2021/08/03放送

マツコの知らない世界https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/ 

 

 

 

《疲労回復に効果抜群!たらこパスタ》


 

2018/06/05放送分

'たらこパスタを食べ続けて40年'

大久保謙作さん(以下、大久保)



マツコ「たらこパスタとあたしとの出会いっていうのはね、けっこうあたしの人生の中でもね、5本の指に入るくらいの事件なんでね」

大久保「そんなに?」

マツコ「もうあたし魚卵がダメでね。命がいっぱいある感じが気持ち悪かったんです。怖かったんです。このままあたしこんな好き嫌い多く死んでいくのイヤだと思って、ちょっとずつ食べ始めて、慣れて、そろそろたらこだと思って。いったらなんでこんなウマいものを今まで食べてなかったのかって、なんかもう悔しくなって。だからかなりタイムリー。今あたしに紹介する食べ物として、一番関心があると言ってもいいくらい。こんなウマいものはない」

ナレーション「まずは大久保さんが自分のお店でオススメの絶品パスタをご紹介」

大久保「たらことジェノベーゼ。出ました、『talatala・taracco』」

マツコ「ちょっとショックだったのが、アルファベット表記で見ると一瞬おしゃれに見える」

大久保「これは混ぜてください」

マツコ「これ相当この段階だとジェノベーゼが勝ってますよ。ジェノベーゼの勝利ですよ、匂いだけだと」

大久保「かなり混ぜてください。トマトもいっしょに」

マツコ「トマトも混ぜちゃうの?」

大久保「もういっしょに。うちの麺はどこよりも太い麺。2.2ミリ使ってます。シマダヤさんの冷凍麺。潔く冷凍麺使ってます。おいしいので」

マツコ「この麺おいしい」

大久保「そうなんですよ。うれしいな。お店を出すにあたって、いろんな面を食べたんですけど、このシマダヤさんの麺が一番ウマかったんです、自分の中で」

マツコ「和のパスタにはすごく合う」

大久保「すばらしい。逆プレゼンでありがとうございます」

マツコ「これウマいわ」

大久保「隠し味に昆布茶を入れる発想が大事じゃないですか、へっちゃらで。たらこだけじゃないですから」

マツコ「昆布茶なんだ。でも本当にお出汁でやったような味がする」

大久保「一発でそうなりますから。うちの多すぎるメニュー。カリカリ梅も相当ウマいですよ。練り梅をバターにうまくあえて出してて、ほんのり甘いのとしょっぱいのとがいい感じなんです」

マツコ「でもすごい身も蓋もないもの見つけちゃった。たらこ無しっていうのがあるわ。『NO TARACO』って書いてある。いいですかこれ?」

大久保「うちはたらこの専門店なので」

マツコ「いやいや、そこはたらこいきましょうよ。NO TARACOだめですよ。びっくりしましたよ、こんなに愛してるはずのたらこに、思いっきりバッテンがしてありますからね。だめですよ」

ナレーション「ここからは全国を食べ歩いた大久保さんが、夏に食べたいたらこパスタをご紹介」

大久保「バンドメンバーとの会合はいつもこれ、ジョリーパスタ『濃厚焼きたらこ』」

マツコ「ジョリーパスタで会合するんですか?」

大久保「バンドっていっても、米米じゃなくてまた別バンドがありまして」

マツコ「びっくりした。米米のメンバーがジョリーパスタで会合開いたのかと思った」

大久保「ジョリーパスタさん、ファミレスタイプなんです」

マツコ「ジョリーパスタさん、もう全然知ってますよ。ただこれは食べたことないです」

大久保「ジョリーパスタさん、お願いします」

ジョリーパスタ商品部長、阿武則夫さん「お待たせしました」

マツコ「うわ。大物俳優の二世みたいな」

大久保「表現がおもしろいな。確かにね」

マツコ「これ最初から混ぜないほうがいいかな」

大久保「混ぜないほうがいいですね」

マツコ「この辺のかかってないところで最初」

大久保「はい、少し食べていただいて。ちょっと濃い系」

マツコ「お出汁入ってます?」

阿武さん「かつお出汁が入っています。かつおオイルですね」

マツコ「あたし初めて食べた、こういうタイプ。おいしい」

大久保「おいしいですよね。ちょっと卵崩して」

マツコ「あー、お出汁系ね。あたしこれ初めてだけどウマいわ」

大久保「食べっぷり良いですね、マツコさん」

マツコ「今日はなおさらですよ。たらこパスタだから。たらこってやっぱすげえなって思うのが、黄身をかけると大概黄身の味になるのよ。卵は強いの。これ卵対卵の戦いだよね、ある意味ね。戦いであると同時に仲間だから。明太子やたらこは卵に負けない」

