2022/06/28放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


2018年11月27日放送分
'うなぎを2000食以上食べた親子'
高城久(タカシロヒサシ)さん(以下、高城)
高城光寿(タカシロミツトシ)さん(以下、光寿)



ナレーション「これから迎える夏本番。元気がもらえるスタミナ食として愛されているうなぎ。今や天然ものにも負けない絶品養殖うなぎが数多く誕生。そのカギを握るのが養鰻家。そんな絶品養殖うなぎの世界を教えてくれるのは、日々うな重をパッカーンする動画をYouTubeにアップし続ける父・久さんと、そんな父の姿を見てアパレルからうなぎ職人に転職した息子、光寿さん。うなぎを2000食以上食べた高城親子が、養殖のプロたちが育てた絶品うなぎグルメをご紹介」


《養殖のプロが天然を超える⁉この夏食べたい絶品うなぎ4選》


ナレーション「ウナギを育てるスペシャリスト、養鰻家。養殖のうなぎの味は、養鰻家の育て方で変わると言われるほど。ここからは高城親子が養鰻家のうなぎにこだわった養殖うな重をご紹介」
高城「ここでうなぎ専門店の二大激戦区、関東風は埼玉県さいたま市」
マツコ「浦和かしら?」
高城「ふふふ、さすがマツコさん」
マツコ「こういうお父さんなの?」
光寿「たまにこういうの入っちゃうんですよ。スイッチがどこかに」
高城「マツコさんがさっき当てちゃったので、もうさすがだなってことで。浦和地区。浦和っていうのは中山道の宿場町。利根川、荒川、中川、そういう大きな河川が集まっていて、沼地もたくさんあったんですよね。ですからうなぎ屋さんが多い。そういう街ですね。浦和でオススメのお店。日本一きれいなうな重、『うなぎ処 古賀』。使用しているのは森田さんちのこだわり鰻の鰻重です。ちょっとマツコさん、僕にパッカーンやらしてもらえますか」
マツコ「あたしそんなに個人的にはハマっていない。やります?やりますよね」
光寿「すみません」
高城「いいですか?うな重、パッカーン」
マツコ「これ確かに変えたほうがいいかもしれないわ」
高城「勢いが足りなかったですかね?」
マツコ「足りない。もっとガンッていかないと。それより。これ確かにきれい」
店主・古賀秀喜さん「ありがとうございます」
マツコ「なにこれ?すごい」
高城「イケメンが作るイケメンのうな重です」
古賀さん「何言ってるんですか」
マツコ「ちょっといい?温かいうちにいただいちゃって。これ本当にきれいね。いや、美しいわ。これまずうなぎだけでいただいてみようかな。きれい、本当」
高城「どう?このうなぎの作り方は?」
マツコ「ウマい」
光寿「これってこうやってきれいに焼くのって、うなぎをうまく裂いてうまく串を打てた上でできあがることなので」
マツコ「要はこれこういう波々があっちゃダメなんだもんね。きれいに打ってまっすぐにしないとね」
光寿「でこぼこがあると出っ張ったところが先に焦げちゃうんです」
マツコ「このタレね、お砂糖ほとんど入ってないような、渋い辛いのあるじゃない?もうちょっと砂糖ほしいなっていうタイプの、それ。なんだろう、もう絶妙。このバランスが」
古賀「甘からず辛からず、というのを目標にしているんですよ」
高城「このうなぎは、さっき言ったように森田さんのこだわりうなぎ。高知県のきれいな水の四万十川の。森田さんのうなぎは低温養殖っていいまして、冬場普通は30度くらいにキープするんですけど、こちらは20度くらいに落としちゃうんです」
マツコ「わざと?」
高城「わざと」
マツコ「それに近い環境を養殖でも作っているんだ?」
光寿「ここまできれいに裂いて打って焼き上げるっていうのは、職人の目標ですよね」
古賀さん「食いっぷりがいいですね」
高城「マツコさん満足されました?」
マツコ「超満足」
高城「『まんぞく』の『まん』は『鰻』ですからね」
ナレーション「マツコも感動した日本一きれいなうな重、『古賀』。最近ではアイデア満載の月替わりメニューが好評。ちなみに今月は白焼きと蒲焼きが同時に楽しめる紅白二段重。みなさんも夏前に元気をもらってみては?」

ナレーション「そしてもうひとつの激戦区、愛知県名古屋市でオススメのお店が」
高城「名古屋代表として人生うなぎ漬けの男が作るうな丼。『うなぎ家 しば福や』さん」
マツコ「あたし名古屋のうなぎがすごい好きなんです」
高城「そうなんですか」
光寿「ぜひ」
マツコ「なんで小声で言ったんだろう」
高城「いきます。ちらっ。うな丼パッカーン」
マツコ「さっきよりいいんじゃない?」
高城「ありがとうございます」
マツコ「さっきよりいいと思う、あたし。覚悟が必要なのよね、なんでもね」
光寿「覚悟が足りなかったです」
高城「覚悟が足りなかったかな?」
マツコ「覚悟よ」
高城「名古屋でオススメです」
マツコ「ウマそうなんですけど。なんですかこれは。やっぱり皮パリパリね。やっぱりこれよね」
高城「裏を見てください」
マツコ「あとこのこっちもカリカリしてるんだよね、名古屋はね」
高城「中はふわっととろける」
マツコ「贅沢食いしちゃってもいい?」
高城「はい、ぜひ」
マツコ「このやろう」
高城「おいしそうに食うなあ」
マツコ「うまいこれ。言い方が誤解しないでよ。ちょっと下品なのがいいのよ、名古屋のうなぎって」
店主・柴田哲滝さん「そうですね」
マツコ「繊細さの中に、なんていうのかな、荒々しさというかね」
高城「焼くのも荒々しいですからね。もう鉄串を刺して3匹、もう柴田さんが踊るように焼いていますからね」
マツコ「けっこうベストに近い。望んでいる形に近い。マジウマい、本当に」

