2021/08/10放送

マツコの知らない世界

https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 


'セレブリティライフスタイルプロデューサー'

叶恭子(カノウキョウコ)さん(以下、恭子)

叶美香(カノウミカ)さん(以下、美香)



マツコ「叶姉妹に肩書なんていらないんだけどね。あたしたちは叶姉妹と同じ時代に生きてるってことに、喜びを感じなきゃだめなのよ。本当はもっと至近距離で。手を合わせて拝みたい。こんな離れてるのね」

恭子「でも動物園よりは近いですよ」

マツコ「すごいわ。もう何度もお会いさせていただいてますけれども。これだけの状態でテレビに出てくださっている方が今どれだけいますかって話よ」

美香「今日はオスカー・デ・ラ・レンタでオフショルダー、おそろいで。しかもシャイニーでリボンも入れながら」

マツコ「特にあたしの世代だと『オスカー・デ・ラ・レンタ』って聞いただけでちょっともう」

恭子「すごい、さすがマツコさん」

マツコ「あんたたちに説明しても無駄だからしない」

美香「本当に大好きな番組で、よく見させていただいてるんですよ」

マツコ「いやいやいや」

美香「『カレーパンの世界』とか」

マツコ「カレーパンお食べになります?」

美香「カレーパンっていろいろあるのねっていう」

マツコ「あたしたちが昆虫図鑑とか見る感じよ。どんな見方でも見てくださっているっていうのはありがたいです」

美香「『すごいわねシリーズ』があって、姉がいつも見ていて、ギョーザとかいろいろあるじゃないですか、『すごいわね美香さん』っていうふうに。そんな感じで見させていただいて」

恭子「もし見逃したときは、なんていうの?あれ、あとで見られるやつ」

美香「見逃し配信?」

恭子「そんな簡単な言葉?」

美香「今日はマツコさんにおみやげをお持ちさせていただいている。スイカのまるごとくりぬいたものが入っているゼリーです。京都の老舗の和久傅さんに。特別に言っていただいて、今はもう作ってないんですよ。マツコさんに召し上がっていただきたくて、お願いして」

マツコ「えー!ありがとうございます。うわー!すごい」

美香「今の季節だとスイカはすごく疲労回復にもなりますし、むくみもとってくれると思いますし」

恭子「すごく特別なスイカなのよね」

マツコ「家でもっとゆっくり食べたかったです」

美香「もう1個、お持ち帰りいただく用に」

マツコ「さすが。あたしは今何を考えてきたかっていうと、とりあえず一口食べて『冷蔵庫に入れといてね』っていう。そんなことは叶姉妹はさせません!じゃあちょっといただきます」

美香「たんご姫という小玉スイカ。すごく甘みもあって、スッとして、しっかりとお味もある」

マツコ「この甘さはゼリーじゃなくて、スイカそのものの甘さですね。むしろこの周りのゼリー部分はすごいあっさりで。これはおいしいでございます」

美香「そちらは特別に作っていただいたんですが、このような感じで『丹小姫』といってスイカが同じように入っておりますので。伊勢丹とかでも購入できると思います、和久傅さんのお店で」

恭子「喜んでいただいてよかったわ。たくさんいろんなものを召し上がっているマツコさんが」

マツコ「1個あると思っただけで、このペースで食べれるようになっちゃって」

 

マツコ「今日のコレクションもあたしは実はもう存じ上げているんですよ。叶姉妹がかわいい小さいバッグをたくさんお持ちなのは」

恭子「スーパーマイクロバッグ」

マツコ「『見逃し配信』みたいな言い方はしません!『かわいい小さなバッグ』なんていうね」

恭子「でも美香さんが言うには、『何も入らないバッグ』って。昔はみんなそんなに知らなかったので」

美香「スーパーマイクロバッグって名前がまだなかった頃で。姉が見つけては買い、見つけては買いっていうふうにしていてコレクションになっていったんですけど。本当に何も入らないんですよ。こんなに小さくて、『何も入らないのに買う?』って聞いたら、『なに言ってるの美香さん、バッグはね、入るから買うんじゃないのよ』って言われて」

恭子「物を入れるためだけに存在するものではないということよね」

マツコ「これはだからもうある意味、哲学に近いですよ。『これが正しい』と思っているものを『そうなんだ』と信じ込んでしまうことぐらい、人間がクリエイティブじゃなくなってしまうことはないですよね」

恭子「さすがマツコさん、そうなんですよ」

マツコ「そうだった。よかったわ」

 

 

《世界のトレンドを先取り!叶姉妹が流行させたもの》

 

 

