2022/03/08放送
マツコの知らない世界
https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/
'年間300食以上チャーハンを食べるチャーハンブラザーズ'
葛飾炒飯(カツシカチャーハン)さん(以下、葛飾)
ぺーいちさん(以下、ぺーいち)
マツコ「『チャーハンブラザーズ』って言ってるのに、苗字が一緒じゃないわよね。葛飾ぺーいちのはずよね、そしたら」
葛飾「こんにちは」
マツコ「見た目はブラザーズ。『JF』…?」
ぺーいち「こちらですね、これはあの『JAPAN FRIEND RICE ASSOCIATION』っていう。要は日本炒飯協会」
マツコ「はい、解散してください。出ましたよ」
ぺーいち「やっちゃった」
マツコ「しかもああいうぼうしを作っちゃっていますよ、あれ。AC/DCみたいなやつ作っちゃってますよ」
ぺーいち「そうなんですよね」
マツコ「今何人いるの?」
葛飾「2人です。どうですか?」
マツコ「逆に好感がもてる」
葛飾「ありがとうございます」
ぺーいち「よかった」
マツコ「日本炒飯協会は認可します」
ぺーいち「やった。いやもう最近ですね、こう頻繁にテレビとかYouTubeとかでチャーハンは取り上げられてると思うんですよね」
マツコ「チャーハンは永遠に取り上げられるわよね」
ぺーいち「そうですね、でも取り上げられる内容がパラパラvsしっとり」
マツコ「ああ、これ浅はかなね」
ぺーいち「そうなんですよ」
マツコ「浅はか」
ぺーいち「ありがとうございます。結局その日本人がってチャーハンに対する。思考っていうのが割と停止しているというか。要はパラパラしっとりしか表現されてないので」
マツコ「そうね、安直なのよね。本当にしっとりパラパラ。しっとりって言いながら、しっとりじゃない。パラパラっていってるのにしっとりしてるじゃんこれ、みたいな。意外と合ってないのよ。パラパラしっとりでもないのが今は多いわよね、どっちかっていうとね」
葛飾「おー!」
ぺーいち「多いです。そうなんです。二大表現っていうのをちょっと変えたくて、今回は我々が」
マツコ「これはちょっとあれじゃない?今日は大問題提起じゃない?」
ぺーいち「そうなんです。我々が今回あげたいのはまず、僕たちが今回どうしてもいいたいこと。店主さんは別にそんなこと気にしていません。どんなチャーハンもだいたいおいしいんです」
マツコ「もう完全に今横でチャーハンを作り始めてるわね」
ぺーいち「そうですね、そうなんです。割とお店の方って、パラパラとかしっとりとか、町中華は特になんですけど、意識してないんですよ」
マツコ「そうよね。だって何十年もそれ作ってんだもんね。パラパラ・しっとりが議論になる前から」
ぺーいち「そうなんです。『いや、このお店はパラパラだ』とか言われても、なんのこっちゃっていうようなお話をよく聞くんですよね」
ナレーション「1日3食チャーハンをはしごすることもあるという2人。店主と向き合う中で、メディアでの扱われ方とのギャップを感じ、現在はパラパラしっとりだけではおさまらない、さまざまなジャンル分けを研究しているという」
ぺーいち「今回、その表現方法、パラパラしっとり以外のところでもちょっと定義しようと思って、今回マツコさんに」
マツコ「うわっ、ヌメヌメ興味ある。ヌメヌメよ。また『関所』って名前がいいね」
ぺーいち「『関所』さんは群馬の安中のほうに。横川ですね」
マツコ「本当に関所だったわよ」
ぺーいち「そうなんです、関所」
マツコ「うわっ、これ絶対ウマいわ。どうせ食べるなら油を感じたいっていう気持ちもあるのよ」
葛飾「それもわかります」
マツコ「あるよね?どこがオススメって、たぶん全部オススメなんだろうけど。なにか特徴のやつは?」
ぺーいち「特徴的なところで言いますと、『境華楼』さんは本当にこれシンプルなんですけど」
マツコ「いやもうあたし、さっきからそれがずっと目に入ってて」
