2022/02/08放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


 

'20年で300種類の美顔器を試した女性'
吉田瑞穂(ヨシダミズホ)さん(以下、吉田)



マツコ「はあ、これいくらかけてるの?あら、美顔器顔。どうも」
吉田「はい、どうもよろしくお願いします」
マツコ「年齢不詳」
吉田「まず美顔器とはなんぞやってご説明をさせていただきます。テッテレー」
マツコ「ある程度のお年の方はこれ使いがちよね」
吉田「すみません、昭和なので」
マツコ「いや、いいんですよ」
吉田「私が思うに、美顔器とは人間の欲望の塊であり、心の安定剤である」
マツコ「まあでも、そうだと思う。だって欲望の塊じゃない。永遠に美しくありたいというね」
吉田「そうなんですよ」
マツコ「『どうなんだろう?』と思いながらやって、『きれいになってる!』っていうね。信じられるね。心の安定剤よ、きっと。まあやってないので、全部想像で言ってるけど。たぶんそうよ」
吉田「まあちょっとなんでその欲望の塊かというと、私は今高まっている欲があると思ってて。美浴、美しくなりたい欲。その美欲が近年ますます強まっているんです。SNSの影響も大きい」
マツコ「あれが変えたよね、世の中を」
吉田「自己承認欲求、自己実現の欲を簡単に『いいね』で満たせられるじゃないですか。まあそれを美欲っていうふうにい定義しているんですけど、それを簡単に満たすのが美顔器なんですよ」
マツコ「本当?美顔器でみんな満たされる?本当に」


《60種類から厳選!吉田さんイチオシの美顔器9選》


ナレーション「自宅で60種類の美顔器を肌の状態に合わせて使い分ける吉田さんが、ここからは特によく使う珠玉の美顔器をご紹介」
吉田「精鋭の中でも割と出番の多い子たちなんですけれども。これ気になるものあります?」


復元ドライヤーPro
アザトマスク
ゴールドコスメティックロールキット
ミーゼスカルプリフトアクティブ
パイラナイト
ファクリアプレミアム
リファカッサレイ
フェイスプレイヤー

