2020/03/03放送
マツコの知らない世界

'ハリネズミにM心をくすぐられ続ける男性'
角田修一(ツノダシュウイチ)さん(以下、角田)


角田「マツコさんハリネズミ見るのは初めてですか?」
マツコ「いやいや、みたことはあるよ」
角田「そうですか。ちょっと一発最初にどんなものかお見せいたします。かわいいですね。どうですか、第一印象」
マツコ「第一印象?いや、かわいいはかわいいですよ。...針いる?」
角田「やっぱりそこが」
マツコ「だってギュッてできないでしょ?」
角田「血が出ますけど、できます」

角田「角田的めちゃくちゃ萌えるポーズ、イガグリ解除。飼ってみるとみなさんやる、なんてことないポーズなんですけど、片手でハリちゃんを持って、片手で写真を撮る。最初イガグリってまんまるになってるんですが、だんだん雰囲気に慣れてくると顔を出す。そのトランスフォームの状態がものすごくかわいいんです」
マツコ「トランスフォーム?」
角田「ぜひマツコさんにもやっていただきたいなと思っているんですが」
マツコ「持つの?」
角田「初心者の方は手が痛いかと思いますので、布にくるんだ状態で。そのボタンを長押ししていただくと連写になります」
(連写する)
角田「だいぶなめるようにいきましたね。いろんな角度から」
マツコ「ちょっと加納典明になった気分でやってみました」
角田「ありがとうございます。おもいがけない感じで」
マツコ「ちょっとエロチシズムが。ほら」
角田「やらしい顔」
マツコ「あとそれ舌?」
角田「舌です」
マツコ「舌出させちゃうんだねあたし」

角田「今日伝えたいこと。僕を虜にするハリネズミの生態。ツン9割、デレ1割。だからこそM心をくすぐられる。よくネコちゃんとかツンデレ動物とかって言われるじゃないですか。もう比じゃないくらいツンツン状態です」
マツコ「ツンというよりは、あんまりこっちに気付いてないわよね」
角田「そうです。人間に対して、たぶんなんとも思っていない」
マツコ「なんとも思ってないわよね。ツンところの騒ぎじゃないと思う」
角田「だからこそたまに見られるデレの瞬間を見れると」
マツコ「甘えてくるとかっていう感情もないでしょ?」
角田「全くないですね」
マツコ「デレって何?」
角田「うちの子のデレ瞬間を撮ったVTRがございますので」
マツコ「『うちの子』...気持ち悪いですね」
角田「こんな感じでご飯を近くにやると、匂いを感じとって、笑顔でご飯を食べてくれる」
マツコ「デレじゃないじゃないですか」
角田「いやー、かわいいんですよこれが」
マツコ「メシ食ってるだけじゃないのよ」
角田「ちょっとマツコさん、表情をよく見て」
マツコ「表情を見なきゃダメだったの?」
角田「めちゃくちゃかわいかったんですけど」
マツコ「ほんとごめんなさいね、なんか」
角田「いえいえ、ちょっとすみません」
マツコ「あれをデレだって言い張るから」
角田「最初は険しい顔してたのが、この笑顔」
マツコ「これ角度ですよ。食べて角度が笑ってるように見えてるんですって。よく見てください、虫食ってるんですよ」
角田「僕も最初虫が本当にダメで、絶対一生あげないと思ってたんですけど」
マツコ「あげないってわけにいかないじゃないですか」
角田「いやいや」
マツコ「あ、他のエサもあるのね」
角田「はい、いろんなエサがあるので」
マツコ「ただ虫が喜ぶのね。あれが見たくて虫あげるようになったのね」
角田「そうなんです。そのとおりです」
マツコ「これは甘えてるわけではないのね」
角田「違うんですよ。これ暗闇を探してるだけなんです」
マツコ「『暗闇を探してるだけ』。ちょっとそれは悲しくなることはない?」
角田「ないですね。ツンデレなので」
マツコ「あ、そっかMだからか」
角田「触らせてもらってるだけでうれしい」
マツコ「『Mだからか』って。女房も子どももいるんだよ!」
角田「今飼い始めて4年になるんですけども、日本から写真集3冊と、イギリスから1冊の写真集を出させていただいています」
マツコ「ちょっともう。ハリネズミさまさまじゃないのよ」
角田「カメラマンのときには、コスプレの写真集1冊しか出せなかったんですよ」
マツコ「あんなものね、1冊だけでも十分ですよ。ありがたいと思いなさい。あれを出せたということに。神に感謝しなさい」