ぺーいち「ツヤツヤなんですよ。すごくシンプルで優しい」
マツコ「ねえでもあのヒモみたいなやつはなに?」
ぺーいち「あれネギです。長めに切っているネギ。ほら。割と私はこのツヤツヤゾーンが好きなんです。ちょっとやっぱりチャーハンを食べてるなっていう感覚が強いんですよ。ふっくらももちろんそうなんですけど、オイリーな感じのほうが」
マツコ「だからいわゆる本当にその炒めてるってものを実感できるのね」
ぺーいち「そう、実感できるんですよね」
ナレーション「他にも、浅草橋『大勝軒』の米をしっかり水に浸すことで生まれるちまきのような弾力ある食感で、ガツンとした食べ応えがあるもっちり系や、『菜香新館』のシンプルな味付けのあっさりチャーハンと、やさしい味わいのあんかけで、さっぱり食べられるサラサラ系など、単にパラパラしっとりという枠ではおさまらないチャーハンが数多くあるのだ。ということで、まずは2人が共通してハマり、チャーハン活動の原点になったという新ジャンルのチャーハンをご紹介」
(大田区糀谷「朋友」五目チャーハン)
葛飾「かわいくないですか?」
マツコ「かわいい。ねえ、かわいくない?これ」
葛飾「タンポポみたいじゃないですか、ビジュアルが。かわいいタンポポみたいでしょ?ですよね?」
マツコ「あ、…はい」
葛飾「ありがとうございます。どうですか?」
マツコ「これ、やさしい。やさしい感じ」
葛飾「やさしいのよ」
マツコ「これはちょっと目をつぶって食べたら、チャーハンだってわからないかも。油もそんなに感じないのよ」
葛飾「でもラードなんです」
ぺーいち「そうです、純正ラードです」
マツコ「ラードなの?」
ぺーいち「純正ラード100パーです。卵も千葉のほうから取り寄せて。こだわっているんですね」
マツコ「パラパラとしっとりの良いところを取っている感じ。これどっちとは言い切れないわ。あっさり味でふっくらだね。なんていうんだろう、炒めた感は弱いかも。ちょっとあたしこれけっこう初めてかも、こういうチャーハン。ねえちょっとこれおいしいんだけど」
ぺーいち「止まらないですよね」
マツコ「これ本当に近くにあったらもうちょっと消費量多かったと思う。チャーハンの概念が変わりましたわ」
《胃にぶち込む快感がたまらない、背徳感MAXチャーハン3選》
ぺーいち「最近、チャーハンではトレンドが起こっているんですけど」
マツコ「あなたたちの口からトレンドって言葉は聞きたくなかった」
葛飾「いや、まあでも聞いてください」
マツコ「説明でわかりやすく言っているのね」
ぺーいち「実はですね、こういうトレンドが起きちゃってるんですよね。チャーハン業界に吹き荒れる大問題、チャーハンのヘルシー化」
マツコ「出た!スイーツに続いてチャーハンまで。じゃあもう食べなきゃいいじゃない。なんで甘くないお菓子の後、脂っこくないチャーハンを食おうとするのよ。ねえ、不思議だわ」
ぺーいち「これ見てください」
葛飾「オートミールチャーハン」
マツコ「あ、でもこれ知ってる。カリフラワーチャーハンとか見た、あたし」
ぺーいち「低糖質のチャーハンとかありますよね」
マツコ「飯じゃねーからなっていう」
葛飾「チャーハンのおいしさってオイリーだったり、やっぱりご飯のおいしさだったり」
マツコ「ご飯ですよ」
葛飾「だからチャーハンではないと思うんですよ」
マツコ「これはだからいいよ。こういう料理を考案して食べていただくのはけっこうよ。チャーハンって言うな!チャー低糖質よ。ダメよ、チャーハンは」
ぺーいち「そうなんです。だからそこが僕たちはあくまでも言いたいのが、ヘルシー化に対して我々思うことはここなんですよね。チャーハン最大の魅力。カロリー度外視。炭水化物と油を胃にぶちこむ快感がたまらない」
マツコ「そうね、よく考えたらチャーハンって糖質と油よね。二大人間の栄養素ですよ」
葛飾「しかもワンプレートで、三角食べも必要なくて、栄養満点で、具材もいろいろな具材を」
マツコ「ごめんなさい、あたしちょっとチャーハン忘れてたわ。確かにチャーハンっていうのは」
