2022/02/15放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'仕事の合間に群馬全域のラーメンを週6食べる男'
土谷勇次郎(ツチヤユウジロウ)さん(以下、土谷)



マツコ「ラーメン一回も食べたことないわ。だってあたしラーメンの前に、アホみたいにうどんを食い続けてるもん。だってやっぱり水沢うどんの牙城はでかいわよ」
スタッフ「本日はラーメンの魅力を伝えていただければ」
マツコ「何味なの?群馬ラーメンって。井森姉さん味?姉さんの風呂の湯ということね。…怒られるわ」
土谷「どうも、はじめまして。土谷勇次郎です」
マツコ「うわー、20年前くらいに会いたかったわ。これ相当ブイブイいわしてたと思うわよ、群馬で。現役なの?」
土谷「現役です。失礼します」
マツコ「どうぞ。あたしね、YouTubeで職人を見るの好きなの。屋根を張り替えたりとかしてるのとか見てるのよ、最近」
土谷「私は室内ですけど」
マツコ「えっ、58?」
土谷「孫2人」
マツコ「ちょっと、若いころの写真ない?」
土谷「ディレクターさんにくれということで、何枚か提出を」
マツコ「あるでしょ」
土谷「それが選んでもらったのが、とんでもないのよ、ほら」
マツコ「あー、ほら。うわー、かわいい。これ全員イケる。ねえ、あれモテたでしょ?」
土谷「いやいやいや、少し」
マツコ「みんなかわいいけど、一番シュッとしてるもんね、なんかね」
土谷「もうやめよう」
マツコ「ツッチーもかわいいのよ。でもあたし一番右」
土谷「下山勝美」
マツコ「個人情報過ぎ。フルネーム。かっちゃん?」
土谷「いまだに時々連絡をとって」
マツコ「かわいい。あとあのちょっと顔半分隠れてるやついるでしょ。あれもかわいい顔して」
土谷「今井くん。今井くんは熱帯魚屋さんやってるのかな」

マツコ「これ修学旅行?」
土谷「京都」

マツコ「なんかほら、神社仏閣っぽいからさ。こんなのが日本中から集まってたのよ、昔京都って」
土谷「当時そうですよ」
マツコ「そうだよね、みんなケンカしてたんだもんね」
土谷「そうそう、新京極で」
ナレーション「土谷さんは高校卒業後、20歳で結婚。排煙設備の仕事柄、群馬県全域を回るため、行った先で昼ご飯にラーメンを食べていたら、そのおいしさにハマってしまい現在週6でラーメン。年間300杯以上を食べる、群馬のラーメンを知り尽くした人物なのだ」
マツコ「これ全部群馬のラーメンよね?」
土谷「これ私がInstagramにあげてるラーメン」
マツコ「Instagramって言葉が似合わないわね、本当に。まさかの」
土谷「いやいや、がんばっているんです」
マツコ「がんばってるの?」
土谷「がんばっている。ハッシュタグももういっぱいつけて」
マツコ「どれくらいいるの今、フォロワー数?」
土谷「1100ちょい、今。まあ芸能人の方がやられたら」
マツコ「下仁田出身、富岡在住の58のじじいにしては多いわよね?がんばってるわよね、本当」
土谷「がんばっています」
マツコ「でもさ、群馬ラーメンって、ごめんね、聞いたことないのよ」
土谷「群馬って、ご当地ラーメンないんです」
マツコ「ないよね。だからさ、何味なの?」
土谷「おもしろいのは、群馬の人間ってやっぱりミーハーだったり、こだわりがなかったり」
マツコ「そんなことないわよ、群馬の人」
土谷「たとえば東京でこれウマいぞってなると、そのラーメンを群馬に持って帰って、オマージュしてそれプラスアルファ、ブラッシュアップして提供する」
マツコ「まあだから、工夫したパクリをしてるってことよね。そういうことね。だから味は決まってないんだ」
土谷「決まってないですね」
マツコ「その大将が好きな味を、いろんなところのラーメンの要素を取り入れた、自分なりに新しいものにして」
土谷「アレンジして」
マツコ「まあだからいわゆる群馬でラーメン屋さんをやっていれば、みんな群馬ラーメンってことね」
土谷「そういうことです」
マツコ「そういうことね、…どういうことよ」
土谷「これ僕の投稿です」
マツコ「え、ステキなラーメンじゃない?」
土谷「和歌山ラーメンを、群馬の前橋でやってるラーメン屋さんなんですけど」
マツコ「本店は和歌山にあるところなの?」
土谷「いや、違う。和歌山ラーメンをオマージュして出しているお店」
マツコ「オマージュって言えばなんでも許されると思ったら大間違いだからね。じゃあ和歌山ラーメン好きの大将が、群馬の方が始めた」
土谷「そうです」
(はたお商店/特製鯵煮干しそば)
マツコ「ねえ、すごい盛りつけとかすごいきれいじゃない?」
土谷「煮干しと水だけでスープをとったラーメン」
マツコ「和歌山ってこういう盛りつけなの?もともと」
土谷「いやいや、この中で和歌山ラーメンの特徴っていったら、あの花かまぼこだけじゃないですか?」
マツコ「だからあとは大将が自分で」
土谷「そうです」


