2020/09/29放送

マツコの知らない世界


'7000食以上の抹茶スイーツを食べた抹茶女子'

村上かなこ(ムラカミカナコ)さん(以下、村上)





スタッフ「本日、抹茶スイーツの世界」

マツコ「本当にヤダ。口にもしていない。甘い抹茶スイーツが本当に苦手なの。親の仇みたいに砂糖入れてるじゃない、抹茶スイーツって」

スタッフ「今回ゲストの方が自信を持ってマツコさんに」

マツコ「いやいや、これだから申し訳ない結果になる可能性もあるわよ。お呼びしますよ」

村上「こんにちは。はじめまして」

マツコ「どこで売っているのよ、その服。なんでこういう人たちって、こういう仕上がりになるんだろうね?爪だけステキ」

村上「本当ですか?」

マツコ「あたしそういう色大好きだから。爪だけよ。おかしいでしょ。セットアップで着ることないじゃない」

村上「見たとおりこんな私なんですけれども、抹茶が大好きすぎて、自分の視界も抹茶色に染めたくなってしまいまして」

マツコ「もうだいぶ慣れました。最初は嫌悪感しかなかったですけど。こういう人しか出てこない」

村上「よかったです」

マツコ「緑も多すぎると癒やされないわね」

村上「これだけ包まれていたいんですよね」

マツコ「包まれちゃったのね。うわ、たいへんだわ。なにがショックって、T-falに緑があったんだっていうね。でもこの中で1個ものすごいほしいもの発見しちゃった。だるま」

村上「あれですね、カップなんですが」

マツコ「かわいい。それだけ。かなこちゃんを責めてるわけじゃないのよ。いろいろあってね。苦手になっちゃったのよ。チョコ系とかけっこうエグいやつ多くない?あれでもうあたしダメってなっちゃったの」

村上「わかります。私もホワイトチョコのエグみとか、甘ったるいの苦手なんです」

マツコ「ホワイトチョコは好きよ。いやだって、ホワイトチョコはそういうものじゃない?抹茶はあんなに甘くしなくていいじゃない。まあだから、今日はそういうのじゃないのよね?おいしかったらおいしいって言うわちゃんと」

村上「ありがとうございます」



《7000食から厳選!抹茶の旨味が味わえる本格3選》



村上「私が7000食以上も抹茶スイーツを食べてきたんですけれども、ノートに記録しておりまして。この中に普段私が食べたお抹茶のスイーツの正直な感想、コメントとかをたくさん書いていて」

マツコ「こういうの好き。ミルクのアイスに抹茶をかけるの。こういうのが好き。アイスとかソフトクリームって、抹茶スイーツの中ではマシなほうなんだけど、たまにすごいのあるよね」

村上「抹茶のスイーツは良い悪いがすごくはっきりするので、辛辣なコメントも」

マツコ「けっこう×××食べてるわよね」

村上「年に一回必ず抹茶を出してくれるんですよ。毎回どんな感じに変わったかっていうのはチェックしてて。今回は香料くさかったんですけど割と今までよりはマシだった」

マツコ「×××もマズかったよね」

村上「けっこう香料くさかったんですよね」

マツコ「『定義ってむずいなー』しか書いてない。辛辣。相当よ。あたしより口悪いわよ。でもね、賛同する意見はけっこう多かったです」


村上「私がこれだけ食べてきた抹茶スイーツの中で、気づいた魅力っていうのをご紹介していきたい」

マツコ「それはだから抹茶風スイーツじゃなくて、抹茶スイーツね」

村上「抹茶スイーツの魅力を。私が思う抹茶スイーツの魅力、永遠に眺めていたい蛍光グリーン」

村上「特殊だねぇ」

マツコ「蛍光グリーンって聞くと、蛍光ペンみたいなああいう色を連想されるかもしれないんですけれども、内側から光輝くような、抹茶の鮮やかな色っていうのがあって。色がたまらないオススメのスイーツは、内側から青光りしているというか。抹茶本来の色が全面に出ていて、全て着色料が使われていない」

マツコ「その濃い抹茶パフェも?」

(無碍山房Salon de Muge「濃い抹茶パフェ」)

