2021/09/28放送
マツコの知らない世界
https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/
'全国3000店舗のおでんを食べた名物おでん探求家'
柳生九兵衛(ヤギュウキュウベエ)さん(以下、柳生)
柳生「よろしくお願いします」
マツコ「変わらない。老けてないね」
柳生「7年ぶりだそうですけれども」
マツコ「なんか潤ってる感じがする」
柳生「そうでもないんですけどね」
マツコ「何が一番好き?」
柳生「僕は出汁が好きなんです」
マツコ「種というよりは出汁が好きなのね?」
柳生「いや、出汁が好きなんですけど」
マツコ「出汁が染み込んでる感じが良い?じゃあ大根でしょ」
柳生「がんもとか、つくねとか、つみれとか」
マツコ「あたしと真逆だわ。卵がダントツでしょ。二番目がはんぺん。あたし最高記録卵30個食べたことあるからね。おでん屋さんびっくりしてたよ」
柳生「今マツコさんにぜひお伝えしたいなということがありまして。今、深刻な若者の練り物離れが進行中」
マツコ「実は聞いてたんですよ。由々しき事態よね。子どもは家でおでんやっても、練り物じゃないものを食ってるってこと?」
柳生「たとえばソーセージとか」
マツコ「ソーセージって練り物の中に巻いてあるんじゃないの?直ソーセージなの?ポトフか!練り物に巻きなさい!」
柳生「よかったです。そこで怒ってくださったのはちょっとうれしいです。おでんの練り物食べるべきなんだよね」
マツコ「ソーセージから出汁とったらポトフだろう。おでんじゃなくなっちゃうだろ」
柳生「なんで若者が練り物食べないの?って調べてもらったんですけど。『食感がおいしくない』『そそられない』」
マツコ「そそられる食べ物って何よ?一回練り物をあぶって食べてみて」
柳生「それおでんの食べ方じゃないじゃないですか」
マツコ「練り物そのままが、ちょっとあぶって食べたりするのが大好きで」
柳生「出汁の中じゃなくて、あぶって練り物そのもの」
マツコ「あたしそっちなのよ。あたしとミッツさんは皆様の人生の8倍ぶん食ってるからね。本当に練り物好きなの、あたしたち」
柳生「しかしなんですけど、ご当地おでんがこのピンチを救いますということなんです。日本って水産物もいっぱりありますから、その土地土地のうまいおでん。ご当地おでんはいろんなものが各地にある。練り物業界も今まではライバル同士だったのが、今手に手を取り合って1つのご当地おでんで盛り上がろうと。若者たちに興味を持ってもらおうって動きがおもしろいというか、注目したいということで。おでん好きな私がなぜここまで練り物を推したいかといいますと。練り物の最大の魅力として、おでんの出汁をおいしくする」
マツコ「だからみんな食べないのよ」
柳生「えっ?なぜ?」
マツコ「練り物は出すほうだから。大根とか卵は受けとるほうだから」
柳生「おでんの人気ベスト5。これ見ていただくとわかる。おっしゃるとおり、ベスト4のやつは全部練り物の恩恵を受けておいしくなってるやつらなんです」
マツコ「でもだったらそっち食べたいよね。この論調大丈夫?」
柳生「べつに旨みを出汁の中に溶け込ませたからといって」
マツコ「出汁パックの役目になっちゃってない?」
柳生「出汁がらになるわけじゃなくて、出汁の旨さを分け与えたうえで本体がウマい。練り物あってのおでんですし、私は出汁好きですけど、出汁好きって言っても練り物の旨さが溶け込んだ出汁。これはまたウマいですよという意味で」
マツコ「おいしいから、だからそうなると練り物は出汁になっちゃわない?」
柳生「いやそんなことない。本体も出したからって旨みをちゃんと」
マツコ「動揺しちゃってるじゃない。大丈夫ね?出してもおいしいのね?」
柳生「もちろんです。出してもって言っても、抜け殻になるわけじゃない」
マツコ「声が裏返っちゃってるじゃないのよ」
