2021/10/12放送
マツコの知らない世界
https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/
'全国3000軒以上の餃子を食べた男'
塚田亮一(ツカダリョウイチ)さん(以下、塚田)
'全国1000種類以上のシュウマイを食べた男'
種藤潤(タネフジジュン)さん(以下、種藤)

マツコ「前も二人一緒だったっけ?」
スタッフ「いえ、それぞれ別で」
マツコ「池袋のすごいおいしい餃子・シュウマイ出してくださったのはどちら?」(池袋「東亭」)
スタッフ「シュウマイの方です」
マツコ「正直あれを超えてない。ぶっちゃけね。お二人にプレッシャーをかけている。あれが基準にはなってますよあたしっていうね」
種藤「こんにちは」
塚田「こんにちは、ご無沙汰してます」
マツコ「聞いてました?」
塚田「プレッシャーがもう」
種藤「忘れられませんか?」
マツコ「そうね。この番組でいろいろいただいた中でも、けっこう覚えている」
種藤「期待に沿う仕事を」
塚田「超えられるようにね」
マツコ「超える超えないの話じゃないから。お店それぞれだから。でももし超えた場合は『超えた』って言うのもあれだから、サインは出す」
種藤「近況をお伝えしたい。変化があったので」
ナレーション「まずは6年ぶりの登場、塚田さん。全国3000軒以上の餃子を食べ歩き、ついにたどりついたのが」
塚田「最近の近況っていうので、テレ東さんで『餃子マニアNo.1決定戦』っていう大会がありまして、優勝してきたりとか」
マツコ「おめでとうございます」
塚田「餃子好きの人がいろいろ集まってクイズ答えたりとか、いろいろやるんですけど」
マツコ「これはなにを吸引しているんですか?」
塚田「匂いだけで餃子を当てなさいっていう」
マツコ「バカですね」
塚田「これが当たっちゃうものなんですよね」
マツコ「なんだろう、そんなにうらやましくないっていうね」
塚田「こっちは必死になって勝ってきたのに」
ナレーション「一方シュウマイの種藤さんはおよそ3年前に登場。マツコに何度も『餃子』と何度も間違えられたことが悔しくて、昨年シュウマイの地位向上を目指し、日本シュウマイ協会を設立したのだという」
種藤「やっぱりかなり悔しかった。隠されてない本音が出た」
マツコ「シュウマイって言い慣れてないんだよね」
種藤「それも含めて悔しくて、これは変えなきゃいけないなと思って」
マツコ「なにをやってるのよ、日本シュウマイ協会は?」
種藤「とりあえずシュウマイ食べにいこうみたいな感じで、毎月シュウマイを食べていました」
マツコ「やめろもう。また餃子って言うぞ」
種藤「口が悪いな、本当に。そもそも二人は別々に出たんですけど」
マツコ「どうやって会ったのよ」
塚田「共通の知り合いが。両方知ってる人がいて」
マツコ「餃子とシュウマイの知り合いっていうのはなに?そういう包み系のフィクサーみたいなのがいるの?この人とおさないとちょっとダメみたいな。あの真ん中の方?」(写真:塩崎省吾さん)
種藤「あの方は焼きそばの方」
マツコ「あれがフィクサーなんじゃないのね?」
塚田「フィクサーではないですけど」
マツコ「焼きそばもそのフィクサーは傘下に収めてるの?」
種藤「グループはそうですね」
マツコ「小麦粉を支配しているやつだ。その人を呼べばいいんじゃない?」
塚田「焼くだけ蒸すだけでおいしくなってしまう。だからこそ本当においしい包む宝石箱を知ってほしい。餃子もシュウマイもなんですけど、だいたいおいしいのがどんどん出てきて、業務用のやつもどんどん出てきて」
マツコ「たまにめちゃくちゃマズいのがあるじゃん。びっくりするよね。どうやってこんなに餃子ってマズくできるの?ていう。それくらいレベル高いよね」
塚田「平均点がすごい上がってるし、業務用もかなりおいしくなってきた」
マツコ「あと今冷凍の餃子がとんでもない」
塚田「一生懸命作ってきたようなものにスポットが当たりづらくなっている。今日はそういうところも知ってほしいなっていうので」
《進化がすごい!餃子&シュウマイ最新事情》
種藤「餃子にも負けない、シュウマイの最新事情」
マツコ「勝つと言わないところが謙虚でいい」
種藤「そこ汲んでいただけると。『シュウマイパーティ』の検索数」
マツコ「またシュウマイパーティの検索数かよ。すごいな、前回21件しかなかったの?」
