2022/02/22放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'人生をかけて北海道農業を応援し続ける俳優'
森崎博之(モリサキヒロユキ)さん(以下、森崎)



スタッフ「今北海道で旬だという野菜を伝えたいという方がいらっしゃってますので」
マツコ「だから音声さんにここから音量上がるから気をつけてよって今言っとかないと。東京の音量じゃないから。たまに地方に行ってテレビとかつけると、リポーターの女が発狂してるみたいでびっくりするときない?それの5倍くらいの音量でくるからね」
森崎「よろしくお願いします」
マツコ「ほら、みんな気をつけて。気をつけてみんな!」
森崎「ありがとうございます」
マツコ「あんまり港区で聞かない音量だからね、みんな」
森崎「北海道から参りました。よろしくお願いします」
マツコ「大丈夫、高性能マイクがついているから大丈夫よ」
森崎「これがそうなんですね」
マツコ「これがマイク。お座りください、もう本当に」
森崎「よろしくお願いいたします」
マツコ「よろしくお願いします」
森崎「うわ、すごいあこがれでした」
マツコ「どこがよ。どさんこワイドのほうがセット豪華よ」
ナレーション「数々の人気作に出演する名俳優で、北海道で発足した演劇ユニットTEAM NACSのリーダーでもある森崎博之さん。実は彼、14年間で600回以上北海道農家を取材し、その経験を全国の講演会で伝える農業のスペシャリスト。そんな森崎さんが今夜、今が旬の北海道冬野菜の魅力を語り尽くす」
マツコ「大変だったでしょう、雪」
森崎「大変です。これもう本当、正直災害レベルだなと思って」
マツコ「いやでも本当そうらしいよ、観測史上。だって一日で60センチメートル積もったんでしょう?」
森崎「そうです。今日札幌市はごみ収集も来られない。だからごみを出せないっていう状況」
マツコ「除雪が全然進まないんだ?」
森崎「そうです。バスもJRも全部封鎖。交通網が今もうインフラが死んでいる状態ですよ」
マツコ「じゃあどうしたの?」
森崎「私旭川から飛んできたので、昨日飛べたんですよね」
マツコ「え?わざわざこのために?」
森崎「えっと、正直、富良野でサウナに入る仕事がありまして」
マツコ「富良野でサウナに入る仕事?」
森崎「はい。そんなおっしゃっていただいた、真冬の北海道はやっぱり厳しくて。中でも農家さんは非常に大変。農家さんのフィールドって畑なんですけども、そこが雪で埋まるわけじゃないですか。だから冬の間、農家さんはこうやって畑が使えないもので、仕事がないんです。ですので、農家さんが冬の間除雪とか、あとスキーのインストラクターなんかもやってくれたり。他のお仕事をするんです、こうやって冬生活するしかなかったんですけど、今北海道で冬の野菜っていうのがアツいんです」
マツコ「ほお、冬の野菜」
森崎「こちらです。雪国の農家さんは大変だけど、奇跡の発見で一筋の光。今、北海道冬野菜が注目。そのきっかけの野菜がこちらです。ジャーン!和寒越冬キャベツ。イエーイ!ありがとうー!」
マツコ「ずっといた悪い霊が消えていったわよ。除霊並み。すごかった、今」
森崎「和寒町って場所なんですけど、旭川よりも上のほう」
マツコ「うわー、すごい所ね」
森崎「はい、一面の雪原です」
マツコ「名寄とかの近く?」
森崎「名寄の、そうです」
マツコ「大変なところ」
森崎「もうどこらじゅう寒いですけど、その中でも寒いと言われている場所です。ここに積もる雪って、柔らかい雪なんですけど、その中にこうやってキャベツがたくさん寝かして置いてあります。これは収穫を終えたキャベツを一回掘り起こして雪の下に埋める。雪が降ってからこうやって出荷になると、一度2か月ほどの熟成期間を経たキャベツっていうのは非常に甘くて、みずみずしいキャベツになっていて、冬のブランド野菜となっています」
マツコ「じゃあ、わざと出荷しないで、一度収穫したのを雪が降るまで待っている?」
森崎「はい、これ話は昭和43年まで戻るんですけど、キャベツの暴落が起きたんです」
マツコ「え、じゃああれ偶然なの?」
森崎「偶然の産物です」
マツコ「置いといたらめっちゃウマくなってたんだ?」
森崎「そういうことです。それを今しゃべろうと思っていました」
マツコ「そうなの?」
森崎「偶然の産物」
ナレーション「そう、実はこちらの和寒越冬キャベツは、キャベツの値が暴落し採算がとれず、そのまま畑に放置したところ、冬を越え雪が融けた頃に、腐ることなく新鮮で青々しい姿で出現。さらに食べてみると、非常に甘かったため、研究を重ねブランド化。これが寒さの中で育つ様々な北海道冬野菜の転機となったのです」
森崎「そのキャベツを今日は」
