2021/06/29放送
マツコの知らない世界
https://www.tbs.co.jp/matsuko-sekai/
'サメを生で見たくてスキューバダイビングの免許を取った男性'
田中直樹(タナカナオキ)さん(以下、田中)

マツコ「あたしけっこう深海魚系好きなのよ。黒い魚で目がターコイズブルーみたいなやつ知らない?今から来るお方に聞けばすぐわかるわよね。田中直樹さんです、どうぞ」
田中「よろしくお願いします」
マツコ「黒い、目がトルコ石みたいな」
田中「なんだろう。ユメザメかな?違うかな?サイズはどんな?」
マツコ「サイズはこんな」
田中「じゃあユメザメで、深海性のサメで」
マツコ「あれもサメなんだ?」
田中「あれもサメで、体が黒くて、目が本当にきれいで」
マツコ「目が本当にきれい」
田中「まばたきする様がまるで夢を見ているようだっつって」
マツコ「すごいね、この人。久しぶりに見たけど、狂気だね。いいよね、やっぱりね。『科学くん』だっけ?あれでよく駿河湾行ってなかったっけ?」
田中「行ってました」
マツコ「大好きだったの。あれ特番でも復活希望よ。あたしあの深海魚をあげて、見たこともないようなものが見つかったときの田中さん見たさの人はけっこういたと思うよ。船が沈没するんじゃないかってくらい騒ぎ出すのよ、田中さんがうぉーって。あれ特番やってみたら?」
ナレーション「マツコも大好きだったという『飛び出せ!科学くん』。サメに会いにいった田中さん。その映像がこちら」
マツコ「えっ、南アフリカまで行ったの?」
田中「そうなのよ」
マツコ「すっげえ海だな」
田中「これがもう12年前。『世界最強のサメ、人食いサメ、ホホジロザメの超密集地帯でございます』。そのままでは入れないってことで、ゲージに入って」
マツコ「ごめん、今この瞬間思い出したんだけど、これ見た。あれ南アフリカだったのね。サメ見た」
田中「『来た!危ない危ない』」
マツコ「檻が曲がるんだから。すごい覚えてた」
田中「『めちゃくちゃ怖い。めちゃくちゃデカい』」
マツコ「いやこれまたやるべきよ。いいテレビ番組だよこれ。絶対思う。すごいほら見てよ」
田中「『来た!怖い怖い怖い』」
マツコ「やっぱりお子さんもサメ好きなの?」
田中「いや、そうでもない。最初押し付けたのよ。好きだから。自分の好きなものを好きになってほしくて。5歳くらいのときに水族館行って、サメの水槽の前でサメのすばらしさを延々と語っちゃったのよ。そしたらその日の晩熱出して」
マツコ「トラウマよ。もう見るのもイヤよ、サメ」
《心を揺さぶる究極のサメ動画7選》
田中「心を揺さぶるサメ動画の世界です。なぜオススメするかというと、こちらなんです。興奮、驚き、癒し、これ全てが詰まっている」
マツコ「この田中さんを見てれば、もうそうなんだろうねってわかるわよね。すごい興奮してすごい驚いてすごい癒されてるいるのがわかる」
田中「そうでしょ?全てここに詰まってるでしょ?すごい今日楽しみだったんですよ」
マツコ「あたしも楽しみにしてたよ」
田中「本当?だからめちゃくちゃ精一杯魅力を伝えて、ハマってほしいのよ。だから全力でいくから」
マツコ「わかった」
田中「ここからはオススメ動画に入っていくんですけども、ポイント。筋肉が躍動するエッジの効いたフォルムに大興奮ということです。そのフォルムの魅力がわかるのがサメの補食動画。当然生き物ですから、食べなきゃいけない」
マツコ「そりゃろうよ。みんなかわいいかわいいって言ってるのだって、あたしたちの見てないところで食ってるのよ」
田中「こればっかりはね。仕方がない、生き物だから」
ナレーション「背筋の躍動感ナンバーワン、ホホジロザメの捕食。これは世界でも数か所でしか見られない捕食の瞬間をとらえた貴重な映像。水面にご注目」