《小麦好きの県民が大行列!自家製麺がウマい名店6選》


マツコ「もともと小麦文化だもんね、群馬はね。もうそれこそ水沢うどんもそうだけど、あとおまんじゅうみたいな」
土谷「焼きまんじゅう」
マツコ「焼きまんじゅう、味噌つけてね。パスタも人気あるしさ、だから小麦をもともと。ご当地ラーメンが生まれなかったのが不思議なくらいよね」
土谷「まったくそのとおりで、なんで群馬にはないんだろうかって」
マツコ「確かに聞いたことないわね、群馬って」
土谷「群馬ラーメンのトレンド。小麦大好き、県民の舌をうならすこだわりの自家製麺がウマい」
マツコ「やっぱりだからあれだけみんなスパゲッティ食べたりうどん食べたりしてたら、そこそこおいしいくらいじゃダメだもんね。自然と舌が肥えてる。みんなね」
ナレーション「そう、実は今、群馬で人気のラーメン屋さんでは自家製麺にこだわるところが多く、店内には製麺スペースが。まずはその中から連日大行列の超人気店を2軒ご紹介」
土谷「1軒目は、群馬で最も熱い、行列のできる名店。『自家製麺くろ松』さん。高崎です」
マツコ「これ何系なの?」
土谷「清湯っていう」
マツコ「どういうスープ?」
土谷「透明系のスープ」
マツコ「白湯?」

土谷「それは白く白濁して」

マツコ「だからそれよりももっと澄んでいるスープってことか。じゃあけっこうすごい良いやつだ」
土谷「そうです」
ナレーション「JR高崎駅の西口から、駅前通りを歩くこと15分。高崎郵便局の向かいにあるのが『くろ松』」
マツコ「わかりやすいわね、高崎郵便局の向かい」
ナレーション「店内はカウンターの9席のみ。ご主人はコンクリート大工から転身した異色の経歴の持ち主。その一番人気、白醤油の中華そばを召し上がれ」
マツコ「群馬の人が駐車場のない店に行くってよっぽどよ」
土谷「そのとおりですね」
マツコ「すごい車文化の、みんな本当自転車みたいに車を使っている県だから。駐車場もないような店なんて行ったってしょうがないだろって言うような人たちが、わざわざお金出して駐車して、ってよっぽどよ。うわ、もうなんかすまし汁みたいね」
土谷「もうそれが出汁感バリバリで」
マツコ「うわ、きれいなラーメンだわ」
土谷「清湯ラーメンがわかったでしょう」
マツコ「大将からは想像できないくらい上品」
土谷「節感がわかりますよね」
マツコ「でもすごい複雑。飲んだだけじゃメインのものがわからない。でもすごい日本っぽい味もするし。鶏もちゃんと入ってるし。なんだろう、これ。なにこれ?」
土谷「ラーメンです」
マツコ「知ってるわよ。何スープ?」
土谷「魚介系もいますし、節系もいるでしょうし」
マツコ「もうね、なんだろう。塩味がほとんど、本当にたぶんちょっと入ってるだけだと思う。ほぼお出汁の味ね」
土谷「自家製麵もぜひ味わってください」
マツコ「そうよ、こちらの自家製だからね。麺もなんかきれいな色をしてるの。あんまり茶色くなくて。更科そばみたいな」
土谷「いかがですか?歯ごたえと」
マツコ「上品なラーメンね」
土谷「上品です」
マツコ「本当に上品なラーメン。もちろん歯ごたえもすごい自家製であるんだけど、なんかアホみたいに硬いわけじゃないし、香りももうすごい強いわけじゃなくて。全部が上品。なんであのコンクリート大工が?」
土谷「高崎の『なかじま』さんっていうラーメンの名店、支那そばの名店があるんですよ。その『なかじま』さんのラーメンを食べて、ほれてラーメン屋を始めちゃった」
マツコ「なるほど。なんかごめんね、群馬の方、別に悪い意味じゃなくて、群馬のラーメンって聞いたから、けっこう最初ガーンっていうのがくるのかなって想像していたの」
土谷「濃厚系のね」
マツコ「そうそう。めっちゃ上品。ごめんなさいね、群馬の人を下品だなんて一言も今言ってませんよあたし。すごい全然予想外だった」
ナレーション「早朝5時半、厨房内では自家製麺作りが始まる」
店主:菊池真生さん「打ちたてのフレッシュな麺の良さを味わってもらいたい」
ナレーション「作るのはその日の営業分120人前のみ。鶏ひき肉、本枯節、煮干しからとったスープ」
マツコ「金かけてるわね」
ナレーション「打ちたて、茹でたての麺をきれいにそろえ、黄金色のスープの中へ。そこにワンタン、鶏と豚の2種類のチャーシューと、メンマや卵、三つ葉をのせれば、白醤油の中華そばの完成」
菊池さん「こんにちは」