ナレーション「日本一のスーパーセレブリティ姉妹、叶恭子、叶美香。ファッション雑誌『25ans』のスーパー読書として登場すると、大きな話題に。そのゴージャスなファッションに、日本人離れしたグラマラスなボディ。そして圧倒的な存在感は世の女性たちのあこがれの的」

マツコ「あたしたちの周りのオカマの連中の中で大ニュースになったの。『25ansにとんでもない姉妹が登場したわよ』って言って、最初に発見したくらい」

恭子「そうなんです、私たちは発見されたんです」

ナレーション「さらに最近では、SNSにあげられる写真がゴージャスすぎると、若い世代からも大人気。まさにその存在自体がインスタ映え。コミケに参加すれば、二人の姿を一目見ようとなんと6時間待ちの大行列に」

マツコ「言われるまであれコミケだって気づかなかったわよ」

美香「みなさんなんかもうモーゼの十戒のように、グワーっとあけてくださって、みなさん拝んでくださって」

マツコ「きっとみんな良いことがあるわよ、そのときコミケに行った方は」

ナレーション「そんなお二人と言えば、時代の流行をいち早く発信していることでも有名」

シースルードレス、バッグインバッグ、デコ電、アートコスプレ、モーニングステーキ、写真集入りタブレット

マツコ「みなさんよくご存知のもののほうが多いと思うけど。こういうのが『叶姉妹発信』と。あたし印象的だったのはバッグインバッグよね。あたし叶姉妹のような全然すてきなのじゃないのよ。あたしも意外とバッグインバッグ派なの。初めて共通点があったの」

美香「マツコさんご自身でバッグインバッグをご自身で持たれるんですよね?」

マツコ「そうです」

美香「姉のバッグインバッグは全て私か、もしくはグッドルッキングガイが。相当重いんですよ、バッグの中にバッグ」

マツコ「すごいわね、だから美香さんはバッグインバッグとバッグインバッグを持ってるときがあるのね。大変だわ」

恭子「あんまり重いと腱鞘炎になっちゃう」

マツコ「それはわかってるんだけど、美香さんに持っていただく。すてきだわ」

ナレーション「さらにあのパリス・ヒルトンやヴィクトリア・ベッカムも驚いたというのがこちら」

美香「みなさんが驚かれたのが」

マツコ「まずそれが驚きますよね。デコ電の前に」

美香「これは松本さんいわく、脳みそ入れじゃないか。帰ったらここに脳みそを入れるんだって」

マツコ「すごいわね。トカゲいるわね」

美香「姉の好きなドラゴンです」

マツコ「ドラゴンね、トカゲじゃないのよね。そう考えると、スマホになっちゃってちょっとさみしいですね」

美香「そうですね。それはジェイストロングウォーターさんがぜひ叶姉妹に持っていただきたいとおっしゃってくださって、作ってくださったんです」

恭子「わざわざロサンゼルスのほうから」

マツコ「よくあるデコ電と違って、品がある。これかわいい」

恭子「それ自体がアクセサリーとして成り立つと思います」

マツコ「うわ、すごい」

恭子「当時はパリス・ヒルトンとかヴィクトリア・ベッカムとかが来日されたときに『それなんですか?』って聞かれて」

マツコ「パリス・ヒルトンは叶姉妹以外に『これなんですか?』って聞いたことないだろうね」

ナレーション「さらにこれまで出版した7冊分の写真集をデータが入ったタブレットごと販売して話題に。お値段3万円以上。しかし即完売」

美香「それがもう世の中にはないんですが、ぜひマツコさんにと思ってひとつだけキープしておきました」

マツコ「うわ、うれしい」

美香「お持ち帰りいただければと思います」

マツコ「あたしこれを額に飾ろうかしら」

美香「うれしいですね」

 

 

《世界で1つだけのいつ品も!大流行!「何も入らないバッグ」》

 

 

マツコ「今日はもうあたし気のきいたこと言わない。普通に楽しむかも」

恭子「全然そうしてください」

マツコ「こんなになかなか見せていただけるチャンスもないし」

美香「マツコさんだからすごいたくさん」

恭子「美香さんが詰めるの3日かかったんです」

美香「そうなんです。もうあれもこれもって。コレクションの一部なので本当にもうごくごく一部」

マツコ「まずもうトランクから気になるわよね。真横から見る美香。ありがたい」

美香「どうですか?」

恭子「なるほど、そうなってるんだ。へえ」

美香「どのような順番でいきますか?」

マツコ「うわ、かわいい」

恭子「たぶんマツコさんもご存知のものがいっぱいあると思うんですが。これはもうビンテージもののヴァレンティノのバッグ。何も入らない。これはちょっとよくあるかもしれないけれど。あんまり持ってない。これも一応バッグなんですよ、小さいけれど。なんの役にもたたないけれど」

