2022/01/25放送

マツコの知らない世界

 https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 



《身も心もポカポカグッズ、手袋&焚き火》


2019年12月3日放送分
'世界を飛び回り100双以上の手袋をコレクションする社長夫人'
吉田りえ子さん(以下、吉田)



マツコ「これなんて言うの?100双?あ、そう。手袋の呼び方って1双2双って言うの?」
スタッフ「そうです」
マツコ「あー!たぶん今日これ以上の感動ない。わあ、社長夫人。確かに夫人感が」
吉田「はじめまして。どうぞよろしくお願いいたします」
マツコ「こんな汚いこんな椅子で。見たこともないような汚い椅子でしょうけれども。申し訳ございません」
吉田「これ屋外の手袋なので、脱いでもよろしいですかね?」
マツコ「ご自由に」
吉田「私ごときのプロフィールを紹介してとても恥ずかしいんですけれども。吉田りえ子と申します。64歳です。よろしくお願いいたします。25歳の時に結婚を機に東かがわ市へ移住。創業今年で70年のところに嫁いだんです」
マツコ「あらすごい。もうじゃあ戦後すぐぐらい?」
吉田「そうですね。手袋がだんだんそれから身近になってきて、ボランティア等を通して手袋を差し上げる機会があったときに、みなさんが『手だけじゃなく心も温かくなりました』って」
マツコ「いいんですよ。夫人のやりたいように今日は。今日はもう夫人デイですから」
吉田「とんでもないです。これもちょっと恥ずかしいんですけどれど、60歳のときにエリザベス女王の」
マツコ「恥ずかしいって言っても、夫人から言わないとこの情報知らないんですから」
吉田「そうですね。ちょっとプチ自慢をしてしまいました」
マツコ「いや、いいんですよ。これは自慢したくなりますよ」
吉田「90歳のバースデー祝賀会にウィンザー城に」
マツコ「すばらしい。これどういう経緯で?」
吉田「うちの会社が英国王室御用達である『DAKS』を、あれをずっと作っていて」
マツコ「あ、そうなんですか。その長年の功績が認められて?」
吉田「それで今はテレビなどで見た有名人の手袋をチェックしては、手袋への思いなどをブログにつづっています」
マツコ「そんなにみんな手袋してます?」
吉田「してます。そういう目線で見るとみなさんとてもお上手に。その手袋によってその人の人柄までわかってくる」
マツコ「本当ですか?」
吉田「本当です。その中の幾人かをご紹介したいと思います。まずはもう恐れ多くも」
マツコ「エリザベス女王はお出しになるわ、上皇后はお出しになるわ、すごいですね。ほぼロイヤルファミリーじゃないですか」
吉田「違います」
マツコ「すてきね、この手袋は」
吉田「でしょ。普段は公務の時はフォーマルなシルクの手袋とかをよくされていますけど」
マツコ「これはすてき」
吉田「でしょ、でしょ。なんかかわいらしくって、チャーミングで。そっと上皇さまに寄り添って、すごいかわいらしいお人柄が出ている」
マツコ「近くで見ると、上皇さまのジャケットもすてきね」
吉田「それは私はよくわからない」
ナレーション「そんな吉田さんには、手袋へのある強い思いが」
吉田「手袋はただあたたかいだけではない。気持ちを切り替える心のスイッチ」
マツコ「ああ、でも確かにこれは本当にそうかも」
吉田「私運転する前はドライブグローブをするんですけど」
マツコ「えっ。ドライビンググローブもするの?」
吉田「やっぱり『さあ運転するぞ』って心が」
マツコ「あと寒いとき、出かけるときだってやっぱり『よし、がんばろう』っていうね」
ナレーション「ということで、ここからはそんな心のスイッチを切り替えられる吉田さん厳選のおしゃれ手袋を続々ご紹介」
吉田「見てください」
マツコ「わあ、本当はこういうのやりたいんですよ、あたし。入らないんですよ」
吉田「ペッカリーってご存じですか?」
マツコ「ペッカリー、知っています」
吉田「渋さを出したいときに使う手袋」
マツコ「いやもうおしゃれですわこれ」
吉田「このすばらしさはすべて手縫い。DENTSは。だからここがこう十字に先がなるでしょ。しかもこの指のまたを見ると、水かきみたい。フィット感を増すために作っている手袋です」
マツコ「びっくりするほどのフィット感なんだけど」
吉田「そうなんです。セカンドスキンとも呼ばれる」
マツコ「黒かな」
吉田「どちらでもお似合いだと思います。すてきです。渋い」
マツコ「なんだろう、このそごうのチラシ感が出るのは。なんなんだろう、あたし時が止まっているのよ。買っちゃおうかな」
吉田「いいですよ」
マツコ「どこでするの?あたし。移動車から局に入るまでの2メートルくらいのためにこれをするの?」
吉田「次いで、こちら。かっこよさを出したいならこれ、パームカフ」
マツコ「これはもう絶望的に入らないです、あたしは」
吉田「手袋の進化系ですね。手の動きをとてもきれいに見せる。おしゃれ上級者っていう感じの手袋です」
マツコ「ここから親指出すのね」
吉田「はい。ほらほら。入った」
マツコ「夫人、入ったはいいんですけど」
吉田「ちょっときつそうですね」
マツコ「これいったいなんのためにしているのか」
吉田「おしゃれ」
マツコ「夫人、本当に思っています?」
吉田「これしているだけで『何者?』っていうくらいすてきになりますよ」
マツコ「もうこれ以上何者感はいらないんですけど。あ、これもかわいい」
吉田「かわいいでしょ。ラトビアのミトン」
マツコ「でもこれだとちょっと小さいな」
吉田「こっちならたぶんいけるかな」
マツコ「これ一番大きい?」
吉田「と思います」
マツコ「ラトビアでも規格外か、あたし」
吉田「これ全部ひとつひとつ手編みなんです。ラトビアの人の」
マツコ「ああもう全然入らないわ、これだと。これ一番ほしいんだけど。かわいい、これ」
吉田「かわいいでしょ。これが雪とかに塗れると締まってきて、フェルト化してきて、もっと温かくなっていくんです。これの下に革手袋を向こうの方はつけるんです」
ナレーション「さらに今注目なのが、室内手袋。なかでもこちら(BIYUTE『レディースジャージ手袋』)はクッション代わりになり、温かさはもちろん、ちょっとした仮眠もとれると人気なのだ」
吉田「最後に、私がマツコさんのために手袋をプレゼントしたいと思います。どうぞ」
マツコ「すみません、ありがとうございます」
吉田「ちょっと開けてください」
マツコ「夫人、最初からちょっとぶっ飛ばしすぎじゃない?」

