2021/09/14放送

マツコの知らない世界

 https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 

'新生姜の酢漬けを1日1パック食べる飛翔天女'

豊田真奈美さん(以下、豊田)



マツコ「なんで新生姜の話をしなきゃいけないんだっていうね。飛翔天女が来るのに。後楽園ホールの2階席からリングに飛んだんだぞ。わかってるのかそれがどういうことか。笑点をやってる後楽園ホールだぞ」

豊田「マツコさん、はじめまして。お会いしたかったです」

マツコ「えー!なにこのDomani風。こんなんなっちゃったの、飛翔天女」

豊田「いつもいろんなところで名前を出していただいて、ありがとうございます」

マツコ「きれいなのよ、豊田さんは。『豊田さんは』って言うと他の人違ったみたいに。やめなさいよ」

豊田「ありがとうございます」

マツコ「いやいや、すごいのよ、あと動きが美しいの。技をかける前の。かっこいいのよ。プロレスにしない?あたし新生姜だけで膨らませる自信がないのよね」

 

 

《飛翔天女が45歳で新生姜にハマった理由》

 

 

豊田「それでは自己紹介させていただきます。豊田真奈美、50歳。出身は島根県益田市。魚がおいしいですね」

マツコ「飛翔天女は山陰から来たのよ」

豊田「元プロレスラーをやっておりました」

マツコ「VTRあり。ここだけで20分くらいやっていいんじゃないかな」

ナレーション「1987年、全日本女子プロレスに入団した豊田真奈美。彼女の武器はなんといってもこの柔軟性。そして華麗な飛び技。人呼んで飛翔天女。さらにフィニッシュホールドはジャパニーズ・オーシャン・サイクロン・スープレックス。その強さは圧倒的でこちらの試合では開始早々、相手のキャロル美鳥をローリング・クレイドルで回しまくり、そのままフォール勝ち。女子プロ黄金期を牽引。中でも豊田自身が障害のベストバウトと語る一戦がこちら。1994年11月20日東京ドーム。豊田のテクニックとアジャのパワーが正面からぶつかり合う。のちに伝説と呼ばれる名勝負に。しかし最後は惜敗。そして時は流れ、2017年。トレードマークの黒髪を切り、リングを去った」

マツコ「ただ動きが速いだけのレスラーだったら他にもいたんだけど、動きの速さプラス本当に上手なの。本当に美しいの、技一つ一つが。技にいくまでの所作も含めてね。それもやっぱり生姜のおかげなのかな?強引過ぎ。話が生姜にいかない」

豊田「新生姜の話に戻っていいですか?」

マツコ「やりましょう」

豊田「幼少期は甘辛い煮魚の。魚より臭み消しで入ってる」

マツコ「あの臭み取りの生姜が好きだったの?」

豊田「生姜が好きだったんですよ」

マツコ「まー、変わった子ども」

豊田「45歳の」

マツコ「ずいぶん飛びましたね。そんなに生姜好きだったのに、45まで新生姜の酢漬け気づきませんでした?」

豊田「気づいてなかったんですよ」

マツコ「あれ?そうですかね。けっこうあると思うんですけど」

豊田「同郷の後輩レスラーの日高郁人くんの奥さんの、あびこめぐみちゃんていう子がいるんですけど。奥様に薦められて。その子も栃木出身なんです」

マツコ「岩下の新生姜、栃木だよね」

豊田「それ以来、味に衝撃を受けて、それから毎日食べるようになって」

ナレーション「45歳で新生姜にハマって以来、彼女の日々の食卓には必ず新生姜の姿が。Twitterにあげられた写真の数、3年間でなんと660枚。こちらがその写真の一部。彼女いわく、新生姜は肉・魚・和食・洋食、なんにでも合うという」