大久保「すばらしいですね。マツコさんがプレゼンしている感じで、聞き入っちゃってますから」

マツコ「あんなに卵混ぜてもたらこの主張がすごい」

阿武さん「それがジョリーパスタの濃厚焼きたらこ。一番推しです。ありがとうございます」

マツコ「商品名だけはちゃんと二度言ってくるように社長に言われたの?」

阿武さん「いえいえ」

マツコ「お父様はなにか時代劇の俳優さんですか?」

阿武さん「いえいえ」

 

大久保「たらこペペロンチーノ、『アンリーヴル』さん」

マツコ「これは大丈夫ですか?」

大久保「これはこれからくると思っているんです」

マツコ「本当?あたしまだたらこスパを受け入れて間もないので。そんな急にペペロンチーノと融合しろって言われても」

大久保「いやいや、この流れで食べていくと、これはこれできっと。いきましょう。アンリーヴルさん、お願いします」

アンリーヴル店主、井上浩二さん「失礼いたします」

マツコ「すてきなご主人。香りがニンニクだ。見た目はそんなに。普通の明太子のパスタ」

大久保「初ですね、ペペロンチーノとたらこ」

マツコ「これ双方すごいね。これどっちかって言われたら、どっちって答えたらいいんだろうってくらい、どっちも同じくらいパワーがある。不思議だわ。どっちを食べてるんだろうあたしはっていう。これはまさしく二刀流ですよ。でもこれ後味はたらこが勝つわよ。やっぱたらこすごいのよ。最初はニンニクに花を持たせて、最後余韻としてのこるのはたらこ」

大久保「すばらしいですね」

 

 

《二大夏の風物詩、冷やし中華&そうめん》

 

 

2017/06/20放送分

'冷やし中華を1500軒以上食べ歩く男'

竹下栄吾さん(以下、竹下)



竹下「マツコさん、冷やし中華好きですか?」

マツコ「好きだよ」

竹下「だからこそ腹が立ちますよっていうことないですか?」

マツコ「たぶん竹下さんほどじゃないけど、時々なんで冬に食べられないんだろう?って思う」

竹下「まさにそうです。まずは一点と言いますか」

マツコ「これは竹下さんほど好きじゃなくても、感じる人は多いと思う。でももっとイライラしてるだろ?」

竹下「虚無感というか。虚無感、怒り、脱力感」

マツコ「大変だな。日々それと戦っているのか。なにに引っかかってるんだよ、冷やし中華の」

ナレーション「1500軒以上食べた竹下さんが、本当は一年中食べたい究極の二品をご紹介。まずは日暮里にある中国手打拉麺『馬賊』。打ちたての自家製麺で作った担々麺が人気だが、夏限定で発売される冷やし中華にマニアが殺到するという。その冷やし中華が、濃厚なごまだれをベースに、もっちりとした自家製麺がとにかくウマい、絶品冷やし中華。果たしてそのお味は」

竹下「実は人に教えたくないくらいウマい。混むから」

マツコ「今日ありがとな。うれしい。何年振りだろう、馬賊の麺食うの。うれしい。あら見えないじゃない。久々に麺と対面したかったのに。麺おいで。麺どこ?いた。久しぶりだなおまえ。やばい。これは無理なんだよ、手打ちじゃないとこれはね」