種藤「私も衝撃でした。21件から494件」
マツコ「それはどの程度の期間での話なの?」
種藤「3年」
マツコ「3年で494件?」
種藤「20倍ですよ」
塚田「ちなみに餃子パーティーは10万件以上」
種藤「増加数」
マツコ「確かに、シュウマイパーティ難しいのはさ、みんなで食べようってなったときに、真ん中にせいろを置くのかっていうね。あれホットプレートでやるのが強いよね、餃子は。あ、でもホットプレートでも作れるんだ?」
種藤「最近パーティやるときだいたいこのスタイル」
マツコ「494件だけどね。ご家庭でおなじみの、みたいな言い方だったけど」
種藤「全国のシュウマイ専門店」
マツコ「ちょっと待って、前2軒だったんだっけ?よく2軒しかないものを特集したな。増えた?」
種藤「増えた。2軒から約70軒に」
マツコ「2軒だったことを考えると劇的な進化。35倍だから。が、しかしよ」
ナレーション「全国に専門店が急増する中で、特に種藤さんがオススメするお店をご紹介。まずは東京西荻窪にある『シュウマイルンバ』」
種藤「蒸し野菜と一緒に出す。西荻窪ってわりとおしゃれなお店も多いエリア」
マツコ「アンティーク家具とか売ってる辺り?」
ナレーション「つなぎを少量に抑えたふわふわ食感が特徴」
種藤「居酒屋スタイルで、SNSで映えるような」
マツコ「おしゃれシュウマイだな」
種藤「こういうのすらなかったんですよ」
ナレーション「続いては熊本県にある『私、ギョーザよりも焼売派。』。高級国産豚の希少部位をふんだんに使用。種類も豊富で子どもに大人気のお店」
種藤「けっこうバラエティーに富んだシュウマイを出している。チーズとか。国産の豚を使って、高級って言ってるんですけど、わりとそれでも利用しやすいようなお店」
マツコ「女子たちに行ってもらいましょう。おちょぼ口で食べてもらいましょう、シュウマイを」
種藤「続いて。種藤プロデュース、東京のご当地シュウマイが登場」
マツコ「うわー、魂を売ったか」
種藤「売ってない。シュウマイには魂売りましたけど」
マツコ「『TOKYO X』ね」
種藤「あと東京の銀杏を使って」
ナレーション「断面を見ると、肉汁があふれんばかり。上質かつ芳醇な旨みの詰まったシュウマイ。マツコさんぜひ食べてみてください」
マツコ「一応食べるわよ」
塚田「僕もいただけるんですか」
マツコ「屈託のない意見を餃子が言うわ。恐ろしい。餃子がシュウマイに物申すのよ。たぶんおいしいんでしょ?豚の甘さが出てるわね」
種藤「マツコさん好みのちょっとソフト系」
マツコ「おいしい。…全部嘘に見えるじゃない。おいしいですよ、みなさん。よくない。これフリが悪かった。あたし全部餃子を嘘でおいしいって言ってるみたいになって。あ、餃子って言っちゃった」
種藤「減点1ですね」
マツコ「1だったらいいや。どう?」
塚田「やっぱりすごい優しい味」
マツコ「なにこの雰囲気。だめよ!でもこれがシュウマイの良いところですよ。みんなで思わずプッてなっちゃう感じがね」
種藤「争いは起こらない」
マツコ「餃子がある街は平和」
種藤「あ!」
マツコ「また言っちゃった」
種藤「今日どうなるんだろうな」
塚田「では餃子の話を」
マツコ「王者の貫禄」
塚田「もはや国民食。餃子の最新事情」
マツコ「国民食だって」
塚田「餃子の最近の動向をご紹介させてください。テイクアウト餃子の無人販売所っていうのが最近登場してまして、これがすごい勢いで増えてるんです。『雪松』っていうもともとみなかみにあった小さな町中華の『雪松食堂』っていうのがあるんですけど、そこで地元で人気だったお店のレシピを使って、冷凍餃子を販売している。無人で24時間やってるんです」
マツコ「テイクアウトまではわかるんだけど、無人販売所ってなに?」
塚田「これがおもしろいシステムで、冷凍庫がボンって置いてあって、全部1袋1000円なんです。それを自分がほしいだけ取って、賽銭箱みたいなのに1000円入れて帰るっていう」
マツコ「路地で野菜売ってるのと同じシステム?群馬ってそんな良い人しかいないの?」
塚田「群馬どころかもうその辺にたくさん今できてます。街中に」
マツコ「どこにあるの?」
塚田「東京もけっこうあらゆるところに。今200店舗くらいに」
マツコ「へー!シュウマイには悪いけど、いきなり気になる」
