マツコの知らない世界
'年間2400種のスイーツを食べ歩く女性'
平岩理緒(ヒライワリオ)さん(以下、平岩)
平岩「ご無沙汰してます」
マツコ「あら今日はいつになくエレガントで」
平岩「ありがとうございます」
マツコ「いいえ、どうぞお座りください」
平岩「失礼します」
マツコ「相変わらずすばらしい背筋の伸び方」
平岩「ご無沙汰しておりましたけれども、私は相変わらずお菓子は食べておりまして、食生活は変わっていないんですけれども」
マツコ「スタイルは維持されたままで、すばらしい。クリスマス関係なしに、最近食べたケーキでこれはすごかったなっていうのはなにかあります?」
平岩「おいしかったものですか?ありますよ」
マツコ「そういうのをなんかちょこちょこっと入れとくと、数字が伸びたりする」
平岩「最近渋谷にスクランブルスクエアというのがオープンして、そこに入っているフランスでとても有名な料理人で、アランデュカスさんというかたがいらっしゃるんですが」
マツコ「ああ、アランデュカスさん。アランデュカスさんがスイーツ店オープンしたの?」
平岩「チョコレートのお店をオープンしてるんです。渋谷スクランブルでしか食べられない特別なケーキがあるんですけども、それがすっごいおいしいんです」
マツコ「うわー、もうこれ言ったら次の日並ぶわよって言おうとしたら、もう並んでるわね」
平岩「はい、並んでますね」
マツコ「今日はクリスマスケーキ」
平岩「はい。今年は自分で電話したりネットで予約したりして9台予約してまして。あとお友達の家に行っていっしょに食べようねって言って、4台食べる予定があって」
マツコ「え?全部で13台?」
平岩「そうです。あと仕事でお菓子の講座とかでみなさんと食べたりするのも、それでたぶん5台くらいあるので、18台くらいは確保してある。ただですね、スイーツ業界もいろいろと激震というかですね、いろいろと大変な部分もありまして。今回私がやってきたのも、それについてみなさんに知っていただきたいというところもあって」
マツコ「なにが起きてるの?」
平岩「一番大変なのが、2019年クリスマスケーキ界を襲う最大の危機、イチゴの値段が高騰。今年が台風の影響とかもあって、東日本は被害を受けられた農家さんがいらっしゃいましたし、あとは日本の果物はとてもおいしいので、海外からもとちも人気で、こんな感じでイチゴの輸出」
マツコ「こんな『クローズアップ現代』みたいな番組になるの?」
平岩「普段の買ってるのに対して2倍は当たり前で、場合によっては3倍くらいの値段になると私も伺ってます。今日はそんなこともあって、イチゴを使ってないんだけれども、すごくおいしいクリスマスケーキをたくさんご紹介したいと思います」
マツコ「でも何が食べたいかっていったら、イチゴのショートケーキが食べたかったのよね」
《イチゴじゃなくても楽しめる!進化系クリスマスケーキ》
平岩「イチゴと張り合うような新食材というものが、実は今出てきております。ブーム到来、イチゴと主役の座を張り合う新食材」
マツコ「イチゴと張り合ってるのあります?」
阪急うめだ本店、日本橋高島屋
「HIBIKA」
もみの木
5400円
マツコ「イチゴと張り合うの?」
平岩「はい」
マツコ「そんなにすごいのあります?まあよく見るのは、栗?...違うね。これは違うね」
平岩「ではまず実物を見ていただこうかと思います」
(サンタがケーキを持ってくる)
サンタ「♪Joy to the world this cake has come」
マツコ「あれ?去年といっしょの方?やだー、また会えるとは思わなかった。やっぱりサンタさんって一人しかいないのね!今日どこから来たの?」
サンタ「From the North Pole of course」
マツコ「千駄木とか言ってほしかったね。そこはね、徹底してるわよね、やっぱりね」
平岩「こちらなんですけど、何を使ってるか?」
マツコ「ピスタチオ?」
平岩「おっしゃる通りです」
マツコ「なるほど」
平岩「さすがご覧になっておわかりになりましたね」
マツコ「そんなにピスタチオが今おりてきた?あたし最初ピスタチオと出会った時の衝撃ね。こんな味のものがあったのかまだ!っていうね。とうとうイチゴと張り合うまでにきた?」
