2022/04/05放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'365日冷凍食品を食べる冷凍軍団F3'
山本純子(ヤマモトジュンコ)さん(以下、山本)
タケムラダイさん(以下、タケムラ)
西川剛史(ニシカワタカシ)さん(以下、西川)


山本「こんにちは。ご無沙汰しております」

タケムラ「はじめまして」

西川「ご無沙汰しております」
マツコ「クセ強いわね、新しい人」
山本「我々、F3としてやってまいりました。『Frozen Food Family』、F3ですね」
マツコ「あら」
山本「長女の私から自己紹介させていただきます」
マツコ「長女っていうのはちょっと図々しい気がする。…うそです。ごめんなさい」
ナレーション「過去2回出演、40年間以上冷凍食品ジャーナリストとして第一線を走る、冷凍食品業界のドン、山本純子。そして現在は勤めていた冷凍食品メーカーを退社し、冷凍王子として活動している西川剛史。そして今回初登場。F3の長男が」
マツコ「タケムラさんはどう?」
山本「タケムラさんはなんか食べてるだけみたいな感じ」
マツコ「あら」
タケムラ「まあでも確かにそうです」
山本「ただ、すごく舌が肥えてて、わかるんです」
タケムラ「僕けっこうアレンジしたりするのがすごく好きなんです。そのまま食べるんじゃなく。たとえば、これ僕のアレンジレシピなんですけど。お弁当用のハンバーグとか、ああいったものをスパゲティボロネーゼに変えたり。一番やるのは焼きそばです。日清さんの焼きそばがあるんですけど、あの焼きそばに卵2つくらい加えて、フライパンで焼いてモダン焼きみたいな」
ナレーション「これまで食べてきた冷凍食品は1万食以上。冷凍食品を使ったオリジナルのアレンジレシピを研究するタケムラダイ。あらゆる組み合わせを試作するため、自宅には4台もの冷凍庫が」
マツコ「ていうかさ、それくらい家を建てて、リビングの一角を冷凍コーナーにしてしまうっていうのもありよね。インテリアのように」
タケムラ「夢なんですこれ」
マツコ「おしゃれじゃない?これがリビングにあったら」
山本「はい、よろしいでしょうか」
マツコ「ちょっとごめんね、山本さん。あいつのせいです」
山本「冷食オッケーです」
マツコ「怖いね」
山本「冷食ファミリーの伝えたいこと。目指せアメリカ超え。せーの、日本を本当の冷食大国にしたい。合わなかったね、ごめんなさい」
マツコ「合わなかったっていうかね、純子が独特すぎなのよ。あれ合わせられないって、誰も」
山本「もう一回やる?」
マツコ「いやいや、もういいの。もう絶対一生合わないわよこれ本当に。世界では2位なの?」
山本「いいえ、5位なんです」
マツコ「全然まだまだじゃねえか」
山本「違うんです、これ見てください。アメリカ、オーストラリア、ドイツ、イギリスときてですね、日本は」
マツコ「しかもけっこう離されての4位じゃないの。まあでもアメリカ超えはだいぶ険しいんじゃないですか、これを見ると」
山本「そうなんですね。ただですね、家計調査などを見ると、15年で倍増しているんです。調理冷凍食品が」
マツコ「じゃあそのグラフの角度的には、日本がやっぱりすごいのね」
山本「そうなんです。角度は」
マツコ「純子の功績じゃないの、これ?…否定派しない」


《冷食のドン、山本さんがプレゼン。いま激アツの冷凍麺》


ナレーション「この2年間で、家庭用冷凍食品の売り上げはおよそ2割もアップし、さらに春には160もの新商品が発売されるなど、勢いが止まらない冷凍食品業界。そんな中、山本さんが最も進化していると注目しているジャンルが」
山本「進化する冷食、最大の魅力。時空間超越技術、最も実感できるのが、冷凍麺です。冷凍麺の生産量はですね、2020年に20億食を突破いたしました」
マツコ「あら、袋麺超えたの?」
山本「年間1人当たり15食は食べている。もはやですね、これは国民食ではないかと業界では言っております」
西川「コシのある麺は、水分の分布の差があるほうが良いんです。茹でたての麺って、外側が水分が多くて80パーセントくらいなんですけど、真ん中の部分が水分が少なくて、50パーセントくらい。これは表面がやわらかくて、でも中は弾力がある。この状態がいい状態なんですね。ただこれずっと茹でた後に放置しておくと、全体的に水分の分布が均一になっちゃうんですね。そうするとのびた麺になっちゃうよと」
マツコ「要はだから茹で上げた瞬間を、冷凍できればいいわけね」
西川「そうですね。それが実現できているのが今の冷凍麺なんです」
山本「おいしいものをそのまま届けられるという」