田中「俺ね、これやっぱ好きなんですよ。このエアジョーズと言われるホホジロ独特の」
ナレーション「空に飛び上がって捕食する、その名もエアジョーズ。狙っているのはオットセイ。田中さんは飛び上がったときの筋肉のフォルムに興奮するという。超変態的フォルム、エイリアンザメの捕食」
田中「ミツクリザメという、水深1000くらいの」
ナレーション「このサメは泳ぎが遅いため、ある部分を変化させて捕食するという」
田中「ここからなんです。これダイバーさんの腕なんですけど、噛みつくときにいきますよ。東京湾にもいるサメなんですが。グッとこう」
マツコ「うわうわうわ。本当エイリアンだ」
田中「そうでしょう?グッとアゴがのびてくるという。泳ぎはそんなに得意じゃないけど、近くに来た獲物をあのスピードでキャッチするという。こっちの戦法をとってるみたいな」
ナレーション「一撃必殺。まるで海の女王様、ニタリの捕食」
田中「これちょっともう有名かもしれないんですけども」
マツコ「きれいな尾っぽ」
田中「めちゃくちゃきれいでしょ」
マツコ「なにあれ?」
田中「すごいきれいなのよ。体と同じくらいの長さがある。群れにいるような魚が好きなんだけど。ここからいくわけよ、群れに向かって」
マツコ「まさか。本当に女王様なんじゃない?」
田中「そうよ。見た?ピシャッと」
マツコ「うわ。仲良くなれそう」
田中「ピシャッとムチをしならせて、ウワっといくわけよ。食べてる。今これ気絶しているような」
マツコ「すごいわ」
田中「他にもテンションが上がる捕食する食べ方があるんですが。○○を襲うダルマザメ。今ぬいぐるみがあるのですが、イメージはだいたいこのようなサメです」
マツコ「イメージわきそうでわかないわよね。でもいわゆる深海系のやつね。意外とだからでっかいのいっちゃうんじゃない?深海でしょ?マンボウ」
田中「マンボウもいいね。これマグロを襲う」
マツコ「えっ。これ勝ち目ないでしょ?」
田中「サイズで言うと全然なんだけど、いっちゃうわけなんですよ」
マツコ「これはすごいわね」
ナレーション「超貴重、ダルマザメ捕食の瞬間」
マツコ「全然想像できない」
田中「これマグロね。襲われてしまうんですよ、ダルマザメに。その捕食方法なんですけど。くるよ、よく見ててね。はい、いった。わかった?」
マツコ「えっ?」
田中「もう一回見てね。くるよ。はい、ごちそうさまでした。これでもう食べてるんですよ。その写真ね、食べたあとね。こうなってるの」
マツコ「もったいない食べ方ね」
田中「これはもうめちゃくちゃ貴重な映像で」
マツコ「食べてる瞬間ってみんな見たことなかったんだ」
田中「なかったの。歯がいわばこのような状態になってて、これがくりぬくような」
マツコ「グリグリっていくんだ?おもしろい」
田中「続いてがこちらでございます。驚きの事実が次々と。謎だらけだからおもしろい。前ここでサメをテーマにしたときって、509種類くらいのサメがいるって話を」
マツコ「増えたの?」
田中「そう。今540くらいになっている」
マツコ「サメってもしかしたらもっといるかもしれないのね」
田中「もっといるかも。そのサメの魅力がわかるのが、サメの生態動画ということでございます。この動画からサメってこの種類はこういう生態なんだっていうのが逆にわかると」
ナレーション「理解不能なワイルドな生態、○○が飛び出すヨシキリザメ」
田中「ヨシキリザメ、世界中にいて、日本で一番あがっているサメです。ビジュアルがきれいで」
マツコ「きれいね」
田中「きれいなんです。本当に人気のあるサメで。これも本当に貴重な映像です。はい、これ出ました。茶色っぽいのが出てますね」
マツコ「毛布?なにあれ?」