マツコ「あたしたぶん初めてだと思う」
森崎「キャベツだけじゃなく、和寒町の雪ごと持ってきました」
マツコ「除雪している人、すみません。ちょっとまず触っていい?」
森崎「どうぞ、もちろん」
マツコ「うわ、ちょっともうあたし雪大好きなの。またそう言うとね、大変な思いされている人には申し訳ないけど」
森崎「いやいや、うれしいですよ、そう言ってもらえると」
マツコ「あー、北海道の雪だ」
森崎「わかるんだ」
マツコ「いやだって、やっぱこんなだから運んでもサラサラだからね。新潟の雪だったら今頃氷になってるわね」
森崎「よかったらキャベツ、入っているんです。中に」
マツコ「あたしもう手でいっちゃおうかな」
森崎「生で?けっこうですよ。そうやって収穫しているんです。手作業で収穫するの、みんなそうやって」
マツコ「いた」
森崎「出たー」
マツコ「持っただけで水分を含んでるのがわかる。重いし。あと手触りがもうほら。これが水分量につながるかどうかはわからないんだけど。これは豪華だわ」
森崎「切りますね」
マツコ「楽しみ」
森崎「ジャーン、はい、ぎっしり。キャベツ!うわー、詰まってる」
マツコ「それは雪関係ないわよね」
森崎「これ詰まっている証拠が。こうやって切りますよね。戻らない。これわかります?」
マツコ「あ、本当だ。なんで?」
森崎「ここの中がパンパンで、切ると膨張する。もう戻らない」
マツコ「なるほど。すごいわね、こういうこともわかってないと富良野でサウナは入れない」
森崎「食べてみていただけますか?これ今日食べ比べということで、通常のキャベツといっしょにお盆にのってます」
マツコ「すみません。かわいそうになってくるわ、こっち」
森崎「ちょっとね、確かに」
マツコ「なにもつけないでこれ」
森崎「ああ、さすが」
マツコ「…生で食うもんじゃねえな、これはね。そういうふうに作ってないからね、この子はたぶんね」
森崎「そうなんです」
マツコ「同じくらいの位置を。ああもう、全然違う。違う、全然しなやか。もう最後はね、あたしが子どもの頃のメロンぐらいの甘さがある」
森崎「うわ、うれしい。うれしい感想来ました」
マツコ「昔はもうメロン食ったって、これくらいだったからね、甘さ。それくらいちょっと甘いね」
森崎「寒さ、雪に当てることで、キャベツってたんぱく質を含んでるんですが、そのたんぱく質がアミノ酸に変わり、うまみと甘みが増しているんです。何か月も前に採ったキャベツって全く思えないです」
マツコ「採れたてよりすごいかも」
森崎「ありがとうございます。時間がワープしてますよね?」
マツコ「いつに?だって採れたてよりすごいんだったら、いつ?」
森崎「いやだから、掘ったとき」
マツコ「でも掘ったときよりすごくなってるんだよ、ワープできなくない?」
森崎「そうですね。ごめんなさい、そのとおりです」
マツコ「ごめんなさい、なんか」
ナレーション「そんな和寒越冬キャベツを使ったオススメの料理はお好み焼き。ザクザクとした歯ごたえとソースに負けない抜群の甘みを楽しめる」
森崎「お好み焼きはないの?今日はなに?ひたすら生を食うの?」
スタッフ「料理は出てきます」
マツコ「料理は出てくるのね。まあおいしいけど、料理も食べたいな」

森崎「私の話をここで遅ればせながら。森崎博之と申します」
マツコ「存じ上げております」
森崎「ありがとうございます。川上郡東川町という、北海道の本当に中心部分にある町の出身なんですけど。じいちゃんばあちゃんがここで米農家をしていて」
マツコ「本当にだからあの辺なんだよね、米の産地って、北海道ね」
森崎「そうそう、あの北海道で一番高い山、旭岳。うちの近所から見た風景です、これ」
マツコ「きれいね」
森崎「じいちゃんによく『あれが北海道のてっぺんだぞ。あんなふうにてっぺん目指せよ』っていうふうに言われて小さいころ育ちました。これ私の原風景で」
マツコ「あら、いいね。シャレたこと言うわね、おじいちゃん」
森崎「おじいちゃん、そうなんですよ。遊び場も全部畑と田んぼだった」
マツコ「あの牛がアグレッシブすぎる。才能があるのかないのか。これはなかなか問題な牛よね」
森崎「それで野菜を食べて育って、僕は大学でTEAM NACSのメンバーと出会って、TEAM NACSを結成するんですが、あっさり解散して上京して会社に就職します。しかしホームシックに陥りまして9か月で東京から北海道にUターンします。もう一回TEAM NACSを再結成したということになります」
マツコ「一番農家顔よね。やっぱりこうやって並ぶとね」
森崎「隠しきれないですね」
マツコ「隠しきれない農家顔」
森崎「それで僕2008年くらいにみんなが東京で俳優の仕事を始めて、どんどん東京暮らしも他の4人はしていったんですけど、自分が俳優になるような心構えがなかった」