タケムラ「それが」

山本「時空間超えなんですね」
マツコ「おまえ責任とってもらうからな。やっぱりそれ麺に限らず、急速冷凍の発達が冷凍食品にはデカかったでしょう?」
西川「急速冷凍、もちろん大事なポイントですけれど、それ以外にもいっぱいあってですね。それをがんばっているのがメーカーさんなんです」
マツコ「やっぱりメーカー寄りよね。まだまだなんかね、裏がつながっているのよ」
西川「いやいや、つながってはないですけど」
マツコ「1社だけだったのが、全社から来てる。…否定しなさいよ」
西川「いやいや、きてないですよ」
ナレーション「そんな進化し続ける冷凍麺の中でも、特に山本さんが時空間超越技術がすごいというのが」
山本「キンレイの『麺屋はなび元祖台湾まぜそば』。今年の春の新商品です」
マツコ「それはキンレイさんなんだ」
山本「はい、キンレイですね。『麺屋はなび』というのはですね、元祖台湾まぜそばの店なんですね」
マツコ「これ来たよね、台湾まぜそばやったときにね。協力していただいた」
山本「比較的新しい名古屋名物ですね」
ナレーション「この濃厚なタレと麺が絡み合う味を再現するためにやった、時空間超越のポイントがこちら」
山本「タレが絡むようにですね、お店では綿棒で傷をつけるんですね、表面に。だけどそれを再現するためにですね、メーカーではちょっと配合に工夫をしまして。チンしたあとにグルグル混ぜることによって、麺によく絡むような配合の工夫をしているんです。台湾ミンチというのが特徴なんですけども、これは鉄鍋なんです。鉄鍋を持っている冷凍食品メーカーって、ここのキンレイしか聞いたことがないですけども」
ナレーション「山本さんいわく、鉄鍋を使うことで香ばしさが出るものの、焦げやすくメンテナンスに手間がかかるため、導入しているメーカーが少ないという。これらの技術が結集し、レンジで6分チンするだけで自宅で本格台湾まぜそばが楽しめるように」
山本「トッピングの魚粉はですね、店と同じサバの100パーセントの魚粉を使う。これ混ぜてですね、途中味変したりするんですけど。最後ですね、追い飯をするともうとてもおいしいご飯でしめられて、満足感がいっぱいになるという。すばらしい」
マツコ「ご飯はついてこないのね?」
山本「ついてこないです」
マツコ「そりゃそうよね」
山本「卵も家の卵を」
マツコ「そりゃそうだよ。卵はむしろ冷凍は避けたいわよね、やっぱりね」
山本「次ですね」
マツコ「ちょっと待って。また加ト吉の恐ろしいのが出たのね。恐ろしい。知らなかった」
山本「『丹念仕込み本場さぬきうどん』。ちょっとワンランク上なんですね」
マツコ「やだ。知らなかった。あたしね、悪いクセなのよ。ちゃんと見ないでさ、買っているものをずっと買い続ける」
山本「でもこれたぶん8年前くらいから出ている」
マツコ「うそでしょ。いやあたし、あたしはなんのために東雲のイオンに行ってるの?」
ナレーション「こちらのさぬきうどんは、消費者が選ぶジャパンフードセレクションでグランプリを受賞した商品」
マツコ「何が違うの?ノーマルなやつと」
山本「コシです。顎が砕けるようなコシ」
マツコ「顎砕くのイヤなんですけど」
ナレーション「冷凍うどん史上、最強のコシを作る時空間超越のポイントがこちら」
山本「これですね、普通のうどんのラインだと、縦に伸ばしていくんですね。縦に縦に伸ばしていくんですけども、丹念仕込みは横にも伸ばす。これでですね、均一にコシを作っていくわけですね」
ナレーション「比べてみると一目瞭然」
山本「見てください」
マツコ「大きい。太い」
山本「見た目も違う。麺の感じも違うんですね」
ナレーション「テーブルマーク社では、職人の手作り感を再現するために、一本一本包丁切りをする機械を使っているのだが、丹念仕込みではそれをさらに進化させて、太めの乱切りにしているため、麺に角がたち、つゆが絡みやすくなっているのだ。これだけこだわったうどんが、レンジでおよそ3分チンするだけでお鍋も使わずに味わえるんです」
マツコ「これが8年前からあるの?」
山本「はい」
マツコ「8年前?なんでもっと早く来なかったのよ、あんたたち。8年前からあるの?」
山本「お願いします」
マツコ「家で食べたい。やだ、こんなところで」
山本「いつもマツコさん食べていらっしゃる」
マツコ「家で向き合いたい8年間よ」
山本「普通のうどんから食べていただいて今日は」
マツコ「8年間なにやってたのよあたし」
山本「こちらも包丁切りをしている、くびれ麺。もうまちがいないおいしさですよね」
マツコ「うん、おいしいよ」
山本「おいしいですね。こだわりのうどんなので、原料も違います」
マツコ「あ、でもね、これみなさんね、硬くなっているわけじゃないです」
山本「香りがよろしいかと思います」
マツコ「味が濃い」
西川「小麦そのものの味を楽しめるように」
マツコ「なんかさ、わかる?さぬきうどん食べたときの、ちょっとだけアルデンテみたいに残っている感じ。あれが出てる。もう行かなくていいわよ。こんなこと言ったら怒られるわ、香川の人に。いや、すごい」
山本「つゆをつけると、やっぱり包丁切りの特徴ですね、つゆがよく絡みます」
マツコ「すごいこれ。やっぱり味が違う。めっちゃ小麦の味がする。これよりおいしいうどん屋さんって、そんなにいっぱいないと思うよ」
山本「時間を止め、空間を超える」
マツコ「それ今日推すわよね」
ナレーション「できたてさながらを味わえる冷凍麺だが、今さまざまなジャンルが発売されている」
山本「これマツコさん食べたことあるものとか、ご存じのものはありますか?」
マツコ「あたしやっぱりパスタが多いかな、この中だったら。あと、これおいしいの?」
(石臼挽き信州そば)
山本「おいしいです」
マツコ「おいしい?そば」
山本「おいしいですね」
マツコ「そばを打ってゆがいて、それを瞬間冷凍してあるの?」
山本「しめてあるんです」