竹下「手打ちならではです」

マツコ「ウマい。似たようなのは食べたことあるけど、ここみたいな麺、他に食べたことない」

竹下「ここはやっぱり特に麺がウマい」

マツコ「麺だよね。麺が主役ってなかなか難しい。どうしてもタレいっちゃうよね」

竹下「だからやっぱり冷やし中華は麺も非常に大事なんだなと、よくわかるようなお店になっています。冷やし中華だとダイレクトに味がくるので」

マツコ「本当にタレ以上に気にしなきゃいけないところかもね」

竹下「他の店のシェフとかにも、ぜひ食べていただきたいような味になっているような感じ」

マツコ「麺がうめえ」

竹下「これだっていう感じですかね。行くたびに『これこれ』っていう感じ」

マツコ「なんか思い出した。なつかしい。なんでこんな人間になっちゃったんだろう」

ナレーション「続いて1500軒以上食べ歩いた竹下さんが選ぶ、究極の一品がこちら」

竹下「究極の冷やし中華を出してくれるお店で、前回来たときセレブに混じって浮きまくりでしたけども、今日浮くとわかっていつつも行きたいと思います」

ナレーション「神奈川県みなとみらい駅、インターコンチネンタルホテル31階にある高級中華レストラン『驊騮』」

竹下「若い頃はこういうのを食べるために、生活費をつぎ込んだこともありましたね。電気が止まったこともありましたけどね、冷やし中華食べてて」

ナレーション「夏場は冷やし中華に15万円ほど使う竹下さんが、自分へのご褒美に食べにいくというこちらのお店。果たしてどんな冷やし中華なのか。そのお味は」

竹下「自炊レベルじゃ越えられない壁っていうんですか?当たり前だよね」

マツコ「その恰好であそこに一人で行く勇気はすげえよ」

竹下「これ見た目はすごいつけ麺なんですけど、食べると明らかに冷やし中華なんですよ」

マツコ「お好きなほうをどうぞっていうスタイルね。さっぱりしてるしょうゆだれのほうがいいかな。うわ、スッて取りやすくなってるところが高級。おいしそう。つけ麺だから、ちょっとどうなの?って思ってたけど、口の中に入れた瞬間に、つけ麺だったことを忘れるくらい冷やし中華。大皿から食べたんじゃないかって錯覚するくらい冷やし中華だね。ポン酢みたいな感じもするんだよね」

竹下「いろいろなんか入ってる」

マツコ「これタラとかつけて食べたくなる。すごいおいしい。ちょっと次ごまだれ」

竹下「ごまだれも食べると冷やし中華なんですよ」

マツコ「今まで食ったのとは違う。ちゃんと中華麺と合わせるために考えられた味。柑橘系の酸味とか、いろんなのがすごいする。こんなにさっぱりして、でも深みのある」

竹下「濃いんですよ。交互に具といっしょに口に入れて、いつの間に食べ終わってしまうという」

マツコ「このごまだれだと、甲乙つけがたくなるね。あたし圧倒的にしょうゆだれなんだけど、このごまだれはすごいかも」

竹下「ごまだれ苦手な人でもここは食べられるって人が多いんですよ」

 

 

2017/07/25放送分

'世界流しそうめん協会会長'

上田悠貴さん(以下、上田)



上田「今日はマツコさんにまず、そうめんの生産者が努力しているにも関わらず」

マツコ「そうめんって作るの大変だからね」

上田「ご存知ですか?知らない方けっこう多いんですよ」

マツコ「急にスイッチが。やばいスイッチを入れたわ」

上田「うどんとの扱いの差が激しすぎやしないか」

マツコ「あたしね、これはひとえにですけど、夏の食べ物みたいになってるところが全てだと思いますよ。これはだから生産者の方も夏イメージをつけすぎたんじゃないですか?」

上田「おっしゃるとおりですね。お中元」

マツコ「お中元でそうめんというイメージがあまりにもつけすぎてしまったから。見てください、この体たらくを。ばかみたいにめんつゆにつけて氷まみれにしてそうめん食ってるだけの連中なんですよ。これが現実ですよ。変えていきましょう」

上田「続いてなんですけど、『全部同じでしょ?』は最大の失礼」

マツコ「なんか、ひやむぎとそうめんを分けたのも、運の尽きだった気がするのよね。こまかくしすぎたんだよね。昔はけっこうひやむぎの存在感って大きかったのよ。そうめん3ぶんの2に対して、ひやむぎ3ぶんの1くらいの確率で、家で出てくるくらいひやむぎっていうのはあったんですよ。…あら。もうやめようか、この企画。全然そうめん興味ないみたいですみんな」

