2019/07/23放送
マツコの知らない世界

スタッフ「バナナジュース飲みます?」
マツコ「あんまり飲まないわね」
スタッフ「バナナは食べます?」
マツコ「あんまり食べない。あたしは健康的な生活とは皆無の生活をしてる。フルーツはそんなにとらない。ある一定の周期で狂ったようにブドウを食いまくる」

'バナナジュースで朝の世界に戻れた女性'
野田枝里(ノダエリ)さん(以下、野田)





野田「マツコさんに提案したいことがあります。朝バナナジュースを飲んで、マツコさんも朝方人間になりませんか?」
マツコ「なりません!」
野田「なりましょう」
マツコ「なりません!」
野田「なりましょう」
マツコ「なりません!いやです」
野田「朝に飲んでほしい理由があるので、これを聞いたら考え直してくれるかもしれないです。バナナはエネルギーに早く変わる、肌ツヤがよくなる、幸せホルモンの材料になる」
マツコ「エネルギーはそんなにいらない。なんですか、その幸せホルモンの材料って?」
野田「バナナには、トリプトファンというものが入っています。トリプトファンがセロトニンに変わる。そのセロトニンっていうものが精神を安定させてくれる成分ですので、リラックス効果がある。一日中ハッピーで過ごせます。なので朝飲んだほうが」
マツコ「いやいや、そんなんじゃ難しいこともあるよ。本当?本当にハッピーでいられるの?」
野田「ハッピーでいられます」
マツコ「さっき聞いたら、あたしのメイクさんとかドライバーさんとかみんな朝バナナなんだって。だから今みんなバナナとってるんだね」
野田「バナナは日本人が食べてる果物の中で第1位です。リンゴとかミカンとかじゃないんです」
マツコ「ミカンじゃないの?みんなバカみたいにミカン食べてたじゃない。バナナになったの?」
野田「バナナが1位なんですよ」


《お水の生活から激変!バナナジュースに人生を捧げる女》


野田「自己紹介をさせていただきます。出身は岐阜県です」
マツコ「岐阜のどちらですか?」
野田「岐阜市の隣にある笠松町。笠松競馬場の」
マツコ「あぁ、オグリキャップ」
野田「え、ご存知です?」
マツコ「あんたよりオグリキャップ世代だから」
野田「岐阜で飲み屋をやってたんです。キャバクラやったり、ホステスやったり」
マツコ「このときにバナナジュースと出会ったの?」
野田「出会いました。六本木でいつもシメに飲むバナナジュースがあって、酔いざましになるので心と体を癒されバナナジュースのとりこになった」
マツコ「それで夜の仕事をやめちゃったの?」
野田「やめましたね。たまたまミキサーもらったんですけど、そのミキサーで毎日作り出しました」
マツコ「六本木時代に飲んでたやつに近づけようと」
野田「バナナジュースの研究に研究を重ねて、究極のバナナジュースが完成した。夜の世界で貯めたお金で、5坪のバナナジュース専門店をオープンしました。こちらをどうぞ」
マツコ「ありがとう。お店だとこれが一番スタンダードなやつね」
野田「当時はこれしか売ってなかったです」
マツコ「これ一択で?よく成功したわね。...ストローもっと太くしたほうがよくない?これジュースがはいってこないわよ」
野田「どうですか?」
マツコ「飲んでないわよ!...ああ、確かに今まで飲んだバナナジュースとは違うわね。なんかもうバナナだね。ミルク感もそんなに濃くない。もうバナナ。おいしい」
野田「バナナの甘さには理由があって、私のバナナ部屋があるんですよ」
マツコ「ん?」
野田「大事な場所です。ここでバナナをおいしくしてます。6000本くらい保管してます」
マツコ「いいタイミングまでここで待つのね」
野田「そうです。緑の状態で輸入されてくるので、この状態でうちは仕入れて、私好みの味にするために自分で色をつけてます」
ナレーション「ちなみに、最適な味に熟すまでおよそ一週間。濃厚な味を出すためには、細かな温度調整も欠かせないという」
野田「だいたい14~20度くらいに」
マツコ「そんななんだ?あんまり暖かくないんだ?」
野田「そのほうがギュッと甘味がつまる」
マツコ「バナナってもともと暖かいところだよね」
野田「なので、冷蔵庫に入れちゃうとダメです。低温障害を起こしちゃって、ストップしちゃうので」
マツコ「できるだけ日の当たらない、ちょっと涼しいところに置いておかないと、おいしくならないんだ」
野田「触ったり、あと匂いとか汗かいてたり、スイートスポットが出てる具合を全部見ながら、温度を上げたり下げたり調節してます。今だ!っていうときに皮をむかないと、2~3時間で味が変わってしまう。だから大急ぎでむかないといけない」
ナレーション「なんと最高な味が保たれるのはわずか3時間。そのタイミングが訪れると、深夜であろうと皮をむき冷凍保存しなければならない。ちなみに氷をいれると味がうすくなるため、冷凍したバナナをそのまま使うことで濃厚な味になるという。野田さんはこの作業を3年間、毎日休まず続けているのだ」
野田「バナナ部屋も、かなり電気代がかかる。ずっとエアコンつけてるのと、ずっと冷凍庫もかなりの量があるので、電気代は月6万円くらい」
マツコ「バナナジュース売ってるだけでやっていけんの?」
野田「けっこうお金かけちゃってますね」
マツコ「これ一杯いくら?」
野田「450円です」
マツコ「みなさんちょっとお高めだなって思ってらっしゃるかた、そういう事情があるから。ただバナナ買ってきて牛乳と混ぜてるわけじゃないのよ。たいへんなのよ」