《9割ツンに納得!ハリネズミ驚きの生態》


角田「実は今後ろを見ていただきますと、渋谷の『ちくちくCAFE』さん協力していただきまして」
マツコ「けっこうみんな安直な名前つけるわね」
角田「そうですね、わかりやすい感じで」
マツコ「本当に初歩的なことを聞くんだけど、これはネズミなの?なんにもわかってないわね、実はハリネズミのこと」
角田「よりハリネズミを知ってほしい、ハリちゃん基礎知識。ハリネズミは16種類、日本で飼えるのは1種類」
マツコ「あ、そうなの?」
角田「そうなんです。世界的には16種類いるんです。以前は日本にも3種類いたんですけれども、脱走して畑荒らしちゃったりとか、いろんな問題がありまして、今は法律で飼えない状態になっています。ヨツユビハリネズミといって、名前のとおり指が四本のハリネズミです」
マツコ「じゃあこの子が一番おとなしいのかな?」
角田「そうですね、飼ってて一番安全というか、優しい感じはしますけどね。ネズミよりはモグラに近い仲間」
マツコ「モグラちゃんなんだ」
角田「日本だとネズミっていうふうに名前が付いちゃっているので、みなさんネズミの仲間なのかな、ちょっと気持ち悪いって思うんですけども。どちらかというとモグラの生態に近い動物。針は実は毛が変化したものなんです」
マツコ「え?5年くらいシャンプーしてなかったの?」
角田「実はこれなんと、赤ちゃんの頃から針があるんです」
マツコ「うわー、怖い!お母さん大丈夫?」
角田「大丈夫なんです。意外と産まれた瞬間はやわらかい針なので」
マツコ「そうなんだ。お母さん血だらけになって産むわけじゃないのね」
角田「そこは安全確保っていう感じで大丈夫です」
マツコ「でも本数は少ないよね」
角田「そうですね、大人になるにつれてどんどん増えて、実際今5000本ほど」
マツコ「これ5000本も生えてるの?」
角田「ヨツユビハリネズミは今は飼える状態なんですけど、若干飼育が難しいっていうのもあるんです」
マツコ「そうなの?」
角田「はい。それを今からご説明いたします。角田的、ペットの中でも群を抜く9割ツン生態。①温度変化にド敏感。20度以下で低体温症、30度以上で熱中症」
マツコ「うわ、じゃあ常に一年中24~25度くらいの室温にしなきゃダメなんだ」
角田「そうなんです。365日、絶対変わることなく」
マツコ「電気代かかるわね」
角田「そのとおりでございます。次、②エサが気に入らなければ餓死」
マツコ「急に食の好み変わったりする?」
角田「しちゃうんですよ」
マツコ「気難しい」
角田「けっこう姫体質で」
マツコ「まずいものを食うくらいだったら俺は死ぬっていうね」
角田「ある意味いさぎよい」
マツコ「中尾彬さんの究極形みたいなことね」
角田「③1日睡眠20時間以上。起きたら食べて走って即寝る」
マツコ「え、20時間寝てるの?」
角田「帰ってきてただいまって見ても、奥のほうで寝てますし、朝起きておはようって見ても寝てます」
マツコ「何が楽しいの?」
角田「そこが1割のデレってところに」
マツコ「起きてるだけでありがたくなってくるんだ」
角田「そうです。もう拝みたくなっちゃう感じ。本当にごくまれなんですけど、ただいまって見たときに、手前にうっかりいちゃったりする時があるんですよ。トイレ休憩とかで。そうするともう1日幸せみたいな」
マツコ「たまたまそこにいただけ」
角田「そうです。そして目が合った!みたいな」
マツコ「合ってないでしょ」


