本州は間もなく梅雨明けでしょうか。
しかしながら、熱海の土石流災害に遭われた方にはお見舞い申し上げます。
また、線上降水帯にかかる地域にお住いの方々はどうかお気をつけて。
熱海には知人もいますし、昔、貫一・お宮像の真ん前にあった「つるやホテル」へ母娘三代の旅行で宿泊したこともあり。
災害域と熱海温泉街は距離があるようですが、ホテルや旅館の宿泊キャンセルが相次いでいるとか
元ホテル勤務者としては心が痛みます。。。
古くからある風情豊かな温泉街の一つですし、関係者の方にはなんとか頑張って頂きたい。
また、一度訪れたことがある起雲閣は土地建物とも素晴らしい名所ですし、朝ドラ「花子とアン」のロケ地としても使われましたので、落ち着いたら是非訪れてみて下さい
さて、一昨日は七夕でした。
とはいっても、玉響居住地域の七夕は旧暦なので、8/7なのです。
なので毎年二度、七夕が楽しめるというわけ
織姫と彦星が年一度の逢瀬を叶えたかどうかはビミョーですが、星々の名を持つ香水をご紹介。
Karl Lagerfeld「SUN MOON STARS」 1994年
種別:パルファム
左・0.25 oz (7.5ml)、右・0.12 oz (3.7ml)
いずれもフリマ系サイトにて購入
以前の記事でオードトワレを紹介しましたが、まさかのパルファムともご縁が
この香水、ボトルも大好きなのです。
画像では月と星が。
香水名のとおり、ボトルにはも描かれています。
パルファムボトルの栓にも螺旋が描かれています。
宇宙を思わせる深い青のフロストボトルに、マットな色合いの金の栓。
1995年に仲の良い友人達と海外旅行に行った際のこと。
成田第一ターミナルの免税店でオードトワレを見た時に一目惚れでした
当時は日本未発売でしたし、パルファムはなくてオードトワレのみの販売だった気がします。
後年になってパルファムも発売されていたことを知った時には驚きました。
3.7mlの方は、どこかの記事でさらりと紹介した記憶があります。
ボトル底の商品シールを
画像は7.5mlのモノですが、3.7mlサイズにも商品シールの左上に、
「©PERFUMES INT'L LTD」の印字が。
(画像はお借りしています)
左の男性が「モード界の皇帝」と呼ばれたカール・ラガーフェルド。
この画像は、1994年のサンムーンスターズの発売に先立ってコートダジュールにある別荘で、
香水発売を記念してラガーフェルドが主催したディナー席での一コマ。
ジャーナリストの他に、モナコのカロリーヌ公女とアルベール公子(アルベール2世)姉弟なども招待されていたとか
皇帝が左手に抱えているサンムーンスターズの巨大香水ボトルは何オンスあるんだろう?
ほすぃ。。。
(画像はお借りしています)
何だかダリっぽい感じの太陽や月を載せた関連商品もあったようです。
多分、パウダーケースかなあ?
後左・1.7 oz (50ml)、後右・3.3 oz (100ml)のオードトワレ(スプレータイプ)と一緒に。
このボトルは幾つあっても良いわあ~
ラガーフェルドはドイツはハンブルク生まれで、ファッションを学ぶためにパリへ留学。
パリ・オートクチュール組合が運営する学校でファッションを学びました。
卒業後はピエール・バルマンを皮切りに、ジャン・バトゥやクロエ、フェンディ、シャネルのデザイナーとして経験を積みつつ、何度か自身のブランドも立ち上げていたようです。
「カール・ラガーフェルド」の名を冠したブランド設立は1984年とのこと。
ちなみに、パリの学校時代の同級生にアルジェリア出身のイヴ・サンローランがおり。
サンローランとは宿敵関係だったとか
ラガーフェルドとサンローランは二人とも同性愛者で、一時は一人の男性を巡って恋の駆け引きもあったそう
(ラガーフェルドとサンローランが恋仲になる事はなかったのね。。。)
自身のブランドと他ブランドでも長年活躍しましたが、ラガーフェルドは2年前の2019年2月に85歳で他界しました。
(画像はお借りしています)
ところでサンムーンスターズ愛好の方なら。
右側の、クリアガラス版のボトルをもご存じかと
クリアガラス版も欲しくてずっと探しているのですが、
中々ご縁がないのよね~
国内サイトでは情報がないので、海外サイトを検索しました。
(画像はお借りしています)
この画像の直ぐ上に掲載されているクリアガラスボトルと、
このクリアガラスボトルの違いって判りますか?
一見、同じように見えるでしょ?