ナレーション「世界流しそうめん協会会長を務める上田さん。今回この夏食べたい二品を流しそうめんでご紹介」

上田「今から準備いたしますので、ちょっとお待ちいただきますでしょうか。ここに今から作りますので、コースを」

マツコ「えっ、今から作るの?」

上田「今回そうめんを流すのはうちの流しそうめん協会の副会長で、西田」

西田さん「マツコさんはじめまして。西田と申します」

上田「一応流しそうめんの達人と言われて」

マツコ「あら。エロティック」

上田「まず最初に流しそうめんで流すそうめんはこちらなんです。そうめん界に革命を起こした『オリーブ生そうめん』。生そうめん食べられたことありますか?」

マツコ「ない。生なんてあるんだ?」

上田「あります。昔は製麺所さんしか食べられなかったみたいなんです」

マツコ「要はだから現地の人だけだよね」

上田「そういうことです。けど最近保存技術とかが高まったので。要冷蔵なんですけど。オリーブなのでぜひトマト風で」

マツコ「えー?シャレちゃうの?」

上田「お願いします」

西田さん「流します」

上田「きました。上手ですね」

マツコ「上手?」

西田さん「上手です」

マツコ「そんなにみんな下手なの?」

上田「あんまり。しょっちゅうされてる方はあれなんですけど」

マツコ「しょっちゅうされてる人とかいるの?…おいしいんだけど、そうめん感はないわね」

上田「モチモチ」

マツコ「モチモチしてるね。モチモチしてるんだけど、冷製パスタの味。でもまあおいしい。女子は好き。これ普通ので食べてみていい?」

上田「ぜひ食べてみてください」

マツコ「これちゃんとモチモチしてるのよ、生だから。生感をもっと感じたいわね。やっぱね、しょうゆが効いてないとだめね。もう一回流していただけます?その時の気分だね」

ナレーション「全国を巡り職人さんが作るそうめんを食べ歩く上田さんが、10年かけてたどり着いた究極のそうめんがあるという」

上田「ぜひそのそうめんを紹介したいなと思ってですね。15か月熟成、現代の名工が作る究極のそうめん、『水と塩と麦と椿油の物語』」

マツコ「もうちょっとシンプルな名前でよかったんじゃないかな」

上田「実際に僕が南島原氏に行ってきて。ぜひご覧ください」

ナレーション「やってきたのは長崎空港から車で1時間半、長崎県南島原市。約360年の歴史がある島原のそうめんは、全国2位の生産量を誇り、街のいたるところに製麺所が。その数なんとおよそ300軒にものぼる。そんな数ある製麺所の中で、上田さんが一番訪れたかったというのが、上田さんが日本一だと語る製麺所、『手のべ陣川』。ここに上田さんが10年間ずっと会いたかった人がいるという。こちらが手のべ陣川のご主人、陣川利男さん。陣川さんはその製麺技術が認められ、そうめん協会から唯一国から現代の名工の称号を与えられた職人。さっそく憧れのそうめんが作られる製麺所の中へ。こちらは陣川さんの長男、健吾さん。現在は陣川さんの技術を息子さんが受け継ぎながらそうめん作りを担っている。というわけで、上田さんの念願、手のべ陣川の製麺工程を視察。するとそこには上田さんも驚く、日本一のそうめん作りを可能にする驚きの技術が。まずはそうめんの全てが決まると言われている生地作り。小麦粉と塩水をこね合わせる一見単純な作業だが、ここに手のべ陣川のこだわりが。その日の天候や湿度に合わせ、塩水の量を調整することで手のべ陣川の生地を高いレベルを常に保っている。その後麺に圧力をかけ、細くのばしていく。さらに5回以上に分けて麺を細くした後、機械を使って2メートルの長さまで引きのばす。続いてこれを乾燥させるのだが、ここで他の製麺所には無い、手のべ陣川最大のこだわりが。かつてそうめんは天日干しで乾燥させていた。機械で乾燥させつつ、自然の風を取り入れることで、そうめんの持つ本来のうまみを引き立たせる。こうして計23工程、実に3日間かけてできあがったのが、手のべ陣川特製『手のべ素麺』。さらに手のべ陣川の中でも、1年でたった1日しか作らない幻の麺があるという。今回スタジオで試食していただきます」