村上「はい」

マツコ「へえー、すごい色ね。カエルみたいな色してるわね。アマガエルみたいな色」

村上「けっこう濃い。お濃茶くらい深いグリーン。色っていうところで言うと、抹茶って光とか熱にすごく弱くて、デリケートなものなので、日光とか浴びたりすると、黄色っぽく変色してしまう。味とか風味もすぐ飛んでしまう。そのため、本当においしい抹茶は丁寧に遮光したりっていうお抹茶なので、すごく鮮やかな蛍光グリーンになるんです」

マツコ「後ろにあるケーキあるじゃん?それはイヤな抹茶スイーツよね?」

村上「これは着色料っぽいです。私がたくさん食べてきた中で、イチオシの抹茶色がありまして。見て楽しめる抹茶スイーツをご紹介させていてだきます」


1日しか輝かない儚き蛍光グリーン

滋賀県、千紀園

宇治抹茶 濃チーズケーキ抹茶まる

270円


マツコ「チーズケーキ?抹茶味?」

村上「ぜひ一度見ていただいて。表面もすごくきれいなグリーンなんです」

マツコ「すごいきれいな色になってる」

村上「ぜひ断面もご覧になっていただきたいです。抹茶って空気に触れてる部分から、どんどん酸化して黄色く色が変色してしまう。断面っていうのは空気に触れていない」

マツコ「だからこっちのほうがもとの色なのね。こっちのほうはやっぱりちょっと劣化しちゃってるのね」

村上「すぐにどんどん色は変化していくので。断面のほうがより美しく見ていただけます」

マツコ「チーズケーキ···。抹茶がすごく良い抹茶だっていうのはわかる。チーズと抹茶が···。おいしいです。色はきれい」

村上「千紀園さんは、1年近く費やしてやっとたどり着いた、火入れという過程を独自でされている。この鮮やかな色はもちろんなんですけれども、風味だったり味だったりっていうのが飛ばないように最高の状態で提供されているスイーツでございます」

マツコ「おいしんだけど、やっぱりババアなんだよね、あたしって。若い子って人生楽しいじゃない。人生が楽しい人が食べたらおいしいんだと思う。抹茶ってお出汁みたいな味がする。それがスイーツにするとなくなっちゃう。鰹だしとか昆布だしを飲んでるような、お茶だけじゃない旨味成分みたいなのがある。それがおいしいのに、砂糖入れるとそれが無くなる」

村上「うん」

マツコ「え、じゃああたしといっしょじゃないのよ」

村上「スイーツも好き」

マツコ「スイーツも好きなのね」


村上「続いての抹茶スイーツの魅力を紹介していきたいと思います。私が思う抹茶スイーツの魅力、舌にしみこむまろやかな粉感。粉の状態を楽しんでいただきたい」

マツコ「粉がのってるものってこと?」

村上「粉ものってるんですけども、粉をうまくスイーツの中に混ぜ込んだときにどう楽しめるか、というところでございまして。抹茶って、石臼でひいてるので、ミクロ単位の細かい粒子。服についたらとれないくらいの細かさ。それが口に入れたときになじみやすい、すごく浸透しやすいんですよ。なので、口の中で一番お抹茶自体を、お茶の香りとか旨みとかを感じていただきやすい状態。お抹茶の粉の状態で一度楽しんでいただいてもよろしいですか?」

マツコ「それは知ってるのでいいです。すごいのがあるのね?」

村上「そうですね、けっこう違いがはっきりするので。ではスタッフさんお願いします」

(照明が落ちる)

マツコ「え、なにこれ。あっ、劣化しないようにってこと?」

村上「そうなんです。スタジオの光が強いので、少し落とさせていただきました」

マツコ「そんな繊細なもの、スイーツにするの無理でしょ!」

村上「舌にのせてみてください」

マツコ「あっ!すごい溶ける」

村上「なめらかさっていうのがけっこう」

マツコ「あたし最初に感じたのは、粉っぽいのよ。口の中でジュワッと溶けていく感じ」


抹茶の旨味が舌にダイレクトに直撃!