柳生「練り物の聖地で生まれたご当地おでん、小田原おでん」
マツコ「練り物はもちろん、かまぼこ屋さんとか有名なのはいくつもあるから知ってるけど、おでん知らなかった」
柳生「小田原は今おしゃっていただいたように、かまぼこ屋さんがものすごくたくさんあるエリアなんです。せっかくこんだけ練り物が発達しているエリアだから、みんなで手を取り合おうよということで作ったんです、小田原おでんのために。その中のいか墨つみれ。ちなみに小田原おでん本店さんの一品なんです。白く見える身がいかの身です。薬味が3種類ありますけれども、小田原おでんのひとつの特徴として梅味噌」
マツコ「これが小田原おでんの特徴ね。いか墨ってどんな味だっけ?」
柳生「けっこういか墨のイメージって、生臭いとかちょっと食べにくいイメージがあると思う」
マツコ「これはクセみたいなのが無いわよ。これはなに?」
柳生「それははんぺんです」
マツコ「これがはんぺんなの?」
柳生「小田原のはんぺんって歯ごたえがあって」
マツコ「本当だ。揚げてないさつまあげみたいな。これが小田原だとはんぺんなんだ?知らないことがいっぱいあるね、まだ」
柳生「小田原すじというすじです。これもすり身」
マツコ「独特」
柳生「皮とか全部すって入ってます」
マツコ「小田原やっぱり練り物すごいね」
柳生「もちろんそうなんです。今までかまぼこだけをやってたんですけど、小田原おでんのためにみんなが力を合わせて、小田原おでん用の練り物」
マツコ「これが一番おいしい」
柳生「実はそれ一番人気なんです。私もこれ好きです。それは鶏つくねです。こいつ本人も旨み出しますけど」
マツコ「鶏か。ごめんなさい。魚の練り物は入ってないのね?」
柳生「いいんです。わたしも一番好き」
マツコ「これびっくりするくらいおいしいですよ。小田原行って、練り物もおいしいですけど、鶏つくねもおいしいですから。命をすり減らした練り物のおかげね」
柳生「すり減らしてない。まだ余裕あるんですよ。出し殻になっちゃうわけじゃなくて、旨さを分け与えた後も、自分本体まだウマいんですって」
マツコ「そんなにムキにならなくても。楽しみましょうよ」
《この練り物がすごい!全国ご当地おでん》
柳生「全国のご当地おでんマップという形で。日本中のご当地おでん、これ本当にごく一部です。この中でご存知のご当地おでんございますか?」
マツコ「有名なのは静岡」
柳生「そうですね、静岡おでんというのは黒はんぺんという練り物が特徴。東京のはんぺんのイメージだと全く違った、どちらかといえばさつまあげに近い。横にだし粉があるんです。だし粉と青のり。だし粉というのは魚の魚粉ですね。そこに青のりが入って、振りかけて食べるっていうのが特徴なんですけど」
マツコ「駄菓子屋さんとかに置いてあるんだよね」
柳生「もともとはそんな感じ。他にもたとえば札幌おでんは練り物がマフラーっていう名前で呼ばれている。さつまあげの細長いみたいなイメージ。あとは特徴としては魚介類が入ります。白子だったりホタテだったり」
マツコ「ふきおいしそうね」
柳生「山菜なんかも入るものも、札幌おでんの特徴です。新しめので言うと、新潟おでんってご存知ないかと思います。これは南蛮海老しんじょうって、地元の南蛮海老。いわゆる甘エビをすりつぶしてしんじょうにしている。実は新潟おでんって1種類じゃなくて何種類もあって、それぞれが新潟おでんを盛り上げようみたいなことやっている。でもこれ本気出してるのは、おでんの日を国民の休日にする署名活動をしてたりとか」
マツコ「それはもっと最初におでんよりしなきゃいけない休日がいっぱりありますよ」
柳生「あとおでんの日の歌を作っている」
マツコ「歌は一番危険なところ。よく歌作っちゃうの、みんな」
柳生「これすごいのが、DAMのカラオケで配信されている。だからDAMのカラオケがあるところ行くと、この歌が歌えます。私も歌ったことないですけど」