マツコ「ちょっと待って、ドライヤーってなに?」
吉田「ドライヤーと言いつつドライヤーではない」
マツコ「形はドライヤーだよね」
吉田「はい。あれ顔にも使えるんですよ」
マツコ「よくさ、今あるじゃん。イオン系のやつで顔に当ててもいいってやつ。あれのもっとそれに特化したやつだ?」
吉田「これ今ね使ってる」
マツコ「髪もやれるの?」
吉田「髪もやれるし、顔もやれるし。髪も顔もいい水分量にもっていってくれるんですよ」
マツコ「ねえ、すっぴんのほうが若く見えるね」
吉田「えー?」
マツコ「すっぴんのほうが全然若い」
吉田「ガーン」
マツコ「本当に美顔器ってすごいのね」
吉田「いろいろちょっとあるんですけど、これ(アザトマスク)もう大流行りなんですけれども。簡単で朝とかも手ぶらになるので家事しながらとか、お洋服ちょっと着替えながらとか。キャットウーマンみたいになっちゃうんですけど」
マツコ「これは旦那さん見て見ぬふりするわよ」
吉田「目合わせないんです、こうやってるときは。犬も目をそらすので。ビビっちゃって。それでこれはなんとイオン導入しながら、EMSって顔のトレーニングもやってくれるんですよ」
マツコ「EMSがついてるんだ。しかももうこれだけじゃなくて、なんかかかってるからね、こっちからもなにか」
吉田「かかっちゃってます」
マツコ「あれはスチーム?」
吉田「あれスチームです。スチームで、しかもLEDという光まで浴びています」
マツコ「あとあたし何気に一番気になってるのが、あの剣山みたいなやつ。なにあれ?」
(ゴールドコスメティックロールキット/エンビロン)
吉田「お目が高い」
マツコ「いや、お目が高いじゃなくて、怖いわあれ。あれやるの?」
吉田「あれやります。この突起が肌に刺さって」
マツコ「あれ何でできてるの?」
吉田「14金」
マツコ「痛くないの?」
吉田「まあちょっと痛いくらい」
マツコ「あのあと化粧水とかやるんだ?」
吉田「そうなんです。今これめちゃくちゃ流行っています」
マツコ「すごいね、やっぱり美欲ね。美欲ってあるのね」
吉田「美欲ってすごいんですよ」
マツコ「痛さにも我慢してみんな」
吉田「痛さに我慢して、筋トレみたいな感じ。追い込む感じ」
マツコ「肌を追い込んでる。私は軟弱者だわ、本当に。これって髪にやるやつじゃないの?」
(ミーゼスカルプリフトアクティブ/ヤーマン)
吉田「これ顔にもできるんです。この突起の部分からEMSが出るんですけど。ここがシリコンでクッション性があるんですよ。なので、こういうふうに髪の毛とか頭皮とか顔にやるとすごく気持ちいい、心地良い感じがあります」
ナレーション「こちらは電気の刺激で顔と頭の筋肉にアプローチするという、最新のEMS美顔器」
吉田「ちょっとだけやってみません?手で大丈夫なので。水をちょっとつけてお肌にね。ここで1、2、3ってやったらだんだん強くなって」
マツコ「ついた」
吉田「ここでパワーを切り替えられます。2個目くらいじゃないとピリッとします」
マツコ「ちょっと怖いから、手のひらで勘弁して。うわああああああ!けっこうくるわね!」
吉田「すごいでしょ?」
マツコ「いやけっこう、低周波治療器の強いやつ」
吉田「1だったら大丈夫です。このパワーが1だったら」
マツコ「今内緒で1でやってたの。これを顔にやるの?」
吉田「はい、ここにやります」
マツコ「うわー、女の人はすごいわ」