ナレーション「現在、俳優として大活躍している森崎さんだが、実は当時大好きな北海道を離れ、東京での俳優業をすることに違和感を覚えていたという。そんな葛藤の中、幼少期の原風景と結びつき、北海道にとどまることを決意させた転機が」
森崎「14年前、この農業番組と出会えたってことがすごく大きくて」
ナレーション「現在も北海道で放送中の森崎さんの冠番組(森崎博之のあぐり王国北海道)。14年間で農家を600回取材している」
森崎「もぎたてよりもおいしい食べ方がないかなと思ったときに、もぐ前に食べる。キュウリがなっているところをこのままいく。この食べ方を」
マツコ「それは何?小学校の時に編み出した?」
森崎「編み出したんです」
マツコ「それはすごい。踊り食いしてるみたいなもんよね、もうね」
森崎「そのとおりです」
マツコ「まだ生きてるもの食ってるってことよね」
森崎「そうです。本当に野菜って大地のお刺身ですから。鮮度が命です」
マツコ「『大地のお刺身』は今日で何千回目?」
森崎「これは年間に30回くらいは言ってる。相当言ってるんじゃないでしょうか」
マツコ「けっこうあれね、『宝石箱だ』並みのキラーワード」


《甘みが凝縮!旬野菜トップ3&農家さんオススメ絶品グルメ》


ナレーション「現在全国を飛び回り、講演会で北海道農業の魅力を伝え続けている森崎さん。そんな彼が今日伝えたいこととは?」
森崎「こちらです。農業って昔から3Kと言われておりました。キツい、汚い、危険。こういう言葉がありましたが、これはもう古い。冬の間もがんばる農家さんはかっこいいのKである。農家は4K時代」
マツコ「4K時代って言っちゃうと、キツい、汚い、危険も入ってはいるのね」
森崎「もちろん入っています。これは残っています」
マツコ「それはもう当然ですよね、もうね」
森崎「でもね、今ってどこだって3Kじゃないです?どんなお仕事やっても、テレビ業界だって」
マツコ「こいつらなんてもう14Kくらい。あたしはどの仕事もすごいと思うよ。でも、やっぱり農家さんはすごいと思う」
森崎「私たちがほしがっている食べ物を提供してくださっている。それを作っているんだから」
マツコ「ちゃんと大地と向き合っているからね」
ナレーション「半年近くの間雪が積もるため、農作物にとって過酷な環境である北海道の冬。しかしそんな季節でも斬新なアイデアでがんばるかっこいい農家さんがいるのだという」
森崎「ここにたくさん野菜が並んでるんですけども、これすべて冬の産物なんです。夏・秋はもっとありますよ」
マツコ「十勝のところさ、マンゴーいない?」
森崎「マンゴーいます」
マツコ「どういうこと?冬でしょ?タンクトップ着てる」
森崎「これ中川さんっていうおじさんなんですけど、クリスマスに食べられるマンゴーないかって。北海道で季節を逆転させて作ればできるんじゃないかってことで、4億かけまして。立派なハウスをまず建てました。このハウスでマンゴー作りをしています」
マツコ「4億?借金したの?」
森崎「4億借金したそうです。これすごい立派なハウス。この中30度以上で十勝川温泉って有名な所があるんですけども、そこの温泉熱でハウス内をしっかり温める。クリーンですよね。マンゴーは夏だと思ってこうやって育つんです」
マツコ「勘違いさせるために、おやじもタンクトップを着てるのね」
森崎「そうです。おやじも。それ見せなきゃ」
マツコ「あれ?やっぱり夏だよなって。おやじタンクトップだもんなっていうね」
森崎「北海道の利点として、雪の中だから虫がいない」
マツコ「なるほど」
森崎「虫がいないということは防除の必要がない。より安心安全なクリーンなマンゴーになる」
マツコ「農薬を使わなくていいわけだ」
森崎「そうです。やっぱりこういう南国のものって、どうしても虫が媒介者になっていろいろ伝染病が広がるんですけれども。そういったものもリスクが非常に少ない」
ナレーション「北海道農業を知り尽くす森崎さんが、雪が降る冬でもがんばる農家さんをご紹介」
マツコ「冬野菜はすごく葉物が多いんです。一個名寄に、これまでもち米が有名な場所だったんですけど、それだけじゃダメだっていうことで若者が立ち上がって、ホウレンソウを作り出したんです。『なよろ星空雪見法蓮草』というすごくロマンチックな名前がついてるんですけど。この神田さんが中心となって、冬場無加温のハウス、一切温度をかけていないビニールハウスなんですけども。ここでホウレンソウを育てると、収穫しなくても劣化しないホウレンソウが可能なんです」
マツコ「だから全体が冷蔵庫みたいになってるってことだ」
森崎「冷蔵庫、そのとおりです」
マツコ「なるほど、すごい。だから北海道って冷蔵庫の中のほうが暖かいのよ」