上田「実際にこういう形で送られてくるんです」

マツコ「こうやって送られてくるの?」

上田「本当に500食しかないんです」

マツコ「1年で?1日で500食作るだけなんだ」

上田「そうなんです。500食販売したらもう終わり。完売ということで。500ぶんの58。色が黒く思われますよね。これ地元の小麦を使っているので、殻が残っている」

マツコ「わー、うれしい」

上田「このめんつゆもこだわっているめんつゆで、完全無添加で京都のだし屋さんが作っためんつゆ」

(うね乃「京のそうめんつゆ」」

マツコ「手書きみたいなパッケージね」

上田「手書きですね。もともとかつおぶし屋さんなんですけど。すごい出汁にこだわっておられるところ」

マツコ「麺もそうだし、このおつゆも含めてあたしみたいなケミカルなオカマが食べちゃいけない味がするんです。ケミカルまみれのオカマが口にするなんておこがましいような、神々しいような味がします」

上田「あっさりしてますよね」

マツコ「あっさりとかじゃなくて、なんだろう、原材料の味がする。小麦の味だったり、お出汁の中に入っているかつお節だったりしいたけだったり。ケミカルな要素が一切ない」

上田「あとそうめんの歯ごたえも今までのとちょっと違うことないですか?ちょっと太めで」

マツコ「口に入れた途端、高級品を食べているっていうのがわかるから、大事に食べなきゃって思いになるね」

 

 

《女性人気急増中!台湾まぜそば&タンメン》

 


2019/09/10放送分

'台湾まぜそばを通して、初めて友達ができた東大院生'

塚田涼太郎(ツカダリョウタロウ)さん(以下、塚田)



マツコ「初めて友達できたのか。よかったよかった。こんなけっこう激しめのものを食べそうに思えないんだけど、好きなのか?」

塚田「はい」

マツコ「唇割れてるぞ。乾燥しちゃってるぞ」

塚田「そうですね、ちょっと乾燥してますね」

マツコ「まぜそばしみるだろ。気をつけないとだめだぞ」

塚田「はい、気を付けます。まず自己紹介から始めさせていただきます。東大の大学院で、データを使って物事を分析していくっていう研究をしています」

マツコ「でも友達はいなかったの?」

塚田「そうなんです。それで一年浪人して19歳で東京大学に入学しました」

マツコ「すごいね。お母さん喜んだろ?」

塚田「はい、みんな喜んでくれました」

マツコ「お母さんもびっくりするわよ。5年も経たないうちに急に台湾まぜそばが好きだって言って、オカマといっしょにテレビに出てるんだから」

塚田「20歳の時に転機があったんですけど、『ラブライブ!』っていうアニメのすごいファンなんです。ご存知ですか?」

マツコ「もちろん知ってるわよ」

塚田「そのアニメの声優さんをやっている、徳井青空さんという方がいらっしゃるんですね。そちらの方が台湾まぜそばが好きっていうふうに公言されている。それもあって、台湾まぜそばおもしろいなって思い始めた感じです」

マツコ「ちょっともう意味合いが変わってきた。『東大台湾まぜそば研究会』?ちょっと範囲狭すぎない?会員何人いるの?」

塚田「それがですね、今40人くらいいます」

マツコ「おっ。すごいじゃん」

塚田「自分今初代会長なんですけれど、その会長の応援ってことで何人かメンバーがスタジオに来てくれているので」

メンバー「よ!会長がんばれー」

マツコ「えーと、違う研究会なんじゃない?いいな、青春だな。青春だよなー」

塚田「この研究会を作って、友達が今みたいにたくさんできて学生生活を楽しんでるってのが、21歳のときからやっていることですね」

マツコ「将来どうしようとしてる?」

塚田「将来はIT系の会社にいくか、それ台湾まぜそば屋さんを立ち上げてやっていく」

マツコ「台湾まぜそば屋さんはちょっと待とう。まずね、何年か会社に就職して一通りやったあとに、どうしても納得できない、俺は台湾まぜそば屋さんじゃないとたぶんこの悶々とした日々から逃れられないと思ったら、そうしよう!それまではちょっと待とう」

