2020/07/21放送
マツコの知らない世界

'最新のキーボードニュースを毎週日曜に配信する2人組'
ぺかそさん(以下、ぺかそ)
びあっこさん(以下、びあっこ)


マツコ「最新のキーボードニュース?毎週更新するほどあるの?」

ぺかそ・びあっこ「こんにちは」

マツコ「ぺかそもびあっこもいないわよ」

ぺかそ「自己紹介しますと、私がぺかそで」

びあっこ「びあっこです」

マツコ「鈴木さんと佐藤さんじゃないんですか?」


ぺかそ「ちなみにマツコさんは毎日パソコン触られるって感じですか?」

マツコ「ほぼ毎日は触ってる」

ぺかそ「みなさんパソコンに合ったキーボード、あとはノートパソコンのキーボードを特に疑問に思わず使われてるんじゃないかなって思うんですけども」

マツコ「急にディスってきたわ。まあ典型的にあたしのことですけど。なんの疑問も持ってませんでしたよ。これを使わなければいけないんだって思って」

びあっこ「そのままのやつを使ってたキーボードが実は日本人に合ってないっていう説がありまして」

マツコ「ちょっとそれを漠然とだけど感じてるのはね、よく使うアルファベットの位置がなんかへんなところにあるなっていうのはすごい感じてる」

びあっこ「青いところは左手が担当する、赤いところは右手が担当するようになっている。日本語で実際にこれを使って打ってみたらどうなるかっていうのを見ていただきたい」

(例文;マツコの知らない世界は毎週火曜日よる8時57分から放送中)

ぺかそ「今手元が映ったたんですけれども、なにか気になった、お気づきになられたことありますか?」

マツコ「全然気にならないです」

ぺかそ「答えを言ってしまうと、実は左手は23回だけで、右手は倍近く」

マツコ「なるほど、そういうことか」

びあっこ「母音のあいうえおのうち、UIOが右手」

マツコ「まあでも母音5つだから2対3になってしょうがないわよね」

びあっこ「さらにそれだけじゃなくって、HNMK、か行な行、使うやつもけっこう右手に寄っちゃってるんです」

マツコ「右手のほうが疲れるよね、マウスもやってってなると。けっこう長時間使ってると、右手だけ痛くなるよね。でもさ、それを解決してくれるキーボードがあるってことなの?」

ぺかそ「そうですね」

マツコ「今日のあれによってはあたしキーボードだけ買い換えますよ。あれただピュッて付け替えればいいだけでしょ?」


びあっこ「自分たちの自己紹介というか、プロフィールをご紹介させていただきたい」

マツコ「うわっ、電気通信大学だもん。なかなか志がないと行かない大学だからね。あと東京工業大学。ふたりともいいとこ出たのになんでこんなことやってるの?ねえ、これは我慢できなかったか」

ぺかそ「よく趣味のこと沼って言ったりしません?」

マツコ「まあまあ、沼はいいんだけど、その横のエピソードがすげえよな。自分でキーボード作っちゃったか」

ぺかそ「そうですね。ある1キーの場所だけがどうしても気に入らなくて」

マツコ「何?」

ぺかそ「チルダ(~)です」

マツコ「我慢できなかったの?」

ぺかそ「我慢できなかったです」

マツコ「でもすげえな。どうやって作ってるの?自作キーボードって。え、これ自分で作ったやつなの?」

びあっこ「そうですね、ふたりの作ったやつです」

マツコ「え、こんなきれいに作れるの?この部分とかどうやって作ってるのよ、この土台の部分とか」

びあっこ「今そこに並べてる自分たちで作ったようなものは、アクリル板をレーザーカットして重ね合わせたりとか」

マツコ「ええ?バカじゃないの?そんなことして作ってるの?すごいわね。あとね、ちょっとおしゃれなのよ」

びあっこ「それは自分が設計させてもらった」

マツコ「これは左右で分かれてるんだ」

びあっこ「一体のキーボードだとどうしても手を寄せて」

マツコ「いや確かに言われてみれば、普通はこうじゃない、自然な位置って。だから楽よね。これなんだったんだろうって思うよ。あー、もう、これ買う」

びあっこ「本当ですか?」

マツコ「これ楽。ありえないわ。これいっぺんやっちゃったら戻れないわ、普通のキーボード」

びあっこ「ありがとうございます」

(ぺかそ作の分裂型キーボードを取り出す)

マツコ「何?」

ぺかそ「ちょっと対抗心じゃないですけど」

マツコ「いやいやいや、どうするのよこれから。それぞれが手にしたあとどうなるのよ?」


ナレーション「ふたりのようにキーボードを自作する人がここ2、3年で急増中。東京末広町には自作キーボードの専門店(遊舎工房)もオープン、さらに...」

ぺかそ「キーボードのイベントをやってまして」

(天下一キーボードわいわい会)

マツコ「しかも人数が多い。意外とキーボード人口多いのね」

ぺかそ「本当ここ数年爆発的に」

マツコ「へー。急にね、若干の興味がわいた」

ぺかそ「よかったです。興味持たれなかったらどうしようかと」

マツコ「あとあたし意外とね、理系の男好きなの。特にびあっこちゃんは理系っぽくない要素がすごくあるじゃない。テニスサークルとかにいてもおかしくないタイプじゃない。ニコニコしてるしさ。ちょっとぺかそはね、変態なんじゃない?期待よ、期待よこれは」