マツコ「ねえ、どうしたの?こんな上品に作っちゃって」
菊池さん「ありがとうございます」
マツコ「自分かこういうの好きだったんだ?ねえあと見て。ちょっと違うの。煮卵好きとしてはこれもう中からヤバいのが出てくる硬さなのよ。ちょっといくよ、みんな。ほら。見てこれ。煮卵も上品。なんでこんななっちゃったのよ。もっとなんか脂とか浮いてるのが好きなんじゃなかったの?研究してたらこれになったんだ?」
菊池さん「そうですね、僕と同じみたいに上品にしようと思って作りました」
土谷「すばらしい」
マツコ「見て、この職人同士のフォローのし合い。出汁は、なんでこれにしようと思ったの?」
菊池さん「体にスーッと入ってもらいたかったんですよね」
マツコ「わかる。だから一口目にウッていうのがなくて、スーッて水みたいに入るやつが作りたかったんだ?」
菊池さん「そうなんですよ」
マツコ「わかる。ハマグリ汁とかを飲んでいる感じ。わかる?ちょっと濃いめの潮汁みたいな、お出汁がすごいガーンとくるタイプのおわんあるじゃん?ああいう感覚。…大丈夫?」
菊池さん「はい、大丈夫です」
マツコ「怒ったら怖そうだから」

土谷「一軒目にしてクオリティーの高さがうかがえました?」
マツコ「まあだって精鋭連れてきてるんでしょ?群馬から今日」
土谷「同等のラーメンがボンボンボンと」
マツコ「群馬ちょっとこれ」
土谷「ヤバいでしょ」
マツコ「でもなんか群馬ラーメンってよくよく聞いたら卑怯よね。おいしいところ全部群馬ラーメンでしょ。卑怯なこと考えたわね」
土谷「ではでは続いて。日本初、3種の麺をコースで味わう『らーめん芝浜』、桐生市。小麦三昧」
マツコ「えっ?麺が3種類あるの?」
土谷「3種類」
マツコ「手間かけてるね。めんどうくさいだろうな。スープは1種類で」
土谷「いえいえ」
マツコ「スープも麺ごとにちがうの?」
土谷「スープも麺ごとにちがう」
マツコ「ええー?それで1350円?」
土谷「3種類のラーメンが食べられる」
マツコ「桐生のボートレースでスッたおっちゃんたちにも優しい値段にしてるんだろうね、きっとね」
ナレーション「開店10分前の朝6時50分。近隣の工場などに勤める夜勤労働者を中心に、朝から大盛況。朝ラーはハンバーグ丼など、ご飯ものとのセット」
土谷「朝からこれ食うの?みんな元気ね、群馬の人」
マツコ「朝7時に並んで」
ナレーション「そして10時からはスペシャルメニュー小麦三昧が。自家製麺三種をコースで味わえる、日本でここだけの逸品」
土谷「コース料理的な感覚で食べられるラーメン」
マツコ「朝6時50分であの行列できるの?ラーメン屋さんに。ハンバーグ丼とあのラーメン、朝から食うものじゃないわよ、あれ。すごいねみんな。それかあれかな?みんな夜勤明けとかなのかな」
土谷「そうです、コンセプトそうです」
マツコ「そうだよね。あれ夜勤明けじゃなきゃ無理よね」
土谷「まず一番最初、まぜそばですね。これはよく混ぜて。まず麺を味わうんでしたら。
マツコ「ちょっと麺だけまずいい?」

土谷「麺を楽しむラーメンですからね。低加水のバキバキの歯ごたえ」
マツコ「でもね、すごいコシあるんだけど、いわゆる噛み切れないようなコシの硬いラーメンあるじゃん。とは違うね」
土谷「そことは違うんです。加水が低めでざっくり感はあるけれども、きっちり噛み切れる」
マツコ「そう、噛み切れる感じの硬さ。おいしいわ。すんごいしっかり混ぜたほうがいいのね」
土谷「しっかりめで混ぜていただいて」
マツコ「混ぜたよ。これくらいでいいね」
土谷「もう充分。ありがとうございます。しっかり混ぜていただくと、またひと味違いますから」
マツコ「あたし一口がでかいんだよな、きっと」
土谷「これ地元の群馬の地粉を使って。歯ごたえと小麦感」
マツコ「なんかね、もちろん脂は入ってるんですけど、なんだろうこれ、すごいあっさり食べられちゃう。だからけっこうハンバーグといっしょでもいけちゃうかも。なんかねあっさりしてるんだよね。スープとかはちゃんとしっかりもちろん味は濃いんだけど、麺がすごいあっさりしてて、どんどん食べられちゃう。ちょっとすごいわ」
土谷「すごいんですよ」