西川「けっこう今うどんばかりって感じなんですけど、冷凍って僕はそばもけっこうオススメしてるんですよ。まだ売り場に置いているお店は少ないんですけど、オススメですね」
マツコ「見たことない。ちょっと待って、ケンミンの焼ビーフンが冷凍であるの?」
西川「そうですね。もう炒めてある、具材も入っている状態で冷凍になっていますね」
マツコ「知らなかった。どこで売ってるの?」
山本「コンビニにもありますね」
マツコ「本当に?うちの近所のコンビニないわよ」
タケムラ「スーパーでもけっこうありますよ」
山本「あとビャンビャン麺がですね、私オススメなんですけど。ビャンビャンの『ビャン』の字はですね、中国で一番画数の多い漢字だそうです」
マツコ「なにこれ」
山本「中国の安西のほうで、昔から食べられている幅広の麺なんですね。幅広なのでとても喉ごしが、口の中が喜ぶような食感がありますね」
マツコ「え、でもちょっと本当おいしそう」
ナレーション「他にも、ショートパスタ•リガトーニは、袋から取り出しレンジでおよそ4分チンするだけで、まるでイタリアパスタのようなモチモチ食感を味わえる(ニップン/芳醇クワトロフォルマッジ)。さらに山梨県の名物ほうとう。通常は麺を下茹でしたうえで煮込む必要があるのだが、これは具材入りの麺を5分煮込むだけなんです(シマダヤ/ほうとう)。さらに去年の秋、山本さんが驚愕した時空間超越冷凍麺が誕生」
山本「冷凍ラーメン業界激震。生麺ゆでたて凍結製法。日清本麺『こくうま醤油ラーメン』、発売されました」
マツコ「日清が冷食のラーメン出したの?」
西川「そうですね。カップ麺とか袋麺もやっているけど、冷凍ラーメンをやってるんですよね」
マツコ「根こそぎ奪っていこうとしているのか」
西川「そうですね、ラーメンビジネスを」
山本「ラーメンを極めた日清食品ですので、生麺を打って茹でて、茹でたてを凍結するんです」
ナレーション「従来の冷凍麺は、茹でたものをいったん水でしめて凍結していたため、麺の表面がツルツルになり、スープに絡みにくかった。この『生麺ゆでたて凍結製法』は、茹でたての麺を独自技術で凍結することで、スープに絡みやすい麺を実現。レンジで麺を6分加熱し、お湯と混ぜたスープに麺を入れれば完成」
マツコ「いやー、すごいわ」
山本「開発に6年かかりました」
マツコ「そう、日清の力を持ってしても、6年かかったの。いや、すごいわ。これウマいわ。もうわからない。店のラーメンとわからない。冷凍の技術も上がったけど、即席麺の技術っていうか、それもベースにあるのよね」
西川「そうですね。日清食品の場合はそういうこともありますね」
山本「ラーメンを作り上げる技術ですね」
マツコ「ただ、今麺ばかりおっしゃったから麺で答えたけど、スープはこっちのほうが圧倒的にやっぱりすごい。乾麺についているスープよりも」
山本「加工しないで、凍結するという技術だけでできるというところが、冷凍のすばらしさなんです」
マツコ「冷食まで、本当にすごいわね」
西川「ただ部署的には分かれていて、むしろ冷凍ラーメンってカップ麺・袋麺の人からすると虐げられていたところがあったんですけど、ここ最近はすごく地位を確立しようとしている」
マツコ「全方位外交してるな、おまえ」