ぺかそ「期待をこめて?」



《買い換えるならコレ!打ち心地が最強の名器》



びあっこ「まずは市販のキーボードで選んでもらうときのポイント、打鍵感です」

マツコ「あたし最近のさ、標準のキーボードですごい一番不服なところ。カチカチっていう押してるこの『キーボード押してます』って感覚がないのよ。最近のあの薄いキーボード。そういうことでしょ?」

びあっこ「そうです」

マツコ「な、わかるわ」

ぺかそ「打鍵した感じのことを打鍵感っていう用語」

マツコ「打鍵感っていうのね、あれ」

ぺかそ「今回は同じメーカーさんで値段の違うキーボードを触っていただこうかなと思いまして」

マツコ「老眼にはつらいわね、あの同系色の。おしゃれだけど。これ一応書いてあるのよ」

ぺかそ「今回お借りしたのが『logicool』さんっていうところのキーボード2種類です。こちらがだいたい1000円くらいで売られている」

(KEYBOARD K120)1650円

マツコ「そんな安いの?もうちょっと取っていいですよ」

ぺかそ「ちょっと打ってみてください、いつもの感じで」

マツコ「まあまあ、うーん。たいへんお安く供給していただけているので、文句は言いませんけど。1000円台だなっていう」

ぺかそ「もうひとつが、今度は1万円台のキーボード」

(G512 LIGHTSYNC RGB)13750円

マツコ「重さが違うし、それにしても見えねえな」

ぺかそ「それパソコンにつなぐと光るんですよ。それもちょっと叩いていただくと」

マツコ「はっ!」

ぺかそ「違いわかりますか?」

マツコ「てかもうあたしが今までやったことはないです。高いのもあるだろうし。たぶんあたしが今まで使っていたキーボードでこの感じはないです。よく引き戸とかで最後いっぺんフッと止まって閉まるのあるじゃん。あれすごくいいやつと、バンみたいなのあるじゃん。その差。これ自分で言っててもよくわからない。でもなんとなくわかるでしょ?」

びあっこ「一般的なキーボードと、今触っていただいた比較的高級なキーボードで、押してるスイッチと言われる部分の構造がそもそも違っている。一般的なものがメンブレンと呼ばれるんですけども、中にゴムのドームが入っていて、ちょっとゴムっぽいグニャングニャンした感じというか。テレビのリモコンとかああいうのと同じような感じ」

ぺかそ「一般的なキーボードと高級なキーボードで決定的に違うのが、ラバードームを使ってる一般的なキーボードだと、一番底まで押さないと反応しない。なにが起こるかっていうと、底まで力を使って押さないといけない」

マツコ「さっきテレビのリモコンって言ったけど、まさしくそうだよね。あれずっとやってると反応が鈍くなってきてどんどん強く押すようになってくるじゃん。それがこれでも起きると」

ぺかそ「なので、長いこと打ってると自然と力が入っちゃって疲れちゃう。いいやつになってくると、バネといわゆる接点と言われているスイッチの部分が別に存在してるので、一番底まで入力しなくても反応してくれるってところが利点です」


びあっこ「人気なものの中でメジャーどころを3つ」

マツコ「同じメーカーさんなの?」

びあっこ「メーカーは違います」

マツコ「そんなに何社もあるんだ、世界的人気のメーカーが日本に」

ぺかそ「今手に取っていただいたものが『ダイヤテック』さんのMajestouchというキーボード。お値段はだいたい1万円台のもの」

マツコ「全部持ってきて。同時にやったほうが自分に合ったものを見つけやすいからね」

びあっこ「後半2台、『PFU』さんのHHKBというキーボードと、一番大きいやつ『東プレ』さんのREAL FORCEという」

マツコ「びっくりするくらい全然違うのよ。あたし個人的にはね、これ(REAL FORCE)が好き。すごいのよ、なんかさ、ハフッて感じ」

ぺかそ「そのハフッて感じが、われわれの中では『タクタイル感』」

マツコ「ハフッでいいじゃないのよ。タクタイル感?どういう意味?」

びあっこ「Majestouchのほうは、ゆっくり押していったときに抵抗感があまり変わらないと思うんです」

マツコ「うん、同じ一定の力でずっと最後まで押せる感じよね」

びあっこ「東プレさんとかPFUさんだと、ゆっくり押していくと最初ちょっと引っかかりというか」

マツコ「ある瞬間スッていく感じね」

びあっこ「山を越えるとストンと落ちる。しかも底がまたちょっとやわらかい」

ぺかそ「HHKBはコンパクトであるうえに、持ち運ぶ人も中にはいるので」

マツコ「これだったらノートパソコン用のキーボードとして持っていけるくらい軽い。外で仕事するほど、別にあたしパソコン使いこなしてるわけでもないし。だとするんだったら、これ(REAL FORCE)かな」

