2022/05/24放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'日々のストレスをバンジーで解消する男'
野々村哲弥(ノノムラテツヤ)さん(以下、野々村)



マツコ「ほら、わかりやすい狂気性。いやいやいや、わかりづらいほうだわこれ」
野々村「兵庫県出身でございまして、バンジージャンパーと」
マツコ「バンジージャンパー?」
野々村「33歳のとき、まだ会社員なんですけども、バンジー1本で生きていくために会社をやめようと」
マツコ「それが一番の恐怖よね。生きれてるか?」
野々村「生きれてます、なんとか」
マツコ「本当に?」
野々村「副業しながら」
マツコ「だから副業しながらでしょ。バンジー飛んで金もらうって聞いたことないもん。どうやってバンジー1本で生きていこうと思ったのよ?」
野々村「ブログ書いたりとか」
マツコ「やだ、ちょっとかわいいんだけど」

野々村「まず最初にですね、バンジージャンプの魅力で最初に言いたいことがありましてですね。ちょっとフリップを、こちらでございます。みなさんにお伝えしたいこと。バンジージャンプは罰ゲームじゃない、こんなモヤモヤした時代に生を実感させてくれる唯一のアクティビティ」
マツコ「いやいや、大丈夫?本当。心配になってきたよ、だんだん」
野々村「崖っぷちまで本当ひょこひょこと爪先を出すんですよ。そうすると外で見てたときには思わなかったくらい、もう死ぬとしか思えない恐怖が目の前にあるんですね」
マツコ「ネガキャンだって」
野々村「だからこそ得られる達成感みたいなのがあって。マツコさんも安東アナの林道の世界で」
マツコ「あたしはね、そういう恐怖よりも得体の知れないもので恐怖を感じたいのよ。山の、東北の山奥の所で、もうなにも音もエンジンも消して、ライトも消してってやると、なにかを感じるの。えっと、これ、どっちかって言ったらあたしのほうがおかしい」