マツコ「1軒目2軒目連続で」

土谷「麺のクオリティが高いでしょ?」
マツコ「高い」
土谷「今度はつけめんです」
マツコ「あらまたこれ、なんかそばみたいに出てきたわよ。これはたぶんもういっちゃうよ?いやいやこれはもうあっという間だって、こんなの」
土谷「これ、上州辛味大根のダイヤモンドつけめん」
マツコ「あ、本当だ。辛味大根。もうなんだろう、ラーメンのつけ汁じゃない」
土谷「地元の辛味大根」
マツコ「おいしいよね。本当うどんとかそばのつけ汁。ちょっとまず麺だけね」
土谷「モチモチ食感で、また全く違うでしょ?」
マツコ「全然違う」
土谷「全く違うと思います。甘みもあるし」
マツコ「絶対に合う。もう食べる前にわかるわ」
土谷「まず半分くらいちょっとつけて食べてみて。これクセになっちゃうんですよね、辛味大根」
マツコ「これすごいおいしい、辛味大根。みんなラーメンを辛味大根で食べて。本当に、ちょっと本当においしいよ」
土谷「ちょっと違いますよね」
マツコ「違う。やだ、東京でないのかな?こういう食べ方させるラーメン屋。だってほら、今おそばにラー油とか入れる時代だから、もうそろそろ来るんじゃない?逆にラーメンを和風で食べる。これウマいよ」
土谷「この番組の放映のあとに、東京のラーメン屋さんがオマージュする可能性はある」
マツコ「あら、逆にね。これを群馬ラーメンにしちゃったら?辛味大根で食べるっていうのを」
土谷「辛味大根のつけめんで?」
マツコ「まあこれいくらでもいっちゃう。こんな味変されたら。あたし今だったらハンバーグ丼いけるわ」
土谷「今まぜそば、つけめん、いきましたよね。通常はこのあと醤油らーめんか塩らーめんなんですよ。でも今回は冬季限定のスペシャルなのを用意しました」
マツコ「申し訳ないね本当に」
土谷「これです」
マツコ「なにこれ?なべ焼きうどん?」
土谷「なべ焼きみそらーめんです。これの麺が特徴的でウマいんですよ」
マツコ「また麺違うのね」
土谷「もちろん違います」
マツコ「じゃあ麺ちゃん。これわかる?いやこれ本当うどんみたい」
土谷「パンなんかをやる強力粉から作ったラーメン」
マツコ「強力粉で作っているラーメン。本当初めてだわ」
土谷「これオリジナルですね」
マツコ「今からラーメンを食べようとしている出汁じゃない。本当になべ焼きうどんとかみたいよ」
土谷「クセになる味噌ラーメンですから」
マツコ「あたしちょっと群馬のイメージ…。群馬のイメージどんなだった?けっこう変わったわ。あのね、全部上品。もっと脂ギトギトみたいなのが出てくるって勝手にね、ごめんなさいね。群馬がそれだけアグレッシブだから。やっぱりヒデちゃんと井森姉さんのイメージがあるから。どうしても群馬は上品に…やめなさいよ。見えないから。いや、ウマい。これがだからどうかなのよね」
土谷「歯ごたえを楽しんでください」
マツコ「お味噌は違いますけど、名古屋の味噌煮込みうどんみたい。これラーメン?これちょっともう一回。…ああ、ラーメンだ」
土谷「まちがいなくラーメンです」
マツコ「うどんじゃない」
ナレーション「なべ焼きみそらーめんの作り方がこちら。まずは土鍋にラード、唐辛子をブレンドした味噌、鴨や昆布からとったスープ、湯通しした太麺、ゴボウとニラをのせ火にかければ、なべ焼きみそらーめん完成。ちなみに常連の中には、味噌スープにご飯と卵を入れ、おじやにして食べるツワモノも」
マツコ「やりたくなっちゃった。あれやりたい。ねえこれラードが入ってるって思えないよ?もちろんちょっと脂があるなはわかるんだけど、ラードだったんだこれ」
土谷「最初に入れて煮出すから、乳化っていうか、まとまっちゃう」
マツコ「なるほどね。本当に本場の札幌に行って食べてる味噌ラーメンってわかる?東京の味噌ラーメンと違うんだよ、ちょっと脂が浮いてて。それに通じるなにか。なんて言うんだろう、寒いところで食べるラーメンだよねこれ」
土谷「群馬寒いですから」
マツコ「寒いもんね。からっ風が吹いてね。これだからたぶん群馬で食べたらもっとおいしいと思う」
土谷「からっ風がもろ当たる桐生ですから、また」
マツコ「そっか、群馬はね、寒いんだよね実は」
土谷「寒いんです」
マツコ「群馬の女子高生はみんな足が太くなるのよ。あの風に向かって自転車をこいでいるからね」
土谷「有名な話ですよね」
マツコ「有名な話よこれ。そうよ、だから井森姉さんは奇跡なのよ」


