2021/10/12放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'日本で100億円以上の宝石を売り上げたインド人'

カピル・ミタルさん(以下、カピル)



マツコ「24時間宝石を売っている、悪魔みたいなチャンネルをたまに見ているから。24時間宝石だけを売っているのよ。なんかホスト風情みたいな人が司会で出てきて。すげえ見てるなあたし。すごい見てるのよ。でもそこだと大スターよ」

カピル「ナマステ」

マツコ「見てますよあたし」

カピル「本当に?」

マツコ「本当に見てるわよ。よくまあ毎回あんな新鮮に人をだませるなっていうね」

カピル「今世界中いろんなたいへんなことになってるじゃないですか。宝石業界もすごい大きな変動がありました」

マツコ「宝石業界にまで影響を及ぼしているの?コロナ」

カピル「そうなんです。それをマツコさんにいろいろ教えたいという気持ちで今日来ています。今、世界で宝石の価値が爆上がり中。あの時買っておけばよかったのに!」

マツコ「え、ていうかまたさらに上がっているの?」

カピル「だからあの2017年に、一番最初に来たときからもう4年経ってるんですけど、あの時紹介したものがさらに3割4割上がっちゃってるんですよ」

マツコ「あら。やだちょっと。買っておけばよかった」

カピル「そう。だからあの時買っておけばよかった。今ちょうどそうじゃないですか。でもマツコさん、宝石業界的にはすばらしい。なんでっていうと、マツコさんがどんなもの取って、どういうリアクションしたとか見て、その宝石たちがすごいことになっています」

マツコ「そろそろカナケイ(警備会社)も来てるから。今日もとんでもない石があるんでしょ?カナケイが来てるってことは」

カピル「順番がありますので。ちょっとがんばります」

マツコ「順番がある。そういうの意外とちゃんとわかっているから」

カピル「前回紹介したものが今どれくらい価格が上がっているか、今教えたいと思っています。一番先に出すのは、宝石業界のプライド。アレキサンドライトの話をすると、前はたぶん3カラットで2000万くらいだったんです。それが今2500万以上になっています。マツコさんのおかげでとんでもないことになっています。もうえらいことになっています。考えられない時代にきました。だから本当にありがとうございます」

マツコ「結局ますます手に入らなくなったってことね」

カピル「まだここで納まってないんです。チャンスはあの時もあったけど、今もチャンスです。今からさらに上がるから。これがこの価格だったんですよ前」

マツコ「これが前、4年前2000万だったものが今2500万くらいになっちゃってる」

カピル「だからそれはその日から一回も金庫から出していないです。ずっとそのまま金庫にしまう。売りに出していない」

マツコ「くそやろうが」

カピル「これ本当の話です」

マツコ「これかっこいい」

カピル「それは1カラットくらいですが、でも1カラットでも昔で言ったら200万300万くらいで買えていた。今400万から500万までいきました」

マツコ「あらちょっとどうしよう。どうしようあたし」

カピル「こういうものがセレブが使うっていう立場になってきているんです。『フレンズ』のアメリカの有名な番組に出たアンナ・フェリスさんが、このアレキサンドライトのブローチをつけてすごい話題になりました」

ナレーション「現在東アフリカやブラジルの鉱山でまれに採掘されるアレキサンドライト。日中の明かりの下では暗いブルーグリーン。白熱灯の明かりだとワインレッドになることから、世界を魅了しその価値が爆上がり」

マツコ「売っていないっていうのがね」

カピル「売りたくないものです。逆に持ってたら値段が絶対に上がるから。次がこれ。この間27カラットの1700万円のパライバがあったけど、それが今見てくださいよ。たいへんなことになってますよ。2000万になってます」