《ハリネズミ愛の象徴!ハリちゃんハウスをご紹介》


角田「今日は僕が今まで飼っていた、この子のお父さんのハリネズミを飼っていたケージをお持ちしました」
マツコ「えー!この大きさというよりも、趣味が怖い。シルバニアファミリーみたいになってる」
角田「こちらの向かって左側のケージが、僕が作った」
マツコ「作ったの?すごいわねあんた本当に」
角田「この下にもヒーターが入ってまして、下からと上にもヒーターが入ってますけど。サーモスタットで管理して27、28度くらいで管理してます。こちらのケージは僕のお友達の」
マツコ「あ、これは他の方のなのね、そのシルバニアファミリーみたいなのはね」
角田「竹村亜矢さんというかたが作ったおうちなんですけども」
マツコ「亜矢さんごめんなさい。巻き込まれ事故のようにちょっとくさしちゃってすみませんでした。まさかお借りしたものだったとは。すてきです、かわいいです。センスばっちりです。すみません。これは枠から全部手作り?ご本人が?」
角田「ご本人が。すごく作るのがうまいかたなんです」
マツコ「すごい上手ね」
角田「ハリネズミって、1匹につき、1つのケージがないといけないんです」
マツコ「共同生活無理?」
角田「はい、無理なんです。特に雄同士はけんかしちゃう」
マツコ「今日イチで親近感。独立心が強い。急に好きになってきましたよ。なかなかいそうでいないじゃないですか。1匹だけで生きていくっていうのが」
角田「みんなつるみますよね。実はですね、さらに今ハリ飼いさんの憧れの」
マツコ「ハリ何?」
角田「あ、失礼しました。ハリネズミを飼ってる方を、ハリ飼いさんと呼ばせていただいてます」
マツコ「そうですか、そういうの言う時はちょっと事前に言ってくださいね。急に言われても」
角田「人気のハリ飼いさんのすてきなおうちがあるので」
マツコ「『人気のハリ飼いさんのすてきなおうち』」
角田「取材してまいりました」
マツコ「取材してきたの?」
角田「僕は行ってないですけど。VTRがございますので」
ナレーション「角田さんのハリ友、金子さんのお宅では、ハリちゃんをリビングでしきりを置いたスペースで飼ってます。その広さ、縦2メートル、横1メートル。ハリ飼いさんの間では、豪邸で有名だそうです。ちなみにこの家のあるじのとろちゃんは、角田さんのもなかちゃんとは姉妹だそうです。ポイントは、1日に3kmも歩くといわれるハリネズミの本能を満たすため、ハリちゃんが通りたくなるよえなトンネルをたくさん配置して運動不足を解消。そしてなにより大切な温度設定を守るために大きなホットカーペット。さらにリビング全体の温度をキープするため、エアコンは24時間つけっぱなし。湿度も加湿器で保つなど、1か月の電気代はおよそ2万円にもなるそうです」
角田「ハリ愛がすごいんです」
マツコ「ハリ愛」
角田「すみません、ハリネズミのことを愛することです」
マツコ「それはわかりますよ。わかってきましたよ、だいたいは。なんでも『ハリ』付けてるだけじゃないですか」


《1割のデレを逃さない!萌え画像&萌え動画》


角田「ハリ飼いたちが没頭、萌え画像&萌え動画。①ナチュラル系、②アウトドア系。一瞬のデレをみなさん撮りためたいんですね、ハリ飼いさんたちは。大きくナチュラル系とアウトドア系というのにざっくり分かれるんですけども。ちょっとこれからナチュラル系の写真を見ていきたいと思います。だんだん飼っていると飼い主さんに慣れてきまして、こういった人前でもゴロンって寝ちゃったりします。これなんかは」
マツコ「あら、はしたない!」
角田「これをよく『ハリジャケットが脱げてるよ』、という言い方をするんですけれど」
マツコ「前にずれちゃってる瞬間」
角田「そうなんです。あまり見られない光景ですね。これもお布団で寝ちゃったりとか。ここまでいけばかなり上級レベルな感じです」
マツコ「全然ナチュラルじゃない」
角田「ナチュラルな写真の中でも、おもしろい写真をアップされてる方がいまして、ブリリアンのコージさん、ご存知でしょうか。コージさんも実はハリネズミを飼っています」
マツコ「あざといわねこれは」
角田「かわいいですよね」
マツコ「これはパトロールの対象ですよ」
角田「コージさんが投稿している写真がとてもおもしろいので見てください。『ウォーリーをさがせ!』のようにぬいぐるみを敷き詰めまして、その中にしらたまちゃんが隠れているんですけども。これちょっとしたクイズになっているんです。マツコさん、しらたまちゃんがどこにいるかわかりますか?」
マツコ「もう老眼にはキツイです。ちょっと待ってね」
角田「難しいですよね」
マツコ「自信はないんだけど、ライオンみたいなのいるじゃない。あの右横?」
角田「正解のほうお願いします」
マツコ「当たった!まだまだハズキルーペには頼らないぞ!」

角田「次にアウトドア系いってみたいと思います。これは天気予報とかをチェックしたりして、この日のこの時間帯に25度以上になるかな、30度以下かなっていうのを調べたうえで行って撮影する、ちょっと上級者向けの」
マツコ「冬はけっこうつらいよね」
角田「冬はなるべく外に出ないように。病院でしかたなく行く時とかは、ホッカイロとかを入れ物に貼りながら温めていくようにしています。こんな感じでかわいい写真も」
マツコ「まあ、あざとい写真ね」
角田「これは桜が散った頃ですね。春の暖かい時にいっしょにお出かけしにいった時の動画です。うちの子です」
マツコ「あらヤダ」
角田「けっこうこんな感じで。『外んぽ』っていうんですけれども」
マツコ「...。聞かないです」