《各自治体激推し!飛ぶ人を見るだけで楽しいバンジー観光》


野々村「今日はですね、マツコさんにちょっとでも行ってみたいかもって思っていただけるように、今まで飛んできた経験を1枚の地図にさせていただきました。まずですね、13個ある中、遊園地で飛べるっていうのは今は4つなんですけども。それこそ私が初めてバンジージャンプ飛んだのは、ここの地図にもありますですね、岡山県の鷲羽山ハイランド、『ブラジリアンパーク』」
マツコ「ブラジリアンパーク?」
野々村「ブラジル人ダンサーのショーとかもあったりとかするスポット」
マツコ「そこでバンジーを飛ぶの?カオスね、本当に」
野々村「カオスなんですよ。カオスでおもしろい遊園地で。この中でも高さが高い30メートル。さらに目の前には瀬戸内海が一望できて、瀬戸大橋も見えまして」
マツコ「すごい。ロケーションは本当すばらしいね」
野々村「体感の高さは170メートルで、きれいな景色を絶叫が楽しめる」
マツコ「あたし何が今一番おどろいているって、遊園地にあるやつは安いけど、総じて1万円超えなのね」
野々村「そうなんです。でも価値はあると思います。海外だと飛ぶのに5、6万円するようなところもあります」
ナレーション「例えばこちらのマカオ・タワー。入場料など込みでおよそ6万円。コロナ前は年間2万人が訪れ、これまでに20万人が挑戦。大きな収益をあげている」
野々村「これはもう本当に1回飛ぶのに5、6万円くらいするくらいもう人が詰め寄せていて」
マツコ「こう見ると、良い所にはあるわね」
野々村「そうなんです。まあ1日大自然を楽しめますというような、その中のひとつがバンジー」
ナレーション「そして現在のアウトドアブームに目を付け、各自治体が力を入れているのが、観光とセットに楽しむバンジービジネス」
野々村「例えば、茨城の『竜神バンジー』なんかはですね、ジャンパーの年間来場者数が一番多いんですよ。なんとコロナ前だったら年間2万人も」
マツコ「常陸太田市、うまいことやったわね本当に」
野々村「V字回復です」
マツコ「すごいよね、役場の人がたぶんすごい賢かったのよね」
野々村「きっかけが、東日本大震災からの復興だったんです」
マツコ「復興とバンジージャンプ?」
野々村「ここは竜神大吊橋っていう吊り橋が、歩行者が景色見ながら渡れる橋で有名なんですけども。東日本大震災で風評被害で人が来なくなったから、どうにかしてもっと来てもらおうということで起死回生の策がバンジージャンプだったという」
マツコ「じゃあそれでお客さんが減ることがなかったら、そこでバンジージャンプやろうとはなってなかったんだ?」
野々村「なってなかった」
マツコ「バンジージャンプって追い詰められないとやらないことなのね。岐阜ヤバくない?」
野々村「岐阜ヤバいんですよ。うっすら川も流れています」
マツコ「こわっ。なにここ。やっぱりでもお高いだけあって、お値段もお高いわね」
野々村「高いんです。これは本当は3万6000円だけど、コロナ割引で2万8000円」
マツコ「2万8000円だから2回飛べるとかないのよね?」
野々村「これが良心的でして、1日で2回目だったら、2回目は1万円で飛べます」
マツコ「ごめんなさい。それを良心的っていうのを50年生きていて初めて知りました」
野々村「群馬県なんかはですね、このように3つもあるんです、この地図上」
マツコ「けっこうバンジーの世界では」
野々村「聖地みたいな形になっていて」
マツコ「あたし猿ヶ京はね、思い出の場所よ。千葉市の林間学校やるところなのよ。もうすごい山深いところ。でもそういうちょっとなんか森々したところから飛び降りるんだ?」
野々村「そうです。もう両サイド山に囲まれた渓谷でバンジーしますね、猿ヶ京は。もうひとつの『八ツ場バンジー』は割と歴史が浅くて、2019年に」
マツコ「新しい八ツ場ダムができたときにできたわけだ」
野々村「八ツ場ダムが正式に稼働する前に期間限定でオープンした」
マツコ「まだ水張る前に飛べたの?」
野々村「そうなんです」
マツコ「へえ、それは怖いだろうね」
野々村「いやー、怖かった。当時106メートル」
マツコ「だよね?」
野々村「八ツ場ダムは2016年から2019年にかけて、バンジー以外の影響もあるとは思うんですけども。観光集客が20倍にも。バンジージャンプは経済波及効果がすごい」
マツコ「バンジーだけで20倍は無理だと思うんですけど」
野々村「次にちょっとオススメしたいバンジージャンプのポイントっていうのが、知ればハマる、バンジーの魅力。絶景に全身が吸い込まれていくワクワク感。普通に絶景スポットに行くと、だいたいガラス越しとか、柵がありますとかって感じですけども、バンジーはそういったものでもなくて、乗り物に乗るとかでもなくて、ハーネスとゴムの装着だけでもう崖っぷちに立てるんですね」
マツコ「残念だけどそこがお得感を感じないのよね。『そうなの?ハーネスだけなの?』とはならないんだよね、なんかね。ごめんな」
野々村「いやいや、そうですね」
マツコ「飛んでいる人を見れるっていうのがあるか」
野々村「そうなんです」
ナレーション「ここからは野々村さんイチオシ、飛ぶ人を見るだけでも楽しい絶景バンジースポットを、周辺グルメ情報とともにご紹介」
野々村「最初選ばせていただいたのが、こちら群馬県でございます」
マツコ「やっぱり群馬なの?」
野々村「はい、そうなんです。上毛高原駅から、そこからまあ車で10分っていう行き方で行った、『みなかみバンジー』」
マツコ「あのへんバンジージャンプだらけなのね」
野々村「だらけです。2007年から常設しているんですが、42メートルという高さが本当にちょうどいい」
マツコ「これはみなかみバンジーか。初心者向けな感じね」
野々村「とはいえ怖いです」
マツコ「もう全部怖いんでしょ?だから」
野々村「そうですね」
ナレーション「みなかみバンジーで味わえる吸い込まれたくなる絶景がこちら」
野々村「今から絶景映りますよ、ちょっと飛ぶ前にグーっと見渡すと、愛鷹連峰とかが。ここから足元をのぞくと本当にもうゴウゴウと激流が」
マツコ「あそこまででいいんだよね。そうなんだよね、飛び込むのがね。人が飛び込んでいるのを見るのはおもしろいよね」
野々村「こんなところに飛び込んじゃうの?って感じで見てほしい」
マツコ「やっぱり言い方違うだけであたしといっしょじゃないのよ」
ナレーション「そんなみなかみバンジーとともに人気なのが、バンジー場から車で3分、丸丸亭のうな重。タイミングが合えば店先からSLが走る姿も楽しめます」
マツコ「はい、今そうです。問題点。そもそもあたしは体重オーバーです」
野々村「いやいや、くまモンも飛んでいる」
マツコ「何と比べてるんだよ本当に。くまモンも飛んでるって。くまモン、バンジージャンプ飛んだの?大変だね」
野々村「海外だったら2人同時に飛べる所もあるので。だから全然マツコさんでも相談していただければ」
マツコ「いやですよ。すみません、ちょっと太りすぎなんですけど、って」

