2020/08/04放送

マツコの知らない世界


'5度目の出演、オカルト研究家'

山口敏太郎(ヤマグチビンタロウ)さん、(以下、山口)





マツコ「なんかちょっとこざっぱりしてない?」

山口「いや、こんな感じでしたよ、前から」

マツコ「いやいやいや、前はなんか窓際サラリーマンみたいなかっこうしてたじゃないのよ。もう11年。最初の出演の時は確実にあちら側の人だもんね。ひとつだけはっきりしてることは、経営がうまくいってます」


マツコ「予言ビジネス?『令和のオカルト荒稼ぎ』って。なんなのよ」

ナレーション「実は今、ある予言が世界中を震撼させている。それがインドの若き天才予言者アビギャ・アナンド。14歳の学生でありながら、占星術師でもある彼により、2019年8月世界中を震撼させる予言が。それが」

アナンド「2019年11月から2020年4月までに世界が直面する危機について説明します。世界が直面するその危機はヨーロッパ諸国、アメリカ、ギリシャ、インドなどです」

ナレーション「なんと今世界が直面しているコロナパンデミックを的中。さらに」

アナンド「この期間中、航空機、自動車、オートバイ産業は深刻な打撃を受けるでしょう。したがって輸送関係は深刻な影響を受け、経済的には輸送システムや輸送機械を製造する企業も影響を受けます」

ナレーション「その予言は詳細で、海外の航空会社が経営破綻することなども言い当てている」

マツコ「これはちょっとすごくない?だって去年の8月に言ってるんだったら」

ナレーション「この事実を海外のオンライン紙が取り上げたことをきっかけに、彼の動画は1年で780万回再生され、今最も注目すべき予言者として世界中で話題に。そして実はこの背景でとんでもないビジネスが生み出されようとしている」

山口「サイババが亡くなっちゃいましたよね。そしたらネクストサイババということで。町ぐるみでおらが町の能力者ということで持ち上げるんですよ」

マツコ「そっか、そうするとそこの町にまた人が来るようになって、町自体が潤うわけだ。...と、敏ちゃんは言っています」

ナレーション「事実、アナンドくんの住む町では彼の知名度は高い。彼の家はこの辺りではひときわ大きいこちらの豪邸。彼は個人鑑定も受けており、予言的中以降、大卒の初任給が4万円ほどのところ、その鑑定料は2万円超え。さらにYouTube動画の使用料金はなんと1回15万円。最近では妹と歌を歌う、予言と全く関係ない動画でも再生数58万回超えと人気タレントさながら。いまや町全体がアナンドくんフィーバー。彼を中心に大金が動く予言ビジネスが始まりつつあった」

マツコ「要は彼が予言者として本物かどうかはさておき、ビジネスであることは間違いないよね」

山口「そうですね、やっぱりマネタイズしないと意味がないので」

マツコ「予言か。予言なんだね、うん」



《予言ビジネスでボロ儲け!世界の三大予言》



山口「これまでたいへんな大金を生み出してきたこちらです。ボロ儲けした三大予言を」

(ノストラダムスの大予言、マヤの予言、ファティマ第3の予言)

マツコ「言い方」

山口「ノストラダムスの大予言は知ってますよね」

マツコ「それはもうあたしノストラダムス世代ですから」

山口「マヤの予言も」

マツコ「これもなんか10年前くらいにあったわよね」

山口「あとファティマ」

マツコ「それ知らない」

山口「知らないですか。ノストラダムスなんかはちょっと深刻になったみたいだから、VTR見てみましょうか」

ナレーション「1503年フランスで生まれ、医師としてペストの治療に専念するかたわら、天文学にも精通し、占星術をおこなっていたミシェル・ノストラダムス。ナポレオンのフランス皇帝即位や、ドイツにヒトラーの出現など、現在に至るまで数々の予言を的中させている。そして最も世界を震撼させたのが、『1999年と7の月、恐怖の大王が天から姿を現す。彼はアンゴルモアの大王を復活させ、その前後は火星が幸せに支配する』。1999年世界が滅亡するという予言。当時日本では、連日特別番組が組まれ、激論が飛び交い、さらに予言を信じ全財産を使い込んで破産してしまう人や、核シェルターを作る人が続出。まさに世界中で世紀末状態になっていた」

