2019/01/22放送「マツコの知らない世界」


'1500冊の絵本を持つ主婦'内田早苗さん
(以下、[内田])

[内田]「絵本業界が今ある問題が起こっているんです
今、絵本ビジネス拡大によってストレスを抱える親が急増中

出版業界って、本が売れない売れないって言われてるんですけど、絵本だけが、右肩上がり」

(1990年末以降ペーパーレス時代に突入
出版業界は売り上げが年々減少している)

[内田]「売れてる原因っていうのが、アートのように壁に飾ってキレイな絵本っていうのがはやっていたり」

・けもののにおいがしてきたぞ/ミロコマチコ
・アンディ・ウォーホルのヘビのおはなし/アンディ・ウォーホル

[内田]「あと芸能人のかたが今これがすごく」

・えんとつ町のプペル/西野亮廣
・クマタンとうんち/若槻千夏

[内田]「種類っていうのが増えてきて、子育てを始めた親がいざ絵本を買いにいくと、ありすぎて読む以前に選ぶところからストレスになっているという現状」
(年間2000冊の新作が発売)

[主婦・内田早苗の主張]絵本に教育を求めるな!絵本は子どもとただ楽しむもの

[マツコ]「そうねちょっと押し付けがましくなりがちよね。親の思いをね」

(親は絵本に学びや道徳の効果を求めたがるが、効果を期待しての絵本選びは間違っている)

[ナレーション]「普段何気なく読み聞かせたり子ども頃読んでもらった絵本。実は子どもを引き付ける驚きの秘密が隠されていたんです。今夜は子ども嫌いを克服し、今では自宅で絵本教室を開くまでになった内田さんが、明日話したくなる作者の驚きの工夫が隠された名作絵本をご紹介。衝撃の絵本にマツコもとりこに」


《大人が読み聞かせ絵本を楽しめない理由》

・しろくまちゃんのホットケーキ/わかやまけん

この絵本に大人は気づけないが子どもが共感するある秘密が

[内田]「大人は文字を追うから楽しめない。それに対して子どもは声を聞き絵を読むから楽しめる」
[マツコ]「その絵で楽しもうという心がもはやないかも」


《子ども嫌いの内田さんを救った!読み聞かせ絵本2冊》

[内田]「どう遊ぶ、どう接するのかっていうのは誰も教えてくれないし。苦手なままだったんです」

(子どもが苦手で息子と仲良くなる方法がわからず、その時に見つけたのが絵本の読み聞かせ)

[内田]「そんな私が0歳の息子に読んでいた本があります」
・ごぶごぶ ごぼごぼ/駒形克己
・くだもの/平山和子

[内田]「わたしにとっていちばん大事に思っていることなんですけど、子どもにとって記憶に残るのは、料理や送り迎えよりも、絵本の読み聞かせのほうが記憶に残ります」


《声を出して楽しめる読み聞かせ絵本4冊》

[内田]「1500冊読んで、気がついたことがあります。子どもにとって、声こそが最大の魅力」
(雑誌・小説・絵本など色んな本が存在するが声に出して楽しめるのは絵本だけ)

・これはのみのぴこ/谷川俊太郎
反復する聞き心地が最高

・おいしいおと/三宮麻由子
想像を超える音を味わえる

・オニのサラリーマン/富安陽子
関西弁がクセになる

・パンツのはきかた/岸田今日子
一緒に歌いたくなる


《大人も子どもも涙 絶対に読んで欲しい心に残る一冊》

・あなたがとってもかわいい/みやにしたつや

(子を想う親の普遍的な愛を描いた絵本)

[内田]「親は今も赤ちゃんのときと変わらず今もかわいいじゃないですか。たぶん大人になってもその赤ちゃんのときにかわいかった気持ちと変わらないんですね。そのことを、好きなんだよ、変わらないんだよっていうのを、わたしは本がなければ言えないんです。恥ずかしくて」
[マツコ]「大概の人はそうなんじゃない?全体の読み聞かせるっていうことが子育ての一環なんじゃないかってことね」