平岩「ピスタチオ自体も高級食材なんですけど、このきれいな緑色がクリスマスカラーにもあてはまるっていうのもありますし」
マツコ「なるほど。そうね」
平岩「ここ何年かスイーツ業界では、ピスタチオのケーキってすごく人気があります。クリスマスは特に」
マツコ「大変だよね?あれ一個一個歯でやるわけじゃないでしょ?機械でやってるんでしょ?」
平岩「ぜひ召し上がってみてください」
マツコ「まずピスタチオだけいただこうかな」
平岩「いかがですか?」
マツコ「うまい。これは何が入ってるんだろう?」
平岩「召し上がってみてください」
マツコ「ラムレーズン?」
平岩「そうです」
マツコ「大人」
平岩「ラムレーズンにほんのりアールグレイの香りも付けていて、非常に複雑な」
マツコ「ラムレーズン大好きなの」
平岩「良かったです。マツコさん、飲み物があったほうがよいかなと思います。クリスマスケーキといっしょに召し上がっていただきたいのは、スパークリングワインとかシャンパーニュがいいかなと思うんですけど。紅茶を召し上がる方はあまりクセのないアッサムとか、それでもいいと思います。どちらがよろしいですか?」
マツコ「そりゃどっちかって言われたらそりゃあねえ。シュワシュワするほう」
平岩「お持ちいただくことにします。お願いします」
マツコ「だめよサンタさんがアルコール持ったら。ありがとう。今日はどこから来たんですか?」
サンタ「北極」
マツコ「そうよね、そうだよね。絶対そこはテコでも動かないわよね。乾杯しましょうか」
平岩「クリスマスに乾杯」
マツコ「メリークリスマス...なんて言ってみたわ」
平岩「シャンパン自体が酸味があるので、口の中の甘さをスッと切ってくれる感じがあります」
マツコ「超大人の味になる」
平岩「ピスタチオを使ったクリスマスケーキは、他にもタイプがあります」
マイスターシュトュックユーハイム エキュート限定
「クリスマスの輝き」
4320円
マツコ「まあー、おしゃれな」
平岩「『マイスターシュトュックユーハイム』というドイツ菓子系のお店です。そこで出している、品川のエキュートとかで買うことができます。実はこのケーキ、ユーハイムさんの昔出した職人のかたが、パティシエの世界大会で優勝したときのケーキをもとに、今回のクリスマスケーキに仕立てたんです。一見チョコレートケーキ風なんですけど中に実はピスタチオ。断面も緑と赤が見えてクリスマスカラーできれいですし」
マツコ「きれいだよね。クリスマスっぽい」
ナレーション「平岩さんいわく、値上がり中のイチゴに代わる新食材を取り入れたクリスマスケーキが、今年の狙い目。例えばこちら、『空いろエキュート品川』の『綾錦』」
平岩「これ実はですね、和菓子のクリスマスケーキなんです」
マツコ「これ和菓子なの?」
平岩「厳密に言うと和の素材を使った洋風のクリスマスケーキという感じなんです」
マツコ「やだ、これはマズいわけがないわよ。あんこと生クリームって。ご飯にのせたっておいしいんだから」
平岩「外側はルビーチョコレートというお菓子業界で注目されている、きれいな色のチョコレートなんです」
マツコ「そこだから洋のほうにいくのかね」
平岩「一見、まさかこんな断面とは思わない。切ってみると華やかな」
マツコ「これもクリスマスっぽい色合いだね」
平岩「他にもありまして、例えばこれ」
ハイアット・リージェンシー東京
「ホールメロン」
19440円
マツコ「ちょっとー。なにこの富裕層の戯言」
平岩「本物のメロンの中身をくり抜いて、その中にクリームとスポンジを段にして、メロンのホールを埋め込んでいるという」
マツコ「えー!?」
平岩「メロンって夏の果物のイメージありますけど、今こういう夏のメロンとか、例えばマンゴーとかパッションフルーツみたいなトロピカルフルーツをあえてクリスマスケーキに使うっていうのがトレンド」
マツコ「あとメロンはいいやつのメロンだったら、温室のやつが一年中あるもんね」
ナレーション「平岩さんが特にオススメする、夏のフルーツを使ったクリスマスケーキ。実は近年、ヨーロッパで流行しており、日本でも増えてきている注目ジャンルなのだ(『マンゴースイーツ専門店 おきぽたショップ』贅沢マンゴーホール)、(『キルフェボン』2色のブドウのタルト)。そして、でもやっぱりイチゴのクリスマスケーキが食べたい、というあなたに」