土谷「自家製麺の店も多いし、昔ながらの手打ちの店もあるし」
マツコ「うどん寄りってこと?」
土谷「そうそう。食感だったり太さだったり」
マツコ「じゃあ太いんだ」
ナレーション「そう、群馬県内には究極の自家製麺である、手打ち麺にこだわる店も多い。というわけで温泉旅行のついでに寄りたい、群馬が誇る手打ちラーメンの名店」
マツコ「ああでもみんなやっぱりあれよね。品がいい」
土谷「草津の帰りに焼肉屋さんで食べられる手打ちラーメン」
(おおつき食堂/東吾妻町)
マツコ「焼肉屋さんなの?」
土谷「そう、焼肉屋なんですよ」
ナレーション「関越道の渋川伊香保インターから草津温泉に向かう中間地点にあるのが、焼肉と手打ち麺の店『おおつき食堂』」
マツコ「あの一本道沿い?」
土谷「そう、国道沿い」
マツコ「みなさんこれ帰り渋滞にハマったら。でもみなさん考えることはいっしょなので、たぶん満席です」
土谷「それが今パイバスがダムのおかげでできて、意外と」
マツコ「そんなに混んでないんだ、今?」
土谷「そうなんです」
マツコ「あの道昔大変だったよね、混んで。3時間くらい渋川下りてからかかってたのよ、草津まで行くの」
土谷「あとは高崎の『清華軒』っていう、有名なお店の昔ながらのラーメン」
マツコ「もうすごいね、ザ・ラーメンね」
土谷「はい、昔ながらのラーメンを継承して今でも出してる」
マツコ「あの脂の浮き方がいいね。すばらしい」
土谷「これが藤岡なんですけど、『みやご食堂』さんっていって、うどんライクな」
マツコ「こっちが八高線だ」
土谷「はい、そうです」
ナレーション「JR八高線の群馬藤岡駅から西へ車で進むこと5分。お昼どきはいつも行列ができるのが、昭和29年創業の『みやご食堂』。のれんをくぐると昭和の面影が残るレトロな店内。看板メニューが600円の中華そば。麺はご主人の手打ち。巨大な孟宗竹と全身を使って2時間かけて麺を打ちます」
土谷「すごいんですよ」
マツコ「うどんの打ち方といっしょだね」
ナレーション「極太の手打ち麺が完成」
土谷「包丁入れるとザクっと音がする」
マツコ「すごい」
ナレーション「濃い口の醤油ダレに鶏ガラなどからとったスープを合わせ、1人前230グラムある超太麺をたっぷりと。チャーシュー、ホウレンソウなど昔ながらの具材をのせれば、褐色のスープを吸った極太麺を頬張れば、小麦のうまみとほのかな香りが口いっぱいに広がります」
土谷「おなかいっぱいになりたい人は、ぜひこのミニカレーもおすすめいたします。ウマいですよ」
マツコ「よく食べるね、群馬の人。ガチカレーじゃないのよもうこれ」

土谷「マツコさん、どうですか。今まで食べてみて、ラーメンの」
マツコ「ちょっと勝手に思っていた群馬のイメージはだいぶ違った。群馬ラーメンですって言われたとき、ギトギトをなぜか想像してしまったから。今のところすごい上品」
土谷「すばらしい」
マツコ「あとツッチーの影響もあると思うわよ。まさかツッチーから上品なものが出てくるとは思わなかったからさ」
土谷「そんなたぁない」
マツコ「『そんなこたぁない』って。いいね。抱かれたい。いやでも、だからだいぶイメージが変わりましたよ」
土谷「ありがとうございます」