塚田「人件費もかからないので、バンバン今増えていますね」
マツコ「なんかみんな良い人が多いんだな、意外とな。これはなに?生の状態で?冷凍?」
塚田「生冷凍餃子です」
マツコ「具がすごいジューシー系のやつ」
塚田「どうですか?」
種藤「ありですね」
マツコ「すごい馴染みのある味。家庭でごはんのおかずで出すのに、一番愛される味。あのラインの味」
塚田「餃子っていったらこんな感じって味ですね」
マツコ「町で食べる餃子とちょっと違うじゃん、家の餃子って。これは本当に出したら飯三杯いく餃子。お店でもこれ出してたってこと?」
塚田「お店のはまた違うと思います」
マツコ「ほら、変えてきてる。みなかみだからってあなどっちゃだめよ。雪に押しつぶされそうになりながら、いかに東京もんをだますか考えたのよ」
塚田「冷凍餃子としてたくさん作ってストックしてもらって、たくさん食べてもらうためにはっていう味になってると思いますね」
種藤「いやー、勉強になるな」
マツコ「最初にこれ出してくるあたりね。国民食で勉強しておきなさい」
塚田「お手軽なのはシュウマイだけじゃない。レンチン餃子が登場」
マツコ「レンジまで出してきやがったよ」
塚田「実はレンチン餃子もけっこう前からあるんです。これは味の素さんの商品ですけれど、最新の商品だと香りですね」
(味の素「レンジで焼きギョーザ」)
マツコ「味の素だったらやっぱりあの冷凍の焼くやつ選んじゃうよね」
塚田「レンジで3分で焼いた香りまでもが再現されているっていうのは、技術的にはがんばってきたなと」
マツコ「へー。食べたことないわあたし」
塚田「次がですね、東京五輪で冷凍餃子が外国人選手から大人気に」
マツコ「すごかったらしいよ。これ味の素さんのやつだったよね。冷凍餃子って、餃子とまた違うものだよね」
塚田「これバレーボールの選手(エリック・ショージ選手)。選手村で出してた冷凍餃子が本当においしいってすごかったんですよ」
種藤「あの、すみません。このニュースは言っておきたいことがあって」
マツコ「もしかしてシュウマイも?あたしの耳には入ってこなかったけど」
種藤「ほらほらほら」(エリック・ショージ選手)
マツコ「あれ、同じ」
塚田「でもニュースにならなかった」
マツコ「そうなんだよね、あたしもニュース聞いてないんだよね、冷凍シューマイ」
種藤「餃子のニュースを聞いて、ちょっとのぞいたら書いてある。シュウマイも」
マツコ「他のも書いてあった?じゃあ餃子が一番おいしかったんだよ」
種藤「うーん」
《餃子にも負けない!豪華具材のご当地シュウマイ》
種藤「シュウマイ王国横浜を脅かす2大新勢力、栃木県鹿沼市&静岡県熱海市に注目せよ」
マツコ「鹿沼?また宇都宮の隣で」
種藤「さすが」
マツコ「『宇都宮はもう無理だ。餃子がいるから無理だ』っていうね。逆隣には日光だからな。東照宮と餃子に挟まれてるんだぞ。大丈夫?」
種藤「実は宇都宮の隣っていうところをむしろ意識して戦略的に」
マツコ「完全に餃子におんぶにだっこ系ね」
種藤「なんで鹿沼がシュウマイの街としてっていうのは、崎陽軒さんが鹿沼市と実は提携して。初代社長が」
マツコ「鹿沼出身なの?横浜の方じゃないの?すごいわね。鹿沼じゃなくて横浜で商売しようと思った。ものすごく切れる方だったのね。崎陽軒が鹿沼で創業してたらこんなことにはなってなかったわよね」
種藤「今まさに崎陽軒さんが鹿沼市の飲食店用にワークショップとかをやって、シュウマイを作ってもらおうって、そういう働きかけを」
マツコ「崎陽軒はどうしようとしてるの?宇都宮の餃子を侵食しようとしてるんじゃないの?ありえるよ」
種藤「実は鹿沼市50店舗でシュウマイを出してるんです」
マツコ「専門店じゃないよね?」
種藤「専門店ではないです」
塚田「宇都宮側からも鹿沼にバンバン餃子が行ってると思う」
マツコ「宇都宮からじゃなくても、餃子は全国にバンバン行ってる。大丈夫」
種藤「あと『シウマイ』って表記するじゃないですか。あれは野並初代社長が『シュ』って言えなかったみたいですよ。発音が、あのイントネーションが」
マツコ「社長に忖度して文字に書くときに『シウマイ』にしたんだ?」
種藤「そういういわれみたいです。けっこう鹿沼はゆかりのある場所で、ここが9月22日に鹿沼の駅にシュウマイの像ができた。世界初だと思います」
マツコ「そりゃそうだろうね」
