


マツコ「東京のってどこなの?」
軟軟冰「練馬区です」
マツコ「練馬にあんなすごい桜並木があるの?」
軟軟冰「あります。本当にきれいです。なんか通学路らしくて、その道自体は」
マツコ「ちょっとあたし車でくぐりに行こう」
軟軟冰「本当ですか?」
マツコ「好きなのよ。車でくぐるの、桜並木。あんなすごいのあるんだ?」
軟軟冰「この作品自体けっこう切ない話ですけれども、桜の風景がとても癒されます。何かい見ても泣きそうな話」
マツコ「あとあそこもきれいよね、岡山のところ」


岡山:「推しが武道館いってくれたら死ぬ」


軟軟冰「これも川沿いなんですけれども」
マツコ「川沿いなんだ?」
軟軟冰「はい、とてもきれいで。あと人も意外と少ない場所ですね。たぶん私が朝に行ったからもある」
マツコ「絶対そうだと思います」
軟軟冰「では二つ目の、海外のアニメファンがすごくあこがれるところはここです。参宮橋の踏切」
マツコ「なぜ?なんで?」
軟軟冰「そもそも踏切は日本のアニメでよく使うシーンがあって」
マツコ「踏切そんなにある国ないよね」
軟軟冰「そうですね。だから聖地巡礼なら絶対行きたい場所ばかりですね。特にこんな街の中、住宅街の中に踏切」
マツコ「どのあたりだろう、あたしあの辺詳しいわよ。ちょっと見せて、風景。あたしわかるかもしれない」
ナレーション「学生時代の恋人と離れ離れになってしまう、切ない恋愛が描かれた『秒速
5センチメートル』。『君の名は。』、『天気の子』で知られる新海誠監督の作品」
軟軟冰「これは新海誠監督の有名な作品」
マツコ「あたしこれ見たことある」
軟軟冰「本当ですか?アニメのラストシーンですけれども」
マツコ「どこだこれ」
軟軟冰「あとで私が撮った映像も」
マツコ「電車通り過ぎて」
軟軟冰「ご存じですかここ?」
マツコ「これ電車が行ってからじゃないとわからないわ。向こう見てからじゃないと。…わからない。全然わからなかったわ。なんだ、あれ。どこだあれ?日本っぽさってああいうことなんだろうね。日本人から見ても参宮橋と代々木八幡の間の踏切ってけっこうヤバめなのよ。電車との接近具合とか、民家との接近具合とか、昔からの感じがそのまま残っているのよ。だからそういうのが日本っぽいって気づかせてくれるのは海外の人だから」
軟軟冰「やっぱり踏切を見たらこの作品も思い出して、非常に切ない気持ちになります。現実の風景は普通になるんですけど」
マツコ「そんなこと言わないであげて」
軟軟冰「三つ目の海外のアニメファンが注目する場所はこちらです。龍勢祭。『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』」
ナレーション「埼玉県秩父市でおこなわれる龍勢祭。国の重要無形民俗文化財にも指定されている」
軟軟冰「このアニメが去年10周年なんですよ実は。私も日本に来たばかりのときも、この作品の聖地巡礼したんですけど、お祭り見られなかった。10年後に行ってもアニメの影響で見られなくて非常に残念な感じです」
刑部「私はそのお祭り見にいくことができた」
マツコ「ヒマなの?大概行っているわね、本当に」
ナレーション「毎日遊んでいた幼なじみ6人が、1人の仲間の事故死をきっかけに疎遠に。しかし5年後、幽霊として亡くなった幼なじみが突然現れ、『生前の願いを叶えれば成仏できる』といわれる。そこで彼女の願いを叶えるため、離れ離れになった5人が再び集まった」
軟軟冰「その彼女の願いのひとつは、この手作り花火、ロケットを打ち上げることで、この龍勢祭がアニメの中でそのまま」
ナレーション「実際龍勢祭でも、神社に奉納する神事として手作りロケットは打ち上げられ、観客たちも打ち上げ成功を一喜一憂して楽しむ」
マツコ「あれ、あたしこれ観たかも」
軟軟冰「これは何回観ても感動するシーンです。見にいきたいと思います」
マツコ「あのお祭りを見つけたのはすごいよね。アニメの功績はデカいね。日常の風景っていうものが観光資源になるんだっていう。秩父相当、ガッツリ入ってるわね」