京都府 丸久小山園 西洞院店

抹茶のロールケーキ

1本2862円


マツコ「混ぜるとしたら、あたしあんことかチーズとかああいうのはちょっとあれなんだけど、ミルク系は抹茶との相性良いわよね」

村上「なじみやすいですね」

マツコ「でも違った。まあまあなのが真ん中にいる」

村上「そうなんです、ぜひそのクリームがおいしいので」

マツコ「思いっきり真ん中からいくよ」

村上「どうぞ」

マツコ「あ、これは大丈夫。おいしい。これくらいの抹茶の出てき方のほうが、あたしは好き」

村上「白いクリームの部分とバランスがとれているので、けっこう上にも抹茶がかかってるんですけれども、中のクリームもしっかりお抹茶の粉が練り込まれている。たくさん使われているんだけども、けっこうなめらかに舌になじみませんか?」

マツコ「いいよね、残ったのがふわーっとしているのが良いのよ、お抹茶って」

村上「こちらの丸久小山園さんなんですけれども、お茶を製造するうえで、抹茶の粉の粒度測定まで専門のスタッフがおこなわれていて、粒の粗さだったりとかも均一に毎回できるようにっていうのを厳重に管理されている。お抹茶の工場とは思えないくらい」

マツコ「あの床の色は抹茶の工場ですよ。あなたの家みたいね」


村上「続いての私が思う魅力をご紹介させていただきます。私が思う抹茶スイーツの魅力、出会う確率3500ぶんの1。口の中で広がる出汁感」

マツコ「出汁感を感じるスイーツと会ったことはないわね。あるのね?」

村上「私もほとんど会ったことはないんですけど、7000食、これだけ食べてきて、その中の2品だけ」

マツコ「あったのね?これは期待。これは期待って言ったら今までのがあれじゃないのよ」

村上「抹茶のスイーツに変えることによって、マツコさんもさっきおっしゃってたとおり、旨味とか、良いお出汁のような出汁感っていうのが消えてしまう」

マツコ「もう抹茶じゃないんだよね、抹茶スイーツって。これはお出汁感があるっていうから」


7000食食べてやっと出会えた究極の出汁感

京都府 中村藤吉本店

生茶ゼリイ

1155円


マツコ「え?どれが?こっちがゼリー?」

村上「そちらに。ゼリーが別々にはいっておりまして」

マツコ「これはちょっとすごいわね」

村上「ぜひ単体で召し上がってください」

マツコ「これはおいしい!これは本当にスイーツを表現するときにこういう表現が合ってるかっていうとあれなんだけど、甘くない」

村上「お抹茶の出汁感っていうのが感じられますか?」

マツコ「正直飲むよりはなくなってるけど。でもちゃんとお抹茶の味がする」

村上「本当にここは甘味料を最低限しか使ってなくて、ゼリーにする過程もすごくシンプルに」

マツコ「これだったら黒蜜とかちょっとかけたりしても、甘くしても大丈夫な気がする」

村上「自社の工場でお抹茶を作って、すぐに鮮度がいいものをぜりに閉じ込めるという作り方をされている」

マツコ「ここはアイスも期待できるんじゃない?これぐらいよ。さすが7000ぶんの2よね。7000個も食ったのに2個しかなかったんだから。もうちょっとこっち寄りで作ってもいいと思いますよみなさん。でも若い子はもうちょっと甘くないとダメなのかな?」

村上「私はこれが増えてほしいんですよね。これが楽しめる」

マツコ「これだったら全然食べる、抹茶スイーツ」

村上「出汁感って今回紹介させていただいたんですけど、抹茶の旨味・出汁感があることによって、抹茶スイーツだけじゃなくてグルメのほうもいろいろ出ております。宇治で楽しめる抹茶グルメ。見た目がけっこうインパクトがあるんですけれども」

(伊藤久右衛門 宇治抹茶カレーうどん、田中九商店 抹茶餃子、肉のはりよし 抹茶コロッケ)