野々村「次に選ばせていただいたのがこちら、静岡県ですね。新富士から車で行くと45分くらいにある『富士バンジー』。須津渓谷橋っていう、ちょっと山の奥のほうに行った所」
マツコ「かなり山の奥だと思います」
野々村「はい、そうです。足首をガッと固定して飛ぶバンジー」
マツコ「うわー、これ一番イヤなやつ。怖いわ」
野々村「54メートルって高さがね、僕ちょうど程良い。高すぎても怖くないから、怖さを感じながら。あとゴムの引き上げられる跳ね返りも体全体で楽しめると」
ナレーション「富士バンジーで味わえる吸い込まれたくなる絶景がこちら」
野々村「景色を見ていただくとですね、周りが森といいますか、山に囲まれていてですね」
マツコ「あ、滝?」
野々村「大棚の滝っていう景勝地があって、足元が河原でゴツゴツしているんですよ。もうゾクゾク感ワクワク感とか、飛び込んだあと体がクイーンって引っ張られる気持ちよさみたいな」
ナレーション「これからの季節、大棚の滝で水遊びやバーベキューを楽しみながら、下からジャンパーが見られるのも魅力」

野々村「次に選ばせていただいたのがこちら、岐阜県ですね」
ナレーション「JR美濃太田駅から車でおよそ40分、2020年に設置された日本一の高さを誇る『岐阜バンジー』」
マツコ「もうヤバいもん。なにこれ?」

野々村「洪水対策でてきた橋」

マツコ「洪水対策でできたのよ、あの橋。めちゃくちゃだから高い所に造っているのね」
野々村「でもここだけフライングスーツ、ウイングスーツを着て飛べるんです。これ他のバンジー場と違って、ちょっとフワーっと落ちていける感じが楽しめます」
マツコ「それ選べるのね?着るのも着ないのも」
野々村「もう着なきゃって形なんですけども」
マツコ「やっぱり着なきゃヤバいってことよね」
ナレーション「岐阜バンジーで味わえる、吸い込まれたくなる絶景がこちら」
野々村「ここの特徴はとにかく215メートルで高いので、もう山を見下ろす感じなんですね。足元をこのあとのぞくんですけども。川も走っていますが、ちょっと遠いので。本当V字の峡谷。緑のカーペットに飛んでいくみたいな感じで。うわーってもう乗り越えて、けっこう4秒くらい、どんどん落ちていく落ちていくって感じで。風もちょっと感じながらですね、つかんで、最後グーっと引っ張られます」
ナレーション「岐阜バンジーでぜひ立ち寄りたいのが、しおなみ山の直売所。炭火で焼かれた名物、五平餅は絶品です。そして野々村さん、もう一つお伝えしたいことがあるという」
野々村「僕的には、一番バンジージャンプの魅力だと思いながらも、世の中にバンジージャンプを広めるためのハードルになっていることがあるんです。最大の問題点とありますが、自分で飛び降りなきゃいけないのが怖いっていうところだと思うんですけども。秘策ということで、めくらせていただきますとですね。こちら、私がですね人生かけてVRバンジーを作りましてですね」
マツコ「うわ、人生かけちゃった?」
野々村「そうなんです、はい」
マツコ「売れるといいね」
野々村「そうなんです。ちょっとマツコさんにいろいろとアドバイスをいただきたいと思って、今日お持ちしました」
マツコ「あんた本当ちょっとこれ人生かけすぎじゃない?もう話はしてるの?」
野々村「はい。実は世の中に体験できる場所、もうありまして。東京タワーさんでですね、展望台フロアで毎週末体験イベントやってるんですよ」
マツコ「もう東京タワー上から飛び降りれるようにすればいいじゃないのよ。わかりづらいわよ、上にあがってVRで飛ぶって。どういうことなのよもう本当に」
野々村「今日スタッフさんが飛びたいって言ってくださったそうなので」
マツコ「どう見ても様子がおかしいやつがあたしの前に立ってるんだけど。あいつがね、体操のお兄さんみたいなのよ」
野々村「体操のお兄さんみたいですね」
マツコ「おかしいもんね、あれ。飛びたい理由を」
AD川畑さん「僕元々銀行で、地元福岡で銀行員をやっていて、それをやめてこの業界に入ってきて」
マツコ「ばかじゃないの」
AD川畑さん「自分を変えるためにこのバンジーに挑戦しようかなと思って」
マツコ「飛ぶ前から申し訳ないんだけど、これでは変わらない。『どこでもバンジーVR』。バカみたいな名前ね。」

野々村「命をかけた名前。」

まつ「命をかけたのね、これね」

野々村「ではすみません、東京都庁の屋上のど真ん中のバンジージャンプ場に」
マツコ「下に百合子がいるの?」
野々村「いるかな?」
マツコ「いるわけねえだろ」
野々村「ではワンプッシュでいきます。いってらっしゃい。ここからジャンプスポットに進んでいきます」
AD川畑さん「揺れとって」
マツコ「うそっぽい」
AD川畑さん「ちょっと待ってください、すごい」
マツコ「手動じゃない。ねえ、ちょっと。手動じゃない」
野々村「じゃあ足元243メートルなんですが、バンジーしていきましょう。いきますよ、せーの、3、2、1、バンジー」
マツコ「さようなら」
AD川畑さん「わああああ!」
マツコ「いやいや、あのね。本人は楽しいかもしれないけどね。周りから見てるとね、これ人生かけた?」


~完~