マツコ「だってパライバトルマリンなんて、アレキサンドライトも少ないけど、もっと少ないでしょ?」

カピル「2カラット、3カラット、4カラットのトップクラスのものが、昔私たちが700万800万で紹介したものが今はだいたい4000万から5000万になっています」

ナレーション「かつてブラジルパライバ州で発見されたと言われ、現在は採掘できる量が少なく市場に出回っているものしかない、超貴重な宝石パライバトルマリン」

マツコ「前より増えてるじゃない、量が」

カピル「おかげさまで商売がんばっています」

マツコ「またなにかエグイのが1個あるわね。これはとんでもないことになってるでしょ」

カピル「10カラットです。スーパークリーン。本当にほぼほぼない」

マツコ「きれいな色してるわね」

カピル「10カラットは本当に照りが強くてきれいなものなんです。ワンボックスだけで1億超えるくらいです」

マツコ「これで1億超えるの?カナケイ、ここだったぞ重要なのは」

カピル「ワンボックスですよ、その石だけじゃなくて」

マツコ「あのとき買っておけばよかったな」

カピル「でしょ。だから何回も言わせてもらっている。でもまだチャンス終わってないんですよ。今からさらに上がるから。これも2カラットなんだけど、相当きれいなほうなんです」

マツコ「これはきれいだね」

カピル「これはいい色をしています」

マツコ「うわっ、これきれい」

カピル「ブラジルの昔の石ですから、色の強さがしっかりある」

マツコ「これきれいだわ。これおいくらなの?」

カピル「1600万円です。まだまだ安いんですよ」

マツコ「今そんなに上がったの?」

カピル「これは基本的に私のダイレクトプライスで売ってるんです。いろんなところいくともっと高いんです」

マツコ「やっぱ一番好きかも。パライバが」

カピル「マツコさんが何言ったか覚えてるんですよ。『この石を見ると、他がなにも見えなくなる』」

マツコ「4年越しでまた商売文句に使うのやめてくれない?」

 

 

《新時代に突入!大金が動く!宝石業界の最前線》

 

 

カピル「今宝石業界がすごい変動になったということで、SNSを使って宝石を販売することができるようになってるんです」

マツコ「テレビだけでもあたしみたいな世代は驚くんだけど、宝石を現物見ないで買う時代ってすごいよね」

カピル「うちのお店で生配信です。宝石をこんな感じで見せて販売してるんです。私も出てるんですよ、顔映って。私みたいな方は顔出して売ってるんですけど、みんなだいたい顔出さないで物だけ売ってる」

マツコ「この場で売ってるの?すごい時代ね」

カピル「家で座ってマイタイム、マイプレイス、マイ気分で見て。横にいろんな見てる方の名前とかコメントが出てるんです。みんなの意見がそこに出てるから、ご安心で買えるということなんですよ。この時見せたものはほぼ全部完売だった」

マツコ「あれの後ろにも何個かいたじゃない。全部売れたの?でも安いですけどみなさん、偽物ですからね」

カピル「ハハハハハ」

マツコ「『ハハハ』じゃないって。冗談ですよ!」

カピル「色石業界で新しいジャンルがすごい流行っていますので、それを紹介しようと思って。ジュエリー新時代を担う、マルチカラー。今まで教えてもらったのは、決まってるんです。サファイアっていったらきれいなブルーがほしい、エメラルドだったらきれいなグリーンがほしい、ルビーはきれいな赤がほしい。今それは魅力的にあるかもしれないけど、私たちはちょっと違うわよっていう雰囲気になってきている」

マツコ「若い子は変わってきてるよね。あたしたちなんてもう色が決まってて、それから逸脱したものは価値が無いみたいな、そういうふうに思ってるのよあたしたち世代は」

ナレーション「一般的に宝石は色味が濃くあざやかなほど価値が高いとされていたが、今ひとつの石に2種類以上の色が混ざり合うマルチカラーが世界的に話題。ファッション性が高く、GUCCIなどのハイブランドもマルチカラーを取り入れたことにより、人気が加速しているのだ。ということでここからはカピル厳選、気軽にファッションに取り入れたい、注目のマルチカラーアクセサリーをご紹介」

カピル「こちらなんです。マツコさんの近くのものは若い向けのジュエリーで有名なブランドなんです」

(ARTIDA OUD/アルティーダ・ウード)