角田「一歩さらにかわいさを追求していくものがございまして。こちらです。1割のデレを存分に味わうためにちょい足しアイテムで激萌え、帽子」
マツコ「何個くらい持ってるの?」
角田「50個くらい」
マツコ「うわー、もう。50個も買っちゃった?」
角田「買っちゃいました。作っちゃったりいろいろしてます」
マツコ「作っちゃってるの」
角田「よくワンちゃんとかネコちゃんとかも、コスプレですとか、ちょっとお洋服着たりするじゃないですか。ハリちゃんもやりたいなっていう人が多いんですけども、ハリネズミってやっぱり針があるため、お洋服ってちょっと難しい」
マツコ「まあそうね」
角田「顔自体も伏せてしまったりするので、なんかないかなっていうときに、帽子しかなかったっていうのはあるんですけども。ちょっといくつか帽子をかぶったお写真を用意しましたので。こんな感じで。かわいくないですか?これアイス帽です」
マツコ「うわー。そうですか」
角田「これなんかは『アラジン』映画の公開と同時に」
マツコ「あなたこういうセンスの人だった?」
角田「僕もアラジンやりながらいっしょにやるみたいな」

角田「1割のデレを存分に味わうためにミニチュアグッズで激萌え、擬人化ハリ写真」
マツコ「擬人化?え、これテントどうしたの?」
角田「なんとあのColemanさんが、うちのあずき用に、全部ミニチュアを作ってくださいました。こんな感じで」
マツコ「カヌーも作ってくれたの?」
角田「はい」
マツコ「おいおいおいおい。経済活動だろこれ。卑怯じゃないよ、Colemanにこんなの作らせて」
角田「他にはですね、他の作家さんのなんですけど、お寿司を前にわーっと喜んでいる」
マツコ「それよりもお寿司がすげえな!」
角田「これはミニチュアを作るのがすごい上手なハリ飼いさんがいるんですけども」
マツコ「ロープのところどうやっているの?」
角田「これは完全合成です」
マツコ「そうね」
角田「この22年間の技を駆使しながら」
マツコ「そりゃそうよ。合成で割り切ったほうがいいです」
角田「やっぱりそこは負担をかけるとよくないので」
マツコ「そりゃそうね」

角田「実はですね、今回どんなシチュエーションで最後に撮りたいかって言われまして、このセットかわいいなって前から思ってたんです」
マツコ「あら、ありがとうございます。食品トレーの裏側を利用してたり、すごい安上がりな」
角田「かわいいなと思ってたので、今回ミニチュアの作家さんにですね、このセットを作っていただいたんです
ナレーション協力してくれたのは、角田さんのハリ友で、ミニチュア作家としても活躍中の打江薫さん。ひとつひとつ手作業ですばらしいミニチュアスタジオを作ってくださいました。いかがですか?」
マツコ「ありがとうございます、本当に。すごいわね」
角田「けっこう良いクオリティで」
マツコ「すごいわよ。今日の写真もそのままセットの」
角田「そうなんです。マツコさんにまた最後シーンを撮っていただきたいと思います」
マツコ「えっ。今日はこれはあんたが撮ってよ。ちょっとうまく撮ってよ」
角田「いっしょにシャッター押しますか?」
マツコ「どんな意味があるのよほんとに。今日イチでキモいわよ。何を言ってるのあんたは」
角田「じゃあちょっとセットしてみたいと思います。実はちょっと僕も参加をさせていただいております」
マツコ「どういうこと?あたしがハリネズミになってるの?」
角田「うちのもなかが、もなか・デラックスに」
マツコ「でももなかちゃんと角田さん2人でってなってくると、もはやここあたしが介在してないわよね。これあなたの思い出よね。あなたの思い出のために作家さんにこれを。すごいわね。もうあんたが撮りなさいよ、そしたら」
角田「はい。けっこうかわいくないですか?」
マツコ「『けっこうかわいくないですか?』って。これちょっと。ねぇねぇねぇ。私物化」
角田「あ、すみません」
マツコ「いいよいいよ」
角田「マツコさん、今日ハリネズミの世界、いかがでしたか?」
マツコ「ハリネズミを飼おうがなんだろうが、変態のままでよかった。ちょっと心配。癒されちゃったらどうしようみたいなね。なんかもう大事なものを忘れてるんじゃないかあの人はって一瞬心配しましたけれど、あいかわらず気持ち悪くて」
角田「ありがとうございます」
マツコ「ほんとにすばらしいです」


~完~