森崎「普通のホウレンソウだと、こうやってハウスの中になってても、やっぱり採れ頃・食べ頃を逃しちゃうと悪くなっていくじゃないですか。これないんですよ」
マツコ「うまいこと考えた。冬にビニールハウスっていうのはとってもかしこいね。北海道とか雪国だからできることよね、これは逆にね」
森崎「温度をかけていないハウスだからできること」
マツコ「雪はまあもちろん大変よ、除雪したりさ。だけどうまく使ったらすごいわね。北海道の可能性は」
ナレーション「そしてここからは森崎さん厳選、寒い冬に育ったからこそウマい今が旬の野菜トップ3をご紹介」
森崎「北海道農家さんが冬に作る、甘さ自慢の野菜3選。いっぱいあるんです。いっぱいあるけど、今日は3つにしぼらせていただきました。まずひとつめ。イヤー!」
マツコ「とうとうヒビが入り始めた。古いので。TBS」
森崎「全て手作業で作られる超繊細なネギ。千本ネギ、『旬の彩り。』というこのネギを紹介させてください」
マツコ「ていうかもう町の名前がかわいい。比布(ピップ)」
森崎「こちらも旭川より北です。これ菜の花畑かな、黄色くてきれいな」
マツコ「すごいきれい。あ、やっぱり関係あるの?」
森崎「ピップエレキバンのCMの撮影場所になったりしている。夏は米とか、あと夏イチゴなんかも有名なんですけど、冬場はこの千本ネギ。ネギって植えておくと分けつって言って、2つになるんです。お米といっしょなんですけども」
マツコ「あれなに?1つから2個生えてるの?」
森崎「そうです。その分けつを繰り返して、1本がだいたい10本以上、15本くらいになっていくということから、1000本に増えるネギというふうに名前がついています。鍋なんかにもとてもよく合うし、このトロトロの食感。甘みが強いんです。これのネギの育て方がかっこいいんですけど、こうやって目印が今立っています。これがないとわからないです、どこに埋めたっていうのが。一個一個手作業で、こうやって雪のの中からネギの束を掘り起こしていきます。4日間かけて1000本のネギをこういう道具で全部出していきます」
ナレーション「しかしこの時収穫したネギの葉の部分は寒さで枯れてしまうため、なんとここからネギの白い部分を丁寧にビニールハウスに移植して、一から育てなおしていくんです」

森崎「白い部分だけを今度ビニールハウスで一個ずつ植えなおすんです。30日後にまた新しい緑の部分が生えてきます。これを出荷するという形です」
マツコ「え?ちょっと待って。雪から掘り起こしたやつを出荷するんじゃなくて?」
森崎「はい、新たに生えなおさせるんです。しなっとしたものを元気よくする」
マツコ「大変だね、手間がかかって」
森崎「こちらのネギ、用意しましたので。どうぞ食べてみてください。通常のネギとこの比布町のネギ、持ってきたんですけど。まず下にこのままの生の状態のネギがあるんです。これ雪の下で寝かしたネギ、生のままでご賞味いただけますでしょうか?」
マツコ「匂いもちょっと強いかな」
森崎「どうでしょう、味」
マツコ「味の前にまず、柔らかい。ネギの繊維みたいなのが全然残らない。なにこれ」
森崎「ないですよね、柔らかい」
マツコ「なにこれ?ネギ?」
森崎「大丈夫です?はい、ネギです」
マツコ「味は確かにネギなんだけど、柔らかい」
森崎「マツコさん辛くないんですか?これめっちゃ辛くない?」
マツコ「いや、あたしけっこう辛いの強いのよ」
森崎「強いんだ、すごくない?」
マツコ「もちろん、普通のネギよりは辛いけど、おいしい範疇」
森崎「本当?辛い辛い。辛い!」
マツコ「こんなに辛くないからね。大声で言ったら勝ちじゃない」
森崎「辛いって言ってほしかったんです」
マツコ「いやでもこれ辛い前に柔らかさが衝撃的」
森崎「辛さの絶対値、甘くなるんです。アリシンっていう成分の働き」
マツコ「辛いほうが火を通した後は甘くなるんだ?」
森崎「はい。熱を通すと甘くなります」
マツコ「ちょっとじゃあ火を通したやつ、普通のやつから。ああでもおいしいわよ。やっぱりネギはおいしいわね、火を通すとね。今度こちらね。ちょっとまたそこですかって言われちゃうと思うけど、いい?柔らかい。なにこれ。溶けるよ。こんな柔らかいネギ食ったの初めて」
森崎「ネギにとって非常に過酷な条件だと思うんですよね、温度がなくて。日の光もハウス越しですから。そんな中育ってくれたネギなので、たくましく隆々としたというよりは、真逆のしとやかでおとなしめなネギ」
マツコ「ちょっと繊維も一本一本細いんだろうね」
森崎「そうですね。ネギは豚肉なんかといっしょに摂ると、ビタミンB1とアリシンって非常に相性が良くって。お互いの栄養素をちゃんと吸収し合えるんですよね。なので蒸し豚とか焼いた豚でこうやって巻いていただくと、おいしいかなと思います」