美香「そうなの、何にも入らない」

恭子「これは私一番好きなんです。虫かご。これはいつもチョウチョのブローチを入れているんです」

(Charlotte Olympia/シャーロット・オリンピア)

マツコ「おしゃれ」

恭子「あれ?もっとすばらしいのいっぱいあったんじゃないの?」

美香「そうなんですよ、なかなか」

恭子「これは単なる赤いやつ」

(VALENTINO/ヴァレンティノ)

マツコ「いやいや、それ全然『単なる赤いやつ』じゃないですよ」

美香「これは本当に入らない。こういう感じなんですよ。これを購入するってなったときはちょっとびっくりしました」

(paco rabanne/パコ・ラバンヌ)

マツコ「それは実際は開くの?」

美香「ちゃんとバッグになってるんです」

恭子「なんの役にもたたない」

マツコ「なんの役にもたたないですね本当に。どっちかって言うと、アクセサリーとかジュエリーみたいな感覚ですよね」

美香「そうですね」

恭子「ちょっと危険だからこんなのに」

美香「トゲトゲです」

恭子「危ないときは攻撃する」

マツコ「あたしこれ何年か前にお二人が紹介しているのをテレビで観たのを覚えているけど、ハリウッドとかで持ち始めたのそれより後だからね。最近持ってるのよ、海外の人も去年あたりくらいから」

ナレーション「20年以上にわたりスーパーマイクロバッグをコレクションする恭子さん。そんな彼女のお気に入りがハンガリー出身JUDITH LEIBER/ジュディス・リーバーのバッグ。スワロフスキーのクリスタルビーズをあしらったデザインが特徴で、一流女優だけが持てると言われるほど、格式の高いブランドなんです」

恭子「わざわざこのネコを作るがために、この1個1個のスワロフスキーを作ってくださったんです」

マツコ「へえー、スワロフスキーから?」

恭子「そうです、わざわざ作ってくださったんです」

マツコ「かわいい」

恭子「これパンダ」

マツコ「うわ、かわいい。かわいいけど、あたしどこに持っていこう?ほしくはなっちゃうけどね」

恭子「これが招き猫です」

マツコ「かわいい」

恭子「製作の途中でもう1個作っていただいてて。これ『千万両』って書いてるじゃないですか。もうちょっと高くしてほしいって言ったら時間がかかってできなくなったみたいですね」

マツコ「あら」

恭子「昔はこうやって持ってることによって、傲慢な貴婦人の方が握手したくない方にしないために両手で持つ」

マツコ「なるほど。あたし手がふさがってるのでごめんなさいねっていう」

恭子「ていうのを言葉なしに見せている」

マツコ「なるほど」

恭子「らしいんですよ。私はそんなことしないですけど」

美香「もともとしないですもんね」

恭子「なんで?ふふふ」

マツコ「これかっこいい」

恭子「かっこよくてかわいい」

マツコ「おしゃれ。これをパーティに持っていけるのって、これに勝るとも劣らない人じゃないと無理じゃない。恭子さんの次あたしだと思うよ。負けないと思う。あの、下品な質問していいですか?これどちらでおいくらぐらいで?」

恭子「それは一点物なので買えないです」

マツコ「一点物でした。そりゃそうよね」

恭子「人様が『私のといっしょだわ』ってなったら美香さんが怒りますし」

美香「いや姉が怒ります」

マツコ「美香さんは怒りん坊だから」

美香「基本全部姉のものなので」

恭子「そんな言い方ってある?」

美香「いやでも、そうですから」

恭子「そんな言い方ってないでしょう」

マツコ「あとこれもすてき」

(VALENTINO/ヴァレンティノ)

恭子「そうなんですよ、それ案外何にでも合って」

マツコ「これはアンティーク?」

恭子「アンティークです。10個あるんですよ、同じじゃなくて柄違い」

マツコ「それ全部恭子さんがお持ちなの?」

恭子「美香さんも持ってますけどね」

美香「1つだけ」

マツコ「たまに気まぐれで恭子さんの『これ持ちなさいよ』って言われてね」

美香「そうですね、だいたい姉が選んでくれるので。それですとリップとかも入るますので」

マツコ「リップ3本くらい入ります。これ(招き猫)結局もう1個は作ってないんですね?」

恭子「そうなんですよ」

マツコ「これかわいい。これを白とか黒のすごいシンプルなドレスで、これこうやって持ってたらおしゃれよね」

恭子「そうなんです。これも私大好きで」

(JUDITH LEIBER/ジュディス・リーバー)