マツコ「結局あの1999年の7月って何か起きたの?」

山口「何も起きないです」

マツコ「何も起こらなかったの?アンゴルモアの大王って誰?」

山口「誰でしょうね?180を超える関連本が出まして、1000万部以上売り上げている。経済効果は100億円程度あったんじゃないかな」

マツコ「ノストラダムス財団みたいなところがあって、そこにちょっとお金が入るとかはまったく無いわけね?みんなもうフリーで?」

山口「出したい放題ですよ」

マツコ「そういう意味ではノストラダムスさんは世界経済に貢献したわね」

山口「貢献してますね。いろんなグッズが出てますからね」

(ソフビ人形、タロットカード、キーホルダー、Tシャツ)

マツコ「ひとつだけ言えるのは、そんなにどれもほしくないっていう。半分ギャグだろうね」

山口「それは大きいと思います。Tシャツなんかもいろいろ売れたみたいです。ちょっとデザイン性がイマイチですよね」

マツコ「これまだ売ってるの?」

山口「うちはまだ売ってますよ」

マツコ「商売してるんじゃないのよ」


山口「マヤの予言」

マツコ「マヤも騒いだよね、あんたたちね」

ナレーション「謎の超古代文明が残した予言、『マヤの予言』。紀元前2000年頃に現在のメキシコ地域に存在したとされるマヤ文明。天文学や20進法、表意文字など、高度に発展し独自の文明を築きあげた。1200年前に200万人が突如として消え、滅亡したとされる謎多き文明なのだ。そんな彼らの残したとされる予言に、近年世界中が震撼した。それが、2012年人類の滅亡。マヤ民族では『歴史は終わりと始まりを繰り返す』とされ、マヤの暦、長期暦が5125年ぶりに区切りを迎えるとされる2012年、この世の終わりが訪れると予言された。これにより世界中でノストラダムス以来のビッグマネーが動いたという」

マツコ「滅びませんでしたね」

山口「でもメキシコとしては、これチャンスじゃないですか。世界中から人がわいわい来ますから。メキシコはマヤの遺跡を自由に見学てきるマヤパスを発行して。お安くなっています。観光客の動員が2300万人。メキシコすごい入れ喰いですよ。経済成長率4パーセント増」

マツコ「4パーセント増!?」

山口「これ相当ですよ」

マツコ「予言だな。なんかない?日本も文献漁ったら予言ないの?予言だよ。予言で経済復興」

山口「だからこれビッグビジネスなんです」

マツコ「その日が過ぎちゃったら」

山口「いい方法があるんですよ」

マツコ「いい方法があるよ、じゃないわよ」

山口「予言を延命させる方法。これです、計算間違い」

マツコ「なるほどね」

山口「ノストラダムスもいまだに言ってます。たとえばニューヨークテロの9.11。あれがアンゴルモアの大王だって。2012年のときも実は計算間違いで、『2012年が本当のノストラダムスの予言だ』って」

