2021/08/31放送

マツコの知らない世界

 https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'年間500杯食べて朝ラーにたどりついたドラマー'

RONZIさん(以下、RONZI)




《朝にしか味わえない!朝ラー最大の魅力》

 

 

RONZI「よくお笑い芸人に似てるなとか言われるんですけど」

マツコ「誰?いる?」

RONZI「笑い飯の西田さんによく似てるって言われます」

マツコ「そっくりだわ。…ものすごい良い人だった」

RONZI「悪いです。バンドやってるので悪者です。この朝ラーメンなんですけど、メディアでの取り扱われ方。『ダイエットに良い』、『ヘルシー』、『健康的』。しかし、朝ラーの魅力は別にある、ということなんですよ」

マツコ「こんなふうに取り上げられてるの?」

RONZI「そうなんです」

マツコ「ああそうか、夜寝る前に食べるんじゃなくて、これから活動する前にラーメンをとって消費しましょうと」

RONZI「朝食べることによって消費があがるんだよ、というような」

マツコ「朝一でラーメン食べたときのダメージありません?」

RONZI「ただ、それを超える喜びがあるんですよ。朝ラーメンの魅力はそんなもんじゃないんです。朝ラー最大の魅力、モーニングプレジャー。やっぱり朝って、前の日から舌がリセットされてるんですよ」

マツコ「なるほど、その一口目の喜びパターンね」

RONZI「すごく舌が敏感になってるんですね」

マツコ「朝、ご飯と味噌汁と納豆を食べる感覚でラーメンと向き合う」

RONZI「そうです」

ナレーション「そんなRONZIさんがモーニングプレジャーを感じて朝ラーにハマるきっかけとなったお店をご紹介。朝8時、やってきたのは新高円寺駅前」

マツコ「今朝は6時半に起きました。コンディションを整えてきました。高円寺ラーメン『タロー軒』さんです」

ナレーション「こちらが高円寺で43年愛される老舗、『タロー軒』」

RONZI「今日食べようと思っているのはラーメンですね。700円です。最近1000円とか超えちゃうラーメン多いんですけど、あまり高すぎると朝ごはんとして食べるにはキツイですよね」

ナレーション「RONZIさんにとって、朝ラーに必要なことはお財布に優しいこと。そんなタロー軒の朝ラーがこちら」

RONZI「穏やかなんですよ。あんまり朝からガツっときても、それは一瞬で終わってしまう。やっぱりしみじみきて、これ一杯終わったときにああよかったなって思えるのが朝ラーメンにはいいんじゃないかなって思います。ああ、染みますね」

ナレーション「さらに、味以外でもRONZI流の楽しみ方が」

マツコ「立ち食いなんで、いろんなお客さんが食べていらっしゃるじゃないですか。朝から食べてる人って、なんで朝から食べてるんだろうって人生模様を想像したりとか。いろんな想像をして、それがおもしろいですね」

ナレーション「服装や雰囲気から、その人の人生を想像させてくれる朝の光景も、RONZIさんにとって味わい深い楽しみなのだ」

RONZI「今日ご用意してます」

マツコ「今日はもうあたし普通にけっこう楽しみにしてましたからね。ウマそう」

RONZI「じゃあ召し上がってみてください」

マツコ「いただきます」

RONZI「どうですかね?一口目はまあまあまあって感じなんです」

マツコ「わかる。2杯目からくる。でもこれよね、ラーメンって本来ね」

RONZI「そうだと思います。一口目からバッてきちゃうと、そこで終わっちゃう気がするんですよ。一杯食べ終わって」

マツコ「4杯目!最高にきた今」

RONZI「どうですかね?毎日でも食べられる味な気がしません?」

マツコ「これは本当に朝食べられる」

RONZI「まさに味噌汁感覚で毎日食べられるんじゃないかなって気がします」

マツコ「もはやもうすでに30キロカロリーくらいのイメージで食べている」

ナレーション「さらに朝しか食べられない限定メニューを出すお店が続々と登場。たとえば濃厚スープのつけ麺が有名な『六厘舎』では、普段のつけ汁よりライトで食べやすい朝仕様に。そしてRONZIさんが特にオススメするのが中野にある『上海麺館』。普段はガツンとした豚そばが人気だが、朝限定でサバ節らーめんを提供。さっぱりした透明感のあるスープが大好評となっているのだ。そんな中、RONZIさんがたどり着いた、朝にしかたべられない究極のラーメンをご紹介」