ナレーション「そんな激アツエリア鹿沼市のおよそ50店舗のシュウマイの中から、種藤さんがオススメする一品が」
(鹿沼市「笑福シウマイ」)
マツコ「鹿沼。鹿の沼だからね。この開けたときの心の動きはない、あんまりシュウマイってね。ああシュウマイが出てきたなっていうね。むちゃくちゃシンプル。いいね、これ長い年月かけて本気でやってる感じがするね。飛び道具が出てこない。おいしい。ほわーって。王道ですよ」
種藤「国産の豚肉と玉ねぎで。余計な調味料とかも。本当にシンプルなスタイル」
マツコ「味も、豚と玉ねぎの味。これ別にディスってるんじゃないよ。すごい本当にシンプル。これありじゃない?」
種藤「ほら。さっきと全然言ってること真逆になったですよね」
マツコ「じゃあもう言わないぞ」
種藤「僕がもう言わない。ぜいたく言ってる場合じゃないですからね。熱海もちょっとシュウマイっていうイメージないじゃないですか」
マツコ「ないわね。熱海っていったら泉ピン子ねえさんのイメージよね」
種藤「東海道線沿線ですから、崎陽軒じゃないですけど東華軒さんのシュウマイ弁当」
マツコ「これは熱海の駅弁なの?」
種藤「熱海でも売っている」
マツコ「知らなかった」
ナレーション「種藤さんいわく、崎陽軒や東華軒の影響で、シュウマイ文化が根付いたとされる熱海」
マツコ「熱海って何気にさ、おいしいお店あるよね。昔熱海が新婚旅行とかの頃に、せっかく新婚旅行に来てるんだから今日はちょっといいものを食べようっていうので、ああいうお店がいっぱいあるんだ?いいよね」
種藤「たぶん昔のごちそうを食べる場所。熱海のニューカマー『美虎』さん」
マツコ「でもきっとシュウマイだけでやるの不安だったんだろうね、『ラーメン・シュウマイ』って書いてある」
種藤「でも店行くとけっこうシュウマイ推しですよ。実際僕もいただきましたけど、シュウマイの皮が油揚げ」
マツコ「おいしいの?」
種藤「僕も疑ったんですよ」
マツコ「でもあたしこれおいしいっぽいなって思う根拠があるのよ。このあいだのおでんの回のときに思い出したんだけどね、昔油揚げの中にミンチのお肉に細かいお野菜刻んだやつを詰めて煮なかった?肉巾着。あれの存在を思い出したのよあたし、おでんの具で。泣きそうなくらい『昔食べてたな』って思い出して。あたし知ってるのよ。ミンチと油揚げは合うって」
種藤「だから正解なんですよ」
ナレーション「さらに逆襲に燃えるシュウマイが、餃子に勝てる最大の魅力を猛アピール」
種藤「クラスの人気者、餃子を凌駕。全国の豪華具材を包み込んだこだわりシュウマイが続々登場」
マツコ「ああー、そっち」
種藤「ご当地で主役をはれるような」
マツコ「シュウマイに入ったことで主役の座を失うわよね。このままだったら大主役なのにっていうね」
種藤「考え方なんですけど、おみやげのそういうのって当然そのもの」
マツコ「ああ、なるほど。そりゃそうだ。だってフグ買おうってなかなか手出せないじゃん。どういう状態でフグを持ってくるんだっていうね。て考えたら、収まりはいい」
種藤「全国でその味が楽しめる」
マツコ「『いかしゅうまい』はけっこう有名よね」
種藤「ここ30年ほどで」
ナレーション「『いかしゅうまい』を販売しているのは佐賀県唐津市にある『海上レストラン萬坊』」
マツコ「でも確かにうまいこと考えたわ。イカのおみやげ難しいもん。干す以外」
種藤「イカってやっぱり足が早いというか、加工ってけっこう難しいから、こうやってシュウマイの形にして出したらけっこうヒットした」
マツコ「中がイカだんごなの?」
種藤「イカのすり身。ふわふわ系です」
マツコ「おいしいのよ、イカ。呼子のイカはもう本当に。8杯くらい食っちゃったもんあたし。ラーメンすするみたいに食っちゃったわよ。『黒作りしゅうまい』っていうのはなに?あれイカスミなの?」
種藤「富山の郷土料理みたいです。黒作りっていうイカスミでイカを漬けたもの」
マツコ「じゃあ基本的にはいかしゅうまいなんだ?」
種藤「そうなんです。黒スミ使っているので、ちょっとコクがあるんですよ」
マツコ「『ぽろちゃんしゅうまい』は?笠間ってなに?」
種藤「栗です」
マツコ「シュウマイの上に栗が乗ってるの?」
種藤「中に1個まるごと入ってるんです」
マツコ「これは栗よ。どういうこと?栗の周りがシュウマイの皮ってこと?」
種藤「スイーツっぽくなりそうじゃないですか。ちゃんとシュウマイ」