高城「本当パリッパリね」
光寿「やっぱり表面も両方パリパリなのが多いです」

ナレーション「さらに、高城親子がこの夏食べてほしいという名古屋うなぎが。うなぎの老舗卸問屋、『うなぎ四代目菊川』の一本重。300グラムのうなぎをまるっと一本使った、味も映えもド級の一品。ちなみに特注の器は陶器なので、ゆっくり食べても最後まで冷めないのが女性にも好評なのだ。そして全国に400以上存在する養鰻場の中で、高城親子が最も尊敬するという、すご腕養鰻家が」
高城「エサにとことんこだわる養鰻家、三河淡水魚、伴秋徹さん。三河鰻咲(みかわまんさく)というブランドです」
マツコ「いい名前ね。顔も渋いね」
高城「渋いですよね」
マツコ「秋徹、渋い顔しているわ」
高城「意外とうなぎ関係者、イケメンが多い」
マツコ「本当そう。全然イケるわよ。『全然イケるわよ』って。怒られるわ、秋徹に」
高城「行政単位では西尾市が日本一ですから」
マツコ「トップ?」
高城「東京ドーム1個ぶん。1万2000坪の広大な養鰻池。うなぎって泥の中に住むので、池の底の土づくりから始めて、それにもこだわっていて。やっぱりなんといってもオリジナルのエサ、『三河鰻咲』というエサを、ここにありますようにニンニクをエサに。なぜニンニクを混ぜるかっていうと、脂肪燃焼効果があって、余分な脂をそいで霜降り状態に。この三河鰻咲を扱っているオススメのうなぎ店」
マツコ「うなぎ店が秋徹じゃないのね」
光寿「またちょっと違う」
高城「違う渋いイケメンを呼んでいます」
マツコ「違う渋いのが来るのね」
高城「埼玉県所沢市の『うなぎ屋酒坊・画荘 越後屋』さん」
店主・島崎剛さん「失礼いたします。はじめまして」
マツコ「渋いとはちょっと」
光寿「違います?」
高城「越後屋さんの島崎剛さん」
マツコ「かなり元ヤンチャだったと思う」
島崎「ありがとうございます」
高城「うなぎが喜んでるようにみえませんか?」
マツコ「ちょっと今のところまだ。ちょっとごめんなさいね。もうちょっと注意深く」
高城「よろしくお願いします」
光寿「鰻咲はけっこう身がやわらかくて、ふわっとした食感とあとジューシーな」
マツコ「所沢のお店では、もうこちらのを使っているんですか?ずっと」
島崎さん「そうですね、できる限りは」
マツコ「絶対に手に入るとも限らないわけね」
高城「希少なブランドなので」
島崎さん「すみません、焼きあがりました」
マツコ「突然焼きあがったわよ」
島崎さん「すみません。うなぎが『もうできた』って言ったので」
マツコ「できたって言ったの?」
島崎さん「言いますね」
マツコ「みんなうなぎの声わかるのね」
島崎さん「何もつけずに召し上がっていただいて。塩、それからお醤油」
マツコ「何もつけないで食べるの?みんな」
高城「うなぎの味が一番わかりますから」
マツコ「みんな『何もつけるな』って言う」
島崎さん「ここが一番おいしいですね」
マツコ「どこどこ?これ?ここがおいしいの?」
島崎さん「はい」
(腹上の部分が最もうなぎ本来の味を味わえる)
光寿「どうですか?」
マツコ「味濃いわ」
高城「鼻に抜ける感じがありませんか?」
マツコ「あります」
光寿「鰻咲はとにかくジューシーです」
高城「甘みが増す感じがしませんか?」
マツコ「塩つけたほうが、より甘みとなんか味に深みが増すね。そのままでもおいしかったけど、塩をつけることでより味がわかる。おいしいわ」
光寿「マツコさん、ぜひしっぽのほうも」
マツコ「これがいいの?」
光寿「しっぽは一番味が出るっていいます」
(しっぽはよく動かすため、身が引き締まり味が出る)
マツコ「このうなぎ本当にやわらかいね」
光寿「やわらかいです」
高城「本当にやわらかいです」
マツコ「しっぽもすごいやわらかい」
島崎さん「鰻咲の特徴ですね」
マツコ「蒸してないんでしょ?」
島崎さん「おいしいでしょう」
高城「マツコさんと島崎さんがうまくいったところで」
マツコ「どういうこと?」

~完~