RONZI「朝にしか味わえない麺。赤羽『舎鈴』」

マツコ「赤羽で朝からラーメンってすごいなんか趣があるわね」

RONZI「朝スルスル入る、朝専用の麺です。駅の中で」

マツコ「赤羽の駅、立派になったね」

RONZI「その中にある『舎鈴エキュート赤羽店』」

マツコ「ホームに上る階段の横ね」

RONZI「昼とか夜に出るレギュラーの中華そばももちろんおいしいんですけれども、朝専用の。まずこれ見てください。麺が細くないですか?」

マツコ「本当だ。朝はなんで細いの?」

RONZI「やっぱ細いほうがスルスル入ると思うんですよね。細い麺がこの魚介のうまみたっぷりのスープに泳いでいくんです」

マツコ「ていうか、スープきれいね」

RONZI「きれいです。ここは朝ラーメンに梅干しを持ってくる。あんまりイヤですか?」

マツコ「想像ができない。ラーメンのお出汁と梅干し」

RONZI「これが朝らーめんなんですけど、この魚介出汁のうまみと、梅干しすごい合うんです。高級料亭のお茶漬けとかわかります?お出汁がすごいきいてる」

マツコ「それ系の味?」

RONZI「そういう味がします」

マツコ「これ興味あるわ。梅干し入れたことないわ、ラーメン出汁に。わ、これ本当に細っ。お出汁きれいね」

RONZI「どうですかね?」

マツコ「うまっ。うまいよ。これ本当にお茶漬けにしたいね」

RONZI「ワクワクしてくる感じのうまみですよね」

マツコ「でもあっさりしてるけど、めっちゃしっかりしてる」

RONZI「そうですね。味はちゃんとしっかりしていると思います」

マツコ「おそうめんみたい」

RONZI「それにすごいイメージ近いと思います。そうめんとかにゅうめんとかを食べるようなイメージで、スルスルっと胃の中に落とし込んでってやるような、そんなイメージ」

マツコ「中華麺とうどんとかそうめん系の中間みたいな味」

RONZI「でもコシはしっかりある」

マツコ「うん、歯ごたえはラーメン。朝用だね」

RONZI「使っているかん水とか、胃に負担かけちゃうときあるので、やっぱり優しめに作ってあるんじゃないかとな思います」

マツコ「やってみようかな」

RONZI「ぜひやってみてください。そうやって溶いていただくとどんどんスープのほうにも味が広がって」

マツコ「ちょっとまずこの溶けたところだけで。はい!朝向きだわ。梅干しとラーメンおいしいわ。ラーメンっていうよりは、和食寄り」

RONZI「梅干し入れてよかったと思いますよね?」

マツコ「梅干し入れてよかったと思う」

 

RONZI「続いて紹介するのがこちらになります。朝6時半の究極スープ。築地『若葉』の中華そばです」

マツコ「こちらけっこう有名なところよね?」

RONZI「はい、けっこう昔からやっています。スープをずっと煮込んでいるじゃないですか。スープはすごく繊細なので、どんどん味が変わっていくんです。朝一番のスープって」

マツコ「そっか。スープって考えたことなかったけど、食べる時間で味変わるんだ」

RONZI「そうなんです。朝6時半の究極スープ」

マツコ「濃くなっていくのか、スープって」

RONZI「築地の駅の5分くらいのところにあるんですけど。立ち食いのお店になります。『若葉』さんです。朝6時半のオープンのときの、まだ煮込みが弱いスープを合わせるんです。すごいフレッシュなんです。清涼感半端ないです。なるべく脂が入らないように、真ん中の上澄みだけを入れてるらしいんですけど」

マツコ「じゃあ本当に意識的に朝用に作ってくださってるわけね」

RONZI「ここのお店は本当に朝6時半に食べるのが一番いいように作ってらっしゃるそうなんです。ここに極細麺を合わせる。澄んだサラサラのスープに、この極細麺が合ってですね。具材はシンプルな感じ。これが本当染みわたる味なんです。薄いとかじゃないんですよね」

マツコ「わかります。さっきのもそうですけどね、あっさりしてるんだけども、ガツンとはきますよね、ちゃんと」

RONZI「このラーメン、ご用意はしてるんですけれども。朝一でとったスープと、閉店間際のスープを両方用意してもらってます」

マツコ「うわー、やだ、めんどくさいことさしちゃって」

RONZI「朝と閉店間際の味を比べてみてください」

マツコ「これなかなかぜいたくよ」

RONZI「なかなかできないことだと思います。まず朝一のほうから。どうですか?」

マツコ「やーばい」

RONZI「ちょっとなんかもう心が洗われる気がしませんか」

マツコ「こりゃあたしらの年代はたまらないわね。ラーメンよ。これがラーメンよ。さわやかなんだけど、余韻とかがすごい」

RONZI「スポーツドリンクみたいな感じでいけちゃいますよね」

マツコ「ていうかもうほぼ水です。こっち、もう色が違うもんね」

RONZI「これたぶんびっくりすると思うので。けっこうすごくないですか?」

マツコ「あたし断然朝」

RONZI「時間が経つと、いろんな味が出てきちゃいますよね」

マツコ「たぶんこういうえぐみのある感じが好きな方は、閉店間際でいいと思うけれど。え、これ同じスープ?」

RONZI「こんなに違うんですよ」

マツコ「あたし断然朝です。これ本当においしい」

RONZI「朝のスープがいとおしくて、宝物みたいに思えてきますよね」

マツコ「これはちょっと本当に宝物かもしれない」

 