マツコ「おいしいわよ、これ絶対」
森崎「寒いのを我慢しながら農家さんが一生懸命作ってくださっている比布町の千本ネギ」
マツコ「すごいおいしいんですよ。だけどそろそろ料理を。おいしいんですよ。おいしいんです。そのものもいただくのはもちろんしますけど、プラス料理を出していただけると」

森崎「まいりましょう、ふたつめ、こちらです。匠の技が光るブランド大根。函館市亀田地区、『雪の下大根』です」
マツコ「これは料理来るでしょ。楽しみだな」
森崎「はい、大根ですからね。これ亀田という地区、函館のほうなんですけども、ここも雪が多いですね。この雪の中に大根が埋まっています。秋に収穫した大根なんですけども、こうやってビニール越しに土と雪をかぶせます」
マツコ「これはウマいでしょ」
森崎「このように土の中で越冬をすることで、甘みが増すというだけじゃなくて水分が保たれてシャキシャキになってくれるんです。これ重機で土と雪をよけるんです。これは本当テクニックが必要で」
マツコ「重機を運転してる方、見たいわ」
森崎「大根を傷つけないように、そろそろと重機で雪をかいていきます。ほら、土もかいて中から大根が入っているビニールが見えてきました。これ相当繊細な作業だと思います」
マツコ「すごい。あとやっぱりこれができるから、700トンも出荷できるのね」
森崎「農家さん家族総出で、雪の中育ったこの雪の下大根。こちらを今日お持ちしましたので、ご賞味ください」
マツコ「シャキシャキも食べたいんだけどね。やっぱふろふきにしてほしいよね、やっぱりね。出るんだろうな、きっとそろそろ。出た!やっぱり」
森崎「まず生で」
マツコ「こちらね。これウマいわ。一瞬たくあんかと思った。パリパリするから。こんなのじゃないよね、普通のって。硬いのよ、やっぱり普通のは。これなんかリンゴっぽい」
森崎「そうそう、果物っぽい甘さがありますよね」
マツコ「あと食感も柔らかくシャキシャキしてて、リンゴとか、梨」
森崎「僕も梨に例えたことがあります」
マツコ「ようやく」
森崎「おでんにね」
マツコ「関係ないけど、まず汁飲むね。いただきます。うわー、もうやだ」
森崎「やわい。スッと入りました」
マツコ「煮ても甘い。お出汁だけじゃない」
森崎「そうですね。お出汁も入っていくんですけど、でも大根のパワーですよね」
マツコ「大根の甘さが違う」
森崎「あと大根って普通、下の部分が辛くて上の部分が甘いとされています。ですから、辛い大根おろしがほしい人は下を使うっていうじゃないですか。雪の下大根、どこも甘いんです」
マツコ「これだからたぶんさ、煮物も下側と上側で作ってくれている。両方おいしい」
森崎「おいしいですよね」
ナレーション「そして雪の下大根を使ったオススメの料理が、こちらのみぞれ鍋。水を使わず、おろした大根と白菜の水分だけで煮込んだ鍋のため、大根の甘みが最大限に楽しめ、豚肉のうまみと見事にマッチ」
森崎「大根おろしにすると、おろしがほぼない。全部大根汁になっちゃう」
マツコ「そうなんだよね、大根おろしはこういうふうにお鍋に直接入れるやつとかはいいけど、こういうあんまりいい大根で大根おろしやるとね。ほとんど食べるところなくなるのよ」
森崎「いただきます。めちゃめちゃ甘い」
マツコ「ちょっとほおばりすぎて声通らなかったわね今」

森崎「次3番目、こちらです。真冬に旬を迎える肉厚ニラ。知内町、『しりうちにら北の華』」
マツコ「北の華っていうのがいいわね」
森崎「まずあの知内町っていう場所、北島三郎さんのふるさとです」
マツコ「わあ、函館から松前のほうに行った途中にあるんだ?」
森崎「そのとおりです。ここは北海道の中ではですけども、比較的温暖な気候。こちらもビニールハウスの中で」
マツコ「『北海道の中では』って書いといたほうがいいですよ。『温暖な気候』であの風景だと、宮崎県映してるんじゃないからね」
ナレーション「そんな環境で作られたニラは、肉厚で汁もしたたり落ちる超濃厚な味わい」
森崎「雪が降る前、こうやってみんなでビニールハウスをかけます」
マツコ「大変なのよ」
森崎「大変です。この除雪をさぼると、ハウスが簡単につぶれてしまいます」
マツコ「いい除雪機だね。すごい雪を飛ばすね」
森崎「ハウスの向こうに飛ばしています」
マツコ「すごいねあれ」
森崎「このおかげで真冬が旬。ただこのニラもですね、温度管理が大変で、日中は25度まで上がります。夜は5度」
マツコ「これは普通に日の光だけで25度までいくんだ?」
森崎「はい、一切加温をしていません」
マツコ「ビニールハウスってすごい」
森崎「お昼、太陽のパワーで温かくなる。夜は非常に冷えていく。その寒暖差でこの濃厚な味わい、甘みをもったニラが育ちます。この知内の北の華というブランドニラ。これも紹介したいです」