マツコ「それもまた計算間違いだったのね」

山口「それも計算間違い。何回計算間違いすりゃいいの。マヤは確か今年なにか言ってましたよ。『2020年が本当のマヤの終わりだ』。誰も計算正確にできない」

マツコ「1回ちゃんとやったほうがいいわね」

山口「番組の独自調査によりますと、このまま滅亡しちゃうと100回以上滅亡してることになるんです」

マツコ「うわ。地球は大丈夫だ」


山口「ファティマの予言」

マツコ「ファティマ、初耳」

山口「これまだある意味現在進行形ではあるんです」

マツコ「これからビッグビジネスになっちゃう感じね」

山口「もう瀬戸際ですね。そろそろ仕掛けないとだめです。ちょっとVTR見てもらいます」

ナレーション「未だ明かされてない国家機密の予言『ファティマ第3の予言』。ポルトガルにある人口2500人の小さな村がファティマ。1917年、この寒村に住んでいた貧しい3人の子どもたちにある奇跡が起きた。それは聖母マリアの出現。マリアは子どもたちにこう告げたという。『毎月ここに来続けなさい。私が何を望んでいるかをあなた方に教えます。そして全ての人のために1つの奇跡をおこないます』その後マリアは数回降臨し、子どもたちに3つの予言を残したという。第1の予言が、第一次世界大戦の終結、第2の予言が第二次世界大戦の勃発だった。そして最後の予言が告げられた日、群衆は7万人に及び、その多くの人たちが空に輝く光を目撃したという。第3の予言はバチカンのローマ教皇のもと、国家機密として保護されていた。しかし、1960年を過ぎても予言は公開されず、1981年には予言の公開を要求したハイジャック事件まで起きてしまうほどの大論争を巻き起こした。そんな中、2000年についに第3の予言が公開。その内容は1981年ローマ教皇暗殺未遂だったという。しかし第1、第2の予言とのスケールの違いやマリアの予言を受けた本人が『教会は嘘をついている』と否定したといわれ、その真偽について現在も第3の予言の考察がおこなわれている」

山口「第3の予言がいったいなんなのかっていうことで、また物議を」

マツコ「ルシアさんはそれはまだ漏らしてないんだ?」

山口「漏らしてないですね。予言で町おこしをしている形跡がある。形跡っていうか露骨にやっているんですけど、年間600万人が訪問」

マツコ「600万人!?」

山口「600万人です。2500人の村に」

マツコ「何があるの?マリア様が降臨した岩みたいなのがあるんだ?」

山口「聖堂があるんです」

マツコ「もう造ってあるんだ。立派ね。こんなのがあるの?」

山口「第3の予言はなんだということで、喧々諤々と議論があるわけです。本も出版される、新しい説も出てくる、もう大変な騒ぎなんですよね。ここです、聖母マリア目撃。これだけ来てるんですよ。そしたら世界中のあっちの町こっちの町が聖地巡礼『おらのとこにもマリア様降りただ』言い始めちゃったんです。ボスニア・ヘルツェゴビナにもマリア様が降りた。あっちこっちが言い始めている。『マリア様こっち降りました』、『マリア様こっちです』」

マツコ「降りてないな、これ。そんなにいっぱい降りてこないでしょ、マリア様」

山口「降りすぎですね」



《一発当てて大儲け!予言のビジネスモデル》



山口「現在でこそいろんな予言者はSNSとかで儲けることができます。それまでの予言者はどうやって儲けてきたか。そのひとつがこれです。予言ビジネスのビジネスモデル、数うちゃ当たる商法。その代表的存在がジーン・ディクソン」

マツコ「この方有名な方なの?予言界の中では」

山口「三大予言者のひとり。ノストラダムス、ジーン・ディクソン、エドガー・ケイシー。三大予言者。何を当てたかというと、ケネディ大統領暗殺」

マツコ「すごいじゃない」

山口「これだけって言えば、これだけなんですけどね」

マツコ「あとは全然当たってないんだ?」

山口「たいしたのは無いですね。この人、言葉のモデルになっている。『ディクソン効果』という言葉がありまして、外れてるのがやまほどあるんだけど、ちょっと当たるとすごい的中率だと。当たったことはすごく印象に残りますから」

マツコ「それを表す言葉になってるんだ、ディクソン効果っていう」

山口「へんな予言もいっぱいやってますからね、ジーン・ディクソンは」

マツコ「当たってないわね」

山口「当たってないですね」

マツコ「ここまで外れてるのに言い続けるってのは、勇気はすごいわね」

山口「占い師や予言者の最終ゴール。VIPや大統領の超高額な占い料金」

マツコ「大統領まで占ってもらってたの?」

山口「じゃないかなぁって僕は思ってるんですけどね」

マツコ「一個しか当たってないのに?」

山口「一個しか当たってないのに。その一個が自分の命に関わることじゃないですか。あくまでもこれは僕の情報なんですけど、一説によると30分30万円もらえると」

マツコ「30分じゃ済まないわよね」

山口「済まないですね。2時間くらいにはなりますかね」

マツコ「そういうことですって」

山口「もうマメに毎日発信し続けることですね。だからSNS時代は予言者の時代といってもいい」

マツコ「なるほど」

山口「たとえばツイッターがありますよね。たとえば『秋田で地震がある』『岩手で地震がある』って一個ずらしていくんですよ。47都道府県やっていくと、いつかは当たりますよね?」