田中「腸なんです」
マツコ「脱腸?大変」
田中「洗ってるんですよ」
マツコ「洗ってるの?」
田中「サメの腸洗いっていわれる行動なんだけど。たとえば寄生虫とかを取ってるんじゃないかと」
マツコ「すごい便利ね。すごいわね、動物の進化って」
ナレーション「なぜこんなことが?ホホジロザメの奇跡の映像。獰猛で常に空腹のイメージのホホジロザメ。しかしある生態が解き明かされたことで撮れた奇跡の映像がこちら」
田中「くるよ、これ。ホホジロと普通に柵無しで一緒に泳いでるんですよ。サイズも相当デカいホホジロですよ。6メートルくらいあると」
マツコ「デカいね、あの子」
田中「きれいな女性といっしょに泳いでいる。ホホジロも朝と夕方だけエサとりますよっていうことがわかってきたので、昼間だと」
マツコ「年がら年中食ってるわけじゃないのね?」
ナレーション「これはその生態を実証するため、専門家が身をもって撮影した貴重な映像なのだ。まだまだ謎の多いサメ。とここで、マツコと田中さんが生命の神秘について語る」
マツコ「海はおもしろい」
田中「おもしろいですよ。海から生き物がスタートしていると考えられているわけだから。それこそ、わからないですけど、女性なのに女性を好きになる方、男性なのに男性を好きになる方、が当然世界中いるわけじゃないですか。でもなにか生きにくい世の中だったりするじゃないですか。けど、そんなの生き物からしてみたら当たり前のことで」
マツコ「良いことを言う」
田中「本当に俺はずっと思ってて。雌雄同体の生き物、今日は女性でいきます、今日は男性でいきますみたいな生き物がいて。性転換する生き物がめちゃくちゃいるのに。なんでそんなことをみんな思うんだろうってなんか思ってたんです」
マツコ「これはね、たぶん簡単に生きやすいように人間が仕組みを作ったのよ。人間は男と女しかいません、こういうふうに生きたほうが正しいですってしたほうが、統制が取れるのよ」
田中「サメでいうと、シュモクの仲間とかでは、単為生殖、女性だけで産める子もいるから」
マツコ「人間はそうなるんじゃないかって今言われてて。なんかね、XY染色体あるじゃない。女の人はXXじゃない。男がXYじゃない。Y染色体がどんどん短くなってるんだって。だからある日、人間って生物は女性しかいなくなる可能性が高いんだって。だからわかんないわよ。もうちょっと科学者の人にがんばってもらったら、あたし子ども産めるかもしれない。今のこれが完成形のようにあたしたちは思っているけど、こういう生活スタイルをとっていることが人間としての到達点じゃない可能性があるわよ」
田中「大生命スペシャルやりますか?」
マツコ「だったらNHKかな」
田中「ここでやるのよ」
マツコ「ここでやるの?やれる?TBS。総力を挙げてよ」
田中「続いてはこちらでございます。海というキャンバスを雄大に泳ぐ姿に癒されるという。こういう癒しに入ってきました」
マツコ「癒されたい」
田中「最も癒されるのが、出ました。サメの群れ動画」
マツコ「あたしこの間癒されちゃったもん。テレビ観てたらさ、サメに会えるスポットをやってたの。こういう」
田中「ハンマーヘッドシャークの仲間?」
マツコ「大群で泳いでる」
田中「めっちゃいいでしょ?」
マツコ「これいいよね?あれかわいいのよ」
田中「それも出てくるんだけど」
マツコ「あら、出ちゃうの?」
田中「いいと思う。そのサメの群れの動画なんです。もう一度癒されて」
ナレーション「空を飛ぶアカシュモクザメ」
田中「アカシュモクはマツコも好きなジャンルのサメですね」
マツコ「かわいい」
ナレーション「サメは基本単体行動をする生き物で、めったに群れることはないのだが、その貴重な様子がこちら」