マツコ「本当にびっくりするくらいニラだけだね。ちょっと待って、でも」
森崎「鍋を開けてみてください。お湯です」
マツコ「昆布が入っているからいいか」
森崎「こちら昆布出汁で、ちょっと8秒くらいしゃぶしゃぶして、ポン酢で食べてみてください」
マツコ「一気に全部取るから」
森崎「ちょっとクタッとしたくらいで十分かと思いますけども」
マツコ「おいしい。ウマいわこれ」
森崎「ニラってめちゃめちゃ疲労回復の効果が期待できるんで。これもアリシンのはたらきなんですけど。あと抗酸化作用つながるってことで重宝されます」
マツコ「えっ、じゃあもうちょっと評価されてもいい野菜よね。これだけだったらちょっと、って思っていたけど。ニラだけでも大丈夫だわ」
森崎「本当にお肉なくても楽しいですよね」
マツコ「大丈夫。ニラうまっ」
ナレーション「北海道冬野菜を知り尽くす森崎さんが、地元民に愛される、ニラの絶品アレンジ料理をご紹介」

森崎「ジンギスカンにもやしじゃなくてニラを入れる」
マツコ「あのへんは?」
森崎「はい。そうするとすごくまたビタミンB群とこのニラのアリシンが結合して、とてもよい」
マツコ「たぶんニラうまい。レバニラっぽくなるんじゃない?」
森崎「そうです。ニラ合います。ジンギスカンはないので、ニラだけです」
マツコ「でもなんか工夫してるっぽいのがあるじゃん」
森崎「これ産地のオススメの食べ方で」
(ニラ釜玉:ニラのおひたしに卵とかつお節をかけ、醤油をたらすだけの絶品アレンジ料理)
マツコ「でしょ。これ絶対黄身ウマいなって思ったのよ」
森崎「ニラの釜玉だそうです」
マツコ「やだ、これちょっと本当においしいんだけど。これ普通のやわらかい葉物だと、卵食ってるみたいになっちゃうと思う。これが強いから卵に勝てるのよ」
森崎「そっか、シャキシャキ感があるから」
マツコ「卵って強いから。これは卵に勝ってる」
森崎「うわ、うまっ。なんじゃこりゃ。うまっ。卵うまっ」
マツコ「卵になっちゃってる。『卵うま』になっちゃったじゃないのよ」


《都内で食べられる!激レア野菜を使った究極グルメ2選》


森崎「それではこちら。激レア北海道冬野菜を使った絶品グルメが東京でも食べられる。やったー!」
マツコ「その感じの進行、今なかなか東京では見られないスタイル。激レアでした」
森崎「これ東京に限らないんですけど、いろいろな所でアンテナを張っているシェフがいらっしゃる。『北海道の冬の野菜ウマいぞ』っていうことが、徐々に浸透している」
マツコ「じゃあけっこうちょっと有名なレストランとかで、使われていたりするのね、もうね」
森崎「私もあちこちで布教活動している。バイヤーとして」
マツコ「ここまで聞いちゃうと、もしかしてキックバックがあるんじゃないかっていうね。言っときな。一切ないですからね、みなさん」
森崎「一切ないんですけどね。この前も僕広島で大泉洋といっしょになった。イタリアンのお店で。そこに1個商品を入れました」
マツコ「あら。北のグルメ大王、大泉洋。だんだんTEAM NACSがすごくなりすぎて、圧力団体みたいになってきてるからね」
ナレーション「今、料理店などで注目されている北海道冬野菜。例えばサクサク食感とほどよい甘み・苦みが楽しめ、てんぷらなどにぴったりなホワイトチコリーや、コリコリ食感で辛みが少なく、サラダにぴったりな紅芯大根。そんな中、森崎さん厳選、都内で食べられる激レア冬野菜を使った究極グルメをご紹介」
森崎「まずこちらです。パリの三つ星店で修業したシェフが認めた熟成ジャガイモ。東京赤坂『美音』というお店で出しているジャガイモのフリット。こちらちょっとご覧いただけますか。こういうお店」
マツコ「雰囲気の良い店。赤坂にある?」
森崎「はい。稲垣シェフ。こちらのシェフはパリの三つ星店で腕を磨いたシェフだそうです。和食をベースにフレンチやイタリアンなども提供している」
マツコ「資金援助して赤坂から脱出させてあげようかな。あんな良い感じの店なんてある?ゴミ箱をひっくり返したみたいな街並みじゃないのよ、赤坂って」
森崎「そこで使われているのが、このジャガイモのフリットの材料がこちらです。『倶知安じゃが五四〇』」
マツコ「わあ、今ちょっと倶知安すごいからね」
森崎「そうですね。これは夏の風景ですね。厳選したジャガイモを使っています。全部が全部この五四〇になるわけじゃないんです。五四〇というのは」
マツコ「なるほど、熟成期間のことなんだ」
森崎「540日間ということで。これだけ寝かせると、栗のような甘み、そしてクリームのようになめらか。ここにあるのが五四〇」
マツコ「小ぶり」
森崎「簡単につぶせそうなくらい弾力があります」