ナレーション「自宅で60種類の美顔器を使い分ける吉田さんが、よくお風呂で使っているのが」
吉田「これすごいんですよ。普通の美顔器はカーブがあったら顔に沿う感じ、この美顔器が多いんですけど、これって違うんですよ。こっち側を使うんですね。こうやって肉をこそげるようにして使う。使っていると熱さだったりちょっとピリっとしたりとかっていうのがあるんですけれども、すごい気持ちいいですね。しかもこれ長いので、いろんなとこでこうやって使えるので、この腕とか」
(パイラナイト)
マツコ「全身に使えるの?」
吉田「使えます」
マツコ「水に濡れても平気なの?」
吉田「お風呂でも使えます」
マツコ「これで本当に効いてるのかって思うけど、効いてるのね?」
吉田「やっぱりやるとやらないとでは差が出てきます」
マツコ「そりゃそうだよね。ちょっと遅いよおまえって言われるかもしれないけど、49歳でようやくヤベッて思うようになってきた。こんなことやってるのね、世のきれいな奥さんたちは」
吉田「もう必死」
ナレーション「さらにお風呂で使うのにオススメだというのがお手頃な値段の電動洗顔ブラシ。(『ファクリアプレミアム』/レカルカ)。磁気と音波の振動で、普段の洗顔では落としきれない毛穴の奥の汚れにアプローチしてくれるのだそう。他にも、フェイスラインや眉の周りを滑らせる美顔ローラー(リファカッサレイ)や、ヘッドホン型で電気刺激を与える美顔器(コアフィットフェイスプレイヤー)もお気に入り。そんな中、今一番使っている美顔器が」
吉田「ハイスペック系、『ルクセアヴィサージュS』。今私の本命の彼」
マツコ「これが今一番ヘビーローテーション?」
吉田「ヘビーローテーションな子なんですけど」
マツコ「すごいわね、なんか太陽の塔みたいなものが出てきたわよ」
吉田「これをベッて外すと、こうなってます。この面も使えるし、こっちも使えるんですよ。なので顔とかはこっちで一気にやっちゃって、細かいのをこっちでクルクルってやっちゃえるっていう」
ナレーション「こちらのヴィサージュSは3種類の異なった電磁波を組み合わせるという最先端技術を使った美顔器」
マツコ「これもまたピリピリ?」
吉田「ちょっときます」
マツコ「1だったら全然大丈夫だね」
吉田「もう私はマックスでやりますけどね」
マツコ「でしょうね」
吉田「痛っ」
マツコ「でもその痛いのがいいんでしょ?」
吉田「痛いのがいいんですけど、ちょっとびっくりしました」
マツコ「びっくりするのよこれ」
ナレーション「美顔器は美欲の塊だという吉田さん。ということでここからは人間の欲望とともに進化した美顔器の歴史をご紹介」
吉田「マツコさんね、美顔器っていつからあると思います?」
マツコ「でもテレビかなにかで見たのかわからないけど、日本だったら明治とかにはあったと思う」
吉田「すごい」
マツコ「そうだよね、やっぱりそうだよね」
吉田「そうです。欲望と美顔器の歴史」
マツコ「時代は関係ないのね。女はいつもきれいでいたいのよ」
吉田「明治の時代にはまだ白粉塗ってるときです。お粉塗ってるときです。バイブレーターっていうプルプルですよね、振動するマッサージ機が出てきて、これ文献とか残ってるんですよ」
マツコ「電気摩擦機っていうのね」
吉田「電気摩擦機です。あれを顔にあてたりとか。この時代になるとカッピングとか、今でも残っている美顔器がけっこう出てきてるんですよ」
マツコ「へえ、すごい」
吉田「ただ明治時代は本当に西洋に行ける一握りのちょっと裕福な方だったり、美容家さんだったりとかしか使えなかったっていう」
ナレーション「そして戦後、油性のファンデーションが登場し、オードリーヘップバーンのようなツヤ肌メイクが大流行。さらに1960年代にはイギリスのモデル、ミニスカの女王ツイッギーにあこがれ、ファッションやメイクをマネする女性が次々と」
吉田「本当ファッショナブル。メイクとファッションがすごくリンクしていて、もうめちゃくちゃメイクが濃くなる時代で、この時代は二重のラインとかまつげを描いていました」
マツコ「ていうかすごいわね。もうあの下のまつげ、本来なら上につけるやつよね。えらいことになってたわよ。今も宝塚とかのメイクあるじゃない、あれを普通に芸能人がやっていたと思えばいいわよ。いやだから、一番すばらしい時代」
吉田「みなさんが女装家さんみたいな」
マツコ「そうそう、本当に。レコード大賞なんてひげガールのショータイムみたいになってたわよ」
ナレーション「1970年代になると、くっきりメイクからナチュラルメイクへと美欲が変化。それにともない」
吉田「みなさんが毛穴や肌の汚れが気になり出します。超音波なんですけど、気泡が水に溶かすとできるので、それで顔をきれいにするという美顔器が出てきて、顔突っ込み式なんですよね」
マツコ「でも今さ、シャワーノズルにつけるやつとかいっぱいあるじゃない?だから考え方はあんまり変わらないのよね」
吉田「変わらないですよ」
マツコ「これで汚れを取ろうってことだもんね」
吉田「だからけっこうエステも明治時代からあまり変わっていないんです」
ナレーション「そして80年代後半のバブル期では、今では美容の定番となったあの概念が世間に広まる。それは」
吉田「今となっては当たり前の、保湿という概念が」
マツコ「やっとここで出てくるの?」
吉田「そうなんです。やっとなんです、ここで」
マツコ「もう今美容の基本の基よね。ここまで保湿に気づかなかったの?」
吉田「気づかなかった。うっかりしてて。けっこう塗ることに必死だったので。ちょっとうっかりしてた」
マツコ「うっかりしすぎじゃない?80年代からなんだ」
吉田「やっとここで加湿器とかスチーマーとかが出てくるんです」
マツコ「このころよね、だからたかの友梨さんとかみんなが知りだしたのね」
吉田「そうなんです。今で言う、もうすごく大きなエステサロンがバンバンできただしたのがこの80年代なんですよね。それを経てですね、90年代、バブルが崩壊すると、あの美白ブーム、第一次美白ブームが起きてきます」
マツコ「鈴木その子さんね」
吉田「そうです。鈴木その子さんはもうちょっと先をいってたんですよね。というのも、景気が悪くなると眉毛って細くなるんですよ、トレンド的に。そして色が白くなっていくんですけれども」
マツコ「いきすぎてた感はすごいけどね」
吉田「グイグイいってらっしゃった。ここでですね、複合美顔器がいろいろ出てくるんですよね。それもやっぱり白くなりたいっていう欲を満たすもので」
マツコ「こんな歯医者みたいになっちゃうの?家が」
吉田「携帯電話も昔こんなんだったじゃないですか。あれといっしょで、やっぱりだんだん小型化していったんです」
マツコ「今同じ機能がついていても、こんなもんなんだ?」
吉田「こんなもんになっちゃってます」
ナレーション「そして2000年代になると、美容専門雑誌もポピュラーになり、美欲が大人の女性だけでなく、若者たちにも芽生え始める」
吉田「美容っていうものがすごいカジュアルになってきます。みんながやるようになってきて、コギャルのトレンドがきて焼けてたりとか、小顔じゃないとだめだってなったりとか。あと目力で、もうガラリと変わったんですね。若い人たちの美の基準っていうのが。そこでやっぱコロコロとか、どうしても顔が小さくしたいっていうことでみなさん始めるわけなんですけど。いよいよ今、近代なんですけれども」
マツコ「いや本当にもう美容クリニック行くの普通になってきたもんね」
吉田「若い子でも今行ってますからね、びっくり」
マツコ「若い子のほうが行ってる。昔のあたしたちがマッサージに行く感覚で行くわけだ。あたしマッサージだってまだ行ってない。貧乏が根っこまで張り巡らされるの」
吉田「物が残らないですからね」
マツコ「残らないのよ。うまいこと言うね。残らないものに金は使うなっていうね」
ナレーション「そして今、最新の美顔器にはある驚きの傾向が」
吉田「美顔器で軍事力がわかる時代」