塚田「はい」

マツコ「お母さん説得しましたよあたし」

塚田「台湾まぜそばっていうのはなんなのか、それを一言で表すと、こちらになります。台湾ラーメンの失敗作」

マツコ「えっ?台湾ラーメンを作ろうとしてたの?」

塚田「そうなんです。こちらが台湾ラーメンですね。1970年頃に台湾ではなくて、名古屋に住む台湾のかたが考案したラーメン。一番の特徴は、豚肉のミンチ。台湾ミンチとも呼ばれてるんですけど、これは豚のひき肉を唐辛子を大量入れて煮込んだミンチ。台湾ラーメンの新作を作ろうとして名古屋にあるラーメン屋さん『麺屋はなび』さんの店主、新山直人さんというかたが新しいラーメンと作ろうということで試行錯誤していた。その試行錯誤の中で、2008年に失敗作としてできたのが台湾まぜそば」

マツコ「へえー、そういうことなのね、何かが生まれるってね」

塚田「そうですね。台湾まぜそばの定義としては、豚ミンチと卵黄、ネギ、ニラ、海苔、おろしニンニク、魚粉のこの7つの具材がのった汁なしの麺」

マツコ「なかなかの濃い感じね」

塚田「けっこうパンチがきいてる」

マツコ「パンチききすぎでしょ!魚粉とおろしニンニクは共存しちゃダメだって」

塚田「ではお願いします。『麺屋はなび』さんの台湾まぜそば」

マツコ「あー、嫌いじゃない。大将嫌いじゃない。おー。ニンニクと魚粉すげえ。なかなかパンチきいてるね。すごいね」

塚田「まずこの卵黄を」

マツコ「いきなり卵黄とかやっちゃう?」

塚田「それがまあひとつの罪悪感じゃないですけど。こうきれいなものを溶かして。おぉ…」

マツコ「どういうこと?」

塚田「いかがですか?」

マツコ「うまいですよ。今日初台湾まぜそばでしたけど、あたし非常に好きな味です」

塚田「よかったです」

マツコ「なんだろうねこれ。後をひく感じね。うまいね」

ナレーション「続いては、塚田さんがリサーチして見つけた女性にオススメ台湾まぜそばをご紹介」

大田区の大岡山駅から徒歩5分の、閑静な住宅街なんですけど、『麺屋こころ 大岡山本店』さんがあります。こちらが『こころ』の台湾まぜそばです。いったいどこがオシャレポイントなのかというところですが、これがこのミックスチーズなんです」

マツコ「出たわよ」

塚田「このチーズに極太麺をのせて溶かして、マイルドで濃厚な味に仕上げるんです」

マツコ「とうとう出たわよチーズ。とろみから色味から全部エロい」

塚田「これこそ東京で進化したマイルド系台湾まぜそば」

マツコ「これ底にチーズが入ってるの?」

こころ店員・高久侑典さん「麺にからめています」

マツコ「からまってんだ。いただきます。…うまい!」

塚田「マイルドであり濃厚」

マツコ「濃厚。めっちゃ濃厚。チーズが本来のまぜそばを邪魔していることは絶対に無いね。よくチーズ入っちゃうと、チーズまみれみたいになっちゃてる料理あるじゃない。これは『ああ、乳製品』ぐらい」

ナレーション「さらにやみつきになること間違いなし、この夏にオススメ、スタミナ系台湾まぜそばが登場」

塚田「こちらのまぜそばが、『男山台湾まぜそば』っていうメニューがあります。JR秋葉原駅から徒歩5分のところに『麺屋はるか 秋葉原店』さんがあります。こちら特性の極太麺があって、鶏スープとしょうゆタレとラードとさば粉をからめている」

