2019/07/30放送

マツコの知らない世界

 

'乗り換え検索サービス「駅すぱあと」の中の人 乗換BIG4'

三上雄平(ミカミユウヘイ)さん(以下、三上)

鈴木省吾(スズキショウゴ)さん(以下、鈴木)

廣戸晶(ヒロトショウ)さん(以下、廣戸)

 



 

マツコ「なんでよBIG4じゃないじゃないのよ」

三上「今日は3人で来ました。スケジュールが合わなかったんですよ」

マツコ「なんだろう安心する。こういう人形を買ったみたい。家に置きたい。どうしたの一人?」

三上「夏目というものがおりまして」

(仕事のため欠席・夏目雄介さん)

マツコ「あれ、一人だけ悪いことをしてそう。急にキャラ違うんだけどどういうことこれ?あとあたし特に廣戸さんがハマってます。廣戸さんおいくつなの?」

廣戸「32です」

マツコ「ちょっとヒゲの濃い小学生みたい。いいな。かわいいね。いじめたくなっちゃう。みんなだいたい同年代なんだ」

三上「私和歌山県出身で、趣味が秘境巡りをやってるんです」

マツコ「ああ、最近よくやってるよねテレビでね」

三上「人がいない駅とかですね。北海道の宗谷本線、糠南駅っていうところなんですけども、待合室が物置なんですよ」

マツコ「ここに降りて何をしてるの?」

三上「何もないのを堪能してる」

マツコ「次の電車までまたえらい時間あるでしょ。何もないなって思ってんの?」

三上「とか思いながら駅周辺を歩いて」

マツコ「駅周辺だって何もないじゃない」

鈴木「私の主な仕事は、運賃のプログラムとかデータの作成をやってます」

マツコ「どっちかっていうと鉄道好きというよりか」

鈴木「あ、でも鉄道も好きですよ」

マツコ「鉄道は何が好きなの?」

廣戸「JR全線乗ったりとかしてます」

マツコ「仕事にしちゃうと楽しくなくなってこない?」

鈴木「割と仕事と趣味がだんだん融合してきたといいますか」

マツコ「あたし女装全然楽しくない。ホントうらやましいな」

廣戸「私は神奈川県出身です。ダイヤ研究ということで、自分で時刻表作るのとかが好きで」

マツコ「自分で時刻表を作る?」

廣戸「架空の場所なんですけど」

マツコ「もういったい何を見たらいいのかがわからないですけど」

廣戸「架空の私鉄の通勤ラッシュ時間帯の時刻表です」

マツコ「ひろひろ温泉とかひろひろ大社とかひろひろ新田とかある。これひろひろっていうのはもしかして廣戸のひろ?」

廣戸「そうですね。こういうありえない名前つけとけば」

マツコ「かわいい」

廣戸「ひろひろ団地からは地下鉄に直通の列車があるみたいな。中目黒的な感じ」

マツコ「じゃあ鉄道会社勤めればよかったじゃない」

廣戸「いや、でもこのくらいがちょうどいい距離感」

マツコ「ちょうどいい距離感。ひろひろ団地くらいでいいいのよ」

廣戸「われわれの好きな乗り換え駅というのを紹介したいと思います」

マツコ「われわれの好きな乗り換え駅?大丈夫か、ゴールデンで。大丈夫だな?これ」

 

・阪神 尼崎駅

・近鉄 大和西大寺駅

・JR 備後落合駅

 

マツコ「またこの馴染みのない。でも尼崎はね。大阪のかたが」

三上「乗り換えの方法が特殊なんですよ。直通特急が阪神梅田駅に着いたところの向かい側に普通列車があって」

マツコ「えー!なにこれ!」

三上「人の家の中を通りぬける感じ。向かい側にさらに遠くのホームまで行けちゃうという。簡単に乗り換えられる。阪尼の通り抜けと言うんです」

マツコ「おもしろい。だから階段使わなくて済むんだ。便利!これはやるべきよどこも」

鈴木「大和西大寺駅は、京都方面、大阪方面、奈良方面、橿原方面、4方向に分岐する駅です。特急も普通列車もいろんな方向に、あっちこっち入り乱れるようなそういう巨大な駅になってるんです」

廣戸「備後落合駅は広島の山奥です。本数の少なさが、各方面1日3~5本くらい。3路線の列車が一斉に止まる瞬間というものがあります。2時半前後の数分しかないという瞬間」

