貌なし | 月並みなログ

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『貌なし』(嶋中潤 作)読了。

 

無戸籍がテーマの小説でした。

言葉自体は知っていましたが、実態がここまでひどいとは思っていませんでした。2015年に書かれたものなので、このころよりはマシになっていると信じたいですが、変わってなさそうな気がしますね。時間があるときにでも調べたいです。

 

主人公の父親(2人目の主人公と言っても間違いではなさそう)が、無戸籍である自分のことを「貌なし」「透明人間」と評しており、最近見たアニメの『PSYCHOPASS 2期』と問題が似ているな?と思いました。カムイ君も現代に照らせば無戸籍と同じということかしら。……ちょっと違う気がしてきましたね。私は何が言いたいんだろう…。

 

主人公視点と主人公の父親の過去、ふたつの話が交互に展開されていくのは、最初は戸惑いました。けど慣れると、事件の真相を自分で推理することができたりと、ミステリ的な面でも楽しませていただきました。