イチゴ高騰の救世主、進化系イチゴクリスマスケーキ
エキュート品川 パティスリーQBG
「ルージュノエル」
4350円
平岩「これ、イチゴのクリスマスケーキですけれども、イチゴを使ってないんです」
マツコ「はあ?」
平岩「何を使っているのかを当てていただこうかと」
マツコ「イチゴのケーキなのに、イチゴを使ってない?」
平岩「厳密に言うと、要は農家さんが作っているようなイチゴを使っていないという感じなんですが」
マツコ「野イチゴ?それはそれで採るの大変よね」
平岩「これも実物を見ていただこうかと思います。よろしくお願いします」
サンタ「あとで僕のソリにいっしょに乗る」
マツコ「えー、あたしどこに行くの?ソリに乗って」
サンタ「To my house」
マツコ「ああ、千駄木?千駄木じゃないか。行く行く」
平岩「さっそく召し上がっていただきたいと思います」
マツコ「イチゴ使ってないの?どこが一番わかりやすいですか?」
平岩「この真ん中へんを召し上がっていただけたら」
マツコ「この真ん中の層のあたり?」
平岩「はい」
マツコ「...なるほど」
平岩「味としては完全にイチゴの味」
マツコ「あれ、でもちょっと待って。ちょっとイチゴと違うな」
平岩「たぶん鋭いした舌をお持ちなので、普通のイチゴじゃないと思われたと思います」
マツコ「それが何ベリーだかよくわからない。違う。イチゴじゃない」
平岩「そうですね。種明かしをさせていただこうかと思います。実はこちらは、イチゴピューレを使ってる」
マツコ「じゃあイチゴなのね」
平岩「ただ、普通のイチゴっていうわけじゃなくてですね、ヨーロッパから輸入したイチゴのピューレを使っている。ということは、イチゴの値段が上がって大変だって左右されないっていうのがメリットなんです。また、味もヨーロッパのイチゴって、日本のイチゴとは種類が違っていて、より味が濃いんです」
マツコ「あと酸味が強くて、クランベリーとかラズベリーとか、あっちのテイストが入ってるね」
平岩「そうですね。生のイチゴは使わない」
マツコ「超イチゴ感がするかって言ったら違うんだけど、王道の味がするね」
平岩「このケーキもそうでしたけど、今回は駅ナカで買えるクリスマスケーキというのを」
マツコ「さっきの『エキュート』っておっしゃってましたよね」
平岩「そうです。というのもですね、駅ナカがスイーツで注目されてるっていうのがあって、乗り換えの途中で改札を出ずに買うことができて便利っていうのがあります。特に今年のクリスマスは平日のクリスマスなんですよね。24日も25日も平日」
マツコ「じゃあお父さんお母さんも仕事帰りでケーキ買うみたいな機会が多いのかな」
平岩「なのでなるべくみなさんが買いやすいようにということで、今回はそういうふうに選んでいます」
マツコ「そうやって意識してくださったのね。まあ。だからね、やっぱり一見そういうふうな方には見えないじゃない。いやいや、ほらなんか一見クールビューティーじゃない。そういう人に限って優しさがあるってことなのよ」
平岩「ありがとうございます」
マツコ「そういうことなのよ。ただ前髪をそろえてるわけじゃないんだっていう」
《イチゴ高騰のメリット アイデアがすごすぎるクリスマスケーキ》
平岩「お話したように、イチゴの値段が上がっているんですけれども、それが悪いことばかりじゃなくて、良いこともあるんです。どういうことかというのを話したいと思います。イチゴの高騰によってパティシエの高いアイデア力がいかされる。高いイチゴをむりやりいっぱい使うんじゃなくて、自分の持ってる技術を生かしてより魅力的なケーキを作る」
マツコ「そうよね、だからバリエーションは豊かになるよね、選択肢としては。でも迷っちゃわない?迷っちゃうよ」
平岩「なので私とかは何種類も注文しちゃうんですけどね」
マツコ「それは特殊ですからね」
平岩「あ、特殊ですか」
キャトーズ・ジュイエ エキュート大宮
「グレイス(神の恵)」
10000円
マツコ「グレイス。これはちょっといただけないわ」
平岩「飾っておきたいような」
マツコ「すごいわこれ」