葛飾「思い出してくれましたか」
マツコ「思い出した。確かにそう。あたしご飯好きだけど、やっぱりご飯に油はかけて食べられない。でも油はとらないとダメ。チャーハンだね」
葛飾「米にコーティングされているワンプレートって、ないですよ他には」
マツコ「そうだった。よかった。もう作り始めてくれてる。早く2杯目が食べたい」
ナレーション「ということで、ぺーいちさん厳選、胃にぶちこむ快感がたまらないチャーハンをご紹介。まずはじっとり系チャーハン『安珍』」
ぺーいち「こちらですね。目黒区祐天寺、中華料理『安珍』さんです。祐天寺から徒歩10分くらいですかね。夫婦二人で経営しておりまして、じっとり系チャーハンのお店」
ナレーション「具材は卵・ネギ・豚肉のみ。一見シンプルなチャーハンだが」
ぺーいち「一見作っていただくと、最初はあれ?シンプルなのかなって思うんです。だけどここからが違うポイントというか、快感のポイントになります。まず大量のラードをフライパンで熱する。ここに豚肉を、細切りの豚肉をこれをラードで揚げて、肉にもコーティング。このコーティングされた肉」
マツコ「こんな手間かかってるの?」
ぺーいち「そうなんです。秘伝のタレとラーメンスープ、片栗粉をあんかけ風にチャーハンを仕上げていく」
ナレーション「肉のうまみたっぷりのあんがチャーハンに染み込んだ、じっとり食感がたまらない一品。続いては葛飾さん厳選。意外な食材がハマる、ツヤツヤ系チャーハン『DRAGON酒家』」
葛飾「横浜駅から歩いて5分、『DRAGON酒家』です」
マツコ「お願い、これ出てきて」
葛飾「見てください。ラード多めのツヤツヤ系チャーハン。ご主人はもともと中華街で修業なされてました。さあ何を入れるんでしょうか。このあと背徳感満載の食材を投入しますが。コンビーフです。1缶丸ごと投入して、ラードの相乗効果で背徳感が」
ナレーション「パラパラ系でありながら、2つの油でツヤツヤ系に進化。チャーハンなのにビールに合う新感覚チャーハン」
マツコ「これはビールと合うわ」
葛飾「そうです。もうビールとこのチャーハンが最高のコンビネーションですね。最強の快感を味わってみてください、マツコさん」
マツコ「うわっ、ビール来ちゃう。これは確かにもう背徳感のある見た目。ああ、良いね。最後に残るのが油なのがいいね」
葛飾「最高です」
マツコ「だからこれがこれなのよ」
葛飾「そうなんです。それが活きるんです。でもビールが進みますよね」
マツコ「おいしい」
ぺーいち「さっきのチャーハンと違いますよね」
マツコ「全然違う。ていうか、もう同じ料理じゃないみたい。でも両方ウマい」
ぺーいち「よかった。今回2杯目、これ以外にもですね、背徳というか快感を覚えるようなチャーハンっていうのいっぱいありまして」
マツコ「この人たち、こんなだけど確かよ。『こんな』ってどんなよ」
ナレーション「他にも、あふれんばかりのやわらかチャーシューと、濃いめのチャーハンが絶妙に合う『かし亀』のチャーシュー炒飯や、こってりチャーハンにふわふわ卵と、あまじょっぽい豚肉で一気にかきこみたくなる『萬龍』の肉玉炒飯など、さまざまな背徳感チャーハンが。このように日本で独自に進化を続けるチャーハンだが、そもそもどんな歴史をたどってきたのか?」
ぺーいち「こちらです。チャーハンの原点。誕生は6世紀の中国。宰相が愛した玉子チャーハン」
マツコ「どういう調理法だったの?」
葛飾「結局卵とご飯、シンプルな黄金チャーハンみたいな味ですね」
マツコ「でももうこの時点で、これだけのものができてたんだ」
葛飾「もうできてるんです」
マツコ「じゃあけっこう日本的にアレンジした要素って、具材だったり、いろんなそういう部分で、ベースの部分は中国にそのままあるんだ?」
葛飾「そのあと黄金チャーハンのあとに五目チャーハンになったりとか、そういう感じに流れていくんですけど」
ぺーいち「最初はあまり普及しなかったんですよ、結局ごま油と油を」