三上「奇跡の瞬間」

マツコ「あの時間帯であの辺ウロウロしてるのは鉄ちゃんしかいないよね」

三上「マニアのラッシュアワーですね」

マツコ「あれっ、すごい人いるじゃん。鉄ちゃんいなかったら、一日の利用客5人くらいだろ」

鈴木「そんなもんです」

マツコ「だよね。すごいよ。これみんな鉄ちゃんだろ。鉄ちゃんもなんかよくわからない人最近多いよね。女の子とかね。おまえらは貫けよ。晶ちゃんは絶対チェックのシャツ着ろよ。晶ちゃんに日本の鉄ちゃんの未来がかかっている」

廣戸「はい。さて…」

マツコ「さてって言われちゃった。晶ちゃん全然ノッてくれないわ」

廣戸「いやいや。他にもいろいろ好きな駅あるんですけど、3人共通でここが好きだなっていう駅がありまして。蒲田要塞っていうものがありまして」

マツコ「京急蒲田。昔、箱根駅伝で止めてたところだよね。すごいカーブでさ。あれで大東文化大学がよく損してた。うわ、変な駅」

鈴木「見た目で要塞といわれてるところですね。上下2層になってる。羽田空港への分岐があって、高速道路みたいに蒲田ジャンクションと呼ばれたりするようなところですね」

ナレーション「1時間でおよそ20本。多くの列車が行き交う羽田空港の玄関口、京急蒲田駅。9年前に駅を高架化し、京急本線は2階に上りホーム、3階に下りホームという構造に。要塞のようなこの形が、乗り換えBIG4のお気に入りポイント」

廣戸「2階と3階で、上下が同じ構造」

マツコ「京成の青砥駅みたいな。これあたし晶ちゃんには聞かれたくないんだけれど、なんで青砥を知っているかというとね、昔×××がいたの。晶ちゃん聞いちゃダメよ!」

廣戸「京急蒲田ならではの場所がありまして、2番線と5番線が切欠きホームになっている。普通列車がこの切欠きの部分にはいってきて、あとから快速とか特急がメインの部分に入ってくる」

マツコ「だからあんな長いんだ」

廣戸「そうですね。ここで長距離の移動を乗り換えでするっていう人もいる」

マツコ「へぇ、すごいおもしろい。北綾瀬のところと一緒だ。綾瀬からゼロ番線ね。これなんであたし知ってると思う?晶ちゃんちょっと耳ふさいで。北綾瀬にも×××がいました」

 

 

《乗換案内には出ない!巨大駅のマル秘ルート》

 

 

廣戸「次のコーナーいきたいと思います。早いだけが良い乗り換えじゃない。乗り換えの楽しみ方教えます。乗り換えにもいろんな楽しみがありますけど、途中にある駅ナカのお店寄ったりとか」

マツコ「まあね。最近なんかすごいんでしょ、地下鉄とかも」

廣戸「あとはどう乗り換えれば、意外と早く行けるかというものを見つけるとか。早速1つ目いきたいと思います。攻略するゾクゾク感を味わえ!渋谷ダンジョン」

マツコ「渋谷、最近あたしこれちょっとお恥ずかしい話ですけど、東横線のホームが地下になってから行ってない」

三上「結構ブランクありますね」

ナレーション「JRから私鉄、地下鉄まで全9路線が交差する渋谷駅。2013年、東急東横線が地下になったことでより複雑な駅に」

鈴木「一番下が副都心線と東横線のホームですね。地下5階くらいになってます」

廣戸「東横線とか副都心線から、地上にある銀座線とか井の頭線に乗り換えるのすごい今たいへんですね」

マツコ「まぁそうだよ。ただでさえ銀座線ってめんどくさかったもんね」

廣戸「今遠い乗り換えは、東急東横線(地下5階)から京王井の頭線(地上2階)」

マツコ「これもめんどくさくなったよね。そういやそうよね」

廣戸「普通に行こうとすると、新しい東横線のホームからまずはエスカレーターで上ります。とりあえず地上に。渋谷駅の東口」

鈴木「ここに来るまでにもう5分かかってる」

廣戸「ハチ公前のところ抜けて、さらに信号を一つわたって、マークシティの下に出る」

マツコ「いっぺん外に出なきゃいけないの?」

廣戸「そうですね。井の頭線改札まで10分ですね」

マツコ「10分もかかるの!?じゃあもう渋谷駅って名前やめろ!ほんとに10分もかかるの?」

廣戸「歩くと10分はかかりますね。これを少しでも早く行く方法があればということで。東横線のホームでもう一度スタートします。地下4階の時点で東横線改札方面の右に曲がらず、あえて半蔵門線のホームのほうに向かいます。そうしますと、半蔵門線と田園都市線のホームに出まして、このまま直進していくと上にあがるエスカレータがあるのでのぼって前の改札を出ます。少し進んだところにエスカレーターがあるので井の頭線方面へあがります。左のほう行って上がっていくともうマークシティの下」

