2020/01/14放送
マツコの知らない世界

'ほぼ全ての接着剤を使いこなす魔術師'
野口僚(ノグチリョウ)さん(以下、野口)




野口「実はですね、家庭用で買えるものだけでも、接着剤は日本で500種類以上あると言われています」
マツコ「出しすぎじゃない?使いこなせないって、500は」
野口「その一部を今日はお持ちしました。こんなにあります」
マツコ「あっ!買った。1個。せともの用。そうだ、あれ今年買ったわ。毎日使っていたマグカップが割れたのよ。やったんだけどね、これあんた怒ってもいいわよ。いい?本当のこと言うわよ。接着剤で付けたってことが、引っかかるようになったんだよね」
野口「それは接着剤を否定しているということ?」
マツコ「いや、接着剤を否定してるんじゃないの。感覚的な問題。異物が混入された感。わかってるのよだって。だからせともの用で売ってるんだから。問題ないから売ってるの。わかってるの!わかってるんだけど!なんかね、その位置まで注げなくなったよね。溶け出すんじゃないかっていう」
野口「そのへんを安心してもらうために今日来たんです」
マツコ「害は無いっていうね」
野口「この子たちの性質をしゃべらせてください」
マツコ「『この子たち』っていうのがまだ受け入れられないんですけど。それは徐々に?」
野口「終わりにはかわいくなってる」
マツコ「かわいくなってるんだ」


《魔術師が厳選!最強の進化系接着剤4選》


野口「接着剤、どんな時に使うかなということで、まとめてきましたのでぜひ見てください。まず、『靴底が剥がれた時』」
マツコ「まあこれはね。特に女の子はハイヒールはとれやすいからね」
野口「『壁紙が剥がれた時』、『アクセサリーが壊れた時』、『陶器が割れた時』、『めがねなどプラスチック製品が壊れた時』。仮にですね、今回靴底が剥がれた時用の接着剤。マツコさんどの接着剤?」
マツコ「『釣り名人』じゃないのはわかるんだけどね。あれでは絶対にないわよね」
野口「確かにあれじゃ付かないですね。どれを選ばれますか?」
マツコ「これ何?ゴムになるの?」
野口「ゴムと皮ですね」
マツコ「どっちなんだろう?両方に気をきかして両方取っておこうかね」
野口「ありがとうございます」
マツコ「このへんかしら」
野口「マツコさんこれではですね、最高の快感は味わえないんです」
マツコ「え、だって書いてあるじゃないのよ」
野口「そうなんです。惜しいんですよ」
マツコ「じゃあもうダメじゃない。書き方がダメ」
野口「今回はこれがベストなんです」
マツコ「そんなの見てないわよ。引っかけ問題じゃないのよ!」
野口「ちょっと遠かったんですけど」
マツコ「こんなところおまえもいたし、行けないだろうよ。引っかけ問題だなこのやろー!」

セメダインスーパーエックスゴールド

野口「何がすごいかというと、これでくっつけた完全にベリッといった靴持ってきました。引っ張ってもらっていいですか?」
マツコ「まあもう全然大丈夫よね」
野口「このセメダインスーパーエックスゴールドなんですけど、私がすごく注目しているところっていうのが、この成分。変成シリコーン樹脂って書いてますよね。これがすごい大事になってて。接着剤ってカチッて固まるイメージが強いんですけれども、この接着剤は固まってもまだ柔らかい」
マツコ「グニュグニュってなってるってこと?」
野口「そうです。靴は衝撃がガーンと加わるんです。そんな時カチカチの接着剤だと、ボロっと取れちゃったり。これは柔らかいのが残ってます」
マツコ「へえー。本当だ」
野口「こういった接着剤っていうのを使わないといけなくて、書いてあるんですけど水と熱、雨とアスファルトの熱ですよね、あと衝撃に強い。みなさんこの箱を捨てちゃって、この状態でおうちに置いてるかたが多すぎる」
マツコ「たいがいそうですよ」
野口「箱は捨てないでもらいたい。そこで成分と使い方の部分。この2つを理解してもらわないとダメなんですけど。なんとなく接着剤って、塗ってすぐ付けるイメージがありますよね。この変成シリコン系の接着剤は、両面に塗らないといけないんです。靴でいうとこっち側とこっち側に」
マツコ「でもさ、くっつけたら結局一緒なんじゃないの?」
野口「違うんですよ。この子を最大に活用するためには」
マツコ「『この子』はまだ言わないでもらいたい。それはおいおいです。『この接着剤』ね」
野口「この接着剤をちゃんと使ってあげるためには、両面に塗ってあげて、しかも一回乾かすんです」
マツコ「ええ!?乾かすの?」
野口「手につかない状態にしてあげます。ペタペタと指紋が付くくらい」
マツコ「もっと言いなさいよ。そんなの知らないわよ誰も!いったん乾かしてからなんて。小さいんだよ字が!これはわからないわ」
野口「でもここに全部書いてある」
マツコ「ジョイフル本田教えてよ。自分で探さなきゃいけないの?教えてくれないの?」
野口「成分と使い方を理解してあげて、初めて快感が得られるんです。これ取れないのすごく気持ち良くないですか?」
マツコ「特殊な性感帯ですね」