《札幌・博多・佐野・新潟…全国の味が集結!マル秘激戦地》


マツコ「今日ほらあそこにダルマがあるけど、あれ群馬高崎イメージ。でもね、これをどうするかって迷った挙句に『群馬』って書いたっていうね。これはあたしちょっと失礼なんじゃないっていうね。こういうのが意外と傷つけるんだからね、群馬の人を。やめなさいよ。なにがいいですか?ああいうところにパンと出すとしたら」
土谷「鶴舞う形」
マツコ「これわからないでしょ、ねえ。群馬っていうのはほら見て。『つる舞う形の群馬県』っていぬ。上毛かるたの『つ』ね。『伊香保温泉日本の名湯』」
土谷「すばらしい」
マツコ「あるのよ、上毛かるたっていうのが。みんな小学生がそれでかるたやるのよ。富岡わかる?」
スタッフ「わからないです」
マツコ「ちょっと大声で叫んでやりなさいよ」
土谷「『日本で最初の富岡製糸』」
マツコ「シンプルイズベスト」
ナレーション「そんな鶴舞う形の群馬県の中でも、特にラーメン店が密集する激戦地があるという」
土谷「県内1の激戦地。ご当地ラーメンの宝庫。県道2号線駒形バイパス」
マツコ「前橋から伊勢崎にかけて?」
土谷「そうです。前橋市の東側から伊勢崎の市内にかけての」
マツコ「あそこが一番激戦区なの?」
土谷「今アツいですね」
マツコ「この狭い区域にもなにか特色があるわけじゃなくて、いろんな味が入ってるんだ?」
土谷「そう、いろんなものが」
ナレーション「こちらが県道2号線駒形バイパス。片側2車線のにぎやかな通りで、ちょっと走っただけでここもラーメン屋さん」
マツコ「いいね、びっくりドンキー、ココイチ、ラーメン。ありがたい。一日そこで済む」
ナレーション「ここもラーメン屋さんと、多いところだと3キロメートルほどの間に15軒以上のラーメン店が。ちょっと脇道に入ると、横に3軒並んでいる場所も」
土谷「ここ6軒のテナントで、3軒並んでいる」
マツコ「すごいわね本当に」
ナレーション「そんな駒形バイパスの中央にあるのがこちらの伊勢崎オートレース場」
マツコ「あのオートレース場のところにあるのね、ラーメン屋さんね」
土谷「そうそう、集中している」
マツコ「名物にしようとかっていう感じじゃなくて、普通に毎日食べてるものなのね、みんなが。なるほどね。でもそんなに太ってないよね、みんな」
土谷「自分はカミさんにコントロールされてる」
マツコ「だってさっき触れなかったけど、『夜はサラダ』って書いてあったもんね。ラーメンばっかり食ってるんだから、夜サラダだけでいいのよって?」
土谷「こんな小さいサラダで、あの奥に見えるのが緑茶」
マツコ「いやいや、でもちゃんと奥さん飽きないようにサラダっていっても、トウモロコシなんて焼き目つけちゃって。愛を感じるわよ、奥さんの」
土谷「駒形バイパスのご当地ラーメンがこちらです」
マツコ「すごいわね、ここ行ったり来たりしてるだけで、けっこう日本全国のラーメン食べられるわね、本当に」
土谷「かなりのラーメンが食べられます」
マツコ「節操がないくらい、いろんなのがある」
土谷「珍しいところで言ったら、長岡生姜醤油系」
(ラーメンフーマ)
マツコ「あの三条のやつは?」
土谷「背脂煮干しです」
(中華そばGO.TO.KU~義~)
マツコ「タマネギが浮いているのか」
土谷「そうそう」
マツコ「へえ、初めて見た。食べに行ったらウマかったんだろうね、きっと。すごい、あの白湯のお店の。コーンスープみたいね、もうね」
(鶏そばみなも)
ナレーション「注文が入ってからひとつずつお店自慢の鶏白湯スープをブレンダーで泡立て、自家製の細麺に泡たっぷりのスープがからんでウマい」
マツコ「群馬の人に言ったら怒られるかもしれないけど、やっぱりこうやって並んでみると佐野ラーメンってシンプルで強いわね。ね、すごいわね。ごめんね、群馬の人本当。佐野ラーメンって喜多方にちょっと似てるよね」
(麺匠えにし)
土谷「そうですね、喜多方ラーメンとか会津の坂内ラーメンとか」
マツコ「のほうに似てるよね。あの辺もつながってたからね、昔ね」