マツコ「でも外にいっぺん出るんだね」

廣戸「ここに来ないと行けない。このルートだと6分くらいで行ける」

三上「だいたい半分くらいになるのかなって感じですね」

マツコ「井の頭線のホームも移動させない?ちょっとこっちに持ってきてやりゃいいじゃないね。なんであんな仲間はずれにするのよ井の頭線だけ」

廣戸「こういうでかい所の乗り換えを探すのもゾクゾクするなっていう」

三上「攻略する楽しみなんです」

マツコ「じゃああれもう地下に降りちゃったのは不便っちゃ不便だけど、全部完成したときにはけっこう使いやすくなるのかね?今銀座線も大工事してるよね。あそこよく下を車で通るけど」

鈴木「年末年始に6日連続で運休になるんですね。銀座線」

マツコ「えっ、止まるの?6日間」(2019年の話)

鈴木「止まります。一気にホームが移動するっていう」

マツコ「ホーム移動してるの?」

三上「そうです。道路上に出てくるわけですね」

ナレーション「さらに11月には、駅の真上に渋谷スクランブルスクエアの東棟が開業。これによって、地下の東横線や副都心線から山手線などへより乗り換えやすくなるんです」



廣戸「京葉線がちょっと離れている東京駅」

マツコ「これはもうね、東京駅で乗り換えるやつが悪いんですよ。東京駅で乗り換えるものじゃないからね、京葉線っていうものは。新木場とかで乗り換えるものよ」

ナレーション「東京ディズニーランドの最寄り駅、舞浜などがあるJR京葉線。そんな京葉線のホームは、東京駅の中心地から南に数百メートル離れている」

鈴木「普通に行った場合。東京駅の中央通路、ここをまっすぐ進みまして八重洲の方向に向かいます。新幹線の乗換口の横を通っていきます。さらに進んでいきますと、京葉線の乗り換え通路、京葉ストリートと呼ばれてますがこれがまた長いんです」

マツコ「永遠です」

鈴木「一回下に降りて、動く歩道が3本くらい連なってます」

三上「空港かってくらいあるね」

マツコ「誰も普通のほう歩いてないもんね」

鈴木「さらに地下に入ります。やっと京葉線の東京駅に到着します。ここからさらに長いエスカレーターを降りまして、階段を降りて、やっと京葉線のホーム。ここまで10分」

マツコ「本当は新幹線の駅になる予定だったんだよね。成田新幹線。あれ有楽町駅から乗り換えられるように何でしないの?」

鈴木「それが今回のテーマで。実はできるんです」

マツコ「えっ?できるの?これ朗報じゃない?」

鈴木「有楽町駅京橋口という北側の出口です。ここからですと、目の前が東京国際フォーラム」

マツコ「映ってないけど、こっちの横がビックカメラだよね」

鈴木「そうです。ここの中を通り抜けていきますと、京葉地下入り口というものがありまして」

マツコ「超近い!まじか!」

鈴木「そうしますと目の前が京葉線の改札につながる。ここ通ってエスカレーター降りて、もうひとつ階段を降りるとホームに着きます」

三上「ここまでだいたい5分以内で行けることになります」

マツコ「これでもさ、いっぺん出たことになっちゃわない?切符は」

鈴木「普通はなるんですけど、特例がありまして。有楽町駅の窓口に行きます。駅員さんに乗り換えたいですと申告すると、紙をもらえるんです。乗り換え表みたいな。東京駅の改札でそれを提出すると乗り換えられる」