マツコ「でももうあんなに早く一度日本に来てるんだ」
ぺーいち「来てるんですけど、普及はしなかったんですね」
葛飾「いろんな諸説はあるんですけど」
マツコ「炊いたんだ、最初。そりゃあんまりおいしくないわね」
葛飾「おいしくないです」
ぺーいち「今は油を日本は多く使っているということで」
マツコ「じゃああのめちゃくちゃサラサラのやつって、どっちかって言うと本場寄りなのね」
葛飾「そうです」
ナレーション「そんな本場中国のあっさりした玉子チャーハンを、日本が独自にアレンジ。油たっぷりの背徳感満載に仕上げたものがあるという」
葛飾「他店と違うちょっと玉子チャーハンを」
マツコ「わー、楽しみ」
葛飾「サラサラなのに超こってりなチャーハン『チャイナ飯店』です。京急井土ヶ谷駅から徒歩2分くらいですね」
マツコ「渋いところにあるわね」
葛飾「ありがとうございます。まずもう卵入りのチャーハンを作ります」
マツコ「ここまでは普通なのね」
葛飾「そうです。普通です。ここからがちょっとびっくりするかもしれないんですけど、卵を3つ油で揚げちゃいます」
マツコ「すばらしい」
ナレーション「大量の油で卵を揚げ焼きすることで、オイリー感をアップ」
マツコ「オイリー感の前に、卵3つを堂々と使うね。これたぶん大将とは感覚が合うわ」
葛飾「あまじょっぱいソースを最後にかける。十分に背徳感を味わえる」
マツコ「うわー!もうあたし大丈夫です。日々背徳感に慣れて、一切感じなくなっています。どうぞどうぞ。いいのよ。ちょっとこれ。うわ、ヤダ」
葛飾「その半熟卵を崩して食べると、お口はパラダイスになりますね」
マツコ「これはよくない食べ物。まずちょっとこれだけでいただくわね。ヤバい。卵なしでタレがちょっとかかっているところ、ウマい」
葛飾「こちらのチャーハンはパラパラなんですよね。割とパラパラの中でその卵を崩していただくと」
ぺーいち「半熟を崩して」
マツコ「あたし白身だけ好きなの。目玉焼きの極意は白身なのよ。まずこの白身で食べてみて。タレと白身が本当に合うから」
葛飾「半熟を」
マツコ「ちょっとそろそろね」
葛飾「そろそろいってください」
マツコ「そろそろよね。もうね、はい見なさい。いくよ。ブワー」
ぺーいち「最高ですよね」
マツコ「やっぱり何度見てもいい画だね」
葛飾「いい画です」
ぺーいち「すばらしいです」
マツコ「もっとみんなチャーハンには目玉焼きを乗せるべきね。ご家庭でもやってみて。恐れちゃダメよ!『私何個今日卵を食べてるんだろう』なんて考えちゃダメ。怖がらずに卵を乗せてみて。目玉焼きを乗せてみて、お姉さん。ウマい」
葛飾「マツコさん、背徳感味わえてますか?」
マツコ「全然背徳感を感じない」
ぺーいち「おっと」
マツコ「そうするとね、こういう仕上がりになるのよ」
《年間300食以上食べてわかったチャーハンの未知なる魅力》
ぺーいち「では次の話題に入らせていただきます。チャーハンのもうひとつの魅力。鍋サウンドがたまらない」
マツコ「今あたし中華屋さんのまかないをいっぱい作っているYouTube動画を観るの好きなの。何十人ぶんも中華屋さんがまかないを作ってる。いい音だね」
ぺーいち「いい音です。マツコさんに聞いていただきたい至極の鍋サウンドですね、3選。こちらをちょっと紹介」
マツコ「そんなに特徴があるの?」
ぺーいち「あります。全然違うので。今回ですね、音声歴37年の伝田さんがガンマイクを使って、実際にこの音をですね録らせていただいているんですよ」
マツコ「あそこの国会中継で代表で置かれているマイクと同じマイク?音がすごいんだ」
葛飾「音がすごいんですよ」
ナレーション「年間300食以上食べたからわかった、ずっと聞いていられる至極の鍋サウンド。まずはパンクロック音」
葛飾「大田区南蒲田にある『中華料理大観』です。テンションが上がるパンクロックを聴いてみてください」
ナレーション「鍋ふり歴22年のご主人が奏でるパンクロック鍋サウンドがこちら」