マツコ「確かに餃子よりはシュウマイのほうがものと合わせるってときには、さっき言ったやさしさが良いよね。たとえばイカで餃子作って、皮に包んで焼いて、餃子ですって言われたときに、『いや餃子もっとパンチないと』っていう」
塚田「餃子の期待値みたいなところありますよね」
マツコ「そう言ったらまるでシュウマイの期待値が薄いみたいな言い方だったよね」
塚田「餃子に期待するパンチみたいなもの」
マツコ「言い方変えただけで変わってないわよ。でも確かに本当そう。ソフトなシュウマイのイメージがあるからこそ、いろんな食材と合わせたときに、おみやげになる可能性は高いよね」
種藤「主役をたてることができる料理なんですよ」
ナレーション「豪華具材は他にも。こちらは宮城県の人気牛タン専門店『利休』の『牛たんシュウマイ』。食感を感じさせるために上質な牛タンを粗めにカット。またクワイという、お芋のようなホクホク感を感じる高級野菜も入っており、食感の変化を楽しめる一品。さらにこちらは『京都山肉しゅうまい』。人口わずか23人。京都北部の山村集落の猟師が獲ったイノシシの肉が入ったシュウマイ。京都伝統の九条ネギの甘みが高級ジビエの味をさらに引き立てながら、自家製のブルーベリーソースでさっぱりとした後味を感じられるこだわり抜かれた一品」
マツコ「なんか福岡界隈がにぎやかよね」
種藤「着目されましたね。佐賀の鳥栖っていうところに中央軒っていうけっこう古い」
マツコ「鳥栖にあるんだ、シュウマイ弁当が有名なお店」
種藤「東の崎陽軒、西の中央軒」
マツコ「あたしたちが知らないだけで、そこのお弁当は崎陽軒的な存在なのね、福岡の人にとっては」
種藤「鳥栖の人はみんな知ってる」
マツコ「急に狭くなったじゃねえか。鳥栖の人になっちゃった」
ナレーション「全国1000種類を食べた種藤さんが、ひそかな盛り上がりを見せる九州からベストワンご当地シュウマイを厳選」
種藤「『鶏シュウマイ』なんです」(焼売酒場いしい)
マツコ「鶏文化だもんね、福岡はね」
種藤「かといってそういうシュウマイがあったかというと、そういうのはなくて。2018年にできたお店で鶏シュウマイを次にくるんじゃないかって思った感じなんです」
ナレーション「メイン食材はこだわりの九州産鶏肉。つなぎりにたっぷり卵を使い、マイルドなあんに。そして通常より半分ほどの0.3ミリの薄皮を使うことで、新鮮な鶏肉の旨みをぜいたくに感じられる一品」
マツコ「そんな変化はないんですけど。近くで見ると鶏っぽいなっていうね。あ、シュウマイは鶏かもしれないわね」
種藤「出ましたね」
マツコ「鶏シュウマイはウマいかも」
種藤「鶏は今までそんなになかったので。豚とは違う、さっぱりしてそうで割と旨みもある」
マツコ「舌触りがいい。特に女性はすごい好きだと思う」
種藤「そこそこ大きいんですけど、そんなに」
マツコ「わかる。3つ食べて豚の1個ぶんって感じ」
種藤「ある意味新しいシュウマイの流れを」
マツコ「全然進んでないね」
塚田「シュウマイおいしいですよ」
マツコ「上から目線よね」
《食感で楽しむ!進化系餃子4選》
塚田「マツコさんにお伝えしたいのがこちらです。ライバル唐揚げを圧倒、今餃子は食感が勝負。餃子がライバル視しているのは唐揚げなんですよ」
マツコ「わからない。あたしもわからない。聞くだけ聞いてみようか」
塚田「ビールのお供とか、CMでも出てくるのは餃子が使われるのか唐揚げが使われるのか、みたいな感じのところを注目している」
マツコ「淡々と進んでいくね。フォローもないみたい」
種藤「慣れています」
塚田「冷凍食品のランキングみたいなのがあるんですけど、ずっとやっぱり唐揚げが強かったんです。これをまあ餃子がなんとか」
マツコ「唐揚げの選択肢が増えたっていうのもあるわよね、冷凍以外に今唐揚げを入手する。これはただ単に餃子が強かったとは認めるわけにいかない」
塚田「唐揚げにない餃子の良いところっていうので、ひとつ僕が注目しているのが、食感がいろいろある。餃子もイメージとしては羽根つき餃子とか、パリパリした食感の食べ物だよねって感じなんですけど。たとえば千葉のホワイト餃子ってあるじゃないですか。カリカリな食感。薄くてパリパリっていうんじゃなくて、もっちりとしたものとカリカリっていう食感の餃子だったり」
マツコ「千葉ってこういう半揚げみたいなやつけっこうあるのよ」
