札幌では今週水曜よりYOSAKOIソーラン祭が始まりました。
久々の本格的な復活なのに初日はやっぱり雨で、今日明日もまた雨予報
台風3号の接近により梅雨前線が影響を受け、道内は蝦夷梅雨の様相に。
インフルエンザが流行中だし、各チームの踊り手さん達は雨の中でも激しい演舞をするので風邪をひかないようお気をつけて。
さて今回はコチラをご紹介
ニナリッチ「L'Air du Temps Antoinette Poisson」 2021年
香水の種別：オードパルファム
50ml（17 oz）
国内の香水専門サイトより購入
2021年に限定販売されたカスタムボトルですが、今回は完全にパケ買いです
今回は香水名がメッチャ長いんだけども、
「レールデュタン アントワネットポワソン」をご紹介
左側面を
数年前にレールデュタンのボトルデザインリニューアル後、
新ボトルには全く食指が動かなかったのだけど。。。
今回のカスタムボトルは旧ボトルをリスペクトした二羽鳩
背面を
容器全面にシルクスクリーン印刷された二羽鳩や植物が
描かれています。
右側面を
国内外レビューでは陶磁器もしくは白磁ボトルと表現されてましたが。。。
このボトル本体はガラスであり、ニナリッチのHPによると
白のラッカー塗料をガラスボトルに吹き付け陶器のように見せているそう
二羽鳩栓は樹脂製で軽く、栓を外すとスプレー式になっています。
（右画像はお借りしています）
正規品は白地に黄色で印刷された絵柄のパッケージ。
どうせなら黄色のパッケージが良かったけれども、
2021年限定発売にも拘らず日本国内で購入出来ただけで満足
今回手元に来たのは左の白黒印刷の外箱でした。
これには理由があって。。。
左は外箱底面に印字された商品内容。
今回購入したのは本来なら店頭に並ぶ筈だったテスター用
テスター用とはいっても未使用であり。
（在庫がダブついたのかしらね？）
購入時に「外箱は無いかも？」との但し書きがありましたが、
外箱も付属していました。
おまけに専門サイトでセール中だったので、かなり格安で購入出来ました
右はボトル底面に貼られた商品シールで、川辺(株)が輸入しています
海外のレビューを読むと、この限定ボトルは米国では販売されなかったそうで、
米国在住の方が購入方法を模索していた様子が伺えました
ボトル部分をズームイン
黄色い塗料での印刷なので写り難かったけど、
二羽鳩や植物が描かれています。
ニナリッチでは、数年前より様々な異業種企業とのコラボ製品を販売していて。
このボトルについては、フランスで18世紀後半に流行した「ドミノ紙」と呼ばれる木版画で印刷された装飾用紙のデザインを、金属やガラスへの「特殊印刷」技術の向上によりシルクスクリーン技法でボトルに描き。
更にステンシル技法で描くという凝った造りなのです
二羽鳩にもオリジナルデザインの絵柄が印刷されています
今回のデザインを手掛けたのは、三人の美術修復師により2012年にフランスで設立された「ア・パリ・シェ・アントワネット・ポワソン」という紙製品専門店。
ドミノ紙そのものは古くから専門の職人により作られました。
花柄や幾何学模様を印刷した32×42㎝サイズの紙が壁紙やタペストリーとして、またチェストや食器棚等の内張りとして使用され。
16世紀にはドミノ紙専門の職人組合が存在し、18世紀には最盛期を迎えましたが、18世紀末には連続紙（ロール紙）の発明と共に姿を消しました。
（画像はお借りしています）
ルイ16世時代に作られた寄木細工の箱の内張りに
ドミノ紙が使用されています。
（画像はお借りしています）
アントワネット・ポワソン社により復刻されたドミノ紙の数々。
一番上の紙は18世紀中頃のデザインを復刻したもの
3人の美術修復師はもともと壁紙が専門分野だそうで、
2012年起業以来、復刻したデザインは70種類ほど。
全工程が手作業で行われる印刷（デザインによりフリーハンドで仕上げる部分も）