《冷食研究家タケムラさんがプレゼン。焼きたてが味わえる極上冷凍パン》


ナレーション「続いて、冷食のアレンジ料理が話題となっている研究家タケムラさんがプレゼンするのが、女性必見、今年さらなるブレイクの可能性があるこのジャンル」
タケムラ「僕が特にオススメなのが、ジャジャン。自分好みにしっかり染まる、冷食業界のニューヒロイン、冷凍パンでございます」
マツコ「これはあたし1回も経験ないです」
タケムラ「本当ですか?今日はじゃあちょっとマツコさんのその思考を、一気に変えられると思います、僕。冷凍食品って、結局自分で加熱時間を決められたり、硬さとか柔らかさ、さっきの麺の話もそうですけど、自分色に染められる。キュンって。どうですか?」
マツコ「何言ってるんだおまえは。全然わからないな」
山本「パンは冷凍に向いています」
マツコ「そうなの?向いているんだ?」
タケムラ「向いていますね。もともと冷凍パンは業務用が多かったんですよ。ホテルとかそういったところでも、焼きたてパンを出したいけれども」
マツコ「えー、ちょっとやだ、なに、そうだったの?」
西川「もともとはそうですね」
マツコ「確かに言われてみれば、家で食パン冷凍したのをトースターで焼いたときってさ、なにも変わらないもんね」
西川「ホテルとかレストランも、メインの料理が高級でも合うくらいレベルが高いんですね、冷凍パンって。そこを知ってほしいなと思いますね」
タケムラ「ちゃんと僕ができない説明は弟がやってくれる」
マツコ「いや、弟は基本的にあれですよ、もう冷凍メーカーのヨイショをしているだけですから」
タケムラ「違いますよ、弟のほうが出来がいい」
マツコ「ちゃんとそういう人もいないとね。そりゃそうだわ」
タケムラ「そんな冷凍パンなんですけれど、私がですね、オススメするこの2つをまずはご紹介させてください。まずこちら、Pascoさんの『フローズンPanスイーツホイップメロンパン』」
マツコ「ちょっと待ちなさいよ。Pascoが冷凍のパンを出しているの?」
タケムラ「出してますとも」
マツコ「なんで誰も教えないの?」
山本「業務用では実績はあったんですね。業務用の冷凍パンで実績あって」
マツコ「あたしたちの知らないところでPascoは冷凍技術を持っていたのね。それなに、メロンパンが冷凍してあるの?」
タケムラ「そうです。中にホイップクリームの入ったメロンパンが冷凍されているんですけど」
マツコ「あのヒロタのシューアイスみたいな食べ方でしょ?」
タケムラ「そうですね」
マツコ「凍ったままあたしあれガリガリが好き」
西川「僕もそうなんですよ」
マツコ「あんたなに、ヒロタともつながってるの?…そうじゃない、冗談よ」
ナレーション「そしてこのホイップメロンパンが、女性に大人気になっているポイントが」
タケムラ「たぶん一番最初の凍った状態も、中のホイップクリームは、おっしゃっていたようなアイス状のガリガリじゃないんですよ。フワっとしている」
マツコ「要はだからアイスだと思っていたけど、クリームなのね」
タケムラ「そうなんです」
ナレーション「タケムラ流の食べ方は、アイス感覚で食べたい人は解凍せずにそのまま。パンのサクサク感をより味わいたい人は常温で30分置くのがオススメ。さらにレンジで20秒チンすれば、パンがさらにフワフワになり、トロトロのクリームが味わえる」
マツコ「すごい食べたい。なにこれ。なに、なんなのこれ。知らなかった、こんなの。ちょっとでもパンは完全にあたし出遅れていました」
ナレーション「女性必見、今年さらにブレイクすると言われている冷凍パン。続いては」
タケムラ「もうひとつ、井村屋ですね。井村屋までもが冷凍に」
ナレーション「井村屋の冷凍食品といえば肉まんが有名だが、今年3月、その技術を結集して作ったのがこちらの冷凍カレーパン」
マツコ「そっか、井村屋さんは中華まんを出してたから、似たようなものだもんね」
タケムラ「そうなんです。その技術があるので、まあ当然カレーまんもあったので、おいしいカレーをつくる技術もある。パンの中にこううまいことカレーのタネを包み込む技術もあるので、そういった井村屋さんが今まで中華まんで培ってきた技術を結集して作った冷凍食品がこの。これがよくないですか?この『カリー』の漢字。『咖喱ぱん』」
マツコ「あたしピザまん派なのよね。どこに置いてあるの?それ」
タケムラ「これももちろん冷凍コーナーに」
マツコ「冷凍食品売り場に置いてあるのね」
タケムラ「だから今どんどん冷凍食品コーナーが拡大している」
マツコ「ちゃんと見ないと。ほらもうお姉ちゃんが探しに行ってくれたわよ。ちょっと待って、思ったよりデカいんだけど。え、こんななの?」
タケムラ「けっこうね。だから冷凍庫のスペース取るんですよねこれ」
マツコ「ちょっとでもあんぱんもあるから、ピザいくんじゃねえか?」
タケムラ「そうなんですよ、でもいずれ出ると思いますよ」
マツコ「この10年、ピザまんしか食ってないわよ。コンビニで中華まんを買うときは、ピザまんしか頼まないわよ」
西川「すごいわかります」
山本「今週行くので言っておきます」
マツコ「いやいや、ごめん、なんか圧力団体みたいになるのイヤなので。すみません、本当に。ちょっと東雲のイオンで見てみる」
タケムラ「けっこう増えていますよね。置いてらっしゃるスーパーさん」
マツコ「いやだからよくないね。やっぱりちょっとゆっくりどんなのが最近出たのかなって、見ないとダメね」
タケムラ「本当そうですよ。冷凍食品コーナー見ていたら、丸一日デートコースになるくらい。本当ですよ」
マツコ「本当だね?じゃあ今度いいわ。東雲のイオンで待ち合わせして、あたしおまえんちの家族が一日中冷凍食品コーナーいるの、ずっと見てるからな」
タケムラ「すみません」
マツコ「ほら、いいのよ。素直になりなさい。3時間が限界だろ?」
タケムラ「なんなら2時間くらい」
マツコ「2時間かよ」