マツコ「これなんて言ったらいいんだろう」

恭子「いとおしいでしょ?」

マツコ「すばらしい」

恭子「こうやって持てるやつ」

マツコ「輝きがすばらしい」

恭子「さすがマツコさん。これね、他のものよりも粒が小さいんです」

マツコ「これすごい。たぶんテレビで観るよりもここで見るともうすごいこれ。おしゃれ。それで中に模様が入ってて。見えたり見えなかったりするのよね、角度で。すてき」

恭子「だからこれとこの子は格が同じ。格って言ってしまうとかわいそうだから。なんて言うの?美香さんそういうときは。格って言わないで。美香さんはなんて言うの?」

美香「同じような感じですよね、姉と私みたいな」

恭子「いっしょにしてるじゃないの」

マツコ「美香さんもこんなに正解が出せない時があるのね。大変だわ。わ、ちょっとあたしそっち側グループも好きなのよね。もちろんさ、このへんもすてきなんだけど。あたしこれ好き」

美香「やっぱり」

恭子「すごい」

マツコ「これすごいかわいい」

(Charlotte Olympia/シャーロット・オリンピア)

恭子「それわかる方ってなかなかいないんです。もう『それって何?』って」

美香「私一番始めに言いました」

恭子「さすがマツコさん。すごいね。趣味が合います」

マツコ「すてき。もうこれ見た瞬間からかわいい。でもやっぱりこれが気になるのよね」

(VALENTINO/ヴァレンティノ)

恭子「でも正解だと思いますよ。それ本当はちゃんとしたハート型だったんです。美香さんの管理が悪いから」

マツコ「いやいや、これけっこう今でもハートちゃんと維持してますよ。もっときれいだったんですね」

恭子「だから私昨日見たときに『美香さんこれもうハート型じゃないじゃない』って言ったんですよ」

美香「よく姉がバッグにそれをペンッて入れたりするので」

マツコ「そこでつぶれちゃうんですよね。ていうことです、恭子さん」

恭子「まあ。おかしいわね」

マツコ「あたしたぶんこれ一番似合う気がするのよ。普段これどうやってお使いになってて?」

(Charlotte Olympia/シャーロット・オリンピア)

恭子「海外に行ったときにバスルームに入りますでしょ。ジュエリー全部取っちゃってバサッと入れておくの」

マツコ「あのままの状態になってたら1個くらいピュッと取ってやろうかと。ひとつも入っていませんでした。うーん、ピンクパンサーもかわいいけど、どうしよう。どれにしよう」

恭子「なんで⁉」

マツコ「複数あるやつとかございますかね?『同じのあるのよそれ』っていう」

恭子「ヴァレンティノはけっこうたくさん。たくさんというか、たぶん私全部買い占めたと思うんです、ローマで」

マツコ「あれ?このフリってことは、『だからヴァレンティノだったらマツコさんひとついかがですか』っていう」

恭子「どちらかお好きなものを。どうぞ、本当に」

マツコ「TVショーです。TVショーのノリで言っただけです。いやいや、そんな、そんな貴重なもの、いただけません」

恭子「本当にどっちか。マツコさんのお好みで」

マツコ「本当にいいですか?」

恭子「本当に本当に」

マツコ「じゃあこっちで。すいません、いいですか本当に」

美香「すごく大事にしていただけそうな」

マツコ「もう超大事にします。これなんて言うんだろう、今の物にはない人の手で縫い付けてくれたあたたかみというか。このスパンコールの縫い付け方とかね、もう尋常じゃないの。すごいのこれ。たぶん今のオートクチュールとかだと、あんまりもうここまでのものないと思う」

恭子「全く同じ物はないんですが、パリス・ヒルトンのお母さまが持ってらっしゃって。そのときに私もまた違う柄のものを持ってたので。『えー!』ってびっくりされて。なんでそんなにびっくりするのかしらって私は思ってたのよね」

美香「あんまりないものなのでね」

マツコ「ちょっと聞いた?恭子さんとあたしとパリス・ヒルトンのお母さん。世界と戦えるわね」

 

 

《まるで美術品!「履けない靴」》

 

 

美香「じゃあ次のフリップは、履けない靴です」

マツコ「その上の『歩けなくてもいい!』っていうね」

美香「じゃあ開けます」

恭子「いろんな靴が好きで。やっぱり光ってるのが好き」

美香「全部片方だけなんですけど」

恭子「たくさんありすぎて」

美香「なかなか入らなかったので」

恭子「これはここがきれいだったから好き」

(DSQUARED2/ディースクエアード)