マツコ「抹茶塩くらいでいいかな。どれがオススメ?」

村上「マツコさんが言われてた抹茶塩で餃子は食べる。皮にも練り込まれている」

マツコ「そんなに抹茶感はガッてくるわけでもないんだ?じゃあおいしそうだ」

村上「しっかり餃子っていう味にお抹茶の粉でいっしょに楽しむっていう感じです」

マツコ「抹茶カレーうどんは恐怖なんですけど。どんな感じなんですかね?」

村上「ここのカレー自体がけっこうスパイシーなので、抹茶の苦味とスパイシーさを」

マツコ「そんなに抹茶感はないんだ?」

村上「ないですね」

マツコ「じゃあ大丈夫かも」

村上「苦味を主張して出汁で割っているので食べやすくはなっています。これだけたくさん抹茶グルメも出ていて、私も抹茶スイーツを作っていたんですけど、グルメにも挑戦しまして。この間初挑戦しました」

(抹茶オムライス)

マツコ「見せものとしてはおもしろいわよね」

村上「けっこうおいしんですよ」

マツコ「どうおいしいのよ?」

村上「抹茶の香りがすごくする」

マツコ「そりゃそうだろうね。そりゃわかるわよ、なんとなく。ここまでいくと、どんなのか食べてみたくなるよね。サソリ食うみたいな感じよね。どんな味なんだろうっていうね」



《村上さん注目!新抹茶スイーツスポット》



村上「私の次の移住先候補、愛知県西尾市がアツい」

マツコ「え、そうなんだ。最近お抹茶すごいの?」

村上「生産地としてけっこうたくさん作られている地域ではあるんです。西尾市は全国的に約20パーセントの生産量。土地が水はけもよくて、生育に適している土地なんです。地域ごとに味が全く違うので、西尾市の抹茶っていうのは苦味が少なくてまろやかで強い旨味が続くのが特徴になっています」

マツコ「お出汁感っていうよりは、青っぽいというか」

村上「そうですね。お抹茶を使ったお店もたくさんできている。ガツンと強いからこそ、こういったラインアップを挙げさせていただいた」

マツコ「抹茶白玉ぜんざい希望」

村上「ぜんざいおいしいですよね。ミルク系のこういうスイーツに入れても負けないくらいお抹茶が強いので、こういうスイーツにしても楽しめる」

マツコ「でも逆にスイーツに使うって考えたら、宇治の抹茶より相性は良いかもね」

村上「市内に30軒以上はできてて」

マツコ「それよりびっくりなのは愛知の西尾にこんなおしゃれな店がいっぱいあるっていうのがびっくりよね。ごめんなさいね、西尾の方」

村上「今回はマツコさんに紹介したいお店はこちら」


色味・粉感・出汁感、三拍子そろった

西尾市 穂積堂

抹茶ぷち水玉

388円


マツコ「全然想像できない。水玉?」

村上「老舗の和菓子屋さんが出してるスイーツでございます」

マツコ「あー、こういうのね。よかった。まずこれだけでいただきます。わかってるじゃないあんた。安心の味。おいしい」

村上「こも水餅には光に強いオリジナルのお抹茶が使われていて、こちらを使うことによって色味が飛ばない特徴があります。水にも溶けやすいお抹茶になっているので、すごく舌触りがなめらかになっています。お抹茶の粉をかけて召し上がれるんですけども」

マツコ「わらびもちみたいな感じよね。きな粉の代わりに抹茶かけるみたいな。これを入れると、一層甘さが抑えられる。おいしいです」

村上「提携しているお茶屋さんが、その都度お抹茶をひいてくれているので、鮮度がとても良くて抹茶本来の旨味だったり出汁感っていうのがすごく感じていただけると思います。のどごしがいいっていう」

マツコ「最近、なんだろうな、年食ったのかな。わらびもちとか、くずもちとか、水ようかんが好き。これは本当に近かったら買いにいくレベルだよ。これとさっきの」

村上「こちらはお取り寄せが可能でして」

マツコ「お取り寄せってなってくると。あれってね、精神状態がいい人じゃないと。お取り寄せって精神状態がいい人がするものなの。家に来るのは出前館だけよ。出前館ランクゴッドになっちゃったわよ」



〜完〜