タケムラ「そんな中、冷食マニアが最も注目していると言ってもいいパンが、こちら。種類も豊富、究極の焼きたてパン。冷凍パン専門ブランド『Pan&』です。このPan&なんですけど、群馬県に工場があるんですけど」
マツコ「これはなに?いわゆるネットで買うの?」
タケムラ「ネットでも買えます。最初はネットですね」
マツコ「お店にもあるの?」
タケムラ「お店にも最近は置かれるようになりました」
マツコ「あっそう、ちょっと何も知らない。あっ、やだ、クロワッサンだ」
タケムラ「クロワッサン、おいしいですよ。本当に」
ナレーション「群馬の工場で作られ、全国配送されている、冷凍パン専門店『Pan&』。そのおいしさのポイントとなるのが」
タケムラ「一番いい水分量のところで冷凍をして、ちょうどご家庭で焼いたときにいい焼き上がりになるように冷凍されている」
西川「これがやっぱり朝食べられると、本当に焼きたての香りで幸せになれるので」
マツコ「確かにさ、焼きたてのパンって言ったって、家で焼かない限りは持ってくる間に焼きたてじゃなくなるわけじゃん。それ考えたらこれのほうが焼きたてよね」
タケムラ「そうなんですよ、そこです」
マツコ「よく考えたらそうだわ。うわー、焼きたてです、って買っても、そのトレイに乗せた瞬間に食べられるのなら焼きたてだけど」
タケムラ「そう、これぞ焼きたて」
ナレーション「そして今回特別に、究極の冷凍パン専門店Pan&の商品19種類が登場」
マツコ「えー、オススメ。ちょっと、オススメは?」
タケムラ「オススメは、まず一番最初にオススメなのはこの至福のクロワッサン」
マツコ「クロワッサンね。あたしあとあれが気になるんだけど。メロンパン」
タケムラ「そのメロンパン、それもおいしいです。発酵バターを使っていて、すごくバターの風味が豊かで」
マツコ「あともう一個くらい。どれがオススメ?」
タケムラ「もう一個、僕のオススメだとチーズクッペですね。その後ろにある絶品チーズクッペ」
マツコ「じゃあこれも」
タケムラ「チーズクッペとかだと、はちみつとかかけるとすごくおいしいですね。ピザのクアトロフォルマッジみたいな」
マツコ「あとあれも気になるのよね。はちみつ豆乳パン」
西川「僕は一番好きなんですよ」
マツコ「ああそう、じゃあ4つやって。あとなにがオススメ?」
タケムラ「新作なんですけどこれ。さっきお取りになりましたけど、メロンパンとクロワッサン、それを合体させたメロワッサン」
マツコ「すごいわね。メロンパン食ってクロワッサンを食って、メロワッサンも食うの。わかったわよ。入れときなさいよ。これ一家の一日分じゃねえか。ちょっと。お姉さんにやらせてるわよ」
タケムラ「やはり調理は姉が」
マツコ「これからがいいよね」
タケムラ「それは本当においしいです」
マツコ「これ割ると崩れちゃうから、このままいこう」
タケムラ「一口目の音。どうですか?おいしい?」
マツコ「いやだ、おいしいわ」
タケムラ「ですよね」
マツコ「次これかな」
タケムラ「それはなに?ミルクパンですか?」
マツコ「ああ、すごい。ミルクけっこう」
タケムラ「そうなんですよ。ミルク100パーセントなので。水とか一切使っていない」
マツコ「けっこうすごいわ。これおいしいかも。あたしミルクパン好きかも。甘いの。でも全然しつこい甘さとかじゃなくて」
タケムラ「ほんのりですよね」
マツコ「ほんのり。しかも砂糖とかはちみつとかの甘さじゃなくて、なんていうんだろう、さわやかなバターみたいな感じ」
タケムラ「Pan&は添加物とか香料もこだわって使わなかったりするので。そのメロンパンなんかも香料使ってないんですよ」
マツコ「メロンパンが一番わかりやすいかも。すごいあっさりしたメロンパンね」
タケムラ「でもサイズもいいんですよね、それぞれのちょうどいい」
マツコ「あたしはちょっと小さいかな」
タケムラ「でも数をね。パン屋さんとかで見ててもいろんな味を食べたくなりませんか?」
マツコ「あたしすごい取っちゃうの」
タケムラ「そうですよね。それがそのくらいのサイズだと、けっこう本当にいろんな味を食べられるので。メロワッサンですね。Pan&の人気商品と人気商品を掛け合わせた」
マツコ「絶対おいしいわこれ。あたしよく知らないけど、ものすごい安全なものを食べてる感じがするのよ」
タケムラ「そうなんですよ」
マツコ「冷凍でいいわ」
タケムラ「そうなっちゃいますよね」
マツコ「全てのものが冷凍でいいわあたし」
タケムラ「すごく優しくて素朴な味なので、さっき僕が言っていたアレンジとかもしやすくて。冷凍食品もそのくらいのサイズのコロッケとか、メンチカツとかハンバーグとか多いじゃないですか。それをちょっと挟むだけで小さいハンバーガー」
マツコ「確かに。なんかリッツパーティー的なことができるわね」
タケムラ「ああそうです。ちょっとさしてね」
マツコ「なんかあたし子どもいないけど、子どもに食べさせたくなるね、これ。穏やかなの、全部味が。栗原はるみさんが焼いたみたい」

ナレーション「冷凍パンのアレンジを楽しんでいるタケムラさんが、もうひとつ自分好みに染められるとイチオシなのが」
マツコ「なんでもやってるんだな、本当に」
タケムラ「自分色に染められるシリーズ、いまキテる冷凍スイーツ。味の素冷凍食品さんの、フリーカットケーキ」
マツコ「え、味の素が出しているの?」
タケムラ「業務用って書いてあるんですけど」
マツコ「業務用なんだ」
タケムラ「一般の方でも」
西川「今業務用でも売られているお店があるんです。だからけっこう手に取りやすくなってきているんですね」
ナレーション「大手通販サイトなどで、誰でも購入できるフリーカットケーキ。その特徴はなんといってもその種類の多さ。レアチーズケーキから、オペラなどのチョコレートケーキ、イチゴケーキやミルクレープなど、45種類以上」
タケムラ「よく見ると、目盛りがついている」
マツコ「このやろう。親切だな」
タケムラ「僕オススメなのがチョコレート。もちろん当然冷凍の状態なんですけど、自然解凍で解凍していく中で、半解凍とかで食べてもすごいまた違う食感で。さっきのホイップメロンパンじゃないですけど。2020年のオリンピックの選手村でしたっけ、とかでも使われていた」
西川「けっこうホテルとか、飲食店とか、カフェとかでも使われているので」
マツコ「カフェなんか、『俺が作った』風やっている。無精ひげ男が。嘘か、あれ。ケーキは全部手作りかと思ってた。ケーキが冷凍で運ばれてくるなんて。くっそー、だまされていた。あたしは人を信じやすいわ」