マツコ「かわいいね」

カピル「若い向けのジュエリーで、ものすごい流行ってます原石をそのままスライスして」

マツコ「そのままの形に周りの枠を合わせて作ったみたいな」

カピル「手巻きとかで合わせて作っちゃうんです」

マツコ「宝石ってイメージしてできる今までのものって、あの見た目が若い子が敬遠していたと思うのよ。いわゆるすごい台があって。見て、これしかないのよ厚みが」

カピル「原石をそのままスライスして、ファセットをランダムでかけるんですよ」

マツコ「立体にして光を通してキラキラって輝かせるとかじゃもうないんだ。純粋にこのかわいさを楽しむっていう。かわいい」

ナレーション「マルチカラーの宝石は、まだそこまで価値が上がっていないため、ネット上で自分の好きな石と地金を選び石の向きまでカスタマイズ。手軽にオリジナルを作れるのも人気の理由」

マツコ「なるほどね。変わりました」

カピル「一番左に入ってるのはまた違うブランドさん。今若い向けにすごい注目いただいているところ。BIZOUX(ビズー)っていうブランドなんです」

マツコ「一個一個が小さいから、こうやって敷き詰めてもそんなに高くはならないか」

カピル「何万円から何十万円。そういう時代なんです。いろんなカラーを組み合わせて、ブーケみたいな雰囲気を出して。これ全部青系なんですけど、いろんな青系の石をいっしょに集めて、全然違う世界を。こういうのが今若い向けのジュエリーなんです。真ん中のブランドもあるんですけど」

マツコ「また買わせようとして」

カピル「そんなに有名じゃないけど、私が作っているものです」

(デルミリオーレ)

マツコ「すごいわね。人様のブランドを踏み台に使って。最後自分のブランドでね。カナケイにかけてもらおうかな」

カピル「きれいじゃないですか。色の組み合わせとか、自然感とか」

マツコ「恩着せがましくなくていいわね。石っていう感じがあまりしない」

カピル「ナチュラルな雰囲気そのままですから」

マツコ「ちなみにこれはおいくらなの?」

カピル「全部18金で作ってるんですけど、45万円です」

マツコ「18金だもんね。安いよね。えっ?初の購入?えー!悔しい。カピルから買うの悔しい」

ナレーション「世界中のファッションブランドが取り入れ始めたマルチカラージュエリーだが、ここからは世界の宝石を探し続けるカピルだからこそ見つけられた、美しすぎるマルチカラー三種類をご紹介」

カピル「一番はこれなんです。色味の個性が爆発、オンリーワン宝石。ミックスカラートルマリン。トルマリンっていったら昔からある宝石」

マツコ「あといろんな色があるよね、昔から」

カピル「だけど昔からいろんな色があっても、ブルートリマリン、グリーントルマリン、それがやっぱり人気だった。だけど今は基本的なトルマリン」

マツコ「そんなに採れてないでしょう、量が」

カピル「どうぞ見てください。いろんな色がミックスになってるとか、ちょっと半分半分になってるとか。これ全部トルマリンなんですよ。だけどどれ取っても世界一個になるんですよ。2つとして同じ物がない。それがまさにオンリーワンっていうことなんですよ」

マツコ「早いのよ、まくしたてるのが。こっちが準備してない段階でガーッとくるから、みんなそのまま『買います』っていうね。これあれみたいね、よくオイルが2つ色入ってて、よくあるじゃない。なにあれ?カラー診断みたいなやつとかで使う、あれみたいな感じ。これ超かわいい」

カピル「全部それぞれ一個一個違うっていうことになってるんですよ」

ナレーション「光の入り方や含有物などの影響により、多種多様のカラーバリエーションがあるトリマリン。そのため、ミックスされる色の組み合わせも膨大で、唯一無二のカラーストーンになるのだ」