平岩「もちろん上の飾りも全部食べられて、全部チョコレートでできてます。ハイヒールの中にはキャラメル味のバタークリームだったり、オレンジのピールとかいろいろ入っている。土台のタルトはピスタチオの中にグリオットと呼ばれるチェリーが入っているタルトです。このチョコレートから上の部分は割と日持ちがするので、食べてしまうのがもったいなかったらよけていただいて、飾っていただいて」
マツコ「このホワイトのクランチチョコみたいなやつからどかせられるのね。あたしさ、このゼリーが好きなのよ。これわかるかな?でもこれは取れない」(ドレンチェリー)
平岩「パティシエの方の技術が詰まっているので」
マツコ「ゼリーだけもらうわねやっぱり」
平岩「シェフが白鳥さんという方なんですが、フランスでも修行された方」
マツコ「これうまっ。これだけで売ってほしい。甘栗むいちゃいましたみたいにして売ってほしい。このクランチほら。ただのクランチじゃないのよ。中に得体の知れないものがいっぱい入っている。この緑のはピスタチオだね」
平岩「すごく良い音がします。おいしかったですか?」
マツコ「これうまい」
平岩「だから単なる土台かと思いきや、ちゃんとこういう細かいところにまでおいしく食べられる工夫をしてあって、パティシエのアイデアが詰まっている」
マツコ「ナチュラルローソンとかに置いてほしい」
「KI.RI.KA.BU タルトショコラ」
16200円
マツコ「これは食べない。これは腐るまで待つ。いやこれはだって木彫りの熊の横に置いたら絶対いいわよ。おしゃれだわ」
平岩「チョコレートのタルトなんです」
マツコ「うわー、16000円なの?」
平岩「はい、これ実は三部作になっておりまして、他にもあるんです」
マツコ「16200円×3?」
平岩「他にバリエーションがあるんです」
マツコ「おしゃれクリスマスだね」
平岩「開けさせていただきます」
「KI.RI.KA.BU フォレノワール」
12960円
マツコ「三部作でそんなに遠くないのがすごいわね。すごいわねこれ。でかっ」
「MA.RU.TA 2019 チョコレートケーキ」
45360円
マツコ「あたしが中野新橋に住んでたころの家賃よ。ちょっと!なにこれ!」
平岩「周りが木箱のようになってるのはチョコレートです。中にキャンプファイヤーのごとく組み立てられてますけど、丸太型の筒状のものが15本」
マツコ「すごい。こんなの初めて見た。45000円のケーキ」
平岩「このすごいケーキを作られたのは、恵比寿にあるウェスティンホテル東京。やっぱりすごく手間のかかるケーキなので、それぞれ10台限定、10台限定、5台限定なんです。このチョコレートケーキはグリーンのケーキなのでピスタチオ」
マツコ「おもしろい。ピスタチオ」
平岩「それを薄いチョコレートで巻いた感じになってますね。いかがですか?」
マツコ「おいしいね。素材の味系な」
平岩「シンプルにピスタチオとチョコレートも相性良いですから」
マツコ「これうまい。子どもがいる家でも、これは子どもに食わす物ではないわよ」
平岩「大人用ですね」
マツコ「大人用にしなさい。これダメ。こんなのを子どものうちから食べさせちゃダメよ」
《クリスマスケーキ一番の狙い目 ブッシュ・ド・ノエル》
平岩「こうやって3つご紹介してきたんですけれども、このシリーズ実は共通のカテゴリーなんですけども。何かおわかりになりますか?」
マツコ「共通って言われると、もう森しか思い浮かばない」
平岩「そうですね。森とか木とかなんですけども。パティシエのアイデアが炸裂した今年の狙い目のクリスマスケーキとして、ブッシュ・ド・ノエルというものを挙げたいと思います。これまさに、ブッシュ・ド・ノエルの超進化版だと思うんです」
マツコ「相当な進化版よね」
平岩「パティシエのアイデアと技術の詰まったブッシュ・ド・ノエル。今からでも間に合うものをご紹介したいと思います」
奇跡の調和を生み出す科学反応
京王プラザホテル
「ブッシュ・ド・ノエル」
5200円
平岩「さっそく持ってきていただこうと思います。お願いします」
サンタ「ねぇねぇマツコさん、今年のプレゼント決まったんですか?」
マツコ「誰にあげるプレゼント?」
サンタ「From me to you」
マツコ「ああそういうこと?じゃああなたの人生をちょうだい」
サンタ「じんせい?」
マツコ「人生わかる?」
サンタ「Tell me」
マツコ「人生よ。Life」
サンタ「Off course long long life」