マツコ「これはね、あたし好きですよ」

塚田「こっからがストロングポイントです。ここに下茹でした山盛りのもやしをのせちゃいます」

マツコ「もやし大丈夫?薄まらない?もやしけっこう薄めちゃうよ。大丈夫?」

塚田「九条ネギとこの特製背脂を入れて、こってりしてるんです」

マツコ「薄めなかった。背脂大丈夫かなあたし」

塚田「最後に、山頂のところにミンチをのせて、卵黄をのせます。まだあるんですね、一味を最後にたくさんふりかけて。これが麺屋はるかの男山台湾まぜそば」

マツコ「あらららら。ああ若い、若いのね。涼ちゃんって若いのね」

塚田「具の多さで言うとたぶん日本一なんじゃないかと思います。これをマツコさんに実際に食べてもらおうと思います」

マツコ「だと思いました。背脂くるか」

塚田「よろしくお願いします」

マツコ「あたし背脂大丈夫かな?すごいよ!背脂ちゃんすごいよ!これ!。これやって。うまくできる自信がない。あたしこぼしちゃったらたいへんだから」

塚田「れんげもお借りしていいですか?」

マツコ「両刀」

塚田「そうです」

マツコ「お母さん涼ちゃん両刀でした」

塚田「ぜひ召し上がってみてください」

マツコ「ありがとよ。うん、うまい。なんかやっぱり背脂のぶん、さっきの1軒目のお店よりもクリーミー。水分が多いっていうか、あともやしの水分も出るし」

塚田「けっこうガツンとくるなかでも、スルッといけちゃう」

マツコ「そうそう。背脂があんなに入ってるのに、意外とスルッといけるよね。もやしを入れる効果ってこういうところもあるよね」

塚田「それもあるかもしれないですね」

マツコ「うん。まだまだいけるねあたし。あれぐらいの背脂だったら、お母さんあたしいけましたよ!」

 

2019/12/10放送分

'12000食のラーメン制覇、タンメンのおかげで麺ライフが楽しめる男性'

山本剛志(ヤマモトタケシ)さん(以下、山本)



山本「私にとってタンメンというのは、サプリメントであり究極の野菜ジュースである」

マツコ「あたしもそう思います」

山本「いや、だって野菜をスープで浸してるんですから。調味料を加えておいしいスープになってる」

マツコ「そうですよ。朝からスムージー作ってるブスな女といっしょですよ。行動はね」

山本「まずはですね、本当に野菜ジュースを飲んでるようなタンメン、ぜひマツコさんに召し上がっていただきたいということで。こちらご紹介させていただきます」

マツコ「野菜ジュース引っ張るんだね」

山本「こだわりの調理法で究極の野菜ジュースに。『天龍』のタンメン」

マツコ「また近場で済ませたわね」

山本「はい、亀戸駅から徒歩5分。電車から看板が見えるんです。創業半世紀をこえる老舗の中華料理屋さん。メニューの一番人気は、やはりこの絶品スープのタンメン」

マツコ「ああ、あと天津メン気になるわね」

山本「調理法が究極の野菜ジュースを作ってるって感じです。まずニンジン、これを薄くスライスすることで、うまみがスープにとけだしやすくなります。キャベツなんですが、葉っぱの部分はもちろん使うんですが、芯の部分も使って芯を細かく刻んでいく。みじん切りに」

マツコ「けっこう手間かけてるね」

山本「そうです。なので、栄養分とか野菜の甘みとかがスープにとけだしやすくなっている。またもうひとつ野菜ジュースにしていく調理法があります。普通はタンメンは炒めてから煮込むというのが一般的なんですが、実は天龍さんのタンメンっていうのは炒めないで、最初っから野菜を煮込んでしまいます。こうすることによって、炒めるときの油ですとか、火をいれることによって焦げとかがスープに入らなくなって、野菜の味だけを堪能できる」

マツコ「でも淡白にならないのかな」

山本「これがまた調理法、腕なんですよね。けっこう若い女性とか家族連れでも、お

店にきてタンメンを食べてるということで、今回はぜひこの究極の野菜ジュースとしてのタンメンをマツコさんに」

マツコ「やせちゃうな」

山本「やせていただきたい」

マツコ「わ!これはおいしそうですよ。すげえ量だなここの店」

山本「ボリュームもしっかりしてるんで」

マツコ「まずスープをね。ああ、うまい!確かにほぼカロリーを感じないわね。炒めてないから、わかりやすい脂のうまみは無いけど、コクはしっかりあるね」

山本「野菜のコクがすごい出て、甘みもしっかり出てるんですよね」

マツコ「水筒に入れて持ち歩きたくなる。スープ止まらなくなるな。さっきまで冗談で言ってたんだけど、本当に体に良さそうよ、味が」

山本「こうやってると麺になかなかたどり着かないので、ぜひともマツコさんにこう天地返しで食べていただくのがよいかなと思いまして。麺を引き出して野菜の上に。これを何回か繰り返して」