豊田「こんな感じでいつも晩酌をしています」

マツコ「ていうかもうなんにでも合うじゃないですか。全部合ってるじゃないですか」

豊田「全部合います。全部最高です。合わないのは全くないです」

マツコ「イカ納豆はおいしそう。あれはなかなかよ。あと一番衝撃なのはダブル生姜よね」

豊田「あれは新生姜のプレミアムなんです」

マツコ「プレミアムはピンクじゃないのよ。あと一番個人的につっこみたいのは、お寿司です。あれはね、ガリっていうんですよ」

豊田「ガリの代わりに新生姜です」

マツコ「あと右側にあるキュウリの一本漬けも、なかなかの見た目よね」

豊田「新生姜がパッと華やかにしてくれるんですよ」

マツコ「枝豆は不思議じゃない?あれどういう状態なの?」

豊田「枝豆は、新生姜がピンクでかわいいじゃないですか」

マツコ「要はだから彩りですね」

豊田「あれはオブジェ的な感じ」

マツコ「交互に食べてるだけ」

豊田「まあそうなりますけど」

マツコ「おもしろい。野菜スティックもなかなかよね」

豊田「なによりピンクがかわいすぎて。私ピンク大好きなんですよ。ピンク色が大好きで」

マツコ「大好きなピンクと、大好きな生姜がいっしょになってるっていうね」

豊田「合体した。現在の生きがいは新生姜とあと何で晩酌しようかっていう」

マツコ「新生姜はもう絶対なのね。新生姜に何を合わせるかと」

豊田「起きた瞬間からレシピサイトを見たりとか」

マツコ「今日はもう決めてるんですか?」

豊田「せせりポン酢に新生姜を合わせて食べようかな」

マツコ「渋い。飛翔天女がせせりと新生姜で晩酌。最高!」

ナレーション「体を気遣い、お酒はハイボール。ちなみに糖質制限中のため、夜は穀物を食べない。そのぶん、お酒は進む。4リットルのウイスキーボトルが1週間でなくなるとか。真剣な表情で残ったウイスキーをニューボトルに移す。飲み続けること5時間」

豊田「すみません、お恥ずかしい」

マツコ「何がすごいって5時間飲んでるのよ、ひとりで」

豊田「毎日飲んでいても、毎日おいしいと思います」

マツコ「今日プロレスでもないだろうけど、生姜じゃなくてハイボールの世界じゃないの?」

ナレーション「ここでコンビニ食材を使って、たった3分で作れるお酒が止まらない禁断の新生姜おつまみ」

豊田「これから3分で2品作りたいと思います」

マツコ「3分で2品?あらすごい」

豊田「チーズを4等分して」

マツコ「これはだから同じ気持ちになりたいから、ハイボールがあるとうれしいな」

スタッフ「あります」

マツコ「そりゃそうよ。なにを言ってるんですか」

豊田「新生姜のスライスをのせて、これを2分レンチンします。500ワット」

マツコ「それだけ?ちょっとパリってするのかな?」

ナレーション「チンしている間に二品目。ちくわに切り込みを入れ、そこに大葉と棒状の新生姜を乗せたら」

マツコ「えっ、あ、意外。中に入れるんじゃなくて、こっちで巻くほうがおいしい?」

豊田「そうなんです。縦に開いてシソをはさんでクルクルって巻く」

ナレーション「ここにつまようじを3本刺して固定し、3つにカットすれば」

豊田「これでできあがりです」

マツコ「もしかしてそれで1品できてる?」

豊田「はい。もうできてるので、あとはもう1分くらい待つ」

マツコ「想像をはるかに超えた簡単料理だった」

豊田「いい感じです」

マツコ「色はかわいいよね。あと加熱した新生姜のけっこう強烈な香りが。加熱するとすごいことになりますね」

豊田「これがかわいいんですよ」

マツコ「匂いも含めてね。かわいいよ。いっしょに乾杯できる。きましたよ、ハイボール。これいつもお宅で飲んでるレシピかしら。カンパイ。こんな日が来るなんて」

豊田「おいしい!マツコさん食べてみてください」

マツコ「まずはこのちくわの新生姜巻き。これ簡単に作ったわりには奥深い味がする」

豊田「おいしいんですよ」

マツコ「これシソが一個入ってることでだいぶ変わるね。これ普通においしいわよ」

豊田「家に帰ってなにもやりたくないときでも、たまにパパっと作って飲めるので」

マツコ「みんなやってみて。おいしいわこれ」

豊田「チーズせんべいはいかがですか?500ワットで2分くらいチンすれば」

マツコ「おいしい。これ生姜がいいのよ。チーズの甘みみたいなのを」

豊田「かわいくしたければ、さっきみたいにハートにしていただければ」

マツコ「ハート型で2個入れたほうが、おとなっぽくなるかも。ハイボールに合うな」

豊田「おいしいなあ」

 