ぺかそ「自宅でどっしり使いたいって感じですかね」

マツコ「この感覚も好き。ガッチリしてる感じが。よく昔やらなかった?そんなにすごく使いこなせてるわけじゃないのに、キャリアウーマンごっこ。やらなかったか?」

スタッフ「どこでやるんですか?」

マツコ「家でだよ」



《世界に1つの喜び!キーキャップ活用術》



マツコ「おしゃれだね、キーボードって。キーボードのボタンだけでもデザインできるじゃん?パソコンって味気ないこと多いじゃない。あれだからインテリアとしてもありだね。えー。やっちゃおうかな」

びあっこ「さらにダメ押しで。ワンポイントで作りたい、職人の手作りアルチザンキーキャップっていうのがありまして。これを持ってきたのでぜひ見ていただきたい」

マツコ「やだ。これわかる?透明になってて、立体的に中にいるのよ。かわいい」

(JellyKey作、ZenPond Ⅱ)

マツコ「あ、これもかわいいね。フルーツの輪切りのキャンディみたいなのあるじゃん、あれがいっぱい入ってるのよ。超かわいいんだけど」

(あんりある作、シャカシャカキーキャップ フルーツ)

びあっこ「だいたいどれも職人の手作りってことで、1個4000円から6000円ぐらいのものが」

マツコ「あとこれもかわいいんだよね。わかる?ほら。鹿がいるの、中に。かわいい。やだ」

(あんりある作、シャカシャカキーキャップ 鹿)

びあっこ「キーボードってさっきの黒いのとかでしたけど、女性もこういうのをアクセサリー的に1個入れてもらうと、かわいくて楽しくなるかな」

マツコ「絶対使わないキーとかを変えればいいんだよね、1個」

ぺかそ「あんまり使わないところにワンポイントでいれていただく」

マツコ「この子たちがずっといるわけよ」

びあっこ「それまさにキーボードのはじっこに1個あるとめちゃめちゃ良いんです」

マツコ「これは愛せるわ」

びあっこ「あと、私のお気に入りというか、私の私物なんですけど。真ん中上らへんにマグロの頭があると思うんですけど、そちら、私のお気に入りです。ちゃんと裏側が切り落としたみたいになってるんですよ」

(ボックスキーキャップ作、Tuna)


マツコ「ちょっとこれ、すごいよこれ」

(びあっこ作、習作#1)

びあっこ「それ私が作ったやつ」

マツコ「おまえが作ったのか?」

びあっこ「ありがとうございます」

マツコ「歯並びいいなぁ。ああいうきれいな歯もいいけど、ぺかそはマジメな歯をしてる。理系の歯をしてる」

びあっこ「なんか不真面目みたいで」

マツコ「違うのよ。なんかかわいいのよ笑顔が」

びあっこ「ありがとうございます」

マツコ「なんだろうな、変態性はぺかそのほうが」



《自作してみたい人に簡単!組み立てキット》



びあっこ「われわれは自分たちで設計してやってたんですけど、今は設計したものを販売して、キットの形で組み立てるだけっていうものがありがたいことに出ていまして」

マツコ「出てますって言ったって、自分たちも出してるんだろ?」

ぺかそ・びあっこ「そうです」

びあっこ「上の段が一体型といって左右が分かれてないもので大きさ違いのもの。下の段が分割型」

マツコ「ああ!おしゃれ!『わんわんきーぼーど』がいらない。なんでこんなの付けちゃうの?シンプルにして」

(わんわんわんキーボード)

びあっこ「111キー最大で付けられるっていうので」

マツコ「だったら別にこれ111っていう数字でも。わんわんわんってこの書体で書くことなくない?こんなかっこいいのに。なんかちょっとわざと遅めに、タイプライター風に打ちたいわね」

ぺかそ「キットなので、組み立ててはんだ付けが必要なキットなんですけれども、心配なかたには、遊舎工房さんのほうで組み立てサービスみたいなものもあるので」

マツコ「やってくれるの?これとこれでこういうふうにやってくださいって言うと。それにする」

ぺかそ「他になにか気になったとのとかってありますか?たとえばなんか組み立ててみたいなとか」

マツコ「なにこれ。またこういうことをして。どっちがどっちだかわからないよもう」

(Helix Pico)

ぺかそ「その向きであってます。両手で使うやつです」

マツコ「なにがどのボタン?」


マツコ「ない?初心者向けっぽいやつ。あんなのじゃなくて」

びあっこ「それでいくと左右が分かれているやつで、普通のキーボードに近いのは下の段の真ん中。一番標準的なレイアウトに近くて、しかもふたつに分けられるので」

(Choco60)

マツコ「合体もできるのね」

ぺかそ「慣れないうちは合体して使って、慣れたら離して使うみたいな」

マツコ「これくらいの移動で済むようにしておいて、だんだんちょっとずつ離して。でもこの左右ここまでに到達できるようにするか」

びあっこ「意外と分けるだけはできます」

マツコ「あんたたちはかしこいからよ」

ぺかそ「これは本当に縄跳びの練習みたいなもので、慣れてくると自分だけのキーボードで満足感が得られてくる」

マツコ「今夜買います」


~完~