マツコ「噛み合ってないねー。キスでごまかすタイプね」
平岩「これですね、実はケーキの左と右とそれぞれから食べていただきたいケーキなんです」
マツコ「かわいい」
平岩「全然違う傾向の味を2種類ドッキングさせていて」
マツコ「どっちからがいい?」
平岩「ピンクのほうからがいいと思います」
マツコ「これはさっきと真逆でね、大人も楽しめるけど、お子さんがいる家庭でちょっと奮発して買っていただきたいやつだね。かわいいしね」
平岩「このピンクの部分は、イチゴとラズベリーを合わせたムースになっていて、けっこういろんな層が縦に入っている」
マツコ「こっちは何?」
平岩「こっちもぜひ召し上がってみてください」
マツコ「洋梨?」
平岩「そうです。今召し上がった部分は洋梨のジュレの部分です。ちょっと大人っぽいですよね」
マツコ「酸味とかがあるわけじゃないんだけど、大人っぽい。おいしいね」
平岩「どう作っているかというと、シェフがそれぞれのブッシュ・ド・ノエルを作って、半分ずつ合わせている。それをお客様から継ぎ目がわからないように、ガナッシュのグリームを外側から塗る。組み合わせも甘酸っぱい味と、甘みの味。対極の味をひとつにしてるっていうのも、いろんな好みの人も楽しめるということで考え抜かれた組み合わせです」
マツコ「たまたま継ぎ目のところを中心に切った人は混乱するだろうね」
常識を覆す、奇跡の食感
パティスリーノリエット(下高井戸)
「キール・ロワイヤル」
4320円
マツコ「京王プラザから京王線ね。いい流れです」
平岩「お願いします」
マツコ「これは大人っぽい感じね」
平岩「名前がね」
マツコ「サンタがもうネタ尽きたのかしら。2年連続はきついよ。...謎の歌でごまかした。でも大人っぽいって言ったけど、見た目はものすごいかわいらしいね」
平岩「かわいらしいですよね、ぜひこの真ん中のピンク色の部分まで合わせて召し上がっていただきたい」
マツコ「これ好き」
平岩「すごく食感がフワフワな感じがしますでしょう?」
マツコ「全体的にフワッとしてるし、ものすごい甘いんだけど、でもものすごい芯が通ってる感じの」
平岩「これなにがすごいかと言うと、一般的なブッシュ・ド・ノエルって、もともとはロールケーキなんです。バタークリーム巻いてたりとかデコレーションしてたりとかするんです。ここ最近のブッシュ・ド・ノエルっていうのは、全体がムースでできていて、型があって、その中に流して固めてできあがりっていうものが比較的多いんです。でもノリエットさんは、ムースの中に、ムースを巻いたケーキを入れているっていう二重構造になっているんです。白い部分がシャンパンのムースで、中のピンクの部分がカシスのムース。ムースを巻くのってけっこう難しくて、普通のクリームよりも含まれている空気の量も多いので、あんまりギュウギュウに巻いちゃうと、ムースの食感がつぶれちゃう。このあたりが職人技なんです」
マツコ「うちの母は家でケーキを焼く母ではなかったんですけど、お母さんが作ったみたいな味がするね。下高井戸にこんな店あったか。明大前までは来なかったな噂が。明大前までは住んでたんだけど」
平岩「今回マツコさんにおみやげをご用意しました。マツコさんにぴったりなものをということで、選んできました」
マツコ「あたしにぴったりなもの?」
ルコント 渋谷スクランブルスクエア1階
「ピュシェット・ド・ノエル」
平岩「これ実はブッシュ・ド・ノエルなんですけれども、ひとりで食べられる」
マツコ「最後に辛辣になったわね。もっとなんかファンタジーな方向性で考えちゃったじゃないのよ」
平岩「2種類の味をご用意しました。とってもかわいいですし、長さが7センチメートルで食べきりサイズ」
マツコ「お一人様用の?」
平岩「今すごく増えていて、特に今年は平日クリスマスっていうのもあって、ひとりサイズのクリスマスケーキは例年よりもたくさん出てるんです」
マツコ「でもひとりブッシュ・ド・ノエルはちょっと。ひとりケーキよりもハードルが相当高いわよ」
平岩「本日はいろいろと紹介させていただきましたけれども、いかがでしたか?」
マツコ「18台はあたし無理ですけど、ちょっとまあ、4~5台は今年チャレンジしてみようかな。25日の夜が楽しみになってきました」
~完~