塚田「こういう食感にこだわりをもって作っている。そういうところもあるんだよっていうのを知っていただきたくて。いくつかパターンをご用意したんですけど。ひとつは『モチプリ系』ということで、栃木県の佐野ラーメンを出してる『らーめん大金』さんの餃子です。佐野ラーメンの有名店なんですけど、佐野ラーメンって加水率の高いプリプリした麺を出す。これと同じ作り方をした皮。お店で皮も作るんですけど、その皮を使った餃子が非常においしくて」
マツコ「皮が佐野ラーメンみたいな食感なんだ?」
塚田「そうです。作るときに強力粉と水しか使ってないので小麦の純粋なおいしさも感じられる」
ナレーション「さらにその日の気候やキャベツの水分量に合わせ、皮の厚さや焼き時間を微妙に調整し、モチモチ感もプラス。こうしたこだわりの作業で、他にはないモチプリ食感の餃子が完成」
塚田「プリプリとした皮の食感と、焼き目のところも表面はサクサクしてるんですけれども、皮が厚くてしっかりしてるのでそこにもモチモチしたような感じがあって」
マツコ「デカいね」
塚田「デカいんですけど、キャベツたっぷりなので意外とパクパクいけちゃいますね」
マツコ「あたし別にキャベツたっぷりじゃなくてデカくてもパクパクいくわよ。強いわ、やっぱり。いっしょに出ちゃダメだわ」
種藤「まだわからない」
マツコ「まだわからない?残り2個も聞く?死なない?聞いてるうちに隣で」
種藤「大丈夫」
塚田「じゃあ次『サクフワ系』。こちらは目黒の『めぐろの安兵衛』という餃子屋さん。もともと高知に本店のある餃子屋さん」
マツコ「高知の餃子おいしいよね。ちょっとお菓子っぽいんだよね」
ナレーション「サクフワ食感のポイント、まず一つ目が通常よりも半分ほどの薄さというオリジナルの皮。あまりに皮が薄く乾燥しやすいため、オーダーが入ってからあんを手包み。そして最大のこだわりが、たっぷりの油を注いだ揚げ焼き。具材の旨みが逃げないよう、高温の油で一気に火を通す高知の屋台特有の焼き方。こうしてビールにぴったり、サクフワ食感の餃子が完成。このように皮は超サクサク、さらにあんはキメが細かくフワフワと、噛むたびに食感の変化が楽しめます」
塚田「屋台にみんなで行って食べるような感じなんですけど。小さくて軽いので、口に入れたらなくなる」
マツコ「食ってんだか食ってないんだか、よくわからなくなるくらい。2升くらい飲んだ人がまたこれでビール流し込んでる。あ、ごめん。盛り上がっちゃった。2連続盛り上がりしちゃった」
種藤「僕安兵衛好きですよ。おいしいですよね、安兵衛」
マツコ「おまえ本当は餃子好きだろ。ビジネスシュウマイの可能性あるわよ」
塚田「じゃあ3つめ。『ゴロゴロ系』というところで。これは東京の東松原にある『羽根木餃子』さんというところの餃子。見た目は普通なんですけど、断面見てみるとこんな感じ」
マツコ「ゴロゴロは超えてるよね」
塚田「生ハムに使うようなイタリア産の豚肉を使っていまして。噛むと非常にやわらかいんです」
マツコ「これ餃子食べてる感はあるの?」
塚田「肉料理食べてるのにかなり近いくらい」
種藤「あの、すみません。羽根木さんはシュウマイもあるんです。去年から始めたみたいなんですけど。ゴロゴロじゃないんですよ。けっこうしっかり練っている」
マツコ「じゃあ来年あたり『羽根木シュウマイ』って名前に変わりそう?」
種藤「それくらい」
マツコ「全然そんなこと思ってないわよ。せせら笑ってたわよ今」
ナレーション「今餃子業界を席巻する新食感系餃子。そんな中でもマツコにぜひ感じてほしい、餃子界の伝説が作る究極食感があるという」
塚田「こちらです。伝説のマダムが作る究極食感。『池尻餃子.』あおば餃子。この食感というのが」
マツコ「食感とかっていう問題じゃないのよ」
塚田「やっぱり気になりますか」
マツコ「そりゃそうでしょうよ」
塚田「食感いかせてください。食感はトロトロ食感。マダムローズという方が、餃子業界ではけっこう有名な方で」
マツコ「トロトロ業界じゃなくて?餃子業界で有名な方?」
塚田「全然マスコミとかに出てくれない。僕も会ったことないんですけど」
マツコ「お店にもいないの?」
塚田「別のところで餃子作ってる。本当に実在するのかどうかっていうのを」
マツコ「でもそれはあるわよ。マダムじゃない可能性あるわよ」