マツコ「ないでしょ?知らないですよみんな」
柳生「東京のおでんで私がオススメしたいところは、銀座にあるお店なんですけど『おでん俺のだし』というお店」
マツコ「俺のシリーズはどこまで続くの?」
柳生「ご存知ですか。『俺のイタリアン』とか『俺のフレンチ』とか、あのシリーズの会社が出してる」
マツコ「おでん屋さんまで出したの?」
柳生「そうです。ここでオススメしたい練り物がひとつありまして。ねぎ浅蜊というおでん種。これ文字通り練り物の中にネギとアサリが入っている。アサリをカットしたやつがゴロゴロ入ってまして、一口食べたらフワーっとアサリの香りがただよう感じ。当たり前ですけどアサリからも旨みが出ますから、やっぱり大根たちをおいしくしてくれるひとつ」
マツコ「最後結局吸い込むほうの勝ちになっちゃうじゃないですか」
柳生「勝ちとかじゃないです」
マツコ「勝ち負けじゃないのね」
柳生「協力」
マツコ「そうかな、あたし大根は一方的に受けてる気がするんだけど」
柳生「もうひとつはギロッポンでデンオ的な。こちら『男おでん』」
マツコ「こんな名前ばっかりだな」
柳生「練り物にひと手間加えてまして、出汁に入れる前にあえていったん凍らせているんです。これは出汁に繊維を崩すことで、そこに出汁が染み込みやすくなってやわらかく食べられる。ちくわぶは東京を代表する練り物だと思うんですけど、あまり他の地域では食べないそうですね。あとこれです、これ注目してほしいんですけど、生の落花生を塩ゆでして出汁の旨みが染み込んで。これお通しで出るんですけど、お通しとしてだけじゃなくてさらに追加しちゃうくらいの。練り物のウマさが染み込んでいる」
マツコ「ウマさは分かるんだけど、結局出汁なのってなっちゃう。結局自分もそっち持っていくじゃないのよ」
柳生「いいんですよ、別にそれダメなことじゃなくて。練り物が慈悲深いというか。みんなにウマさを分け与えている」
マツコ「マザー・テレサみたいなものよね」
柳生「そうそう。お返しとかそんなこと考えてなくて。お返しとかじゃなくて『いいよ大根、おいしいさ持っていきな』っていう」
マツコ「『あんたが一番人気だろう?』ってね」
ナレーション「他にも若者に人気の卵をイワシのすり身で包んだ長崎名物『竜眼』や、名古屋おでんの名物、色鮮やかなピンクが映えるさつまあげ『赤棒』など、全国には練り物にこだわったご当地おでんが数多く存在。中でもこれは絶対若者に食べてほしいという、柳生さん絶賛のおでんが」
柳生「練り物業者がタッグを組んで作り上げた新ご当地おでん、石巻おでん」
マツコ「それこそ水産加工の会社が本当に多いところだもんね」
柳生「ライバル同士だった会社たちが、石巻おでんのためにタッグを組んで作った石巻おでんの中の『鯖天』という練り物がありまして」
マツコ「サバを使ってるの?」
柳生「サバそのものももちろん使ってるんですけど」
マツコ「ぜいたくじゃない?サバで練り物作るなんて」
柳生「金華サバとかが名物のエリアなんですけど、ベースになってるのはスケトウダラです」
マツコ「やっぱりそうよね。サバだけで作ったらたぶんえらい金額になるわよね」
柳生「これがその石巻おでんでございます」
マツコ「具はもういたってシンプルなやつね。これがそうよね?」
柳生「それが鯖天です。スケトウダラのすり身が。これかなりいいと思うんですけど、どうでしょう」
マツコ「まず、やわらかい。あと味が濃い。これおいしいよ」
柳生「骨とかも全部すりつぶして中に入ってるんです」
マツコ「ちょっと入ってるのがわかるのがまたおいしいし、身も蓋もないこと言っていい?焼いたやつ食べたい」
柳生「ダメです。それはいくらなんでも身も蓋もない」
マツコ「これもおいしいけど、これ自体も焼いたらおいしいよっていう」
柳生「正直言って、焼いたらウマいです」
マツコ「絶対おいしいよね」
柳生「からしつきでもみなさん試してみますからね」