 

《刻む!巻く!そして○○も⁉絶品・新生姜アレンジ料理》

 

 

豊田「続いては新生姜は添えるだけじゃない。食材としても使える変幻自在のオールラウンダー」

マツコ「あたしさっき食べながらちょっと思ったんだけど、お肉とか巻いて揚げたりとかしてもおいしいかもって思った」

豊田「何にでも合うんです!」

マツコ「急にどうしたんですか?うわ、これやっぱりお酒の力かしら。飛翔天女の声が」

豊田「それでは新生姜の使い方を見てください。刻んで具材にする。おにぎり、チャーハン、ハンバーグ、餃子」

マツコ「餃子!合う。餃子入れたら絶対おいしいわ」

豊田「しかもお肉を入れなくてめちゃめちゃおいしい餃子が作れるんですよ。新生姜とキャベツ」

マツコ「キャベツはあるのね。よかったよかった。おいしそう」

豊田「巻くほうは、豚バラまき」

マツコ「ごめんなさいね、さっき言っちゃったけど。絶対おいしいと思う。肉巻きとかベーコン巻きとか磯辺揚げとか」

豊田「フライにしてもおいしいし、新生姜のまんまでフライにしてもおいしいと思う」

マツコ「なにも巻かずにお粉だけつけて」

豊田「新生姜にドーンと粉とパン粉をつけて揚げて。おいしいと思います。あと巻き寿司にドーンと入れて」

マツコ「巻き寿司はもう絶対おいしいわよね」

豊田「しかもあのピンクがかわいくないですか?」

マツコ「あのくらいの薄いピンクがいいのね?」

豊田「どぎつく強調しないピンクがかわいいんです」

マツコ「なるほど。でんぶみたいにピンクですって強調しないのがいいのね」

豊田「あとは春巻きにしたりちくわの磯辺揚げにしたりとか。これもおいしいと思います」

ナレーション「このように新生姜は、刻んでハンバーグの具にしたり、棒状の新生姜を豚バラ肉で巻きフライパンでこんがり焼いて肉巻きにするなど、その可能性は無限大。中でも豊田さんイチオシの新生姜アレンジ料理ベスト3をマツコが試食」

豊田「ベーコン巻きとおにぎりなんですけど、このおにぎりは私の地元の島根県益田市のソウルフードのお茶漬わかめっていう製品があるんですよ。益田製茶の。このおにぎりが人生の中で一番おいしいと思っています。新生姜のコラボです。コラボおにぎりです」

マツコ「これウマい。おいしい」

豊田「このわかめとあられを新生姜がすごく引き立ててるんです」

マツコ「両方勝ってる。新生姜けっこう強いけど。コンビニでこの味出せばいいのに。あたしわかめご飯大好きなの。だからあたしこれ生姜混ぜないバージョンも食べてみたい。…それ言ったらおしまいよ。絶対言っちゃいけないことよこれ。これはもうおいしいわよ」

豊田「タルタルにも新生姜が入ってます。どうですか?」

マツコ「想像を超えてきたかも。おいしいね。加熱すると、ちょっとだけツーンとした感じがやわらぐのよ」

豊田「生と加熱でまた全然変わってきます」

マツコ「タルタルもうまい。これちょっと新生姜、けっこうすごいかもな」

ナレーション「続いてマツコが最も気になる餃子。塩もみキャベツと新生姜をを2対1で混ぜる」

マツコ「なかなか具材だけ見るとアグレッシブですね。これを餃子の具に入れるの?大丈夫?まぁまぁ、見た目はね。調味料も入れないの?」

豊田「新生姜の味が調味料で、それでなにもかもおいしくなるんです。食べたら飛びますよ」

マツコ「ちょっと吊るしてくれない?飛翔天女に言われたからさ。飛ばないわけにはいかないじゃん、あたし。餃子来た。外から見た感じは餃子です。なにもつけないでいってみよう」