マツコ「そんななの?」

山口「予言者で毎日地震があるって言ってる人いますよ。ユーチューブで意味不明な映像をあげておくんですよ。タイトルに『地震がくる』っていうのをあげておく。実際地震がたとえば千葉であったとしましょう。そしたらあとでタイトルだけ変えて再アップ。そうすると日付は最初にあげた日付だから。去年にあげた映像で今年の何月何日千葉で地震っていうのが当たっちゃう。だから嘘だと思います」

マツコ「笑」


山口「さて、2025年は予言界のビジネスチャンス」

マツコ「なんで?」

山口「これは予言でひとつ形があるので、ちょっと見てもらいましょう。1999年ノストラダムスの大予言、2012年マヤの予言、2025年が空白で、2039年はヒトラーの予言というのがある。12〜13年ごとに予言のキャンペーンみたいなのが出てきてるんですけど、2025年の予言がないんです」

マツコ「そんな5年後のこと言っても一大ムーブメントになりますかね?」

山口「わからないですよ。今言って、2025年」

マツコ「おそらくあたしの予想だと、

民放は1局もしくは2局になっています」



《あなたは信じる?メディアNGの予言者がマツコを予言》



山口「四国のチカミツさん。リモートがつながっています。チカミツさんです」

マツコ「こんにちは。はじめまして」

チカミツさん「こんにちは。よろしくお願いします」

マツコ「ものすごいインテリジェンスな」

山口「骨盤矯正やってて、ガクッと変なところに入って、突然見えるようになった」

マツコ「そんなきっかけなの?」

チカミツさん「そうなんです」

マツコ「整体師の人がガッてやった瞬間にファッて目覚めちゃったんだ?」

チカミツさん「それでちょっとずつ見えるように」

山口「未来のビジョンとかお聞きしたいこと」

マツコ「こんな番組だった?いや、ちょっと怖いわ。テレビどうなりますかとか、怖くて聞けないわ。まずあたしのことから聞こうか。いろんな人巻き込んじゃだめよね。まずはね。総合的にあたしの今見た感じ」

チカミツさん「調べさせていただきます。このようにして確認をしていきます」

(足の甲を触る)

山口「今リーディング中です」

マツコ「ああいうふうにやられるんだ」

山口「かなり特殊です」

チカミツさん「内蔵で一番悲鳴が上がっているのが心臓です」

マツコ「あら。太りすぎかしらね」

チカミツさん「対策としましては、一番目に運動量を増やすこと。細胞が心臓に運動量を増やしてくださいと言っている」

マツコ「ルームランナー買うか」

チカミツさん「優先順位の二番目としては、食事内容の改善。三つ目は睡眠時間を3時間早めること」

マツコ「全部心当たりがありすぎて。あたしを通じてたとえば他のものも見ることはできるんですかね?」

チカミツさん「具体的に何を見ましょうか?」

マツコ「テレビの未来ですね」

チカミツさん「はい、少々お待ちください」

マツコ「こんなことあたし聞いちゃっていいの?」

チカミツさん「テレビ業界は逆風の中にはあるんですが、その中でもTBSは逆風を突き進みます。のぼりますね」

マツコ「えっ。残りますか、TBSは」

チカミツさん「再確認を、もう一度」

マツコ「再確認が必要なのよ」

チカミツさん「スタッフの皆様の一致団結がすごくポイントになって、非常に強いですね」

マツコ「おもしろいね、やっぱり聞いてみないとわからないことがあるね。あと全然関係ないですけども、あたしね鼻フェチなんですけど、すごい好きな鼻です」

チカミツさん「ふふっ」

マツコ「笑」



〜完〜