土谷「栃木と福島で、つながりで。手打ちが基本だったりぐらいで、差はほとんどない、食べた感じは」
マツコ「店名としては一番好きなのはやっぱり徳島ラーメンの『光☆MENJI』。ちょっとしたスナック感があっていいわよね。徳島ラーメンまであるのね。生卵のってるのよね、徳島ラーメンって」

土谷「バラ肉と生卵ののったラーメン」
ナレーション「そんなご当地ラーメンの宝庫、駒形バイパスの中でも、特に本場に負けないクオリティの店が」
土谷「濃厚豚骨のお店」
マツコ「でも2軒あるね」
土谷「『博多一路』さんはもうずば抜けて豚骨好きの人はハマるウマさ」
ナレーション「伊勢崎オートレース場から西へ駒形バイパスを車で10分」
マツコ「いいね、あれくらいの距離で赤城山が見えるのもいいね」
ナレーション「濃厚な群馬豚骨を代表する名店『博多一路』。営業は夜のみ、お店は連日大盛況。九州の豚骨ラーメンと違い、使っているのは100%豚の頭。そのためスープが濃厚でとろみがあるのが特徴。ここにサッと茹でた細麺を加え、チャーシューや煮卵をのせて完成。群馬に行かないと食べられない味」
土谷「このド濃厚で臭みがないと。これもウマいですよ」
マツコ「すごいドロドロね、本当ね」
ナレーション「続いて、伊勢崎オートレース場から南へ5分」
土谷「なんで毎回毎回オートレース場から入るのよ。もう、伊勢崎のイメージ。あ、オートレース場を中心に考えるとわかりやすいのね」
ナレーション「2009年創業の『豚骨らーめんれん』。ご主人の簾藤さんは、お隣埼玉県本庄市出身。こちらも豚の頭を使った濃厚豚骨ラーメンが看板メニューですが、土谷さんお気に入りは限定で登場する進化系のご当地ラーメンなんだとか」
土谷「本場長崎にもない⁉進化系メニュー、『豚骨らーめんれん』◯◯ちゃんぽん」
マツコ「ちゃんぽんなんじゃない?これラーメンでいいのね、これはね」
土谷「麺はラーメンだということで」
マツコ「来ちゃったわよ」
土谷「来てもうわかるでしょ」
マツコ「いや、ごめん。見ただけだとわからないんだけど、何?お好み焼き?」
土谷「ソースです」
マツコ「あっ、ソース。でもちゃんぽんにソース入れるもんね、向こうの人。だけど豚骨なんだ」
土谷「豚骨ベースでぜひ」
マツコ「これちょっと今までの流れから変わったわね。同じなのよ、ソースと豚骨が。どっち寄りでもないんだよね。ちゃんとまとまってるよね。初めて食った、こんなの」
土谷「ちょっと卵を」
マツコ「あたし卵をいきなり崩せないタイプなんだよね、どうしよう」
土谷「卵黄と麺とからめて食べるとまた」
マツコ「でももうしょうがないわよね、今回ばかりは。卵なしで試食するわけにもいかないし。代わりにつぶして。…へたくそ。冗談、冗談。これと麺とこのスープをからめて。なんだろう、これクセになるわね。なんかちょっとお好み焼きっぽい感じもするのよ、味が」
土谷「これマスターが何を機にこれを思いついたかというと、もんじゃ焼きなんです」
マツコ「やっぱりだからそっちを目指してるんだ」
土谷「もんじゃ焼きからヒントにこのラーメンが生まれたらしいんですよね」
マツコ「ただ確かにお好み焼きとかもんじゃ焼き風の後味なんだけど、ちゃんとちゃんぽんだし、わからないこれ」
土谷「和からしにも合うんですよ、非常に」
マツコ「ちょっと和からしはこのまだ卵いってないところと混ぜてみよう。これさ、からしを入れると肉まん食べてるみたいな感じ。肉まんにちょっとソースを垂らして和からしつけて食べたときの。さっきの流れとは一気に変わってね。めちゃくちゃ良い意味でジャンク。ウマい。なんか止まらなくなるね」
土谷「これ本当に止まらないんですよ」
マツコ「なんかスナック菓子とかで一袋一気に食っちゃうお気に入りのやつ食べてる感じ」
土谷「わかります」
マツコ「後悔するんだよね」
土谷「替え玉しちゃう。キャパ超えてるのに」
マツコ「オートレース場の近くで売れるわよ。やってられなくなったおっちゃんが、かきこみにくるわよこれ」