《アニメの力で名物グルメに!地元満喫!絶品アニメ聖地メシ》


鯛「私がアニメ聖地巡礼しているときに楽しみにしているポイントがありまして。私のアニメ聖地巡礼の魅力。アニメの力で名物グルメが誕生。アニメ聖地メシ」
ナレーション「日常を描くアニメが増えたことで、作中には実在するグルメが出てくることもしばしば。そのグルメ店もまたファンの間で聖地化されている。アニメ『天体のメソッド』の作中に出てくるこちらのオムライスは、北海道洞爺湖町にある『レストラン望羊蹄』で出されるオムライスがモデル。アニメ効果でオムライスの売り上げが10倍以上に。『ガールズ&パンツァー』に登場するこちらのナポリタンは、茨城県大洗町にある『軽食喫茶ブロンズ』で実際に提供されており、こちらも全国からファンが集まる聖地に。そんな数あるアニメ聖地メシの中でも、鯛さんが激推しするのが」
鯛「作品の舞台じゃないのにファンに愛される海鮮丼。静岡県沼津市の『駿陽荘やま弥』さんの、鯛丼になります」
マツコ「『鯛』ってここから取ってるの?」
鯛「いや、違います」
マツコ「たまたま?たまたまだな?」
鯛「たまたまかぶりました。こちらが駿陽荘のやま弥さんなんですけども。こちらで提供している鯛丼がおいしいと有名になっております。ここではキャラクターのパネルを設置しているところで、それが影響して宿泊客が増えまして」
マツコ「あら、でもすごい富士山きれいね」
鯛「生誕祭の日はもうすぐに予約が埋まってしまうっていう感じですね。実際の鯛丼がこちらになって。ここで卵を使っているんですけど、これ自家製の卵で、この卵を使った鯛丼っていうのはめちゃくちゃおいしいとファンの間で有名になったっていうような聖地になります」
マツコ「これはもう別に出てこないのね、アニメの中には」
鯛「出てきません」
マツコ「でもいやだから出てきていないお店も恩恵受けているところがすごいよね」
鯛「そうです。街全体が聖地になっているので、おいしい店をファンの人が見つけてそこに行くっていうので。聖地巡礼っていうのも幅広く。ちなみに今回、鯛丼のお店の女将さんに来ていただきました」
マツコ「あら、女将。こんにちは」
女将・渡辺さん「こんにちは、マツコさん。はじめまして」
マツコ「お名前呼んでいただいて。すみません。これもうタレが入っているの?」
渡辺さん「はい。お醤油が」
マツコ「もう混ぜちゃっていいのね」
渡辺さん「お醤油のタレもう入っています」
マツコ「これ海苔がまた良いね。これ開けてからのほうがいいわね」
軟軟冰「おなかすいて、食べたい」
マツコ「これ絶対おいしいわよ」
鯛「おいしいです」
マツコ「おいしい」
渡辺さん「ありがとうございます」
マツコ「これウマいわ」
鯛「卵が本当おいしいんですよね。自家製の卵を使ってらっしゃってて」
渡辺さん「そうですね、ニワトリを飼っていますので」
マツコ「卵本当にブリンブリンで」
渡辺さん「臭みの少ないコクのある卵が採れます」
鯛「ちなみに、女将さんにお伺いしたいんですけども、僕たちアニメファンのことって、どういうふうに感じていますか?」
渡辺さん「はじめは私のところはすごく静かな所なので、人が歩いていることもないような、知らない人が。何が始まったのかという、ちょっと怖さは正直ありました。でもみなさんお食事とか宿泊にも来てくださる方、みなさんすごく礼儀正しくてとても良い方ばかりです」
鯛「ありがとうございます。めちゃめちゃうれしい」
マツコ「事情知らなかったら怖いよね、突然。これでも最初に食べたやつが『ウマかった』って言いだしたんだと思う」
鯛「そうだと思います。