マツコ「けっこうそういう技術が使われてるんだ?」

吉田「そうなんです。やっぱりそういうふうなレーザーとか技術が発達した国のほうが」

マツコ「そうか。ていうかさ、全部軍事技術なのね、この世のものって」

吉田「それを平和利用したのが美顔器」

ナレーション「こちらアメリカの美顔器(スキンエイジングケアレーザー/トリア)はミサイル迎撃システムなどで使われるレーザー光線技術を応用。肌にレーザーをあて、古くなった角質層にアプローチするという。中でも今一番すごい国が」

マツコ「今どこなの?美顔器が進んでるの」

吉田「一番はイスラエル」

マツコ「さすがね。だってイスラエルはもう軍事力も強いんだけど、美容大国だもんね、昔っからね」

吉田「美容王国で」

マツコ「これがイスラエルね」

NEWAリフトプラス/ビューテリジェンス

吉田「私はですね、なんともう10年近く使ってて。これ新しくなってるんですけど、初期型をまだ使っているくらい愛用しています」

マツコ「これは何系?」

吉田「温まってくるんです。サブマイクロ波っていう」

マツコ「痛い?」

吉田「痛くないですけど、ちょっと熱い」

マツコ「熱いだけなんだ」

吉田「熱いだけです。42度になったらちゃんとストップします。熱くなりすぎないように」

マツコ「本当に痛くないの?」

吉田「痛くないです」

マツコ「じゃあこれ良くない?」

吉田「これ良いです」

マツコ「すごい実感できる?」

吉田「実感できます」

マツコ「これ買います。2個買っちゃおうかな、両方いっぺんにできるように」

 

~完~