マツコ「えっ⁉」
森崎「簡単じゃないかな」
マツコ「だめよ。誇大広告はだめよ」
森崎「そうですね」
マツコ「でも弾力があるジャガイモはめずらしいわね」
森崎「食べていただこうと、美音さんのお料理をご用意させていただきました」
マツコ「え?」
森崎「ジャガイモのフリットです」
マツコ「けっこうそのままだったわね」
森崎「普段はハンバーグの添え物に使われているっていうことでした」
マツコ「もう身も蓋もないこと言っていい?そのまま持ってきなさいよ。まず何もつけないで。やだこの子。おいしい」
森崎「ちょっと信じられなくないですか?」
マツコ「言われなかったらジャガイモってわからないと思う」
森崎「確かに。僕エクレアだと思いました」
マツコ「誇大広告です。エクレアは言い過ぎにしても、お菓子」
森崎「生クリームですよね、中身」
マツコ「裏ごししてるみたい。芋ようかんとかの舌触り。2、3回口を動かしたらとろっとろになる。止まらなくなってきた」
森崎「これも最初冗談で、『1年半寝かしたジャガイモあるぞ、食ってみっか』みたいな。そしたら『ウマい、ウマい』って」
マツコ「そうなの?」
森崎「『商品化しようぜ』って」
マツコ「そうなんだ」
森崎「熟成させることででんぷんが糖に変わる。糖が強いジャガイモは、油で揚げると焦げやすいんです。なのでこちらのシェフは、低温で時間をかけて揚げて、最後に火力をいっぺんに上げて表面だけ硬くしていると」
マツコ「下手したらハンバーグを食うぞ。さっきのやつすごいシンプルで、付け合わせこれだけだったもんね。これの量すごかったわよね」
森崎「このジャガイモのフリット、人気がすごくて、これだけでテイクアウトも可能になったそうです」
マツコ「だよね。チャンピオンじゃない?北海道の冬シリーズの中では。食べちゃった。やだもう。もうちょっと食べたい」
ナレーション「最近外国産ジャガイモの輸入量が減り、大手ファストフード店で販売量に制限がかかったフライドポテト。そこで今回、森崎さんがフライドポテトにぴったりな、北海道ジャガイモを紹介」
森崎「北海道は約50品種のジャガイモがあります、食用で。それぞれに品種特性というのがあって」
マツコ「メークインって久しぶりに聞いたわ。メークインと男爵しかなかったもんね、子どもの頃はね」
森崎「そうですよ。今すごく品種が増えていて、それぞれ適した料理がある」
マツコ「『デストロイヤー』っていうのがいるんですけど」
森崎「色のある、皮が赤いやつ」
マツコ「すごい名前だな、本当。『インカのめざめ』ショックっていうのもあったわよね」
森崎「この黄色いね。これも糖質の高いジャガイモです。たとえばメークインと上にある『北海こがね』、2品種とって、たとえば揚げてみようと。そしたらメークインは同じ温度で揚げても真っ黒焦げになるんです。油ものにするんだったら、この『北海こがね』。あるいは『トヨシロ』っていうのは、あの有名メーカーがチップスにしている、あの品種です」
マツコ「『トヨシロ』もあまり見ないよね。じゃあもしかして、こっちで簡単に手に入るお芋って、そんなに揚げ物向きじゃないのかな」
森崎「そうかもしれないですね」
マツコ「よく手に入るのだったら、メークインよりは男爵のほうがまだマシってことよね。近くで売ってたら、『北海こがね』か『トヨシロ』か『デストロイヤー』。『デストロイヤー』はどこにある?見つけてきて、デストロイヤー。会いたいわ、デストロイヤー」
ナレーション「ちなみに、煮崩れしにくく糖度の高いメークインはカレーや肉じゃがなど、煮込み系がオススメ。そしてしっとりとした食感の『さやか』や『シンシア』という品種はポテサラにオススメ。みなさんもぜひ試してみては?」
森崎「もう一軒紹介します。国際料理コンクール日本代表シェフが認めた激レア野菜。東京新御徒町にあります『Kotaro Hasegawa Downtown cuisine』」
マツコ「自らダウンタウンと言ってるわね。確かに超ダウンタウンです。ちょっと待って。こんなおしゃれな店御徒町にあるの?佐竹商店街の中にあるの?」
ナレーション「こちらは和と洋の食材を融合させた、カジュアルフレンチコースが楽しめるお店。味や見た目のよさはもちろん、良心的なお値段も魅力で、2か月先まで予約がとれない超人気店」
森崎「長谷川シェフ、日本代表シェフにも選ばれた方なんですけれども、この人が作るポタージュ、なんだと思いますか?」
マツコ「いわゆるよくポタージュになってるようなものではないんでしょ」
森崎「はい、違います」
マツコ「北海道っぽい?」
森崎「めちゃめちゃぽいです。北海道シェアが99パーセント。北海道ではほとんど食べられていません」
マツコ「北海道を代表する作物?」
森崎「最後の文字、『ね』」