タケムラ「続きまして、『芽吹き屋』さんといいまして、冷凍和菓子のパイオニアですね。黒豆塩大福。いいでしょ、この断面」
マツコ「ていうか、冷凍大福ってどういうことなの?」
タケムラ「解凍したときに、できたてのおもち」
マツコ「本当に?」
タケムラ「本当です。ちょっと召し上がってみてください」
マツコ「あら。あら。すごいよ」
タケムラ「中のあんこも」
マツコ「えー?おもち。さっきそこでついたみたいなおもち」
タケムラ「そうですよね。もう本当につきたてのおもちが解凍して食べられる。夏場なんか、本当に半解凍くらいで食べても、ちょっと違った食感になって、ひんやりしていておいしい」
山本「何十年も前からあるんです」
マツコ「そうなの?」
タケムラ「すごい長いんですよ、歴史が。芽吹き屋さん」
マツコ「なんで言わないのよみんな」
ナレーション「創業68年、岩手県の芽吹き屋は、44年前日本で初めて和菓子の冷凍化に成功。独自の技術を使い、自然解凍するだけでできたての味を実現している。ちなみに、地元の学校では給食でデザートに出てくるほど有名なんです」
マツコ「おもちなんて大変だよ。たぶん日本中これになるわよ」
タケムラ「本当ですよね」
山本「冷凍っていうのは、缶詰・レトルトみたいなジャンルじゃなくて、機能です。時間を止めて空間を超える機能なんです」

タケムラ「よっ、来た。お姉ちゃん」
マツコ「恐ろしい。あのさ、純子がすごくなったのは、いきなり言わないのよね。ちょっと油断させるのよ。違うわって思ったらフッて来るからさ。ちょっと不整脈になるわ、本当に」

ナレーション「冷凍食品が誕生しておよそ120年、今や全国の家庭に必ずひとつはあると言っていいほど普及している冷凍食品だが、なぜそこまで広まったのか?そこには日本経済とともに進化してきた驚きの歴史が」
山本「1900年、世界で初めての冷凍食品。マツコさん、なんだと思いますか?」
マツコ「えー?でも世界的に考えたら、お肉じゃない?」
山本「アメリカでイチゴが」
マツコ「え、なんで?なんで冷凍したらいいなって思ったの?イチゴを」
山本「イチゴはですね、今でこそ一年中手に入りますが、この100年前はですね、ある一時期のある一地域でしか採れない、貴重なフルーツですよね。冷凍にしておけばいつでもイチゴジャムができると」
マツコ「イチゴジャムのためなのね。そっか、だから昔はジャムだってそんなに保存きかなかっただろうし、そのジャムを作るためにイチゴをまず保存しようっていうところから入ったんだ?へえ」
山本「1920年、北海道で日本で初めて魚の冷凍事業が始まる。当時の冷凍庫内ってこんな感じですので、20時間かけてやっと凍る時代だったんです」
マツコ「20時間もかかってたの?」
西川「丸のままなんで」
マツコ「じゃあもう、新鮮じゃない」
山本「そうですよね」
ナレーション「そして冷凍食品を一躍世に知らしめたのが、1964年の東京オリンピック。帝国ホテルの村上シェフが作った冷凍食品が選手村で提供。全国のホテルから手伝いに来ていたシェフたちが、その品質に驚愕」
山本「冷凍すごいっていうことで、それ以降各ホテルに戻ったシェフが冷凍設備を整えていった」
マツコ「まだそういうホテルとかにも全然普及していなかったんだ?」
山本「はい、全く。冷凍すら知らない時代だった」
ナレーション「さらに1970年、大阪万博で冷凍食品を使ったメニューが提供され、家庭用の冷凍食品も急拡大。80年代になると当時の若者に爆発的な人気になった冷凍食品が登場」
西川「ご紹介するのはこちら。『チンチンポテト』で大流行。こちら何かわかります?」
マツコ「島崎和歌子がCMで出てたかな」
西川「よくご存じですね」
マツコ「そうだよね。商品名なんだったっけ?」
西川「電子レンジでチンできるフライドポテトなので『マイクロマジック』」
マツコ「覚えてる、これ。島崎和歌子を思い出したほうがすごくない?」
西川「そうですね、すごいと思います」
山本「まだあります」
マツコ「まだあるんだって言ったら失礼だけど。なつかしい」
西川「島崎和歌子もCMやってたんですけど、有名なのが光GENJI」
マツコ「やめなさいよ、そんな島崎和歌子のバージョンは有名じゃないみたいな」
西川「そんなことはないんですけど」
ナレーション「さらに電子レンジの普及率も急上昇したことで、油で揚げないコロッケも登場。そして2012年、とんでもない技術革新を起こした冷凍食品が」
西川「フライパンに置くだけ調理の、やっぱり餃子ですね。味の素冷凍食品、本当に餃子の歴史」
マツコ「これはあたし前もどちらかが出たときに言ったと思うんだけど、羽根つきの液を凍らせてあるじゃない?」
西川「はい、羽根の素がついています」
マツコ「あれあたし思い付いていた」
西川「言ってましたね」
マツコ「言ってたでしょ?」
西川「聞きました」
マツコ「『うわっ』て思ったもん」
西川「それで成功されてるんですね、味の素冷凍食品は」
マツコ「いや、もうね、いっぱいおいしい冷凍食品出てきてますけど、こいつはすごいですよ」
西川「そうですね、本当キングオブ冷凍食品と言ってもいいと思いますね」
マツコ「こいつはヤバい、本当」
山本「年間200億円以上売っているんです」
マツコ「特許料ちょうだい。あたし考えてたのよね、あれ」