マツコ「この中で一番高いやつどれなの?」

カピル「一番高いって言っても、20、30万くらいにしかならないんです。一番大きいやつです、緑がきれいな濃いめの」

マツコ「これか。これが30万くらい?」

カピル「そう。これがブルーグリーンとグリーンで、色の濃いのからどんどん明るくなって」

マツコ「一番端っこが黒いところがあって、真ん中もちょっと茶色っぽいところとグリーンのところがあって」

カピル「これが今若い方たちがリングとか軽いペンダントとか作ってつけたいという雰囲気になってるんです」

ナレーション「そんな個性的な色味が特徴のミックスカラートルマリンの産地が、アフリカ南西部に位置するナミビア。中でも主に採掘されるのは、ウサコス鉱山。この鉱山の特徴は、岩盤が非常に硬く、手作業で時間をかけて採掘されている」

マツコ「うわっ。すごいのが埋まっているわね。けっこう乱暴に採ってるわね」

カピル「硬いんですよ」

マツコ「あれくらいじゃないと採れないんだ?」

カピル「そうなんです。昔はブラジルで採れたっていう宝石なんですけど、今ほとんどアフリカ系」

マツコ「南米とかあの辺のアジアとかではあまり採れなくなったんだ」

カピル「カラーストーンはそういうところがありますよね。場所は限られちゃう。一回採り始めると長く続かない。だからほしい方が増えると値段が吊り上がっちゃうっていうことなんです」

マツコ「またさらに価値が上がっちゃうってことだよね。いっぺんに採れる量と手間が、前よりもかかってるんだ」

 

カピル「次はこちらです。まるでインクを垂らしたような幻想世界、モンタナサファイアです」

マツコ「水にインク垂らしたような感じ?うわ、かわいい」

ナレーション「青色の純度が高いものが人気のサファイア。そんなサファイアの中でも、インクを垂らしたような美しい色味を放つ、モンタナサファイアとは」

カピル「ちょっとサイズがあんまり大きくならないけど。たぶん見て『サファイアじゃないでしょ』の雰囲気になると思います。すごいかわいい雰囲気になってるんです。ぜひミックスカラー」

マツコ「うわー、これまた女子が好きそうな」

カピル「でしょ。今こういうのが流行ってるんです」

マツコ「知らない間にこういうことになってた」

カピル「2カラットでも、だいたい40から45万くらいです。裏を見てください。中にインクを本当に入れたみたいな雰囲気で、色たまりが出てくるんです」

マツコ「本当だ。下のほうにたまってるみたいな。そうか、こうやってカットするからここにたまってるように見えるんだ」

カピル「これが今の時代のサファイアということになってるんです」

マツコ「このオレンジと白のもかわいいね」

カピル「そこがみんな盛り上がるんですよ。テンションが高くなるんです」

ナレーション「そんなモンタナサファイアが採れるのは、アメリカモンタナ州。主にロッククリーク鉱山で採れ、風化された堆積層から採掘されるため、石のサイズが小さく、少量しか採れない希少な石」

マツコ「土砂からなんだ?山から崩れて流れてきた中に入ってる?」

カピル「プロフェッショナルじゃないですか」

マツコ「いやいや、だいたいそうでしょうよ。まだあるんじゃない?山のほうに」

カピル「規制があって、掘っちゃいけない。土砂のところが探していいよ」

マツコ「山のほうにはもうちょっとでっかいのあるかもね」

カピル「あるかもね。だけども掘っちゃいけない」

マツコ「自然保護で、掘っちゃいけないんだね、山は」

カピル「自然を大事にしましょうという時代ですから」

マツコ「砂金みたいね、砂から採るって。なんかもうゴールドラッシュみたいね」

カピル「自分で探し出したら1個2個見つかったんですよ」

マツコ「でもあれは許可がないと入っちゃいけないんでしょ?ゴールドラッシュみたいにみんな行くわけにはいかない」

カピル「権利持ってる方といっしょに。昔はあの場所はそうだった」

マツコ「本当に初期の人は自分で見つけられたんだ?へえー。これちょっと、今のやつはきれい」

カピル「やっぱりまだ採れてるから、値段もそこまで上がってないっていうところもありますよね」

マツコ「うわ、うまいこと言うわね」

カピル「同じ物2つない」

マツコ「ヤダヤダ、この人から買うのだけはヤダ」

カピル「展示会とかで出るじゃないですけ。一般の方が来るでしょ。『マツコさん買ってくれた?』恥ずかしいですよ。まあでも無理しないでください。そういうところじゃないんですよ」