豊田「これは本当に肉がないと思えないです」

マツコ「本当だ。新生姜しか入ってないのに、お好み焼きとか焼きそばっぽいんだよね。ソースつけて食べたらお好み焼きだと思う。お好み焼きっぽくない?」

豊田「ソースもおいしいかもしれないです」

マツコ「ソースおいしいよね。お肉なくても全然大丈夫」

豊田「お肉ないって感じしないですねこれ」

マツコ「なんだろう、これ。おいしいわ」

豊田「お肉が入ってないって、言われなきゃわからないですよね」

マツコ「あとね、新生姜ちょっと酒進みすぎ。これは5時間いっちゃうわ」

豊田「それではあともうひとつの活用法が、漬け汁を使う」

マツコ「なるほど」

豊田「漬け汁が入っている新生姜を買うとその漬け汁がいい調味料になるので、捨てるのがもったいないんですよ。うずらの卵を一晩漬ければピンク色になって、お子さんのお弁当とかに入れてもかわいいんですよ。浅漬けも2、3時間くら漬けたらおいしくなると思います。あとからあげ。お肉がやわらかくなるんですよ、お酢効果」

マツコ「どんな味になるんだろう?」

豊田「からあげとうずらの卵をご用意いたしました」

マツコ「これ気になるんだけど。確かにかわいい。お子さんのお弁当とかに入れたら、お子さんすごい喜ぶと思う」

豊田「『かわいいね、ピンクのうずらの卵が入ってる』って友達に言われるんですよ」

マツコ「味はちょっと大人。つまみだこれ」

豊田「食べたら『うわー、酒飲みてー』ってなりますよね」

マツコ「飲みてーってなる。からあげいきます。あ、からあげおいしい。これ漬け汁だけ?」

豊田「漬け汁にうまみが入ってるから、それプラスお醤油と。私は鶏ガラスープも入れます。冷蔵庫入れて、帰ってきて粉つけて揚げればいいだけ」

マツコ「これ本当におすすめ。おいしい。新生姜、油と合うね」

豊田「新生姜は合わないものはないんです」

マツコ「あらごめんなさい」

豊田「味の濃いものも合うし、こってりしたものでも合うし、さっぱりでも合うんです。なんでも合うんです」

 

 

《甘い×塩っぱいがクセになる 飛翔天女流!新生姜スイーツ》

 

 

豊田「最後はこちらです。ジャパニーズオーシャンスープレックスのようにシメれる、新生姜スイーツ」

マツコ「なんでもかんでもスイーツにするのはちょっと」

豊田「プロレスも食事も締めが大切なんですよ」

マツコ「そうですけど」

豊田「おいしいですから大丈夫です。アイスクリームの新生姜乗せです。これはよく混ぜて食べてください」

マツコ「けっこういってるわよ、あたし」

豊田「この甘いしょっぱい甘いしょっぱいがおいしくないですか?」

マツコ「ちょっと待ってね。さっき量が多すぎた気がするのよ。みなさんはこれくらいでいいですからね。おいしい。おいしいのよ。初心者の方はこのかけら3、4個くらいでいってみてください」

豊田「ハマるとヤバいんですよ。ハマるとどんどんエスカレートして、こういうことになっちゃうんです」

マツコ「エスカレートって自分で言っちゃってるじゃないですか」

豊田「こういうふうにかけて、贅沢食いです」

マツコ「ちょっとかけすぎました?」

豊田「私なりのおいしいポーズでした」

マツコ「私なりのおいしいポーズいただきました。ちょっとわかるづらかったですけど、あれおいしいポーズですからね」

豊田「私ダメですか?」

マツコ「いや、いいんですよ。大丈夫ですよ」

豊田「新生姜を紹介してすみませんでした」

マツコ「なんでよ。すてきだった、豊田真奈美は。プロレスをやっていたときと同じスタイル。我関せず、我が道を行く。何にも影響されない。淡々と粛々と豊田真奈美であるっていうね。ここがあたしは好きなの。プロレスのスタイルもそうだったし」

豊田「ありがとうございます。マツコさんにひとつ言わせていただきたいことがあるんですけれども。トヨダじゃなくてトヨタなんです。すみません、トヨタです」

マツコ「なんで最後に言うんですか」

 

~完~