マツコ「すごいこれ。これ見たいのよ。これすごいでしょ?」
田中「すごい」
ナレーション「これが見られるのは、水が透き通った晴天の日で、群れが浅瀬に来ているときだけ。下から見上げることで、サメが空を飛んでいるように見える。しかしなぜ群れるのか?いまだに解明されていないという」
(静岡県下田市神子元島)
マツコ「あ、これ下田なの?けっこう近場で見られるのね」
田中「この映像見て、こう下からダイバーとしてシュモクの群れを見たいと思って、ダイビングの免許取ってトライしたんだけど、やっぱり見れなかった」
マツコ「あたしもあんまりそういう人じゃないんだけど、この間これを見たときはちょっと一瞬辱めを受けてもいいからウェットスーツを着ようと思った」
田中「着ようよ。なんでよ?着ようよ」
マツコ「いや、ちょっとだって。けっこう豊満よ」
田中「いいじゃん」
マツコ「遠くからあたし一人で泳いでたら発見される側だよ。なんかいるぞ!って」
《サメ最大の魅力!衝撃の生態動画》
田中「やっぱり今回は。胸が締め付けられるサメの交尾ということなんですが」
マツコ「なんで締め付けられるの?」
田中「いろいろあるのよ。サメといえば、魚なのにしっかりとオスとメスが交わる。交尾する」
マツコ「めずらしいよね」
田中「めずらしい。だからさかなへんに交わるというのも。これでサメって読むのも」
マツコ「ああー!おしゃれな名前ね。さかなへんっておしゃれよね。本当におしゃれ。ただその中でもこれ一番シャレオツね。交尾をする魚だからこうなって。すごい。昔の人はおしゃれ」
田中「この様がいいんです」
ナレーション「サメの交尾のなにが胸を締め付けるのか?」
田中「オスが右、メスが左で追いかけてるんです。しっかりと噛みついてるんですよ。胸びれを押さえて噛んで、これを交尾開始の合図と。なぜ噛みつくかというと、しっかりと交われなきゃいけないので固定さす。今交尾に入っています。今交尾がおこなわれて、こうやって子孫を残していく。好きな相手に噛みついて、いわば傷つけて。ちょっとつらいんですよね、画的にはね。傷だらけになって。でも子孫を残すためにはオスもメスもこれをしなきゃいけないっていう。それがちょっとこうキュッとなるんです」
ナレーション「そんな中、田中さんが最も胸を締め付けられるエピソードが」
田中「シロワニは知ってる?シロワニのおなかの中の話」
マツコ「シロワニのおなかの中の話?知らないです。そんなポピュラーな話なの?シロワニのおなかの中の話」
田中「妊娠すると、わかりやすく言うとおなかがプクっと赤ちゃんをみごもるんだけど。おなかの中で当然赤ちゃんいくつか卵ができるんですけど、産まれてくる赤ちゃんはマックスで2匹だけなんです。おなかの中でどういったことが起こっていると思いますか?」
マツコ「壮絶パターンで言うと、共食い」
田中「そうなのよ」
マツコ「いやー、正解してほしくなかった。すごい話ね」
田中「そうなの、本当にすごい話なの。一見残酷に感じてしまう話なんだけど」
マツコ「できるだけ生き残る力のある子を外に出すための戦いなんだ。すごい。人間ってそう考えるとぬるい生物よね」
田中「すごいよね」
マツコ「あの方たちは何科なの?シャチとかは」
田中「シャチはクジラです」
マツコ「あれは哺乳類か、シャチは」
田中「シャチって哺乳類だからさ、めちゃくちゃ頭がいい。サメってパッとひっくり返されたら、一瞬感覚がマヒして15分くらい動けなくなってしまう習性があるんですよ、種類によって。シャチはそれをわかってて、アタックしてサメをひっくり返して、サメが動けなくなってるところをキャッチする」
マツコ「シャチ、怖い」
田中「シャチすごいの。今度、シャチやらない?」
マツコ「えっ。1種類ずつやってく?」
~完~