マツコ「そういう売り方もあるの?」

 

カピル「続いてはキングオブ『プレイオブカラー』、オパール」

マツコ「でもオパールってもともと色混ざってるじゃない?」

カピル「そう、そこがポイントです」

ナレーション「遊色効果という、虹のような輝きを持つオパール。そんなオパールの中でその美しさに目を奪われる種類が」

マツコ「急にガチな感じのやつを出してきたわね。製品化されてるやつ急になんで出してくるの?」

カピル「いろいろ一回見てもらわないと」

マツコ「違うのね、今までのオパールと」

カピル「ライトニングリッジ、オーストラリアのブラックオパール」

マツコ「うわー、これちょっとほしくなってくるわね」

カピル「一個一個全部が絵みたいになってるんですよね」

マツコ「ブラックオパールなんだけど、黒っぽくないね。あたしこれすっごい」

カピル「やっぱり好みですね」

マツコ「まあこれがブラックオパールって感じよね」

カピル「よく知ってるんですね」

マツコ「この暗い中にオーロラみたいに色が浮かぶのが一番いいって言われているブラックオパールだけど、あたしはこのブラックとホワイトの中間みたいな、これかわいい。土曜ワイドに出てくる金持ちのババアが着けてそうでしょ?」

ナレーション「一番有名なブラックオパールの産地が、オーストラリアライトニングリッジ鉱山。実は世界的に価値が高騰。その理由が」

カピル「昔はこの場所で800人働いていたんです。そのぐらい物が採れてたんですけど、今8人です」

マツコ「8人?」

カピル「そう、もう全然採れなくなっちゃったから」

マツコ「そりゃ高価になるよね」

ナレーション「マルチカラーの中でも複雑な輝きで、同じ色を探すのは不可能なため、個性を尊重する今の時代に求められる宝石なんです」

マツコ「昔は日本ではオパールが一番先に流行ったじゃないですか。だからやっぱり自分の家を探してみれば、もしかしたらいいオパールがお母さんとかおばあさんが持ってるかも」

マツコ「だから今60、70、80歳くらいの方の、若いというか30代40代のころにオパールブームあっただろうから。タンスの中とかもしかしたらあるかもしれないから」

カピル「ちゃんと専門的なところで見てもらったほうがいいですよ。下手にされちゃうと、安い値段にされちゃうから」

マツコ「ちゃんと宝石屋さんに持っていったほうがいいよね。みなさん気をつけて。こういうの出てきますよ。昔のババアは好きだったんです、こういうのが。ちなみにこれはおいくらなの?」

カピル「これはだいたい350万です」

マツコ「は?急に上がってきたな」

カピル「上のところに白いのがありますよね、大粒の」

マツコ「これホワイトオパールでもないの?」

カピル「これがウォーターオパールなんです」

マツコ「おしゃれね、これ。ウォーターオパール?本当だ、透けてる」

カピル「今新しい産地で同じプレイオブカラーになってるけど、価格的には昔に比べたらだいぶ安くなっている」

マツコ「透けてるのよ。オパールって透けてないのよ。かわいい」

カピル「だからこれがこの大きさでも何万円とか何十万円とかで買えるんですよ。驚きじゃないですか」

マツコ「すごいかわいいよ」

カピル「今の若い方たちがこれがほしい。これのフラットのものとか、インクルージョンがあってもいいんですよというものが今ものすごい若い方にウケて売れてるんです」

マツコ「これだいたい同じなのよ、大きさが」

カピル「ペアになってる。大好きなマツコさんのペアにもなるんですよ、耳ものの」

 

 

《セレブも魅了される3大カラーストーンに起きた奇跡》

 

 