《海なし県だから進化した!?うまみたっぷり!魚介塩中華》


ナレーション「毎年発表される都道府県の魅力度ランキングでは、40位台が定位置となってしまっている群馬県」
土谷「この間、年末に布袋寅泰さんがライブやったんですけど」
マツコ「そうだ、BOOWYもいるじゃないのよ、群馬」
土谷「布袋さんも群馬の魅力度ランキング上げなきゃって言ってた」
マツコ「ギザギザのギターのところに、サブリミナル効果で群馬って文字を入れるしかないわよね」
ナレーション「今回群馬在住の方100人に、『群馬県の残念なところは?』と聞いてみると、このような結果に」
土谷「群馬の残念なところ」
1位:海がない、2位:風が強く冷たい、3位:遊ぶ場所がない
マツコ「残念ではないけれど、海がないぶん山がすばらしいじゃないのよ」
土谷「でもやっぱり若い者たちは、遊び場が本当にない。ディズニーランドがあるわけでももちろんないし」
マツコ「ディズニーランドがあっても毎日は行かないわよね」
土谷「言っちゃえばそうですけどね。群馬ってなんにもない」
マツコ「そんなことないじゃないのよ」
土谷「どこかあります?」
マツコ「ワカサギ釣り。いいところよ。赤城山のところでワカサギ釣るのは。おいしいのよ」
土谷「穴釣りでね。僕らくらいの年代」
マツコ「そうよね、若い子は『さあ冬が来たワカサギ釣りだ』とは思わないわよね」
土谷「先ほどにもあった、風が強くて冷たい」
マツコ「確かにあれは本当に、女の子とかはたいへんだと思うよ。あれでチャリ通とかしてたら。本当にものすごいからね。ブワーって吹くからね。動かなくなるんだから自転車が」
土谷「北海道の人たちが遊びにきても、『群馬は寒い』って」
マツコ「やっぱり体感って風だからね」
土谷「もう痛みを伴う。それでやっぱり海へのあこがれがすごく強い。ラーメンに話に展開を持ってくると、魚貝系ラーメンが今」
マツコ「海がないから魚貝にあこがれてる?」
ナレーション「実は最近、貝類や煮干しなどから出汁をとるうまみたっぷりの魚貝系ラーメンのお店が群馬で急増中。まずは北関東最大級の広さのイオンモール高崎の近くにあるのが『鳴神食堂』。休日はこの大行列。看板メニューが塩中華蕎麦。そのうまみたっぷりのスープの作り方がこちら。まずは大量の国産しじみに、北海道産の昆布、さらに国産のあさりを加えたら、日本酒。2時間煮込めば、このスープに自家製麺を盛りつけ、鴨肉のチャーシューを乗せて完成。あさりに昆布、群馬で感じる海の潮風。一方、醤油味に使うのは広島県産のカキ。滋味深いスープをからめて召し上がれ」
マツコ「しじみは海じゃないんだけどね。淡水だからね、しじみはね」
ナレーション「続いては藤岡市。田んぼの目の前にあるのが『GO.TO.KU~仁~』。実はもともとスナックだった建物で、椅子はそのまま活用。壁には永ちゃんのポスター。永ちゃんファンの姿も。ご主人は50歳で脱サラし、ラーメン屋さんに。その名物、魚貝のあるものを使った中華そばをお召し上がりください」
マツコ「えー?あるもの?だってもう貝も出ちゃったし、カキまで出ちゃったし。もうあとエビとかだったら普通よね、今ね。あんな感じの見た目で上品系なんじゃないのこれ」
土谷「そうなんです。あら炊き中華そば」
マツコ「アラか。だから魚のアラ」
土谷「そうなんです。『中華そばGO.TO.KU~仁~』さんの」
マツコ「もともとあちらが本家なの?さっきの『義』」
土谷「『仁』が」
マツコ「こちらが本家なの?」
土谷「『仁』がスタートです」
マツコ「だから『仁義』だ。次のれん分けされるのは何になるんだろう。『仁』『義』の次はね」
土谷「『礼』」
マツコ「あ、もうあるの?なによGO.TO.KUグループ」
土谷「こちらでございます」
マツコ「うわ、でもちゃんと鯛が乗ってる」
土谷「麺と食べるのがたまらんです」
マツコ「もう香りがアラ汁っぽい」
土谷「ベターな魚感でしょ」
マツコ「ああ、おいしい。スープだけでもおいしいんだけど、麺といっしょに食べたときの完成形がおいしい。すごいね」
土谷「すばらしいですね」
マツコ「ちょっと濃いかなと思ったんだよ、最初、スープのとき。これちゃんと麺と食べたときのやつなんだね」
土谷「はい、麺と合わせた」
マツコ「また流れが上品系からのだから。やっぱり4軒続いちゃうと緩急がね。そこまで考えてるのかどうかわからないけど。最後にふさわしい、ちょっとガンってくる感じ」
土谷「ちゃんぽんのあとにはちょうどいいと思います」
マツコ「ちょうどいい。本当にあれ食べちゃったあと、1軒目2軒目だとちょっと物足りなかった。あんなの、『あんなの』って言っちゃった。あれ食べたあとだとやっぱりこれくらいじゃないと」
ナレーション「うまみ濃厚でも臭みは一切ないアラ炊き中華そば。その秘密は独特のアラの使い方にあった。まずは仕入れた新鮮なアラをきれいに掃除。これにお湯をかけて丁寧にあく抜きしたら、アラだけを取り出し、煮汁は捨てます。これが臭みの出ないポイント」
マツコ「え、一番出汁は捨てちゃうの?」
土谷「そうなんです。二番出汁から使う」
マツコ「ていうか逆に魚すごいな。二番出汁でこんなに濃いの?」
ナレーション「取り出したアラに鶏ガラ、鶏ガラからとった出汁と、ネギ、ショウガ、ニンニクなど香味野菜を合わせて4時間ほど煮ればアラ炊きスープの完成。これを塩ダレの入った丼の中へ」
マツコ「もうじゃあ一番出汁なんて飲めたもんじゃないわよ、たぶんこれ。ガンガン魚介の味がするもん」
ナレーション「あぶったチャーシューや、鯛の切り身をのせればできあがり。さらにいっしょに食べたいサイドメニューがこちら、鯛めし」
マツコ「やだ、ちょっとしかもあれじゃん。向こうのやつよ。お刺身のせる系のやつね。けっこうかけてたよね」
土谷「はい、けっこう多めにしっかりかけていただいて。とろろ昆布をしんなりさせて」
マツコ「おいしい。でもガツンとはしてるんだけど、ちょっと上品な感じはするんだよね」
土谷「ここは仕入れるアラで毎回味が違うんです」
マツコ「だからもう行くたびにちょっと違うからおもしろいんだ」
土谷「今日のアラはこれだよって感じで白板に書き出してあるんですよね。たとえば真鯛、カンパチ、ヒラメ」
マツコ「あら、豪華ねその日」
土谷「そうなんですよ。ただその日はやっぱり魚感もちょっと上がり気味になるので、醤油がウマいんですよ」
マツコ「ああ、なるほど。やっぱりちょっとアラ汁寄りになってくるのね。ちょっと醤油が入っているほうがラーメンっぽい?」
土谷「そう、ラーメンっぽさも出るし、魚感もちょっと抑え気味になる」
マツコ「これはだからすごい上品だなと思ったけれどもっと荒々しい日もあるのね」
土谷「ブリ」
マツコ「ブリは良い意味で臭い。ブリは良い臭さなのよ」
土谷「どうでした?群馬のラーメン」
マツコ「最初はどうかと思ったのよ。味がバラバラなのに群馬ラーメンとかって言っちゃったら、ちょっと混乱をきたすんじゃないかってね。まあだけど麺がやっぱり小麦の県だから。いいんじゃないですか、もう何味でも群馬ラーメンって言っちゃって。すぐにおなかいっぱいになりそうだね。でも群馬のものって。うどん食ってパスタ食ってラーメンまで食って、デザートに焼きまんじゅう食ってるんだから。もう恐ろしい県よね」

~完~