栓の部分にご注目ください
よーく見ると、上の画像のボトル栓は金色が鮮やかで螺旋が入っていません。
下の画像にはうっすらとですが、ボトル栓に螺旋が入っています。
何でだ?と思って調べてみると。。。、
サンムーンスターズを含むラガーフェルドの香水は、少なくとも3か所の企業がライセンスを獲得して販売していたことが判明しました
即ち、
・1994~2005年 ユニリーバ社(©Perfume International LTD)
・2005~2012年 コティ社(©Coty)
・2012~廃盤まで インター社(©Inter)
サンムーンスターズの廃盤年が不明ですが、オードトワレを主力商品として販売していたようです。
だって、成田の免税店でパルファムを見た覚えがないのよね~
スプレータイプのオードトワレのみしか無かったように思う。
なので、7.5ml瓶の以前の所有者さんは、恐らく海外で購入なさったのかな。
購入元は別だけれど、3.7mlサイズは単体だけでなく、ミニ香水コレクションの一つとしても販売されていたようですしね。
でね、このライセンスがまた複雑で。
ある海外香水サイトによれば、多国籍企業であるユニリーバ社は傘下に収めた企業も多いのだけれど、サンムーンスターズの調香は吸収した子会社であるエリザベスアーデンが請け負っていたそう
しかしユニリーバ社は2001年にエリザベスアーデンを売却しています。
従ってライセンス表示は、エリザベスアーデンが担っていたであろう1994~2001年にかけて「©PERFUME INT'L LTD」と、2001~2005年「©UNILEVER」の二種類の表示が見られます
(画像はお借りしています)
右上部に「©UNILEVER COSMETICS INTERNATIONAL」と
ライセンス表示されているボトル
クリアガラス版です。
(画像はお借りしています)
このボトルのライセンス表示はコティ社。
「Coty Prestige LLC, Dist.」と印字されています
同じクリアガラスでも、ライセンス表示によりどの企業が調香したかが判ります。
残念ながらインター社のライセンス版は見つけられなかったのですけどね。
玉響が所有する4つのボトルは全て、エリザベスアーデンが調香した「©PERFUME INT'L LTD」と印字されています
(画像はお借りしています)
クリアガラスボトルのテスターとのこと。
スプレー式ですが、市販品には付属しているキャップが無いんですね
右側画像の下部に「©PERFUME INTERNATIONAL LTD」の表示が。
エリザベスアーデンによる調香です。
(画像はお借りしています)
この二つはクリアガラスボトル(多分30ml)なんですが。。。
キャップ部分が螺旋の描いているモノと無いモノ
そもそもフロストガラスからクリアガラスボトルへリメイクしたのはユニリーバ社らしく。
その理由が、コスト削減によりボトルの質感を変更。
そのためクリアガラスボトルには、ライセンスを所有した4社による印字があります
ライセンス企業も変遷する中、更にはキャップや栓の螺旋も無くなり、終には香水そのものが廃盤に
ボトルデザインを手掛けたのは、ラガーフェルド自身とその友人であったスーザン・ウィッカーによるコラボとのこと。
ボトルは、ポシェ・エデュ・クールヴァルによる製造。
キャップや栓の螺旋は銀河を表しているようで好きなのだけどなあ~
ラガーフェルドは他界する前年の2018年まで、自身のブランドの他にシャネルのコレクション発表を手掛けました。
H&Mにもラガーフェルドが関わっていたそう。
公の場では常にサングラスをかけ、手袋を履き、顎下まで覆うようなハイカラ―のシャツを着こみ、指にはクロムハーツのリングを嵌める。
複数ブランドのオートクチュールを手掛けるため、チーフデザイナーとして活躍したラガーフェルドは、香水にまで手が回らなかったのかもしれないですね。
個人的には、香りもボトルも大好きな香水なんだけどなあ
手元にある間は大事に慈しみますよ。
さて、次回からは再びエスティローダーの練香水へ戻ります。
サンムーンスターズの香水瓶を眺めながら願うのは、我が家の猫達が穏やかに過ごせますように。
コロナが落ち着きますように、かな
特にコロナ、札幌では昨日時点でデルタ(インド)株感染者が5名発症。
それも感染経路不明とのこと。
現在接種が進んでいるワクチンが効かないというデルタ株。
なのに、本当に札幌でサッカー予選と、競歩・マラソンするの。。。???
東京はまた凄い勢いで感染者数増加し、緊急事態宣言発令されるそうだけど。
札幌もまた徐々に増えてきてるのよ
経済を廻さなきゃいけないことも十分に理解してる。
でもね、マスクを着けずに札幌市庁舎と道庁へイチャモン付けたうましか数名経由で、対応した各職員数名もまた感染被害に遭ってるのよ。
札幌市や北海道による第5次6次?緊急事態宣言発令は8月のお盆明けなのかねえ
マスクはまだまだ必要なので、息苦しい時もあるけど、大事な相手に感染させないよう着けるようにしましょうね