《組み合わせは無限大!朝に飲みたい絶品バナナジュース》


ナレーション「今女性に人気なのがカラフルな映えるバナナジュース。実はバナナジュースはさまざまな食材と相性抜群で、組み合わせは無限大。こちらは『sonna banana』のドラゴンフルーツをトッピングしたバナナジュース。ドラゴンフルーツの酸味が加わり、すっきり飲めるのが特徴。そして『CRAMS BANANA』の抹茶をトッピングしたバナナジュースは、デザート感覚で楽しめると若い女性に大人気。さらにコーヒーの苦味とバナナの甘みが絶妙にマッチした『ミバショウ』のコーヒーゼリーバナナジュース。さらに同じく『ミバショウ』フルーツグラノーラが入ったバナナジュースは、朝ご飯代わりに飲む女性が多いという。野田さんオススメの、朝に飲むべきトッピングバナナジュースをご紹介」
マツコ「全部おいしそう。黒ごまなんてなんの問題もないわよ」
野田「黒ごまはセサミンが肝臓に効くので二日酔いにいいです」
マツコ「ストロー太くしたら?お客さんすごく吸い込んでると思うよ」
野田「アーモンドは一番好きです。美肌効果がある」
マツコ「一番好きかもしれないけど、一番吸い込めない。...ああ、おいしい。次、これ楽しみなんですけど」
野田「甘酒。便秘解消にいいです。バナナだけでもどっさり出るんですけど、甘酒でさらにお通じが良くなります」
マツコ「ああうまい」
野田「深みが出ますよね、ケンカしてない感じ」
マツコ「甘酒って言われないとわかんないくらいだね。めっちゃおいしいバナナのジュースって感じ。これうまい!あたし甘酒だな。ちょっといやなのは次。ショウガとバナナでしょ?」
野田「ショウガは冷え症に効くので、エアコンがガンガンきくオフィスに行く前に、ぜひ朝とっていただきたい。体温まるので」
マツコ「あたしはこれダメ。女の子はたぶんこれ好きよね」
野田「好きです。ダブルトッピングするかたもいます。ココアとジンジャーにしたり。いろんな組み合わせができる」
マツコ「それはもう異常者よ」
野田「はい、上級者ですね。トッピングのバナナジュースもおいしいのですが、朝にぜひ飲んでいただきたいバナナジュース、他にもあるのでご紹介します」

・プレミアムバナナジュース
(ミバショウ)

野田「ミバショウさんっていう、バナナジュース専門店がありまして」
マツコ「バナナジュース専門店って、今そんなにあるの?」
野田「増えているんです。都内では3店舗」
マツコ「少ないな。3店舗の中の1店舗でしょ?仲良くやってね」
野田「バナナ同盟を作りたいなって思ってるんで。朝バナナを飲むべき理由はこちらです。激甘バナナ使用で脳を活性化。ミバショウさんは、完熟王ゴールドプレミアムを100パーセントぜいたくに使ってますので、甘みがグッと。飲んでみてください」
マツコ「ストローが飲みやすい。うん、やっぱりお店ごとに違うわね。全然違う、おたくのと」
野田「バナナで味が変わるので」
マツコ「野田ちゃんのやつ、お店なんて名前だっけ?」
野田「『そんなバナナ』」
マツコ「...」
野田「ホントです」
マツコ「ホントだからヤバいんじゃんか。ひどい名前だな。なんでそんな名前つけたんだよ?」
野田「3秒で決めちゃいました」
マツコ「もうちょっと考えろ!『sonna banana』のほうがドロッとしてて、でも味はあっさり。さっぱり飲める感じね。『ミバショウ』はさらっとしてるけど味が甘い。ちよっと甘みが強い感じ。好みが分かれると思う。でもストローはミバショウがいい」