プラスチックと相性抜群!
「BONDIC EVO」
3180円

マツコ「まあそこそこ高いわね。最先端技術って思えばいいのよね。箱でごまかしてない?こいつ。すごそうアピールをしてますよ」
野口「いきますよ」
マツコ「うわっ、ほら。雰囲気」
野口「いやいや」
マツコ「うわー、すごいこれ。ライトまで付いてる」
野口「このライトがポイントで、ライトを照射することで接着剤が約4秒で固まる」
マツコ「ああー、それこそネイルとかやるときに当てるやつよ」
野口「プラスチック品が欠けた時とか、めがねの柄がポキッと落として踏んで折れちゃった時とか、応急処置でよく使われるんです。ただ野口流オススメの使い方っていうのが、断線しそうなスマホケーブルの補強です。ないですか?おうちに断線しそうなケーブル」
マツコ「正直に言っていいですか?ないです」
野口「持ってきたので」
マツコ「みんな乱暴なのよ使い方が」
野口「これからなるかもしれない時に。マツコさん実際にこのBONDIC使ってもらおうと思って」
マツコ「でも難しそうねなんかこれ」
野口「だからこそ快感が得られるんです。これ手に持っていただいて、先端から液体出るので、薄めに。はい、オッケーです。ではここのスイッチ近くにセットしてもらって、約4秒です。はい、これで固まりました」
マツコ「えー?本当?」
野口「じゃあマツコさん、快感の時間です。触ってみてください」
マツコ「イヤだ。もうちょっとやる」
野口「4秒で大丈夫なので」
マツコ「本当?もうちょっとやる」
野口「触ってください」
マツコ「おー」
野口「どうですか?気持ち良くないですか?固まるんですよ」
マツコ「なんで?」
野口「これはですね、アクリル樹脂っていうもので、もともとは歯医者の歯の詰め物の技術を応用して作られた接着剤なんです」
マツコ「あ、そうなんだ」
野口「このBONDICなんですけど、私の夢を叶えてくれたような接着剤でして、びっくりしたことがあって。水の中でも接着可能です」
マツコ「へえー」
野口「アクアリウムが最近流行ってるじゃないですか。お魚を逃がしたり水を入れ替えたりして、接着しないといけないんですけど、水の中で接着できるので。常識外れですよね。マツコさんUVライト当ててくださいね」
マツコ「どうやって当てるのよ?」
野口「外から当てていただいたら固まるので。横につけれるので、アクアリウムの自由度も超高いです。今回10秒くらい当てましょう。面が広いので。オッケーです。...心配性ですね。大丈夫ですよ」
マツコ「意外と長めにやるタイプなの。ごめんね。わかってるんだよ、意味ないってわかってるんだけど、念のためにやっちゃうタイプなの」
野口「じゃあ、手を離しますよ。付いてるんです」
マツコ「あ、本当だ」
野口「しかも引っ張っても取れません」
マツコ「ネイル補強しておこう。意味ないのわかってるのよ。意味ないんだからね、これ」