吉田「いえいえ」
マツコ「でもサイズ大きく作ってくださってる」
吉田「ぴったり」
マツコ「ちゃんとほら『M』」
吉田「マツコさんのオンリーワンの手袋で。素材はカシミアで、サガフォックス、温かいでしょ?」
マツコ「温かいし、あとすごいおしゃれなので」
吉田「すてき、お似合い、ゴージャス」
マツコ「たたみかけるように。『すてき、お似合い、ゴージャス』」

吉田「ハリウッドの女優さんみたい」
マツコ「どんどん出てくる」

 

 

2019/02/26放送分

'一年中、焚き火を見つめ続ける男'
猪野正哉(イノマサヤ)さん(以下、猪野)


 猪野「27歳の時に知人と服のブランドを立ち上げるが大コケ。複数の知人に逃げられ借金地獄」
マツコ「大変だったな」
猪野「この前に5年間くらい付き合ってた彼女がいるんですけど、その彼女に一世一代のプロポーズするも振られる」
マツコ「当然だろうね」
猪野「病みましたね」
ナレーション「そんな猪野さんを救ったのが、身も心も暖まる焚き火だった」
猪野「僕にとっての焚き火は、究極の癒しの薬」
マツコ「でも焚き火まではいかないけれど、キャンドルの火をテーブルの上にいっぱいつけてぼーっと見るのすごい好き」
猪野「…」
マツコ「何も感想ないのかよ。なんかちょっと言ってくれよ」
ナレーション「そこで今夜は女性や子どもでも簡単、おすすめの焚き火グッズから、人生初焚き火の温もりにマツコ大興奮。昨今の焚き火ブームとともに種類が増え、ますます進化を遂げている焚き火グッズ。焚き火をしたいけど、どうしたらいいの?という方も多いはず。そこでキャンプやバーベキューにも使えるオススメ焚き火グッズをご紹介」 
猪野「めんどうな火起こしもこれひとつで楽しくなる。『タイタン ストームプルーフマッチ』」
マツコ「全然わからない。なにこれ?」
猪野「マッチです」
マツコ「マッチなの?でか!怖いんですけど」
猪野「これすごい優秀で、強風にも雨にも負けないです。つけるとけっこうボワっとなるんですけど、そこは動揺せずに」
マツコ「マッチっていうよりは、花火に近いね。あ、終わっちゃった。さみしい」
猪野「儚いですね」
マツコ「この匂い好き」
猪野「これだとけっこう安全に慌てずに火起こしができる。続いてですが、思いのままに炎を操るハイテク焚き火台。『ファイアピットPLUS』。左側わにオレンジ色のやつあるじゃないですか。あそこに送風ファンがあって、ふいごっていうか、吹かなくていい」
マツコ「これはアリ?」
猪野「アリです。焚き火を楽しむ」
マツコ「消えそうなのをみんなでやるのが楽しいんじゃないの?」
猪野「そういう人もいます。あとスマホで送風の強弱をつけられる」
マツコ「あくまでも焚き火として風情を楽しむと。別にそのやり方は」
猪野「そうです。過程は別に」
マツコ「でも『消えそうだよ、フーッ』って、こうやってる中から愛が生まれたりするんじゃないの?」
猪野「でもそれ確率低いですよ」
マツコ「そういうところだと思う」