《冷凍王子西川さんがプレゼン。高級冷食!わがままフルコース》


ナレーション「一昔前の冷凍食品は、値段が安くて手軽で簡単というイメージがあったが、実はある技術が進化したことで、今までの常識が覆る新時代に突入しているんです」
西川「それではですね、ここからはF3の末っ子の西川が担当させていただきたいと思います」
マツコ「全部青で統一している。靴下も靴も。でもねこれ、これがもしそうだったらあたしはすごいもう今日拍手喝采です。下着何色?」
西川「下着は水色です」
マツコ「おおー。もういいわ、早くやりなさいよ。何の話してるのよ、これ本当に」
西川「そうですね。おいしいものをおいしいまま食べられるっていうのは、冷凍のすごく魅力だと思うんですね。今急速冷凍の技術もすごく上がっているんです。そこで今回はですね、実際に今注目の急速冷凍機っていうのを、マツコさんに体験してもらおうかなと思います。こちらにあるのがアルコール急速凍結機なんですね」
マツコ「アルコール?これやったほうがいいの?一応。手で大丈夫なの?」
西川「開けちゃって大丈夫です。マイナス30度まで冷えたアルコールの中に、真空パックした食材を入れるとかなり早く凍らせられる」
マツコ「こわっ。この中だったらどれが一番早く凍る?」
西川「まずお肉をやっていただくと、色が変わるので。持って、それを中に沈めるだけなんですよね。ちょっと持ってユサユサやるとより早く変わる。そうですね、触っていただくと」
マツコ「凍っている。これ今何分くらいだった?」
スタッフ「2分くらい」
マツコ「2分?それはすごいわね」
ナレーション「マイナス30度のアルコールで、短時間凍結を可能に。食材の細胞を壊すことなく新鮮さを保てるので、お寿司だって冷凍できちゃうんです」
マツコ「あれいくらぐらいするの?」
西川「100万円しないですね、100万円以下で買えます」
マツコ「お買い得みたいな言い方するんじゃないよ。高額商品じゃないのよ」
西川「いやでも急速凍結機って、安い物でも400万円以上して、何千万円以上が主流なんです」
マツコ「そんな大規模じゃないお店とかでもあれを導入して、この技術を使えるようになったってことね」
西川「そうですね。でもやっぱり大事なのは、保健所の製造許可を取って衛生的に作ることがすごく大事なので、そういったところをすごく気を付けられるのが重要です」
マツコ「誰に向けて言ってる?これから導入しようとしている小規模な飲食店の方に」
西川「そうですね、あれを見ると『うちでもできる』って思うので」
マツコ「ものすごい狭いところに向けたメッセージ。まあいいよ、勇気を持って導入してくださいと」
山本「大きな工場で作るものもあります。小さな所で作るところもある。いろんな所で冷凍の機能が使われることはすばらしいことです。食品ロスの削減にも役立つ」
マツコ「大きな所で作ろうが、小さな所で作ろうが、そこで得られるのは何?」
山本「食品の無駄の無さ」
タケムラ「お姉ちゃん、違う」
山本「えっ?」
マツコ「見得を切るタイミングだったのよ、今」
山本「時空間超えです」
マツコ「そうなの。ちょっと後でもう一回いくから」
山本「はい」
ナレーション「この小型急速冷凍機が普及し始めたことで、有名店や個人店でも冷凍食品を作れるようなり、高級食材や料理もそのまま急速冷凍。冷凍食品の高級化が進んでいる」
西川「高級化、止まらないんですが。自宅だからこそ、わがままフルコースが楽しめるということですね。自分で好きなものを選んで、わがままなフルコースを家で楽しめるっていうことが、今冷凍食品でできるようになっているんですね。今日はですね、マツコさんのためを考えて、マツコさんのためのわがままフルコースをちょっと考えてきたので」
マツコ「本当にわがまま?」
ナレーション「冷凍王子西川剛史が選ぶ、高級冷凍食品のわがままフルコース。一品目は」
ウエイター「失礼します」
マツコ「あらやだ。一番おいしそうなのが出てきた。ウケてる、ウケてる。よかった、ウケた。付き合える。日本語通じる。ね、付き合えるね」
ウエイター「かろうじて」
マツコ「『かろうじて』って。けっこうベテランじゃないかよ。日本語使いこなしているじゃねえかよ。どちらのお国?」
ウエイター「イギリスだけど、日本育ち」
マツコ「日本育ちなんだ。ご両親イギリス人だけど、東京で生まれたの?」
ウエイター「もうちょっと細かいんですけど、そうですね、簡単に言うと」
マツコ「もっと細かいんだ。また来るだろうから、追い追い」
西川「こちらですね、『渋谷ズッカ』さんの」
マツコ「え、これ冷凍なの?」
西川「そうなんですよ。これがグリル野菜とバーニャカウダのセットになっている商品ですね」
マツコ「これ焼き目がついた状態で、もう冷凍されてて、こっちも冷凍を解凍して温めて」
西川「温めてってことですね。契約農家さんから仕入れている有機野菜を」
マツコ「お父さんはイギリス人?」
ウエイター「お父さんはイギリス人」
マツコ「お母さんは?」
ウエイター「お母さんはニュージーランド」
マツコ「ニュージーランド人か。ああ、そういうことか」
西川「これ本当野菜そのものがすごくおいしいので。ぜひ楽しんでほしいですね」
マツコ「絶対おいしいわ。ねえ、これ干してある?もともと」
西川「干してはないんですね、グリルして濃縮させてうまみを閉じ込めているんですよね」
マツコ「なんか干したみたいになってる。これバーニャカウダのソースをつけると、ちょっといぶりがっこ食べてるみたいになるのよ」
西川「野菜自身がすごく濃厚で味が濃くて、それをさらにグリルでより濃くしているんですよね」
マツコ「ギュッとしてるね、野菜が。うん、おいしい」
西川「先ほどの小型の急速凍結機を使って、シェフがプロが作って、そのまま冷凍しているってことがポイントですね」
ナレーション「有機野菜にこだわり、グリルしたうまみを閉じ込めたバーニャカウダ。お値段は1200円」
西川「これが家で楽しめるって、すごくないですか?」
マツコ「でもあたし家でこれを再現する自信がないわ。自分で作るときはたぶんね、これを大皿に乗せて温めたソースをぶっかけて食べちゃう」
ナレーション「高級冷凍食品のわがままフルコース、二品目は」
ウエイター「どうぞ」
マツコ「ちょっと。一瞬だけマスク。おおー。あのね、やっぱりちょっとニュージーランドが入ってて、いいのよね」
西川「こちら、『Z’s MENU』のロールキャベツ」
マツコ「Z’s MENU?」
西川「Z’s MENUってZのメニューなんですけど、アルファベットでZが最後じゃないですか。だからこれ以上ない最高の究極の冷凍食品っていうコンセプトなんですね」
マツコ「なんか背負ってる感をこの人たち出すのよね。冷凍食品メーカー、この人たちに背負わせたつもりはないわよね。喜んでるわよ」
西川「これは僕が本当お店で食べるロールキャベツの中でも、一番おいしいなと思うくらい」
マツコ「ていうかね、やわらかい。けっこうあたしこれ今まで食べたロールキャベツで一番やわらかいかも。もうなんていうのこれ、ほら」
西川「はい、そうなんですよ」
マツコ「全然動かさなくても落ちていくのよ、刃が」
西川「これがすごいんですよ、本当に」
マツコ「これは相当な、これもうすごい。ほぼ飲み物」
西川「これ煮込んだあとに、スープに一日つけてるんですよ」
マツコ「ほら、もう無い」
ナレーション「その柔らかさの秘密は、キャベツを一枚ずつ丁寧に手巻きし、トマトソースで2時間じっくり煮込んだあと、冷蔵庫で1日寝かすことで、熟成されたコクと、まるで飲み物のような柔らかさを実現させていた。こちらのお値段は」
西川「値段が2400円するんですね。2個入って2400円」
マツコ「いやいや、2個入ってじゃない。お買い得ね、じゃないよ。1個1200円?」
西川「そうですね、それくらいこだわってるんですよ、これが」
山本「おいしいものをそのまま届けられるという」