陶器と相性抜群!
「tesa Suguru」
348円

野口「これ1個あけましょうか」
マツコ「え、これなに?青いの?なにこれ?え?」
野口「はい、大丈夫です。これは粘土みたいに使ってもらうことができる接着剤なんです。この接着剤、シリコン樹脂でできてまして、固まるとゴムのような性質になるんです」
マツコ「えー?どうやって固まるのよ」
野口「24時間放置するんです。あけてから24時間後にもうカチカチになってるんで。さっきの接着剤と違って身があるので、パテとして使ったりとか、穴埋めとして使ったりとかできるんです」
マツコ「なるほど」
野口「私のオススメの使い方がマグカップの取っての接着です。これ取って付けてきました」
マツコ「えー。美しくない。他のやり方なかった?」
野口「持ってみてください」
マツコ「強度はいいけど」
野口「この子は」
マツコ「『この子』じゃない」
野口「Suguruは」
マツコ「それはもう商品名だからしょうがないわよSuguruは」
野口「熱とか水とかに強いんです。100度超えても大丈夫。なのでマグカップとかお皿とかに僕はオススメしてるんです。このSuguru、自由な形ができるので、いろんなもに使えます。今日持ってきました。Suguruだらけです」
(鍋の取って)
マツコ「これは他に方法ある気がするんだけど。Suguruがいいの?」
野口「断熱の効果もあるので、持ち手が熱くなってきた時もこれで大丈夫です」
マツコ「でもずっとこのSuguruの状態なのね」
野口「Suguruの状態です。もう一生Suguruと一緒です」
マツコ「覚悟して使わないとダメね。Suguruと一緒になるにはね」
野口「例えば熱いものを入れたコップ。取ってがほしいじゃないですか。取って自体にもなります」
マツコ「これなかったんだ?」
野口「なかったんです」
マツコ「付けちゃったらもう取れないんだよね」
野口「取れないです」
マツコ「Suguruと一緒になるのは相当な覚悟が必要よね。そりゃそうよ。そんな簡単じゃないよSuguruは」
野口「これはこうやってハンガーの滑り止めになります」
マツコ「これ良いかもね」
野口「接着剤超えてきてますよね」
マツコ「だから24時間っていうのが良いね。1時間くらいだったら『ちょっと変える』と思ったら変えられるわけじゃない。失敗に対する恐怖がすごいじゃない。接着剤を付ける時って。これその余裕が良いね」
(スマホの角を保護したもの)
マツコ「それはちょっといただけないかな」

野口「いろんな接着剤紹介していってるんですけど、私が大好きな接着剤を。成分的に恋をしているんです。一番好きな接着剤です。『エポキシ樹脂』」
マツコ「ああ、でも良く聞くよね」
野口「エポキシ樹脂っていうと、例えばこのへんの。こういうふうに2つにわかれている。その中でも、私がイチオシの接着剤、それがこれです」

金属と相性抜群
ロックタイト クイックミックス
698円

マツコ「なるほど、おもしろい。このノズルの中の構造で、2つの液が同時にこの中に入って、中で混ざるんだ?」
野口「そうです。一緒の量が混ざるんです。この接着剤、例えばフィギュアとかプラモデルとかを作る方がよく使うんですけれど。私がオススメの使い方というのは、アクセサリーの接着。壊れちゃったアクセサリー。ここでまたお伝えしたいことがあって、これだけはやっていただきたい。この子を最大限に活かすためには、ヤスリ」
マツコ「怒らないで聞いてよ。このヤスリも用意しなきゃダメね」
野口「そうなんです」
マツコ「ジョイフル本田に行けばいいの?ジョイフル本田で買ってくればいいのね?」
ナレーション「固いもの同士をくっつけるためには、あえて傷をつけ、接着剤が入り込むスペースを作ることが重要」
野口「最後に」
マツコ「またなんか出てきた」
野口「脱脂スプレーといって」
マツコ「油分を取るの?」
野口「そうです」
マツコ「これもジョイフル本田で売ってるの?」
野口「売ってます。これに関しては、アルコールとかでしっかり水拭きして」
マツコ「これは最悪なくてもよいのね」
野口「私は常に持ってるんですけども」
ナレーション「さらに接着剤をいらない紙の上などに出し、つまようじを使い片面に塗る。あとは接着し、およそ10分乾かせば完成」
野口「くっつけた物があるので、ぜひ見てください。ばっちりくっついてますね」
マツコ「新品じゃないの?」
野口「違いますよ。しっかり付いてます。なんでこれがオススメだったかっていう話なんですけど、見てもらったらわかるように、けっこう透明度が高いんですよ」
マツコ「ちょっとはみ出たとしてもわからないね。よくよく近くで見ないと。だからジョイフル本田はこれから接着剤コーナーよ横にヤスリと脱脂スプレー置かなきゃダメよね。じゃないとわからないわあたしたちだって」




~完~