カピル「タンザナイト。ちょっと大粒を並べてみました。64カラット。タンザナイトの話をしていいですか?原石がタンザナイトだったらまだ採れてるんです。だけど今世界中的にいろんな問題があって、やっぱり人がいろんなところに行けなくなってるじゃないですか。だからタンザナイトの原石を買いにバイヤーさんが行ってないから、この10年の中でなかったくらいタンザナイトの価格が下がりました」

マツコ「あら。今お買い時なのね」

カピル「このチャンスを逃したら次いつになるかわからないです」

マツコ「今日だけで5回目くらいだからね、それ」

ナレーション「タンザニア、メレラニ鉱山でしか採れない、タンザナイト。およそ50年前に発見され、地下800メートルを機械で掘って採掘されている。夜空のような引き込まれる深い青色が人気のタンザナイト。しかしコロナの影響もあり、バイヤーが現地に行けなかったため原石の価値が一時的に下落。今回そんな状況ゆえに出会うことができた珠玉の美しさを持つタンザナイトをカピルが入手」

マツコ「これよりすごいのあるの?」

カピル「あります」

マツコ「なにそれ?すごいね。タガメだよこれもう」

カピル「宝石好きな方のあこがれのキャラ目です。見てください」

マツコ「厚みが。だってみなさんこんなんなるんだよ。これ逆に言うとあたしくらいしか合わないだろ」

カピル「普通は私この大きさくらいだと買わない。値段がけっこう高いじゃないですか。あの時は本当に値段が下がったから100カラットでも2、3個買いました」

マツコ「えっ、これが2、3個?」

カピル「買ったんですよ」

マツコ「うーん、ちょっと待って。いくらなの?」

カピル「50数カラットで1500万いったじゃないですか。これ100カラットでそれ以下です」

マツコ「うそでしょ、そんなに下がったの一時的に?」

カピル「だから言ってるんですよ。考えられないこと起きてますから。この石に関しては」

マツコ「あら。キャサリン妃が着けてるの?」

カピル「キャサリン妃とか、タンザニア好きな方は超有名な方たちよ。ジェシカ・パーカーさん、見てください」

マツコ「なにあれ?リングもネックレスも両方そう?」

カピル「おそろいで。タンザナイトは50年ちょっとなんだけど、この短い期間で超有名な方に愛される宝石なんです。だからもしよかったら」

 

 

《テレビ初⁉3大カラーダイヤ一挙集結》

 

 

カピル「これで納まらないっていうことは、すごいっていうことですよね」

マツコ「もうおそろしいわ」

カピル「マツコさんに伝えたいことがありまして。あのくやしさは忘れません。ダイヤモンドでマツコさんにリベンジしたいんです」

マツコ「ちょっと待って、ダイヤ来た?」

カピル「この間レッドダイヤ見せたときは、鼻息で飛んじゃう」

マツコ「ひどいこと言ったねあたし」

カピル「それがすごいくやしくなっちゃって」

マツコ「高価なものだってのは知ってるけど、ちょっと小さかったのよ」

カピル「だからそれをちょっともう一回チャレンジしたいと思って」

マツコ「すごいの手に入っちゃった?」

カピル「テレビ史上初、最高級3大カラーダイヤモンドを集めちゃいました。ブルーダイヤモンド、ピンクダイヤモンド、レッドダイヤモンド」

マツコ「あら、テレビ史上初なの?」

カピル「間違いないと思います。私は全部わかってないから。小さい人間なので」

マツコ「でも言った者勝ちですよ」

カピル「言っちゃっていいのかな。もうたぶんテレビ史上初だと思います!」

マツコ「今日ご覧になった方は本当によかった」

カピル「今回ちょっと持ってきます。本当にえらいことになりますので」

マツコ「カナケイがピリっとしたのよ今。来るものの額がたぶん違うのよね」

カピル「順番で出します。人気的にはやっぱりこの3つが最高です。1万とか10万ピースの中でも1個採れるか採れないくらいなものですから。お金出して買えるっていうものではないと思う」