 

《激アツ地域発見!朝ラーの聖地》

 

 

RONZI「朝ラー激アツ地域を発見。朝ラーの聖地、静岡県藤枝市」

マツコ「朝ラーどころかラーメンのイメージもそんなに藤枝になかったけど」

RONZI「やっぱりないですよね、静岡であんまり。静岡市ではラーメン屋102店舗中、朝ラーメンをやってる店は5店舗なんです。ですけど、藤枝市は34店舗中16店舗。もう半分くらいが朝ラーメンを出しているんです」

マツコ「なんで藤枝にそんなラーメン文化が根付いたんだろう」

RONZI「藤枝はですね、実は静岡県内でも有数のお茶の産地なんですよ。お茶の取り引きとかされる方が、けっこう朝早くから仕事をされるらしいんですね。それのエネルギー補給ということで朝から」

マツコ「なるほど。市場の横にある発想だね」

RONZI「それとすごい近いと思います」

ナレーション「小さなエリアに朝ラーを出しているお店が密集している聖地、藤枝市。元フレンチシェフが作る『海老塩らぁ麺』(『らぁ麺屋まるみ』)や、さわやかな『トマトらぁめん』(『ちっきん』)など、さまざまなラーメンがしのぎを削る中、RONZIさんが最も衝撃を受けたという究極の朝ラーがこちら。藤枝駅から車でおよそ6分。創業102年の『マルナカ』。平日でも仕事終わりの方やご年配の方など、朝からテーブルが埋まってしまう人気店なのだ」

RONZI「朝からやっぱりスッキリ食べられるように、なるべく脂は使わないそうなんですね。すごいキリッとしたスープでチャーシューも脂がついてない。すごいあっさり食べられる感じです。この麺も自家製麺なんですよ。すごい良いですよね、見た目も」

マツコ「なんか良いね。たたずまいもすばらしい」

RONZI「このラーメン、マツコさんに食べていただきます」

マツコ「ああそうですか、けっこうずっと食べてるんですけどね」

RONZI「ここからが藤枝の朝ラーメンの醍醐味なんですよ。ちょっと見ててください。2杯目に冷やしラーメンを食べるんです」

マツコ「全員?」

RONZI「ほぼ全員です。おじいちゃんおばあちゃんとかも2杯食べます」

マツコ「どっちかじゃイヤなのね?」

RONZI「たまにどっちかを2杯食べる人も見かけますけど」

マツコ「2杯は基本なのね。なんで?どういうことでこうなったの?」

RONZI「ちょっと原因はわからないんです」

マツコ「わからないの?」

RONZI「でも見てると、両方食べたいって思いません?」

マツコ「そりゃ両方食べたいですけど。その前にこんな謎のまま食べるんだっていうね。はい、やってまいりました。きたよ」

RONZI「最初はぜひ温かいほうから」

マツコ「まずじゃあ普通の温かいほうから。おいしい」

RONZI「すごいキリッとした味じゃないですか?」

マツコ「おいしい。ちょっとなんかこう、スパイシーというか」

RONZI「醤油の香ばしさとかですかね。そのあとにそっちの冷たいほうを召し上がってみてください。びっくりすると思います。ただ冷たくしただけじゃないですよね」

マツコ「どっちかっていうと冷やし中華。甘い。冷やし中華のちょっと酸味が弱い感じの味。めっちゃウマい」

RONZI「中華麺って冷やすと、ちょっと卵みたいな風味、卵豆腐を食べてるような」

マツコ「卵豆腐っぽい」

RONZI「この2杯だったら、朝からでも食べられるような気がしませんか?」

マツコ「ん!もうカップでも売ってるの?」

(全国麺めぐり藤枝朝ラーメン冷たい醤油味)

RONZI「カップラーメンと乾麺なんかも売ってるんです。このカップラーメンは冷やしラーメンになっています」

マツコ「じゃあ静岡の方はけっこう知ってるのね?」

RONZI「藤枝ではかなりアツい文化になっているので」

マツコ「あたしたぶん冬でも冷やし2杯でもいいかも。大好き、この味」

RONZI「冬も全然みんな冷たいの食べて」

マツコ「暖かい部屋でね」

RONZI「最後にご相談があるんですけど、僕の友人がラーメンアイドルっていうのをやっていまして。今後の活動についてのアドバイスをいただきたいなと思いまして」

マツコ「ラーメンアイドルさんの今後の活動について?」

RONZI「僕の友人の『好き好きロンちゃん』。幡ヶ谷のラーメンアイドルです」

マツコ「なにをやってるのあんた」

RONZI「いや、これ友人なんです」

マツコ「なにピコ太郎みたいなこと言ってるのよ。やべえやつだったな」

 

 

~完~