タケムラ「それが?」

山本「時空間超えなんですね」
マツコ「ちょっとインターバル短かったからね。さっき言ったばっかり」
タケムラ「タイミングまちがえました」
ナレーション「高級冷凍食品のわがままフルコース、最後の品は」
ウエイター「どうぞ」
マツコ「なにこれ?」
ウエイター「パスタですね。クリームパスタ。どうぞ」
マツコ「目が青い」
西川「こちらですね、『ブレジュ』の国産本からすみのクリームパスタ。こちらのブレジュっていうのが、パリでも三ツ星レストランを経験されたダニエル・マルタンさんが監修している冷凍フレンチですね」
マツコ「これあたし一巻きで終わる。ちょっと遠慮がちに食べさせていただきます。高級品でしょ?」
西川「高級品ですね。からすみを贅沢に使っている」
マツコ「このパスタおいしい。からすみとかうんぬんは抜きにして、このパスタがおいしい」
西川「そうですね、生パスタなんですね」
マツコ「なにこれ」
西川「これソースとパスタが別々で、パスタは自分で茹でるんですね。で、合わせるっていう。そのひと手間やることで、よりお店のような味を楽しめるってことですね」
ナレーション「からすみクリームパスタ、お値段は」
西川「ちなみにこれ一食1620円しますね」
マツコ「1年のうち、これを出す日って何?なによ、あなたんち」
西川「なんかこう、ストレスを発散したいときにいいんじゃないですかね。じゃなくて、なにか特別な日がいいと思います、記念日とか」
マツコ「いやいや、ストレスを発散させたい日よ。こんなニコニコしてるけど、ストレスに苛まれて生きている。これはだから、ご結婚されている人とか、ホームパーティー好きな方」
西川「いやでも一人でも楽しめる」
マツコ「やだ、こんなの一人で食べるの。悲しくなってくる、こんなの本当に」
ナレーション「ブレジュでは他にも、奥出雲和牛と使った超高級ローストビーフも冷食として販売。お値段はなんと21600円」
西川「やっぱり選択肢が増えたっていうのがいいと思いますね。安くておいしいものもあるけど、高くておいしいものもある」
山本「冷凍のすばらしいところは、保存するための保存料がいらないということですね」
マツコ「なるほど!…『なるほど』とか言っちゃった」


~完~