猪野「続いて、本格的な焚き火を超手軽に。『エイアンドエフログトーチ』。これなんだと思います?」
マツコ「えー?ここにロウソクの芯みたいなのが立ってるのよ。だからたぶんこれ導火線というか、だと思うから、そうなってくると。あ!これ自体が燃える?」
猪野「正解です」
マツコ「はー、なるほど。これは確かに手軽だわ」
猪野「この中にロウが塗ってあるんですよ」
マツコ「なるほど。すごい。おもしろい」
猪野「5時間くらい燃え続けて。これさえあれば、この上にフライパンを置いて料理もできますし」
マツコ「これだったら別に普通の一軒家の庭とかでもそんなに文句言われなさそうよね」
猪野「全然できると思います。続いてがロマンチックを演出する魔法の粉。『レインボーフレームスティック』」
マツコ「何?」
猪野「これなんですけど」
マツコ「あっ、わかった」
猪野「わかりましたか?」
マツコ「炎の色が変わるんじゃない?」
猪野「正解です」
マツコ「おしゃれ。あー、すごい。なんかガスみたいな色になるわね。でもレインボーってことは、色変わるの?」
猪野「たぶん熱さとかによって変わると思うんですけど。今度いっしょにやりましょう。こうやって焚き火って見入っちゃうんですよね」
ナレーション「ちなみに今猪野さんが注目しているのが、最先端の薪割りグッズ、『キンドリングクラッカー』。最小限の力しか使わないので、女性や子どもでも簡単。さらにこちらの立ち焚き火台『STAR TORCH』。猪野さんいわく、普段は上から見る焚き火を下から見ることで、究極の癒やしになるんだとか」
猪野「やっぱり焚き火は生で見るのが一番。マツコさんといっしょに焚き火をしたい。しましょう」
マツコ「はい…」
(TBS 8階の中庭に移動)
マツコ「これどこ?」
スタッフ「8階の中庭です」
マツコ「これ用に作ったの?座っちゃっていいの?」
猪野「はい、どうぞ。そうしたらこれをまた」
マツコ「え?あたしがやるの?」
猪野「はい。ここがやっぱりたぶん一番楽しい」
マツコ「どこにやったらいいの?」
猪野「この辺に」
マツコ「そんな適当でいいの?」
猪野「大丈夫です」
マツコ「意外と雑にできるのね」
猪野「服押さえてるので」
マツコ「ありがとうございます。もうこれでいいの?」
猪野「もうそれで大丈夫です」
マツコ「よく乾燥してて燃えがいい!」
猪野「見ちゃいますよね」
マツコ「見ちゃうわ」
猪野「組み方によって、炎の上がり方も違うんです。これはズドンと」
マツコ「これキャンプファイヤー組みよね」
猪野「そうです、井桁型です」
(井桁型:薪を交互に組み、安定感が抜群)
猪野「本当はティピー型っていう、合掌型っていって。あれが一番きれいに炎が上に上がるので」
(ティピー型:薪をテント状に組み、初心者でも簡単)
 マツコ「なんで今日はこれにしたの?」
猪野「安全第一で。乾杯しますか、せっかくだから」
マツコ「あら。ありがとう」
猪野「熱いので」
マツコ「何?」
猪野「ホットサングリアです」
マツコ「わ、おしゃれ。おしゃれ焚き火じゃねえかよ。乾杯。サングリアだってよ。いい感じで激しくなってきたわね」
猪野「もっと激しくしたいときあるじゃないですか。そういうときは杉の葉を入れます」
マツコ「あたたかい!これけっこう大丈夫?すごいよ」
猪野「そしたらせっかくなのでマシュマロを」
マツコ「わたし初よ!焼きマシュマロ」
猪野「立たなくて大丈夫です」
マツコ「えっ?わかった。バカみたい。あたしこれ初だから、ちゃんと焼きたいからちょっと時間かかってもいい?」
猪野「オッケーです」
マツコ「これいいんじゃない?ほら、これめちゃうまいんじゃない?…超うまい。こんなふうになるの、マシュマロって?これでバカみたいに焼くのか、アメリカ人って。ウマっ」
猪野「焚き火で焼くとだいたい3割増しになります」
マツコ「ウマい」
猪野「ちょっと相談がありまして、今付き合ってる彼女がいるんですけど、結婚するタイミングっていうか」
マツコ「タイミングもそうだけど、けっこうまじめなこと言っていい?経済的に安心させるのが一番よ」
猪野「そうですね」
マツコ「でももうある程度落ち着いてから会った人でしょ?」
猪野「そうです」
マツコ「もう彼女も覚悟してるんじゃない?だってこんないい年の人と付き合ってるんだから。こんなまじめなこと答えてていいの?このコーナー、いいのねこれで?」
猪野「それが焚き火の魅力です」
マツコ「違うわ。今はそうじゃないわ」

 
~完~