マツコ「でもそうなるともう麺だけになりません?」

山本「いや、こうすることによって、まず麺がのびなくなります」

マツコ「なるほど」

山本「けっこうボリュームがあるのでゆっくり味わいたいときには便利。あと野菜のほうもこうすることによって下に沈みますので、さらに野菜がスープに染みていく。味も徐々に変わっていくという楽しみかたもできる」

マツコ「こんな炭水化物好きなオカマが、麺ないのに我慢できてるんだよね。だからおいしいのよやっぱり。あとなんだろう、野菜を食べなきゃという危機感だろうね」

山本「野菜を食べることが本当に大事だと気がつかされます。次のタンメンの話題にいきたいと思います。さらなる野菜ジュース的なタンメンの世界に」

マツコ「もっと野菜ジュース?」

山本「野菜のシャキシャキ感とうまみが最大限に詰まった野菜ジュース、『タンメンしゃきしゃき』のタンメン」

マツコ「『タンメンしゃきしゃき』っていうお店なの?」

山本「店名が『タンメンしゃきしゃき』。こちらは新橋駅から徒歩4分」

マツコ「また近いところね。意外と遠出したなと思ってるでしょ?新橋は総武快速で1本で行けるからね」

山本「そうですね。あとOLとかの女性にも人気のお店です。こちらのお店は、やっぱり炒めずに野菜を煮込む」

マツコ「炒めないのが今けっこうはやってるのね」

山本「しかも野菜のシャキシャキ感を追求するために、もやしで野菜とスープに蓋をして蒸した状態で調理します。鍋をふらないんです。野菜を混ぜないでスープを作ってるんです」

マツコ「蒸し煮みたいな感じだ」

山本「こうすることによって、野菜の水分が蒸発しにくくなって」

マツコ「もつ鍋の作り方みたいだね。スープほとんど入ってなくなかった?」

山本「スープは下にあったんです」

マツコ「あらけっこうすごい入ってる」

山本「みずみずしい野菜のうまみが凝縮されたスープがもちもちした麺にからみついて、すごい野菜ジュースになっているということですね。そしてちょっと食べ過ぎちゃったなっていうときには、あるものを入れない禁断のテクニックがあります」

マツコ「食べ過ぎちゃったなって思うときあるの?」

山本「ありますあります」

マツコ「なるほど!麺なし」

山本「はい。麺が抜ける」

マツコ「マイナスだ。マイナス120キロカロリー」

山本「野菜とスープだけという、麺抜きという裏メニューがございます」

マツコ「しないでしょ、絶対に」

山本「たまにやります。見た目にどちらが麺なしかわかりますか?麺ありと麺なしなんです」

マツコ「右が麺あり」

山本「正解です。でもほぼ量いっしょじゃないですか」

マツコ「いっしょ」

山本「麺抜きだと野菜の量が増えるので」

マツコ「ありがたいね、お野菜高いのに」

山本「そのありがたい麺抜きのラーメン」

マツコ「ファーストコンタクトは麺ありがよかったですけど」

山本「というのも、麺なしはビールとの相性抜群なんです」

マツコ「いやいやもうこれ本末転倒じゃないのよ。なんのために麺抜いたんだよ。いいわ!こんな気遣いするんだったら麺もビールも両方いってやるわ!」

山本「これはなにがいいかというと、麺抜きにすることによって、麺がのびる心配がない」

マツコ「そんなに恐怖なの?麺がのびるのが。...ああ、なんか本当に風邪ひいた時に出してもらうような。全く角のない澄みきったスープね」

山本「でもけっこうしっかり味がついてるから」

マツコ「もやしのシャキシャキさがすごいね」

山本「ここらへんがやっぱりシャキシャキの名前に恥じないだけの味だと思うんですよね」

マツコ「音聞こえるでしょ?すごいわ。シャキシャキがずっと続くね」

山本「ずっとシャキシャキなんです」

マツコ「すごいね。ビールと合うの?」

山本「合いますよ」

 

~完~