マツコ「じゃあもうカピルちゃんも売るつもりはないやつね」

カピル「これは私のコネクションで集めました」

マツコ「この人から聞くコネクションって一番恐怖を感じるわね」

カピル「どんなコネクションですかっていうのはあるんですよね」

ナレーション「窒素や水素などの元素がダイヤの結晶に入り色が形成される、カラーダイヤモンド。中でも、彩度の高いファンシーカラーは非常に希少。およそ10000ピースに1つしか採れない3種が登場」

カピル「これは1カラットのブルーダイヤです」

マツコ「ブルーダイヤってあたしちゃんと見たの初めてかも」

カピル「私も1カラットは初めて今日見ている。1カラットのブルーダイヤで、今回は本当にしっかりしたディープブルーの色合いがきれいに映ってるじゃないですか。わたしたちも見たいと思って、どこ行けばいいですかという感じです」

マツコ「あんまり見たことないわよね」

カピル「普通はブルーといっても、グレイッシュブルーとか、グレイッシュとか、0.1カラットとか、本当に鼻息で飛んでしまう」

マツコ「根に持ってるわね」

カピル「悪いことじゃないんですよ、その大きさが普通ですから。それでも何百万になるんですよね」

マツコ「これでおいくら?」

カピル「それはね、8000万円」

マツコ「これで8000万円?」

カピル「これかなりお買い得になっています」

マツコ「松の実くらいしかないわよ」

カピル「次のものは、2つ一緒に出しちゃってもいいんじゃないかなと思います。カラーストーン業界のトップといったらレッドじゃないですか。この間レッドダイヤモンド、ちゃんとがんばってそろったけど、やっぱりちょっと小さかったんですよね」

マツコ「そうね、あれは小さい。価値があるのはわかるけど」

カピル「今回はそれより大きいものを」

マツコ「よく見つけたね」

ナレーション「オーストラリア、アーガイル鉱山で奇跡的な確率で採掘される、目にすることすら難しいレッドダイヤモンド。果たしてカピルがマツコへのリベンジのため用意したものとは」

カピル「これは1カラット超えています。前は0.3カラットだったんですよ」

マツコ「確かに前よりは存在感あるね」

カピル「ファンシーレッドです」

マツコ「色味がきれいだね」

カピル「きれいですよ。レッドダイヤモンドって言っても、だいたいブラウニッシュとかちょっと違う色が混ざったりのものが。ちゃんとパッと目で見て『赤』と言えるくらいのものはほとんどないんですよね」

マツコ「これすごいね、真っ赤だね。とんでもない金額じゃない?これ」

カピル「約3億円」

マツコ「カナケイ!これ3億だぞ!もしあたしがこれ持って走って逃げたら…こっちにもいるのか!あとあたし今これびっくりしたんだけど、今日の衣装カナケイと色いっしょじゃない?次はこれよりすごいってこと?これピンク?」

カピル「一応有名な話だと、有名な歌手(ジェニファー・ロペス)が5カラットのウエディングリングでもらったとか。ラッパーさん(リル・ウージー・ヴァート)が」

マツコ「盗まれちゃったわよね、このあいだ。おでこに埋めてたやつ」

カピル「飛び抜けた大きさです」

マツコ「カナケイここくらいまで来ておいたほうがいいんじゃないの?もしかしたらあたしここからカーって行く可能性あるわよ」

カピル「すごいでしょ?」

マツコ「ええー。すごいよ。きれいだね」

カピル「ピンクってわかりますよね。ピンクっぽいとかじゃなくて」

マツコ「すごいわ。これ見てよ。どこから映しても光ってる。やっぱりほしい。でももうわかってるの。絶対買える金額じゃない。とんでもない金額よ。下手したらこれTBS買えるぞ」

カピル「出しましょうか。7億7000万円」

マツコ「安い」

カピル「でしょ。そうなんですよ」

マツコ「やだ、とうとうこの男、7億のものを安いって思わせるまでになってる。おそろしい」

カピル「まだ私日本にいるから、今すぐ結論出さなくても。一本電話だけいただければ、すぐ飛んできます」

 

~完~