《バナナの味は産地で違う!家で簡単に作れるバナナジュース》


野田「お店に行くのが面倒だと。マツコさんみたいに」
マツコ「そうね。絶対行かないわよね」
野田「ご家庭でも作っていただきたいんですけど、その際の注意点があります。日本で食べられるバナナはほぼ一種類。しかし、一種類でもバナナの味は違う」
マツコ「どういうこと?一種類なの?」
野田「例えば太さが違ったりわ長さが違ったりするじゃないですか。同じキャベンディッシュっていう品種なんです」
マツコ「え!栽培法とかで変わるの?」
野田「そうなんです。産地とか標高の高さとかで変わるんです。なのでぜひみなさん自分の好きな味を見つけていただきたいと思って。バナナの味をぜひ飲み比べしてみてください。こちら、産地も違います。山の高さも違います」
マツコ「今聞くのはエクアドルのやつ。それ立派よね。昔はバナナっていったらフィリピンか台湾」
野田「よくご存知で。台湾が日本のバナナの歴史では一番」
マツコ「最近エクアドル聞くよね」
野田「そうなんです。エクアドルも品質が高品質。台風の影響がないので」
マツコ「なるほど。フィリピンは台風多いからね」
野田「安定していて需要が高まったという感じですね」

・フィリピン産高地栽培

野田「標高が高いところにあるので、寒暖差が激しく甘みがギュッと」
マツコ「甘い。バナナジュースおいしくなってきた」

・フィリピン産低地栽培

野田「寒暖差がそんなにないんですけど、違いわかります?」
マツコ「あっさり。甘さは少ないけど、ちょっと野菜感というか。あたしこれぐらいが好きかもしれない」

・エクアドル産低地栽培

野田「エクアドルは何が特殊かっていうと、低地栽培なんですけど、しっかりと甘みとバナナ感が出ている。寒暖差が激しいです。南極の海流が来て寒いのと日中の暑さでここまで甘くなります」
マツコ「迷ってきた」
野田「早く決着つけてください」
マツコ「ちょっと待って」
野田「今どれとどれで迷ってますか?」
マツコ「全部」
野田「迷うのもわかります。時間が経つと味が変わるんです」
マツコ「変わってくるのよ。何これ?全然味変わってきた」
野田「どうです?」
マツコ「あたしこれが好き。低地フィリピン」
野田「朝型人間になりましょう」
マツコ「どういう意味?低地フィリピンだと朝型なの?」
野田「けっこうスーパーなんかで簡単に手に入る」
マツコ「簡単な人間だったのかあたしは!でもこれ日本で一番手に入りやすいやつなのね。舌が貧乏よねあたしって。いっつもそうね」
野田「家庭でおいしい朝バナナジュースを作るコツ。①バナナは前日の寝る前に冷凍庫へ」
マツコ「長く入れちゃうとダメなのね。前日の寝る前がいいのね」
野田「新鮮なものを飲んでいただきたいので、前日に入れて、朝起きた頃にちょうど固まってるかなくらい。あっ、皮はむいてください」
マツコ「わかってるわよ」
野田「②バナナ3本に対して牛乳200ミリリットル」
マツコ「これはまぁお好みだよね。ゆるいのが好きな人はちょっと牛乳増やしてもいいし、ドロドロが好きな人はもうちょっと少なめで」
野田「調整していただいて。牛乳はあっさりめがいいんですよ」
マツコ「濃厚なよりは、あっさりめのね」
野田「③できるだけ砂糖は入れない」
マツコ「これは砂糖いれないほうがいい。たまたまそのときのバナナがあんまり良くなくてね、ほとんど甘みがしなかったときとかはちょっと混ぜてもいいけど」
野田「最終手段です」
マツコ「バナナの甘みだけで十分でございます」
野田「そうなんです、みなさんぜひこのバナナの甘みを知ってほしいので、ぜひご自宅で作ってみてください」


《超激レア!幻のバナナジュース》


野田「今日はマツコさんのために、すごいの持ってきました」
マツコ「すごいの持ってきたか」
野田「これなかなか手に入らない、幻のバナナ。アイスクリームバナナです」
マツコ「言われただけだと何がなんだか全然わからない」
野田「これアイスクリームバナナっていう、バナナの名前なんです」
マツコ「バナナの品種がアイスクリームバナナっていうんだ」
野田「名前はアイスクリームバナナっていうんですけど、品種はナムワ系バナナっていう。がんばって沖縄の山奥まで行きました。農家さんにお願いしに。本当に手に入らなくて、私今年初めて会いました」
マツコ「せっかくだから一本もらっちゃいなよ。これめったに食べられないんだから食べときなよ。普通のバナナよりいろんな味の要素がある。フルーティーだよね。南国の違うフルーツと一緒に食べてるみたいな」
野田「食べたときと、ジュースにしたときの味がまた違うので。ちょっと酸味が。抗酸化作用でバナナジュース自体も黒くなりにくい」
マツコ「なんでアイスクリームバナナって言われてるかわかる。シェイクみたいになるね。アイスのシェイクの舌触りだね」
野田「バナナと牛乳だけでここまでの味になる」
マツコ「とろろ芋みたい」
野田「すごいもっちりねっとりしてますよね」
マツコ「甘いとろろ芋みたい。思ったよりおいしかったなぁ」
野田「よかったです」
マツコ「バナナジュースおいしいわ。もうちょっとちゃんと飲むわ。これからもっとバナナと向き合ってみる」
野田「向き合ってみてください。朝型人間人間なれそうですか?」
マツコ「突然なんだよいつも。これだけで朝型になれるかどうかはまだわからないわよ」



~完~