マツコ「こんなに音出す必要あります?これすごいわね」
葛飾「すごいんです」
マツコ「仕上げはより乱暴よ」
葛飾「ご主人に何があったんだっていうくらいの」
マツコ「これちょっとお隣から聞こえたら助けにいかなきゃいけないレベルよね、これ」
葛飾「こちらが『中華料理大観』さんのチャーハンです」
ナレーション「具材は自家製チャーシューとネギのみ。醤油が香る豪快に炒めた一品」
マツコ「仕上がりがああなるとはとても思えないんだけれども。すごいわね」
葛飾「どうですか?」
マツコ「まあ中華鍋とおたまっていうのはいろんな組み合わせがあるけど、やっぱりチャーハンほど振ったりあんなに接地することないもんね、鍋にね。確かにそれはそう」
ナレーション「続いては学芸大学駅から徒歩2分、『上海菜館』。鍋振り歴41年の店主、真田さんが奏でる丁寧なのに緩急がある鍋サウンドがこちら」
マツコ「これリピートしてるわけじゃなくて?」
スタッフ「普通にそのまま」
ぺーいち「これが最後こうなるんです」
ナレーション「オイスターソースやたまり醤油を丁寧に絡ませ、こってりとした仕上がりに」
葛飾「次は作り方が独特で音も聴き心地が大変よろしい、『豊閣』さんの音を聴いてください。横浜市三ツ境」
マツコ「あー、三ツ境。いいねー」
葛飾「鍋振り歴34年の店主、尾形さん。作り方が独特な個性的鍋サウンド」
マツコ「どうしてこれだけ画見せてるの?」
葛飾「これ何か気づきません?鍋振ってない」
マツコ「あ!本当だ」
ぺーいち「鍋を振らないタイプ」
葛飾「おたまとヘラの二刀流で。焼き飯みたいな」
マツコ「確かにヘラの音するわね」
葛飾「見てください。『豊閣』さんのチャーハン」
ナレーション「二刀流であっさりパラパラに仕上げたチャーハンと、目玉焼きやエビなどたくさんの具が絶妙にマッチ。そしてチャーハンブラザーズが究極に癒されるという鍋サウンドが」
ぺーいち「77歳が奏でる至極の癒し音。一定のリズムがクセになるメトロノーム鍋サウンド。実際に聴いていただこうかと」
マツコ「目の前で?」
ぺーいち「目の前で」
マツコ「ありがたい」
ぺーいち「それでは『菜来軒』の福澤さん。よろしくお願いします」
マツコ「女性なの、しかも?77歳で現役で。すみません、ありがとうございます。お店はどちらなんですか?」
福澤さん「錦糸町」
マツコ「またでた。やっぱり錦糸町なのよ、最後は」
ぺーいち「お店の雰囲気、こんな感じです」
マツコ「いいねいいね。南口のほうですか?」
福澤さん「北口の蔵前通り沿い」
ぺーいち「ではじゃあさっそくですね、お母さんお願いします」
葛飾「音もそうですけど、味も絶品なので楽しみにしていてください」
マツコ「ああ、もうこれ好き」
ぺーいち「いいでしょう。この音もパチパチパチパチ」
マツコ「油の周りの、みなさん怖がらずにこれくらい、めくれるくらい油を入れなきゃダメよ、本当に」
ぺーいち「さっきのカウンター席でお母さんを眺めながら次のチャーハンを待つっていうのが醍醐味なんです。この音が本当にたまらなくて」
ナレーション「77歳のお母さんが一定のリズムで奏でる、究極のメトロノーム癒し音がこちら」
マツコ「けっこう焼くのね」
葛飾「音も一定のリズム」
マツコ「あとね、なんだろう。お母さんのこの画がいいね」
ぺーいち「いやもう最高なんですよ」
ナレーション「このメトロノーム癒し音から生まれたチャーハンが」
マツコ「すごい具だくさん」
ぺーいち「いかがでしょう?」
マツコ「最後にきましたよ。王道ね。なかなか今これないのよ」
ぺーいち「ないです、ないです。これなんです」
マツコ「これよ。まじウマい。たまにいる、ちょっとおこげっぽくなってるところ」
葛飾「これもまたいいんですよ」
マツコ「これ懐かしい。これだったよね」
ぺーいち「懐かしいんですよ、そうなんですよ」
マツコ「ああ、ウマっ。ヤバい、これウマい。これちょっとあたし泣きそうなんだけど」
ぺーいち「僕も泣きそう」
マツコ「ウマい。ああ、幸せ」
~完~