マツコ「これウマい」
柳生「見た目はシンプルな練り物」
マツコ「めっちゃ普通」
柳生「金華サバのエキスが入ってたりとか。出汁もサバの旨みとか全部入ってますから」
マツコ「おいしい。ちくわも食べてみよう」
柳生「これはぼたん焼きちくわと言って、これも石巻おでんの特徴なんです」
マツコ「石巻はちくわ本当に有名だもんね」
柳生「ぼたん焼きちくわと言われるこのタイプのちくわの発祥の地って言われてるんです。ちょっとモチモチ感が」
マツコ「ウマい」
柳生「よかったです」
マツコ「このちくわウマいわ。びっくりした」
柳生「ぼたん焼きちくわと鯖天が石巻おでんのツートップなんです。サメの生のすり身とかが入ってて」
マツコ「このちくわめっちゃウマい。そのまま食べたい」
柳生「ダメです、おでんで」
マツコ「おでんも食べてほしいんだけど、練り物おいしいよっていうね」
柳生「練り物のウマさはわかってほしい」
マツコ「本当にわかってほしい」
柳生「そのためには焼いて食べてもいいです」
《各店の味をご家庭で!全国お取り寄せおでん》
柳生「おでんといえば家庭の鍋として人気のジャンルなんですけど、お取り寄せするっていう技もありまして。けっこういろんなお取り寄せのおでんがあります」
マツコ「やっぱりおでんって、大量に煮込まないとおいしくないのよ。ひとりぶんだけコトコトやっても」
柳生「そういう意味ではお取り寄せはすでに大量にまとめて」
マツコ「出汁いっぱい作ってる中から取ってくれてるんだもんね」
柳生「まとめて煮込んでくださったやつをギュッと詰めてるので。『牛たん入り仙壷塩おでん缶』、これ缶の形で出てますけど、これまさに書いてあるとおり牛たんの一番根元のウマいところが入っている」
マツコ「うずら」
柳生「うずらですね、珍しいですね。出汁も全く違うと思います。ビーフ系の出汁もきいてる」
マツコ「あー。牛テールスープ飲んでるみたい」
柳生「おっしゃるとおり。そんな感じの出汁になってると思います」
マツコ「でもすごいな、牛たん。さつまあげの中にまで牛たんの味が。牛たん強いね」
柳生「いつもと全然違うものっていう感じで、ちょっとおもしろい。あと『博多屋台のおでん』っていう名前になってますけど、福岡県の中だけでもけっこういろんな文化があって、たとえば北九州の小倉っていうところで旦過市場っていう市場の周りに屋台のおでんがずっと人気であったんです。でも屋台なんだけど一切お酒を出さないんです。代わりにおはぎをいっしょに出すんです」
マツコ「どういう経緯でそうなったんだろうね?」
柳生「このおはぎを出すっていうスタイルは、そのエリアの特徴なんです」
マツコ「やっぱり博多だからゴボウが入っている。もう全然違うな、お出汁が。これなに?これが大根?小さい大根。やわらかい。『新潟おでん』、ちょっとこれ」
柳生「話題になりましたので」
マツコ「甘系の出汁だね。すごい甘い。西のおでんっぽい」
柳生「あご出汁です。トビウオの出汁とか使ってて、日本酒を煮切りでアルコール飛ばして出汁に活かしてたりとかするんです」
マツコ「日本酒入れてるから甘いのかな」
柳生「それはあるかもしれないですね。アルコールを飛ばした日本酒を使っているので」
マツコ「おいしい」
柳生「あとは『金澤おでん』」
マツコ「すごい独特だよね、金澤おでんってね」
柳生「金沢の中でももともと老舗のお店ですので、『赤玉ばくだん』っていうのはお店の名前がついている。実際に赤い玉なんです。赤い中にうずらが入っている。これも人気ですね」
マツコ「あたし金沢好きだわ。百万石の味って感じ。豊かな街のおでんって感じ。これはまたちょっと独特だよね。これがさつまあげ?」
柳生「肉が入ってるんじゃないですか。肉巻き的なやつじゃないですか」
マツコ「あ、肉か。これ昔あった。油揚げの中にお肉詰めて煮てなかった?ごめん、今日イチこれ。これおいしい。なつかしい」