渡辺さん「おかげさまで。完食」
マツコ「本当はもうちょっと味わって食べるんですよ」


《これぞ最強町おこし!話題の舞台&レジェンド聖地》


ナレーション「沼津や秩父のように、聖地として街がアニメと積極的にコラボすることで集客に成功してきたケースが増えてきた中、昨年新たなアニメの活用方法で注目を集めている街が登場したという」
鯛「これまでにないアニメ構成で街の魅力を最大アピール。舞台になったのが、岐阜県多治見市。作品が『やくならマグカップも』という作品になります」
マツコ「ていうか、なにこのタイトル」
鯛「そうなんですよ。これどんなアニメかといいますと、4人の女子高生が陶芸をやるっていう青春ストーリーになるんですけども。これ原作が地元の良さを伝えるために、有志の方がフリーコミックを作っていまして」
マツコ「フリーコミックだったの?」
鯛「そうなんです」
マツコ「その方は最初に描こうって思ったときに、町おこしを意識してたのかな?」
鯛「されてたと思います」
マツコ「すごいね」
鯛「アニメーションの会社に多治見出身の方がいらっしゃいまして。この作品をもうアニメにしようっていうことで、『やくならマグカップも』っていうアニメが誕生しました。こちらが先ほど出した」
マツコ「本当にだからいわゆるコミケとかで売っているような。そういうところから始まっているんだ?すごい」
鯛「このアニメの特徴なんですけども、番組後半が声優による街ブラっていうようなアニメの構成になっています。アニメが終わって」
マツコ「あら急に」
鯛「そうなんです。30分アニメある中で、残り15分がこういう声優さんが多治見の街を歩くっていうような構成になっていて」
マツコ「これはもうちょっと経ってからでいい気が。もうちょっとファンタジーでよかったんじゃない?」
鯛「でもこういうのがあると多治見っていう街がどういう街なのかわかるし、聖地巡礼しやすいっていうか」
刑部「アニメを観て、僕も多治見にコロナ禍でなければ行きたくて。陶芸もやってみたいという。一人なので」
マツコ「なんでも思っちゃうから。すぐに行っちゃうから一番。ちょっとアニメの力はすごいね。こんなことが起き始めているんだ」
鯛「そうです。いろんなところで影響が出始めています」
ナレーション「これまでに全国でさまざまな経済効果を生んできたアニメ聖地巡礼。続いては、その礎となったレジェンド聖地をご紹介」
刑部「15年経った今でもファンが集うレジェンドタウン。埼玉県久喜市鷲宮『らき☆すた』」
マツコ「合併したのね、久喜市とね」
刑部「そうですね。アニメが流れていますけど、女子高生4人が埼玉の鷲宮とか幸手とかに住んでいて、その日常を描いている作品。普通に姉妹でこの町に住んでいるので」
マツコ「こういうのもけっこう本当にこういう場所があるんだ?」
刑部「はい」
マツコ「もう本当何気ない日常の風景とかもけっこうリアルに描いているのね」
刑部「そうですね。これももう本当通学路ならここ使うだろうというルートです」
マツコ「いつからリアルになってきたの?昔ってけっこう架空の町だったじゃない?舞台が」
刑部「傾向として多くなったのはこの『らき☆すた』の少し前あたりから。この『らき☆すた』を作っている京都アニメーションさんとかが」
マツコ「リアルを大事にしだしたんだ?」
刑部「そうですね。そうするとやっぱり作品にもリアリティが」
マツコ「確かにこれが普通になってしまうと、もう架空の町ってそのほうが違和感あるよね」
刑部「それが合う作品ならとは思いますけど」
マツコ「ちゃんと作品にフォローするあたりもアニメ愛を感じるわ、本当に」
刑部「こちらも『らき☆すた』の経済効果として出されているのが約31億円」
マツコ「嘘でしょ?」
刑部「これも5年以上前の数字なので」
マツコ「もっと増えているんだ?」
刑部「そうですね」
マツコ「やっぱりオタクは金を使うのよ。本当にオタクが経済を支えているわよ。いやだってね、こんなこと言ったら鷲宮の方には本当に申し訳ないんだけど。31億円使える場所そんな無い町なのよ。ちょっと郊外の穏やかな町なのよ。それで31億っていうのがすごい」
ナレーション「アニメによって経済効果31億円を生み出した町とは、いったいどんなところなのか?刑部さんお手製ガイドブックとともにご紹介」
刑部「これは自分で」
マツコ「ちゃんとしようっていう意志が文字の多さに表れている。やっぱり最初、ちゃんとしようって思ったのよ。だからもうこんなに文字多くなっちゃったわよ本当に。ちゃんと神社の説明とか、こんな長文よ。すごい立派な神社なのよね、もともとね」
刑部「そうですね。これが鷲宮神社です。この鳥居が近年老朽化で壊れてしまったんですが、町の人の寄付やファンの寄付もあって、新しい鳥居になりました」
マツコ「でも形を変えなかったのね」