塚田「今回この番組で、なんとマダムローズさん出てくれるっていうことになって。僕もお会いしたことないんですけど」
マツコ「なんでもかんでもそんなつまびらかにすればいいって問題じゃないのよ。全国のローズファンがマダムローズはいるのかいないのかって。下手したら3、4時間酒飲めたわけじゃない。悪い癖だわこれ」
塚田「出てくれたっていうことで」
マツコ「マダムありがとうございます」
塚田「僕も始めてVTRで拝見できるんです」
ナレーション「こちらが池尻大橋にある『池尻餃子.』。餃子店とは思えないおしゃれな空間。壁には銭湯絵師が描いた赤富士の絵も。そんなお店自慢のメニューがこちらのあおば餃子。ポイントはなんといってもこのトロトロのあん。牛や豚の骨からとった煮こごり状の出汁をあんに練りこむことによって、ご覧のようにトロトロ。そしてこの餃子を作るのが、餃子ファンからマダムローズと呼ばれるこちらの女性。御年77にしてこの美しさ。彼女はもとCAの方なんです。あおば餃子はそんなマダムが仕込みに3日間も費やし完成する、愛情たっぷりの手作りでそのトロトロ食感は唯一無二。このあとぜひお召し上がりください」
マダムローズ「マツコさんはじめまして。広島出身、77歳のマダムローズです。こんな緑の中で餃子を作っております。我が家秘伝の不思議な味を一度召し上がってみてください。よろしくお願いします」
マツコ「マダムありがとう。すてきなお庭の。ここまでにしましょう。これ以上の詮索はよくない。そしてあの時代にCAさん。これはハイソサエティーな味ですよ」
塚田「トロトロで熱いので気をつけてください」
マツコ「いっぺん割ったほうがいい?」
塚田「それでちょっと確認してみてからのほうが」
マツコ「空気穴あけてやったほうがいいかね。本当だ、トロトロ。おいしいわ。最後にふわーってくるのなんだろう。中華丼の上のあんの残り香みたいな。ちょっとスパイシーなのが奥にいるのよ」
塚田「こちらの餃子はマダムが広島の親戚から教えてもらったレシピから」
マツコ「マダムのご親戚が考案なんだ」
塚田「義理の娘さんがこんなにおいしいんだから、他にも食べてもらったらどう?っていうことで、60何歳かのときにお店を出してそれですごい流行っているお店に」
マツコ「確かにどことなく家の味がする」
塚田「柚子胡椒をつけたりしても」
マツコ「柚子胡椒つけて。だからなにがどうなるかわからないわよね。家でおいしもの出してると、こういうことになるかもしれないのよね」
塚田「前回登場した時、うちの餃子を食べていただいた」
マツコ「うん、おいしかったよ」
ナレーション「前回塚田さんは、酢とコショウだけで作れる簡単アレンジつけだれをマツコに伝授。この放送のあと、酢コショウだれをマネする人が続出し、ちまたでも話題となった。そして今回も塚田流だれでも簡単にできる絶品アレンジ餃子をご紹介」
塚田「ビールに合う餃子を作ろうということで、かたっぱしからビールに」
マツコ「なるほどね。ビールに合うって卑怯よね」
種藤「シュウマイもいけますけどね」
マツコ「シュウマイはあんまり。そりゃいけるって言ったらほぼ全てのものがいけるわ」
塚田「ひとつは、よだれ鶏のタレありますよね。あれをつけだれにして」
マツコ「餃子を味噌だれで食べるところとかあるよね。神戸か。神戸がそうだよね。あれおいしいんだよね。あたし意外と餃子ね、なにで食べると思う?」
塚田「意外なんですか?」
マツコ「意外よ」
塚田「胡麻ドレッシング」
マツコ「おしい。あたしが好きなのはサウザンアイランド。おいしいのよ。やってみて。シュウマイはなにで食べると思う?大ヒント、かけちゃう」
塚田「ハチミツ?」
マツコ「ハチミツもやったけど、おいしかったよ。ハチミツは餃子のほうがおいしい。納豆。おいしいのよ。ごはんじゃなくてシュウマイに納豆をかけて」
種藤「すごい」
マツコ「でも餃子よりもシュウマイは本当いろんなものかけてもウマいよ」
種藤「そんなに主張しないですからね」
ナレーション「その他、塚田さんオススメアレンジがこちらソーセージチーズ巻き餃子。作り方はソーセージを半分に切ったスライスチーズで巻いて、さらにそれを餃子の皮で包み全体にフライパンで焼き目をつけるだけ。ソーセージの旨みとチーズのコク、さらに餃子の皮から感じる小麦粉の香りがビールとマッチ。さらにこちらの枝豆餃子。あんは豚のひき肉や、細かく刻んだキャベツ・ニラなどに、鶏ガラスープやごま油が入った合わせ調味料を混ぜ、枝豆を入れるだけ。あとはフライパンに水を入れ、じっくりと蒸し焼きすれば餃子のパンチ力に枝豆の甘みや歯ごたえが加わり、ビール最強のお供に。そして中でもマツコにオススメしたい、塚田さんの超自信作が」