《おでんに入れたらおいしい!絶品練り物》
柳生「練り物をさらに中心に置いてご紹介したいなと思います」
マツコ「あぶってくれる?」
柳生「あぶって食べるようなやつが多いんですけど、おでんに入れたら絶対おいしい。職人の技術を集結した全国の絶品練り物たち。実際にはおでんに入ってないものもご紹介させていただくんですけど、練り物に注目して。こんな感じで6種類お持ちしました。ちなみに目を引くものっていかがでしょう」
マツコ「ハイカラな感じね。なにこれ?ちょっといけ好かない。トリュフ、フォアグラ、キャビア」
(鹿児島県「三ツ星プレミアム」)
柳生「世界三大珍味を練り物の中に入れてみたという」
ナレーション「高級食材を入れることで、鹿児島名物のさつまあげをプレミアム化。おしゃれなプレゼントとして若者の間で人気に」
マツコ「なにこれ、山芋?」
(鳥取県「黒のマンモスの肉」)
柳生「砂丘ながいもといって、鳥取の名産のながいも。ながいもにトビウオのすり身を巻き付けて」
マツコ「でもながいもも火は通ってるんでしょ?」
柳生「そうです。ふつうだとスライスしてそのまま食べたり。あんまりこのままおでんには普段は入れてないと思うんですけど。注目の練り物としてご紹介」
ナレーション「他にも魚のすり身をはさんだ見た目もかわいい『しいたけサンドマカロンスタイル』や、佐賀牛を魚のすり身と合わせて揚げた『佐賀牛入りすき焼き天』など、古臭いイメージを脱却した新たな練り物も」
マツコ「『フライ』ってなんだったっけ?」
柳生「これ荒川区の南千住限定と言ってもいいんですけど、『フライ』って名乗ってるけど横に小さく『にくまん』って書いてある。子どもたちがそのように呼んでて、子どもたちにおやつ代わりにこれだけ食べるとか。なんですけど、おでんの出汁に入れてもいい」
マツコ「おでんに入れるの?」
柳生「もしおでんに入れるんだったら煮込まないで、出汁に軽く温めるくらいの感じでいいんです」
マツコ「そのままちょっとあぶれる?」
柳生「あぶるんだ、結局。でもあぶったら絶対ウマいですよ」
マツコ「でしょ。あ、いい焦げ目。これなに?」
柳生「ソーセージとかタマネギとか入ってるんです。でも肉っぽいでしょ?」
マツコ「肉。鶏肉をうすく伸ばしたみたいな」
柳生「実際は鶏肉は入ってないんですけど、肉感は感じていただける」
マツコ「なにこれ。おいしい」
柳生「私が注目しているこちらの練り物なんですけど、練り物界の賞レースチャンピオンです。『おのみちサルシッチャ』という一品です。このスタイルを見ていただくと、『ええ?練り物って言ったじゃん』って言うと思うんです。このサルシッチャは今日は3種類ご用意しているんですけど、味が全く違いまして」
ナレーション「サルシッチャとは、肉やハーブを腸詰めにしたイタリア料理。それを魚のすり身で作ったこれまでにない究極の練り物」
マツコ「これまずノーマルのから食べればいいの?」
柳生「ノーマルのやつはバジリコ風味です」
マツコ「バジリコいた。お魚でもない肉でもない感じね」
柳生「全く肉を使っていない。エソ、グチ、ハモの身を使っているんです」
マツコ「ブルーチーズ。…これさ、正直に言っていい?おでんに向いてないと思う」
柳生「あらら、そうですか?」
マツコ「そのまま食べたほうが、けっこう繊細だから」
柳生「油で軽く炒めるのは?どうでしょう」
マツコ「それでおでんに入れるの?」
柳生「おでんに入れなくていいです」
マツコ「おでんに入れなくていいのね」
柳生「サルシッチャの魅力をわかってもらえれば」
マツコ「これはボイルか、軽く炒めるくらいでいいと思う。おでんに入れるときは他のものは煮込んで、いっしょに…。おでんに入れなくていい。おでんってすごい食べ物だよね、よく考えたらね。おでん一人でやってみようかな」
柳生「ちょっと手伝わせてくださいよ」
マツコ「あんたと二人で家で食べるの?」
~完~