のため、毎月生まれるドミノ紙は300枚ほどと貴重なのだ
日本の浮世絵と似ているのかも～？
時の彼方に失われたドミノ紙を現代に復刻させたアントワネット・ポワソン社。
この名を聞いてピンときた方は世界史通ですね
近年、漫画でもその生涯が描かれてましたが、アントワネット・ポワソンとはルイ15世の公妾だったポンパドゥール侯爵夫人の本名
（画像はお借りしています）
ポンパドゥール侯爵夫人こと、本名ジャンヌ＝アントワネット・ポワソン。
ルイ15世の寵姫にして政治にも深く関与した女性。
墺：マリア・テレジアや露：エリザヴェータ女帝と手を組んだこともある女傑
同時にサロンを開いて啓蒙思想家と親交を結び、
芸術愛好家でセーヴル焼などのパトロンとなり、壁紙を何よりも愛した才媛。
そのポンパドゥール夫人に敬意を表し、彼女の名前を社名にしたそう
ニナリッチ社とコラボする際、アントワネット・ポワソン社は花の中に鳩を描いた独自のパターンをデザインし、白地にゴールドイエローの模様に仕立て上げました。
なお、このデザインはフランスでよく見かける布地「トワルドジュイ」にも敬意を表したのだとか
オリジナルボトル（30ml）の二羽鳩を出してみたら。
なんということでしょう、栓の大きさがほぼ同一なのに驚いた
但し、今回のボトルでは二羽鳩の首部分は何故か透かしになってないの。
樹脂製だからか非常に軽いし、型抜きの際に首部分に圧が掛かって
割れてしまうから透かしに出来なかったのかもね？
正面より
ボトル本体の大きさは、50mlと30mlと明らかに異なるのにね。
栓の大きさはほぼ同じという奇蹟
2021年限定版の栓の金帯には、NRとエンボス加工が施されています。
オリジナルの調香師はジパンシィの香水も手掛けたフランシス・ファブロン。
しかしオリジナルは、現在では規制対象となる合成香料が多く使用されていたため、
オリジナルの香りの復刻は不可能なんだとか
2021年限定版は女性調香師カリス・ベッカーが手掛けてるんですが。。。
個人的にはちょっと苦手な香りかなあ？
トップノートは柚子とピンクペッパーだという説明だけれど、
百合や水仙系のように感じたのよね
ガラスボトル本体がラッカー塗装ということであれば、
エイボンの長毛猫と同じなのでしょう。
エイボンのコロンボトルも蓋はプラスチック製なのでね
エイボンのミルクガラス製の短毛猫達も引っ張り出しました
クリアガラスにラッカー塗装された容器とは異なり、
ミルクガラスは乳白色の素材をガラスに練り込んで作られているので、
同じガラスでもその雰囲気が異なります
それぞれの良さがあってどちらも好き
ということで、今回はレールデュタンの2021年版カスタムボトルをご紹介しました。
過日の台風2号では線状降水帯の影響もあり日本各地で浸水被害が酷かったですね
今度の台風3号の接近・通過により、日本各地で更なる被害拡大にならないことを願う意味もありますが。。。
ウクライナの発電所・ダム破壊による被害がとんでもないことになっています
日本での気象災害による浸水は、時が経てば水が退くけれども。
穀倉地を含むウクライナの浸水被害は常に流れゆく川の水なので、ダムを再建・水量調整しないことには下流域の浸水被害が拡大し続けるのでは？
映像見る限りだと、かなりの大河よね？？
おまけに発電所から流出した石油混じりの汚染水による土壌汚染や、汚染地域は今後砂漠化の懸念があり。
灌漑農法により肥沃な土地で穀類を生育していたのに灌漑システムも破損し、システムの被害額だけで1兆円規模だそう。
恐らく更に穀類が高値になるわよね。。。
浸水した家屋にはもう住めないでしょうし、露軍占拠地では露軍が埋めた地雷が流出し人的被害も懸念されているとか。
浸水被害に遭った動物園では300頭もの動物が死に、生き残ったのは白鳥とアヒルのみだなんて。。。
戦後の1948年、平和と自由の象徴として作られた鳩のボトルに願いを込めて。
どうか世界が平和で穏やかに暮らせますように。。。