塚田「いろいろ作ったんですけど、僕の中で自信作ができたので。それを今日食べていただきたい」
マツコ「予想できるものじゃないのね?」
塚田「予想はできちゃう」
マツコ「できちゃうのよ。意外と予想できるものを出してくるのよ」
塚田「こちらは紅ショウガの餃子です」
マツコ「想像できるわね」
塚田「ビールに合うことを考えて」
マツコ「そうね、ビールとね。そんなに紅ショウガが目立ってないね」
塚田「けっこうな量を入れてます」
マツコ「紅ショウガっていうよりは、色がついていないショウガか」
塚田「色ついてるショウガなんですけど、そのまま入れるとしょっぱすぎるので、キュッとしぼったりすると色が抜けちゃう」
マツコ「紅感残ってるわ。これくらいの紅感いいね。おいしい。あたし今日なんでビールをせがまなかったんだろう。体が欲してないのかしら、アルコールを。…欲してたわ」
《餃子もシュウマイもウマい!こだわりがすごい最強町中華》
種藤「絶滅寸前の『包む遺産』を守りたい。餃子もシュウマイもウマい、究極の店。そういう両方基本だから、シンプルな手作りのお店っていうのが、だいたい塚田さんと巡るといいお店って話になるんですよ。餃子だけを作るのでもたぶん大変な作業で」
マツコ「絶滅寸前ってことはご高齢の?」
種藤「歴史も長いので。あとやっぱりコロナの影響が大きいかな。実際今回のお店じゃないですけど、けっこう老舗のシュウマイとか餃子を出すお店がなくなってますから」
マツコ「誰か継ぎなさいよ。どうせこんなTBSなんてあと5年くらいでつぶれるんだから」
種藤「守らないと、マツコさんがそうやって感激されるようなお店が本当になくなっちゃうので。今回代表というか、ご紹介。こちらです。工業地帯に輝く包む遺産。川崎『成喜』」
マツコ「名前がおいしそうだもん。どのへんなのかしら、川崎の」
ナレーション「こちらが川崎駅から南へ徒歩5分。ゲストの二人が包む遺産に認定する『成喜』。1937年創業。戦後まもなく川崎の地で餃子を販売していた老舗。シュウマイも60年以上の歴史があり、現在はその味を守るため2代目と3代目が厨房に。こだわりはあん作り。餃子は肉や野菜の旨みを混ぜ合わせながら、水分が出すぎないよう練っていく。そのあんをたっぷりと包み込めるように使うのは、厚さ1ミリ、特注の皮。最後はしっかりと焼き上げ完成するのが、70年以上の歴史が詰まった成喜特製焼き餃子。なめらかかつたっぷりのあんを優しく包み込む包容力は、川崎市民たちの元気の源。一方シュウマイは、餃子とは全く違ったこだわりの製法。あんは豚肉のジューシーさを守るため、あえて練らず軽く混ぜるだけ。さらに肉肉しい食感を活かすため、餃子よりも薄い0.6ミリ特注の薄皮を使用。そして10分蒸して完成したのがこちらのシュウマイ。美しくしっとりと輝く表面。さらに繊細でふわっとしたお肉たっぷりのあんは、川崎市民癒しの食感。ちなみにどちらもお店自慢のチャーハンと相性抜群。ぜひ合わせてお召し上がりください」
塚田「こちらご用意しました」
マツコ「絶対おいしいもん。なにこれ。あー、よかった。今日本気食いしないで。なにもつけないで食べちゃおう。マジおいしい。これは良いわ」
塚田「それ味噌だれです」
マツコ「珍しい、東京っていうか、関東で」
塚田「川崎の餃子の成喜さんだけじゃなくて、味噌だれで盛り上げようっていうので、町中華のお店たくさんあるんですけど」
マツコ「もともとは成喜さんも味噌だれは出してなかったのね」
塚田「ベースの味は守ってるんですけど、こういうところで新しいことに挑戦している」
マツコ「ウマいね。一言で言うならもうこれでいいのよ。ウマいこれ。あと身も蓋もないこと言っていい?チャーハンウマい」
塚田「そうなんですよね」
種藤「ウマい。ウマいですよね」
マツコ「普通に食ってるな。なんだおまえら」
塚田「シュウマイ食べてない」
マツコ「シュウマイ食ってないじゃねえかよ。ビジネスシュウマイだなおまえは」
種藤「なんか改めて餃子おいしいなって」
塚田「ありがとうございます」
~完~