マツコ「ユリ根」
森崎「ユリ根!」
マツコ「なるほど」
森崎「幕別町ユリ根『月光』のポタージュ」
マツコ「いやこれ絶対おいしいよ。もうユリ根ポタージュでなんかわかるもん。とんでもないよ、これ」
ナレーション「ユリ科の食物の球根である、ユリ根。素揚げや茶碗蒸しなどの料理で知られ、そのほとんどが北海道で生産されている高級冬野菜だが」
森崎「この野菜を作るのに6年」
マツコ「6年かかるの?」
森崎「上根と下根があるんです。根っこと根っこに囲まれているんです。地面はユリの花が咲きます。その花を咲かさずに切っちゃって摘んじゃって、育てるんですけど。育てるのが大変で、6年」
マツコ「すごいよね」
森崎「本当ですよね。しかも6年かけるのには一個一個はがして、また植えなおしてなんですけども、同じ畑じゃだめなんです。畑の栄養素をかなり吸収してしまうので」
マツコ「じゃあなに?こいつ育てたら1年で畑がダメになっちゃうの?」
森崎「そうです」
マツコ「よく作ってくれてる、この農家の人」
森崎「なので広大な畑がある北海道」
マツコ「じゃないと無理なんだ?」
森崎「はい」
マツコ「だから高級なのね」
森崎「高級ですね」
マツコ「しょうがない。ユリの根っこ切って売ってるだけなのに、なんでこんな高級なんだって思ってたけど、こんな手間かかってるんだ」
森崎「非常に病気に弱いんです」
マツコ「これだけやっても何年目かにやられちゃうときとか」
森崎「やられちゃうことが」
マツコ「大変」
森崎「このユリ根、『白銀』っていう品種が主力品種でして」
マツコ「まあきれい」
森崎「すごく白くて甘い品種だったんですけども、そこから改良して『月光』っていう品種が出たんです」
マツコ「誰が付けてるの?これ。白銀の次、月光?」
森崎「こちらが日本で幕別町っていうところと、帯広の川西地区っていうところでしか今は作られてないとされています。これわからないですけど、生産者の数もわずか数軒しかないと。非常にレア中のレアです。今、日本中のシェフの注目の的。もう争奪戦で」
マツコ「料理人さんたちが直でもらっちゃってるから、もうお目にかかることはないわよね、あたしたちが」
森崎「正直もう生産者のところになくて、これ家から持ってきたんです」
マツコ「家でなにやってるの?」
森崎「用意しましたので、どうぞ食べてみてください。ポタージュで今回は食べていただきます」
マツコ「やだ。こういうことするのよこの子は。やだー。おいしい。えー、もうなくなっちゃう」
森崎「早いな」
マツコ「やさしい。甘い」
森崎「糖度がすごいんです。22から24度まで」
マツコ「すごい。どんどんいなくなっていく」
森崎「余韻が」
マツコ「いなくなっちゃう。新御徒町のKataroが消えていく。いや、ウマい!」
森崎「ウマいですよね」
マツコ「めちゃくちゃ主張の強い男とものすごいあっさりした男を、同時に好きになった感じ」
森崎「…?」
マツコ「自分で言っててもわかりません」
森崎「そうですよね。なかなか大変な状況」
マツコ「なかなか大変な状況なのよ。そんな簡単な言葉では言ったらいけない味ね。コーンポタージュとかさ、お芋のポタージュとかさ、いろいろポタージュってあるじゃない。今まで食べたポタージュで、一番品が良い」
森崎「ありがとうございます」
マツコ「良い意味で残らない。ポタージュって食べたあともずっと口を支配しない?」
森崎「わかります。そうです」
マツコ「次の料理とかまで浸食してこない?」
森崎「余韻が強すぎる」
マツコ「余韻が強すぎて。ミルクも量少なめなのかな」
森崎「こちらは、ホエーと牛乳を入れてるってことで」
マツコ「ホエーもいっしょに入れてるんだ。だからすっきりしてるんだ」
森崎「それの食感のさわやかさがありますよね」
マツコ「だからただ甘いだけじゃない。なかなかこれはお目にかかることはないわね。6年だから」
森崎「近い将来きっと、北海道の冬とか雪とか寒さを利用したものがもっともっと流行っていくと思う」
マツコ「いや、でもユリ根は変なブームが起きて、今の生産体制がおかしくなるのは避けたいわね」
森崎「そうですね」
マツコ「ユリ根はこのままでいいと思う。ジャガイモ食って」
森崎「さっきの芋も1年半以上かかってる」
マツコ「あれも1年半かかっちゃう」
森崎「今回、冬野菜ということで、このシリーズはこのあと春・夏・秋と続くんですけど」
マツコ「これもいいんですけど、森崎さんもうちょっと高頻度で出られると思う」
森崎「もっと?」
マツコ「この番組に年4回よりも。何がいい?今」
森崎「北海道関係ないですけど、僕讃岐うどんはくわしいです」
マツコ「そういうことを言ってんじゃないわよ。やめなさいよ。節操のないことを言うのは」


~完~