マツコ「ほー。新橋とか行くとき楽だよね?こっちのほうが」

鈴木「新橋・品川方向行くときだけの限定なんですけれども」

マツコ「あ、秋葉原とか行くときは、あれやっちゃいけないんだ」

ナレーション「つまり、品川や目黒など、山手線の南側から東京ディズニーランドへ向かうかたは有楽町から京葉線に乗り換えるのがオススメです」

マツコ「でも便利だ。全然距離違うわねやっぱり」



三上「銀座線の浅草駅。到着ホームが1番線か2番線か、乗る列車によって違うという」

マツコ「それってなに?決まってないの?」

鈴木「だいたい交互に」

マツコ「1番線に着くのと2番線に着くのとで、そんなに運命が変わってくるの?」

鈴木「けっこう、あそこだけは変わってきます」

三上「例えば1番線に着いたほうが、都営線に乗り換えるのが近い」

マツコ「2番線だと、またいでいかないといけないとかになるんだ」

三上「しかも2番線のほうは浅草寺とかの出口に直接つながっている。これは覚え方があるんです。某カステラ屋さんのテーマソングにのせて、♪都営は1番お寺は2番、っていう感じで覚えていただけると」

マツコ「そこだけしかないの?けっこう残り余ってたんだけれど。そこだけね。でもさ、自分が乗っている電車が1番線に着くのか2番線に着くのかわからない」

三上「あらかじめわかるんです。列車の行き先が横に表示されている」

マツコ「まじか!知らなかった。...ていうかなにこの色。銀座線って今こんなかわいい色になってるの?ファンシー」

三上「最近入った。黄色一色ですね」

マツコ「昔の銀座線だ。懐かしい。トンネルの中で電気消えてた時代の銀座線ね。知らないだろうお前ら若いやつら。昔銀座線と丸ノ内線は電気消えてたんだぞ駅の前で。いったん真っ暗になるんだからな。考えられないだろう。懐かしい」

三上「いい時代でしたね」

マツコ「いい時代だったね。...お前ら知らないだろ!見た目で同年代かと思っちゃった。15年くらい下だろ」



《乗り換えを楽しむ!夏の鉄道旅行》



廣戸「新幹線よりも安くて楽しい、夏の軽井沢旅行」

三上「世の中もう夏休みなんですよ」

マツコ「笑、そうなのね。ありがとう、教えてくれて。じゃあ軽井沢やっとこう」

三上「乗り換えを楽しみながら、軽井沢行ってみようっていう企画」

マツコ「でも軽井沢なんて新幹線で行かなかったら、線路切れてるじゃないのよ」

廣戸「そうですね。われわれが考えてみた経路がこちらです。池袋出発なんです。西武線の特急ちちぶに乗ります」

マツコ「ええー?どうやって行くの?」

三上「ちちぶ号ですね」

マツコ「これ映されても西武鉄道喜ばないでしょうね」

廣戸「7時半発だとこれなんです」

マツコ「すごいのが出たよね、宇宙船みたいなね」

鈴木「ラビューという新型特急が出てます」

マツコ「すごいかたが造ったのよ。プリツカー賞取った。SANAAっていうとこの女性の建築家がやった(妹島和世氏がデザイン)」

廣戸「秩父に着いてからどうするか。御花畑駅から寄居駅まで秩父鉄道で行きます」

鈴木「ここは長瀞とか通りますので」

マツコ「ここはいい所よね。景勝地よね」

鈴木「景勝地と眺めを見ながら行くのも楽しいかなと」

マツコ「橋渡るときとかきれいよね。このままだと高崎まで出るんでしょ」

廣戸「その通り。寄居駅から乗るものがあります。八高線ですね」

マツコ「最後結局新幹線乗るんじゃねえかよ!」

三上「こちらディーゼルカーですね」

マツコ「八王子の八に高崎の高で八高線だからね。こんないいかげんな付け方の電車ないわよ」

鈴木「こういう田舎の風景を見ながら」

マツコ「言葉選んだわね。風光明媚とまではいかないんだよ八高線って。ただの田舎を走ってるってだけだから」

廣戸「そんな高崎から新幹線を使えば、お昼前には軽井沢に着ける」

マツコ「ずいぶん時間かかったわね」

廣戸「新幹線で東京から一本で行くと5390円だが、このルートで行くと5310円。80円も安く軽井沢に行けるという」

マツコ「まあまあこれだけ乗ってね。ぺろぺろって一時間くらいで着いちゃうところをね。秩父の景色も見れてね」

三上「お得な感じしますよね。心が洗われます」

マツコ「洗われますよ。そうですよ。全員このルートで行くべきですよ。慌てて行ってどうするんだ軽井沢に」

 

 

 

 

 

 

 ~完~