刑部「そうです。浅草の酉の市とかとのつながりがあって、そこの本社にあたる。初詣の参拝客も9万人から47万人まで最大増えまして。地元の方とこういった『らき☆すた』の神輿まで作ってしまって、祭りで担ぐとかもできました」
マツコ「ちょっと、ねえ、乗ってたよ誰か。地元の若い衆がコスプレしてるの?でも今のところですよ、まだ31億円がよくわからないんですけど。今のところ。お金落とすところありました?」
刑部「今ちょっと商工会の方、ご紹介させていただきますね。ここもファンがいっぱい行く聖地そのものになっています。久喜市長も」
マツコ「あら。市長まで来て」
刑部「鷲宮からなんです」
マツコ「市長はゴルフ焼けかしら?」
刑部「誕生日をみんなでお祝いして。キャラクターの声優さんもお祝いに来てくれています。こうやってファンとのクイズ大会もある。商工会が企画してくれます」
マツコ「でもそっか、この人たちが昼ご飯全員食べただけでもすごいか」
刑部「そういった、ちょうどご飯に『魚光』さんっていう、ここ仕出し屋さんなんですけど、魚屋さんでもあって。『らき☆すた』のお弁当を作ってくれています」
マツコ「これは物語に出てくる?」
刑部「出てきません。お弁当自体は出てきます。それを再現したという」
マツコ「このお店が再現してくれたんだ」
刑部「この鮭なんかもかなりこだわって厚いのを使ってくださっています。この値段で出せるのじゃないだろっていう」
マツコ「まさか鮭のこだわりを聞くとは」
刑部「お店もいろいろあるんですけど、あと神社の前の通りにあります『島田菓子舗』という、今映っています」
マツコ「これは『らき☆すた』に出てくる?」
刑部「出てこないです」
マツコ「出てこないのね」
刑部「いがまんじゅう、この地域の」
マツコ「やだ、けっこう好き。なにこれ。おまんじゅうの周りにお赤飯がついているの?いやー、おいしそう」
ナレーション「店内にグッズを納める祭壇があり、アニメ舞台ではないが、ファンが集まる聖地となった」
店主・島田さん「以前だったら東北のほうとか関西のほうに旅行に行くと、『どちらから来たんですか?』と聞かれると『大宮から30分くらい電車で行ったところです』っていうことを言っていたんです。けど今は違うんですよ。『らき☆すた』で有名な鷲宮から来ました。そうすると『あっ』って。鷲宮の名前を知らなくても、『らき☆すた』って言うとみんなわかるんですよ。『らき☆すた』によって鷲宮の住民が地区の名前に対してプライドを持ったっていうんですかね。鷲宮ってすごいんだって。それは紛れもない事実ですね」
ナレーション「さらに創業52年の町中華『門前飯店』も、ファンが置いていったグッズがあふれる聖地となっている」
刑部「ファンの持ってきたグッズがあって、これ『らき☆すた』のメニューなんですけど、ファンが作ったどんぶりを使っています」
ナレーション「長年、鷲宮で地元民やファンに愛されたが、惜しまれながらも今年8月に閉店」
店主・岸さん「いまだに週一で来てる人もいるからね。もう知ってるし、うちにも泊まったし。遠いから日帰りで帰れない。帰れって言ったってかわいそうだよ。電車でビール1本飲んでフラフラしてたらね」
番組スタッフ「結果的にファンが集まるお店になって良かったなって思いますか?」
岸さん「うん、やっぱりなんて言うの。オタクをばかにしているときもあったけど、性格真面目。礼儀正しい。お土産持ってきてくれる。まあうるさいけどね。俺鷲宮の中だったら一番文句言っているかもしれない。『らき☆すた』の連中には言うこときかないのおるやん。相当文句言った。嫌いで言っているわけじゃない」
番組スタッフ「それでもファンは通ってくれるんですね」
岸さん「そうだね。どこがいいんだかな。どこがいいんだか、それはわからない」
マツコ「どうやって泊めるに至ったんだろうね。あの感じで話していて、じゃあうちに泊まれって、最後どういう」
刑部「鷲宮、ホテルとか旅館がないんですよ。観光地じゃないので」
マツコ「すごい。ホテルや旅館がなくて31億の経済効果はすごいわよね。でもなんかやっぱりちょっと初期だったからだろうと思うけど、ちょっと手作り感が残っていて良いね」
鯛「そうなんです」
刑部「そのままなんとか15年経ってもまだやってますよね」
マツコ「たぶんだから参考にはみんなしているだろうけど、やっぱり時代が変わってくるともっと商業的というかさ、になるじゃない?だからそのときにここにフッて行くと、ここが原点なんだろうね」
刑部「やっぱりファンと向き合って、地域がどういうことができるのか、やっていいのかっていうことに気が付けた場所だと思います」
マツコ「最初はだってあんな神輿かついでいるような地域の代表のお兄ちゃんとオタが話し合うところから始めたんだから。歴史だよこれは本当に」


~完~