マツコ「わー、すてき。後ろから見えるその」

恭子「これが人魚姫。人魚姫の靴」

(Charlotte Olympia/シャーロット・オリンピア)

マツコ「本当だ。人魚姫が海に飛び込もうとしているみたいな」

恭子「買ったはいいんですけど」

美香「履けないんですよ」

マツコ「これ全部履けないやつ?」

美香「履けないんです。それもコレクションの一部なので、まだまだいっぱい履けない靴があるんですよ」

恭子「これ、かわいくないです?」

マツコ「かわいい」

恭子「全く小さい。すごい小さいんですが、顔がかわいい」

マツコ「かわいいけど、見るからにサイズ小さいですよね」

恭子「これ裏がきれいだから」

(Rene Caovilla/レネ・カオヴィラ)

マツコ「え、底も?」

恭子「底がきれいだから買ったんです」

マツコ「わ、その色すてき」

恭子「やっぱりそうでしょ?」

(Christian Louboutin/クリスチャン・ルブタン)

マツコ「その後ろの赤とその組み合わせが。すばらしい」

恭子「私ルブタンの中で一番好きな靴です」

マツコ「でも履けないんですか?」

美香「履けないんです」

恭子「痛くて一歩も歩けない」

美香「履けないのにどうして購入するんだろうと思うんですよ」

恭子「だって履かなきゃいけないわけじゃないでしょ」

マツコ「あ、それおしゃれ~」

恭子「そうでしょ、マツコさんさすが」

(Roger Vivier/ロジェ・ヴィヴィエ)

マツコ「ものすごい普遍的なのに見たことなかった。これすごいよ、これデザインした方。すごい」

恭子「ここのデザイナーは全部このヒールのところにトゲがあるんです」

マツコ「おしゃれ」

恭子「これ美香さんに」

マツコ「うわー、なにそれ?」

恭子「これトム・フォードが作ってくださったやつ」

(TOM FORD/トム・フォード)

マツコ「ちょっとトム・フォードっぽくないね」

恭子「やっぱりそう思いますよね。私も最初トム・フォードってもっとシンプルで」

マツコ「ちょっとマニッシュな感じがはいってたりするところがあるけど、それすごい女性っぽいし。あと和っぽいていうか。だから本当にたぶんイメージして作られたんじゃない?」

恭子「私がたぶんパープル大好きだから、あとお花が大好きで。と思ってくださったと思うんです」

マツコ「でも履けないんですか?」

美香「履けないんです」

恭子「履けないことは言ってないのよね」

マツコ「そう、トムは知らないの」

ナレーション「履けない靴には、バラを挿して鑑賞することもあるという恭子さん。履けない靴のコレクションは2000点以上にのぼるという」

マツコ「保存しておくだけで大変でしょ?」

美香「大変です」

恭子「お洋服ですとかなんですとか、もう見せられると試着とかする前に絶対似合うわって思っちゃって」

マツコ「そうするともうほしくなっちゃうのね」

恭子「ほしくなっちゃうんじゃなくて、『君のために僕はいるんだよ』って靴たちとかが言うので」

マツコ「言うのね。どうやら美香さんの耳には聞こえてないみたいですけど」

美香「聞こえない」

マツコ「いいですか、触って?」

恭子「全然大丈夫です」

マツコ「これかわいい」

(Roger Vivier/ロジェ・ヴィヴィエ)

恭子「すごい。マツコさんすごいね」

マツコ「すてき。あとね、やっぱりシンプルなんだけど、これすごい」

(Christian Louboutin/クリスチャン・ルブタン)

美香「きれいですよね、色」

マツコ「もうなんか、無敵」

恭子「横のカッティングがもう。それをちゃんと履きこなせないんだったら、履かないでいいよって靴が言うんですよね」

マツコ「ここにいる靴みんなそうよね。なんか『イヤだったら履かないで』っていう」

美香「こうやって履けないとか、なにも入らないバッグを買う姉に関して、マツコさんどう思いますか?」

マツコ「応援してます。美香さんはとても大変でしょうけれども。あとあたしもう美香さんはそんなこと言わないでっておっしゃるかもしれないけど、美香さんが翻弄されてる感じが好きなんです、見てて」

恭子「案外私我慢してるんですよ」

マツコ「たとえばどういうところを?」

恭子「たまに叱られたりするんです。あんな時にあんなふうなことを言うべきじゃないよとか言われて、そうなんだーって」

 

~完~